清水宏保が見たスポーツ界
98年長野五輪スピードスケート男子500メートルで金メダルを獲得した清水宏保(35) が19日、所属先のコジマを通じ、今季限りでの引退を正式に表明した。長野五輪500メートルで日本スケート界に初の金メダルをもたらした。さらに同大会 1000メートルで銅、02年ソルトレーク五輪でも500メートルで銀メダルに輝くなど、日本のスピードスケート界を牽引(けんいん)してきた。
彼のコラムと言うのが目に付いた。2月23日の asahi.com に載ったものだが、内容は日本スポーツに苦言を呈したもの。国民として、ウスウス気が付いていた事だが、ここにもスポーツをダシにうごめく輩がいるようだ。
「僕はこれまで本当に多くの方にお世話になった。地元の方々、応援してくださった皆様、用具の面倒を見てくださる方、日本オリンピック委員会(JOC)の皆さん。すべての人の支えがあって、4大会連続五輪出場、金、銀、銅メダルの獲得があった。
日本はまだまだスポーツ後進国というしかない。、、五輪の期間中、、選手が責任を感じるのは当然だが、ノルマを課せられているような感じにもなる。それまでの4年間のフォローを国やJOCはきちんとしてきたのだろうか。
日本には国立スポーツ科学センターがある。韓国にも同じような施設がある。韓国ではそこに選手が集められ、招集された時点で、日当が出る。日本では利用するのに料金が発生する。
バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。予算は限られている。そのため、、、コーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう。
五輪の時だけ盛り上がって、終わったら全く関心がないというのではあまりに悲しい。日本にスポーツ文化を確立させるため、国もJOCも努力を惜しまないでほしい。」 コラム全文
今回のオリンピック団長は橋本聖子氏で、スケート選手から政治家(自民党)に転身。以前、北海道が大赤字で財政が破 綻状況の時に、まるでそんなことは知らないかのように、建設、土木業界におだてられ「冬季オリンピックを札幌に~」とか発言し、道民の怒りを買った。自分 も投書したが、典型的なスポーツバカで、とっくに庶民感覚を失った先生になってしまっている。すぐに発言は撤回した。彼,清水宏保氏には、政治家に利用さ れるスポーツ選手にだけはなってもらいたくない。何とかしようと政治家になっても、結局はその大きな流れに飲み込まれ、せっせと天下りの為の予算つくりに 奔走し、スポーツに名を借りた箱物行政の先棒を担ぎ、タダ飯、タダの視察名目の観光旅行の旗振り役になってしまう結果になる。どうしようもない状況なの だ。心身ともに健全なはずのスポーツ選手が、対極にある腐敗と汚職を生み続ける政治世界に入るなど世も末だ。