中国の宇宙的大迷惑

2009031322-1 ロシア・モスクワ(Moscow)の郊外にある国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS 写真左)コントロールセンターの関係者が2010年7月23日、 中国が2007年にミサイルで破壊した気象衛星の破片(デブリ)が国際宇宙ステーションに接近し、破片はISSにとって危険な軌道をとっているが、ISS が回避運動をとるには遅すぎ、異常接近が分かれば、ISS滞在中の6人の飛行士にドッキングしている ロシアのソユーズ(Soyuz)宇宙船に避難命令する可能性もあると述べた。一方、米航空宇宙局(NASA)の報道官は、観測した結果、破片とISSの間 には十分な距離があり、ISSを移動させて破片を回避する必要はないと電子メールで明らかにした。

中国は2007年、老朽化した気象衛星「風雲1号C(Feng Yun 1C)」を地上から発射したミサイルで破壊した。人工衛星の撃墜実験はそれまでの20年間で例がなく、米国などは大量の宇宙ゴミが発生するなどとして重大な懸念を示していた

20070203204520 当時からこの危険は指摘されていた。2007年当時の資料を以下に書き出すと、、。

参考資料大迷惑にもほどがある中国の衛星破壊実験  Center for Space Standards & Innovation (CSSI)が発表したところによれば、2007年1月11日に中国が行った衛星破壊実験は、現在追跡可能な大きさ(おおよそ10cm以上)のデブリを少なくとも517個発生させた。それ以下の大きさのデブリを含めるとまさに無数(数千個)である。小さくても秒速5.8~8kmと言う超高速で周回しているため、被衝突体に致命的な損傷を与えるのに十分な運動エネルギーを有している。、、、。後先考えない中国の愚行である中国の衛星破壊実験は人類の共同資産である軌道上に10年以上にわたって漂い続ける無数のデブリを生み出した。ケスラーシンドロームの誘発と言う事態には至らないとしても、多くの宇宙機のデブリ衝突確率を跳ね上げ、リスクを増大させている。宇 宙空間で衛星を破壊すればこうした事態を招くことは十分事前に予測できたはずで、自国の利益のみを優先させた中国宇宙開発史に残る愚行だと言えよう。(当 時の予想図が上で、地球の周りに緑色の大小無数の衛星が点在している。赤い帯は破壊された残骸が雲状になっている軌道を示している)

実は、宇宙ステーションの乗組員らは2009年3月12日(米国時間)にも高速で移動するスペースデブリ(宇宙ゴミ)(日本語版記事)を追跡システムが発見。ISS が宇宙のゴミと衝突する可能性がある為ドッキングしているロシアの宇宙船『Soyuz(ソユーズ)』のカプセルに緊急時に脱出できるようにするため一時待 避した事がある。その時のイリジウム衛星のゴミは12.7cmで衝突は避けたが、10cmのものがぶつかれば宇宙船は大破すると言う。



nappi11 at 23:29│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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