着々と進む宇宙での日本の作業
米スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)で活動 する星出彰彦宇宙飛行士(39)は米中部夏時間3日午後6時42分(日本時間4日午前8時42分)、日本の有人宇宙施設「きぼう」の実験室をISSに設置 することに成功した。左は製作中の実験室。このでかいのが今回運ばれた。
日本の宇宙開発は淡々と進んでいる。すでに土居さんが第1便で保管室(第1保管室は実験装置や試料、消耗品などを保管する倉庫。)を宇宙ステーションに設置完了し、今回は星出さんが同時に打ち上げられた第2便実験室(きぼう:日本では初めての有人施設) を宇宙ステーションに設置した。
今回の船外活動は、マイケル・フォッサム宇宙飛行士とロナルド・ギャレン宇宙飛行士が担当し、2人は日本実験棟「きぼう」の船内実験室の取り付け準備を行 い、その後、星出彰彦宇宙飛行士がISSのロボットアーム(SSRMS)を操作し、船内実験室をディスカバリーのペイロードベイ(貨物室)から取り出し、 「ハーモニー(ノード 2:結合モジュール2)」の左舷側に取り付けた。
星出さんはこの日、午後3時半過ぎにディスカバリーの格納庫に搭載された実験室をISS(宇宙ステーション)のロボットアームでつかみ、手動でゆっくりと 取り出した。その後、約2時間半かけて慎重にISSの結合部まで移動させた。任務終了後は乗ってきたシャトルで帰還する。写真は組み立て中の第2便実験室と、運んだ「ディスカバリー」実験室は直径4.4メートル、長さ11.2メートルの円筒形。バスほどの大きさで、4人が入れる施設としてはISSの中で最大となる。10個の実験装置を置くことができる。無事に起動できれば宇宙実験が可能になる。 右は実験棟内部
さらに今年末の若田さんの第3便へと継続する。