スペインでコカイン発見510kg。麻薬は世界の脅威

スペインspainの警察は17日、バルセロナの下側に位置する同国西部のタラゴナTarragona港に停泊している石油タンカーから、コカイン 510キロを押収したと発表した。 このタンカーは9月中旬に南米ベネズエラVenezuelaのマラカイボMaracaiboを出発し、エジプトへ向かっていた。
船長交代で停泊中の検査で、舵の軸がある機関室rudder machinery に不審な袋が詰め込まれているのを発見。船外から機関室に踏み込んだところ、つながれた 14個の袋を発見、コカイン計510キロが入っていた。警察は、現実的には船内から機関室には入れないことから、麻薬密輸組織が船外から中に袋を詰め込 み、ダイバーらが取り出す計画だったとみて捜査している。
押収量はトン単位で密輸が発覚されている最近では多くないが、船内の小さなハッチからか外部からしか進入できない機関室に隠され、船がドックに入った時に外部から取り出す計画だったようだ。古いフランスの映画「フレンチコネクション」 そのままのやり口だ。映画では船体に溶接で取り付けていたような記憶がある。すでにベネズエラ出航時から不審がもたれていたというから、相当綿密に捜索し て発見したのだろう。この、勝手に忍び込ませる方法なら船の関係者は知らない可能性もある。色々考えるもんだ。もしスペインに陸揚げされれば、フランスや 英国の大消費地へ流れ出ただろう。よく悪党のことをダニとか言うが、今回は寄生虫野郎だな.。 スペインは欧州の麻薬の玄関口で、大麻は北アフリカから、コカインは南米から入ってくる。
この種の麻薬事件を追うのは、世界中の軍事政権やテロリスト、ゲリラなどと密接に関係し、多くの場合重要な資金源に なっているからだ。アフガンでタリバンが活動できるのもそこが世界有数のヘロイン原料のケシの栽培地で、これでイランから中国製武器を調達していると推測 できる。更に麻薬はイランから欧州へ流れる。世界の脅威になっている軍事政権、イラン、パキスタンは、どちらもヘロインを乱用している国のトップであり、世界は核の取締り以上に麻薬の取り締まりに懸命になるべきだ。
南米の反政府ゲリラの資金源もコカインなどの麻薬、ギャングやマフィアはその手先に過ぎない。ヘロイン、コカインやマリファナなど植物系のほかに、今はATS(メタンフェタミン、アンフェタミン及びエクスタシー)と呼ばれる 合成麻薬が はびこっている。この原料はほとんど中国から肥料や薬の原料として出ている。中国が進出すれば、合法的にこの種の原料も流通していく.。この問題に世界は 遠慮なく中国へ物言うべきだろう。中国人が「証拠があるか」というなら、毒ギョウザ事件で、分子レベルの検査で毒物の製造元が中国だと特定したのと同じ手 法で、幾らでも証明できるだろう。 参考ブログ:麻薬国際流通経路