止らないEU諸国への難民 その一つのルート

Samos greece - Google マップ_1266825366387

  密出国にはいろんな理由があるだろう。戦争中のアフガニスタン人にとっては 生きるため。中にはアフガンの兵役やタリバンからの徴兵を嫌っての者もいるだろう。仕事を求めてあらゆる手段でヨーロッパを目指す。イタリアやフランス へ、同じ民族が多い英国も目的地だが、アフガンの首都カブールからだと4000マイル、約6400kmもある。それも無事に着けばだが、数ヶ月、時には数 年かけて旅をし、途中で密出国業者にだまされ、国境警備に捕まり殴られ、牢屋に送られ、そして多くが途中で人生を終えるという。万が一、運がよければ、ど こかの国で難民の特別ビザが得られて保護される。

単純なルートではバスなどの交通手段でアフガニスタン、あるいはパキスタン国境周辺からイラク、イランからトルコに入り、エーゲ海を渡ってEU圏のギリシャを目指す。トルコ沿岸から1.6km先のギリシャの島がサモスSAMOS島で、ここから島伝いで欧州に入る。当然密入国を取り締まるギリシャの 海上警備は24時間体制で監視を強化している。

写真はそんな出来事のarticle-1251750-0768942A000005DC-403_634x286場面で、サモス島近くの海上で発見された大きなゴムボートには20名ほどのアフガン人の若者や 数名の女性と子供が乗っている。彼らは手を振っているのではなく、ギリシャの海上国境警備に不法入国者として捕まり機関銃を向けられて手を上げている。そ のうちの、密入国業者らしき男の手には大きなナイフがある。警備隊には次に起きる事が分かっている。男はゴムボートにナイフを突き刺す。ボートに乗ったま まだと出発したトルコ領に戻されるが、それよりギリシャ側に救助されたほうが安全だからだ。全article-1251750-07689516000005DC-79_634x286員が海中の放り出される。山岳民族の彼らの多くは泳げなく、 そのまま沈むものもいる。いやおう無く警備隊は救護隊に変身しなければならない。 2010年2月22日の英国紙より抜粋

最近もギリシャへ密入国中の14名のアフガン人の溺死体が海上で発見された。犠牲の多くは子供や女性が占める。



nappi11 at 12:39│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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