⑭ ついに原油漏出止まる!?
2010年7月15日の英国紙によれば、4月20日から噴出しつづけたメキシコ湾の海底原油の海中への漏出が、正確には事故発生から85日と16時間25分後に(AFPによる)ついに止まった。(⑬アメリカは原油流出の原因を知っている?)今週月曜から新しいキャップを装着作業が始まり、バルブの一つからの漏れを修理したり、数度にわたり作業を停止したり、再開したりで慎重に作業が進行していた。まだ予断は許されないという状況だが、15日午後2時25分(現地時間)漏出原油が海底深度1500mの位置で止まったと確認された。エンジニアはこの状態が8月に行われる2本の予備抗からの最終工程まで維持できればと
願っている。最終工程は深い場所で直径20cmほどの鋼管に穴をあけセメントなどを注入する作業で、予備抗2本の内1本はすでにあと数十メートルの位置まで到達している。BPエンジニアは今の状況をテストと説明し、慎重にキャップ内の圧力の上下を観察し、正式な状況報告は今週末までに行われる予定。現在1日の噴出量は6万バレルと推定され、もし再度漏出が発生した場合海上まで吸い上げる用意がされていて、海上での回収能力は1日8万バレルと公表されている。引き続き海底まで上昇している原油は2本のパイプで海上へ送り回収されている。今回の成功は海中への大量の漏出が止まったということで、海底深部からの原油噴出が止まったわけではない。左下は13日海底で作業するロボットのアーム。上は漏出の止まった2010年7月15日15時13分(現地時間:日本では16日早朝)の海底の状況写真。これ以降の経過:⑮さて、これからが問題だメキシコ湾原油流出 図解 最終章