2024年12月
北大西洋条約機構(NATO)は2024年12月27日、フィンランドFinlandとエストニアEstoniaを結ぶバルト海Baltic Seaの海底電力ケーブルが損傷したことを受け、バルト海での軍事プレゼンスを強化する方針を示した。またエストニアは、海底電力ケーブル「エストリンク1」Estlink1 undersea power cableを警護するため、警備艇を派遣した。フィンランド湾で主要電力ケーブル「エストリンク2 Estlink 2が破損したのは、ロシアの工作によるものだと欧州連合(EU)は非難している。
「エストリンク2」の破損は、切断された時間帯に付近を航行していたタンカー「イーグルS」Eagle S(クック諸島船籍)によるものとされ、フィンランド警察は、イーグルSのいかりがケーブルを切断、または損傷させた疑いがあると発表し、同国沿岸警備隊が26日タンカーに乗り込み、タリン(タリンナ)からフィンランドのポルッカラ半島沖Porkkala peninsulaへ誘導し、フィンランド国境警備隊の副長官は記者会見で「我々の警備艇が現場に向かい、船のいかりがなくなっていることを目視で確認した」と述べた。一方クレムリン(ロシア大統領府)は27日、ケーブル損傷についてコメントを避け、「とても狭い問題」だとして、ロシア大統領府には関係のない事案だという姿勢を示した。
EUは、イーグルSが「ロシアの影の艦隊: "Russia's shadow fleet" 」の一部だと批判。海底ケーブルの破損は「重要なインフラに対して攻撃が続いていると疑われている中での、最新の事例」だと述べた。エストニアの国防相は、ケーブルの安全確保に向け海軍の警備艇が27日早朝に出航したと発表。フィンランドも、残るケーブル警備のため合同作戦に参加するとの見通しを示した。
NATOのマルク・ルッテ事務総長Nato Secretary General Mark Rutteは、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領Finland's president, Alexander Stubbと話をし、NATOはバルト海でのプレゼンスを強化すると付け加えた。NATOは声明で、引き続き警戒を続け、支援をさらに提供すると述べた。
フィンランドとエストニアは共にNATO加盟国。エストニアのクリステン・ミハル首相Estonian Prime Minister Kristen Michalは公共テレビで、必要となれば北大西洋条約第4条を発動すると述べ、同条は、加盟国が領土保全、政治的独立又は安全が脅かされていると認めたときはNATOとして協議すると定めている。同首相は、「抑止力になるよう、NATOから艦隊の形で追加支援を受けたいと願っている」と話した。エストニアへの電力供給は、全長170kmの「エストリンク2」ケーブルの破損を受けて、大幅に減少した。フィンランドの国営送電会社フィングリッドFinland's Fingrid companyは26日に破損状況を点検した結果、ケーブルの修理は2025年7月末までかかる可能性があるという初期評価を明らかにした。
バルト海では海底ケーブルの破損が相次いでいる。エストリンク2の損傷は、1カ月余りの間で3件目になる。11月17日にはスウェーデンのゴットランド島とリトアニアGotland and Lithuaniaを結ぶアレリオン・ケーブルArelion cable が切断され、翌18日にはフィンランドの首都ヘルシンキとドイツのロストック港 Rostockを結ぶ「C-Lion 1」ケーブルの損傷が確認された。船舶追跡サイトのデータからは、それぞれのケーブルが切断されたのとほぼ同じ時刻に、中国船「伊鵬3」がケーブルの上を航行していたことがうかがえる。ロシアによる破壊工作の一環として、「伊鵬3:Yi Peng 3」がケーブルの上でいかりを引きずった疑いが指摘されている。2023年10月には、別の中国の船がフィンランドとエストニアを結ぶガスの海底パイプラインを破裂させた。
「伊鵬3」と「イーグルS」は、ロシアがウクライナの全面侵攻を開始して以来、西側諸国の制裁を回避するために使用しているとされる「影の艦隊」の一部だろうと疑われている。EUは、「安全と環境を脅かすロシアの影の艦隊 "RusKattegatsia's shadow fleet" 」への対抗措置、制裁を検討中だと発表。スウェーデンとデンマークの間のカテガット海峡Kattegat(Cattegat) peninsulaに11月19日から停泊していた中国船は、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フィンランドの当局による乗船を受けたものの、12月21日に出航した。 参照記事 英文記事 、、、ウクライナ侵攻では黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が2022年4月撃沈され、ロシアの威信に傷が付いたが、ロシア国防省は2024年9月10日、太平洋や北極海、地中海、カスピ海、バルト海で艦艇400隻以上、航空機120機以上、兵員9万人以上が参加した大規模な海軍演習を9月16日まで続けると公表した。参照記事 ボクダン映像記事:世界を揺るがす3大ニュース!ジョージアの市民革命失敗で親露派大統領が強引に就任!そしてロシアのフィンランド侵略準備:
- NATO情報筋はイルタレヒティ:ILTALEHTI(意味は夕刊)に対し、ロシアがフィンランドやNATO東側の他の国々への攻撃を演習していると語った。
- ゼレンスキー大統領によるとPresidentti Zelenskyin mukaan 、ロシアはクリスマスに70発以上のミサイルと100機以上の攻撃用無人機yli sata hyökkäysdrooniaでウクライナのエネルギー網を標的にした。
- カトリック教会のフランシスコ法王paavi Franciscus はクリスマス演説でウクライナの平和を願った。
ロシアの安全保障思想は、戦略的深度の追求と、北極地域からバルト海、黒海を経て地中海に至るまで、ヨーロッパに統一緩衝地帯を創設する努力を示し、NATOの脅威評価によれば、ロシアのミサイル攻撃はヘルシンキも標的とするだろう。ロシア軍の主な攻撃方向はバルト三国になるだろう。
ウラジーミル・プーチンVladimir Putin大統領は2024年12月19日の年次宣伝演説で、ロシアは「すべての歴史的領土を回復するのに十分な兵力と手段」を持っていると述べた。以前、プーチン大統領は自分の理想は18世紀のロシア帝国1700-luvun venäläisen keisarikunnan だと述べ、情報筋によると、プーチン大統領の言葉は文字通りに受け取られるべきだという。エストニア、ラトビア、リトアニアだけでなく、フィンランド南東部も危険にさらされるだろう。
左はピョートル1世(Pyotr I Alekseevich‣モスクワ大公 在位1682~1725年)ロシアをヨーロッパ列強の一員に押し上げ、スウェーデンからバルト海海域世界の覇権を奪取してバルト海交易ルートを確保。また黒海海域をロシアの影響下に置くことを目標とし、「ロシア史はすべてピョートルの改革に帰着し、そしてここから流れ出す」とも評される。
ゼレンスキー大統領「これ以上に残酷なことがあるだろうか?」:ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、クリスマスの日にウクライナのエネルギー網に対するロシアの攻撃を非難した。
プーチン大統領は意図的にクリスマスに攻撃することを選択した。これ以上に残酷なことは何でしょうか?:ゼレンスキー氏は自身のテレグラムチャンネルで疑問を抱いた。ゼレンスキー氏によると、ロシアは70発以上のミサイルと100機以上の攻撃用無人機でウクライナのエネルギー網を標的にした。
彼らはウクライナを停電させようとする試みを続けているとゼレンスキー氏はコメント:ゼレンスキー氏によると、ウクライナは50発以上のミサイルと無人機の大部分を撃墜することに成功した。しかし、この攻撃によりウクライナのエネルギー網は損傷し、ゼレンスキー氏によれば、いくつかの地域で停電が発生しているという。クリスマスの日にロシアは最大規模の攻撃でハリコフ市を狙った。ゼレンスキー氏は、プーチン大統領は意図的にクリスマスに攻撃を選んだと述べた。
教皇はクリスマス演説で平和を訴えた:カトリック教会のフランシスコ法王は伝統的なクリスマス演説で、ウクライナの平和を願った。教皇フランシスコはバチカンで行った「ウルビ・エ・オルビ」(都市と世界へ)演説で、ウクライナ戦争について直接語り、交渉を開始する勇気を呼び掛けた。 内戦で荒廃したウクライナでは武器の音を黙らせよう、と彼は言った。教皇はまた、公正かつ永続的な平和の実現が可能となるために対話の重要性を強調した。
(しかし)フランシスコ教皇は今年初め、ウクライナはロシアとの戦争終結交渉に向けて「白旗」を上げる勇気を持つべきだと発言し、ウクライナからの批判を招いている。白旗は伝統的に降伏を意味する。ウクライナのゼレンシキー大統領はこれまで、ウクライナがロシアに占領された領土を取り戻すことなく和平交渉を開始する可能性を否定している。教皇は(クリスマスの)演説の中で、ガザの人道状況も極めて深刻だと強調し停戦を訴えた。
、、、記事からは、NATOと同じく、フィンランドも、妄想の果てに現実離れしたプーチンの今後の方向性に相当な危機感を持っているようだ。同じく危機感から、NATO加盟国が軍事費や兵員を増強する中、ルーマニアは、旧ソ連圏だった同国やルーマニア系住民の多い隣国モルドバへのロシアの侵攻を警戒し、同国内の空軍基地を拡張、近代化し、欧州で最大規模のNATO空軍基地にする計画に着手し、同時に同国の軍備近代化、及び対艦ミサイルやF-16,さらにF-35戦闘機の導入へ向けた作業に入っている。駐留NATO兵員、家族合わせ1万人規模の予定。
ポーランドは、自国兵員を30万人に増強する計画と言われ、ドイツも軍事費を増強している。フィンランドにもNATO軍基地が配備予定だ。欧州東部では、ハンガリーだけが親露政権誕生でロシア寄りだ。 映像記事:ルーマニアがNATOの秘密兵器に! ルーマニア軍が黒海で対ロシア戦略を加速! || ウクライナ情勢 : 右図は、2022年3月時点の各国と駐留NATO軍兵員 参照記事
過去ブログ:2024年12月バルト海の海底ケーブルに相次ぐ破壊工作の疑い>タンカーが偵察船と判明?:12月プーチンの妄想、退屈だから「互いにミサイルを撃って決闘しよう」、、:12月フィンランドのオルポ首相来日、ロシアは日、フィン共通の脅威:11月なぜ習近平はフィンランド、スロバキア首脳を招待?と中国EV車への追加関税:7月フィンランド大統領、ロシアは中国に依存 習近平の電話で停戦可能と皮肉述べる:2024年4月ウクライナとフィンランド、二国間安全保障協定に署名 8か国目:4月ロシア見据え北欧、バルト、欧州諸国で徴兵、軍備見直し:3月EUに漂う欧州戦争への覚悟と用意 世界が不安定化:1月フィンランドの対露政策と対日関係で日本の出来る事:2023年9月ロシアがフィンランド国境沿い北極圏の駐屯地増強:2023年8月18の国と地域が“ロシア制裁の抜け道”の可能性:2021年9月一帯一路が世界最大規模に拡大とフィンランドの流通ハブ:2017年3月フィンランドが自走砲48台を韓国から購入:
起工式はキルギスの国営テレビで生中継された。ジャパロフ氏が伝統的なフェルト帽をかぶって演説した他、南部ジャララバード州の雪に覆われた山々で3か国の国旗色の照明弾が打ち上げられた。新鉄道は、中国北西部・新疆ウイグル自治区カシュガルKashgar, Xinjiang region~キルギスのジャララバード Jalal-Abad~ウズベクのアンディジャンAndijanを結ぶ。総延長約523キロで、内訳は中国区間約155キロ、キルギス区間が最も長い約305キロ、ウズベク区間が約63キロ。
別記事によるとプロジェクトは、鉄道路線は山岳地帯を通過し、カシュガル、トルガルト、マクマル、ジャララバード、アンディジャンを結ぶ予定。路線の全長は486キロメートルとなるKashgar, Torugart, Makmal, Jalal-Abad, and Andijan. The total length of the line will be 486 kilometers.と在る。
鉄道の建設により、地域の物流に大きな変化がもたらされることが期待され、 2050 年までに、この鉄道の年間貨物量は 1,350 万トンに達すると予測され、建設には6~8年かかる可能性がある。プロジェクトの費用は 30 ~ 50 億ドル(約4370~7900億円、2024年12月29日時点)と推定されている。
ジャパロフ氏は起工式で、新鉄道により、中国からキルギス、そして中央アジアとトルコなどの近隣諸国、欧州連合(EU)への物資の供給が確保されると説明。「このプロジェクトの実行を支援してくれたパートナーである中国やウズベキスタンUzbekistan」に謝意を表した。
このプロジェクトには山岳地帯や永久凍土地帯での鉄道敷設も含まれており、キルギス当局は総工費を最大80億ドル(約1兆2600億円)と見積もっている。テレビ中継されたプレゼンテーションによると、キルギス国内にはトンネル26本、橋46本が建設される。気候が厳しく、地震活動も活発な山岳地帯での工事は「非常に複雑」なものになる見通しだという。このプロジェクトは20年にわたり協議されていたが、今年2024年6月、中国とキルギス、ウズベクの首脳が政府間協定に調印したことで実現した。キルギス鉄道は工期について、約6年かかる見通しを示している。*左図は数年前に公表されていた図で点線部分は開通していなかった。またこの図では、カスピ海を高架橋で渡る計画になっているが、最新の最上段の図ではイラン側の陸上を迂回している。正確な事は不明だが、政情が不安定なコーカサス地域を避けた計画に変更したか?
中国が結び付きを強化している中央アジアは、原油、天然ガスなど炭化水素資源が豊富で、同国の巨大経済圏構想「一帯一路」においても要所となっている。参照記事 英文記事 英文記事 英文記事 、、恐らく、西側の経済制裁などで、西側のコンテナがロシア領内を通過する事に管理上の支障が出ているのではと想像している。また、北朝鮮軍事物資貨物の通過から、シベリア経由路線自体が破壊される可能性もあるだろう。そんな事で南周りの最短ルートが急がれた可能性もあるのでは、、。サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、からスペインを目指し出港する。その大半がアフリカ北西部のスペイン領カナリア諸島Canary Islandsへの不法上陸を目指す一方、スペイン本土に渡ろうとする者も少なくない。このルートは世界でも最も危険な航路のひとつである。
CFは移民の家族や救助された人々の証言などから死者・行方不明者を推計している。死者の中には1538人の子供と421人の女性が含まれていた。データによると、4月と5月の死者数が特に多かったという。CFはモーリタニアから出航する移民が急増したと報告している。
スペイン政府は2月、モーリタニア政府に対して2億1000万ユーロの支援 €210 million in aid to Mauritaniaを約束した。スペイン内務省によると、今年12月15日までにボートでスペインに到着した移民は5万7700人を超え、前年同期比で約12%増加したという。参照記事 英文記事 過去ブログ:2024年10月欧州各国で、移民をめぐり保守、右派政党が躍進:8月スーダン・ダルフールで数十万人が餓死寸前:7月西アフリカのモーリタニアからの違法移民急増の原因と事故で89人死亡:6月イエメン沖で移民のボート沈没、少なくとも49人が死亡、140人が行方不明:5月世界の国内避難民が7590万人過去最多 イタリアで子供の移民急増 :3月在留中国人が最も多い国トップ16、1位は意外?:2月米国への中国人密入国者激増:2023年12月EU、移民対策で大筋合意と社会不安 国内避難民も急増:11月中国政府に愛想を尽かした国民がメキシコ経由で米国へ密入国:9月地中海の難民が記録的急増とウクライナ人避難民:8月極右政治が台頭と言われるフィンランド:8月サウジ当局、イエメンとの国境沿いで移民数百人を殺害:6月急増する欧州への移民とギリシャ沖で移民船沈没79人死亡:2月イタリア南部海上で移民が載った船が座礁 63 人以上死亡か?:
、、、亡くなった移民も桁外れに急増している一方で、受け入れられた移民の多さはその国の政治体制にも影響している。多くの国で反移民の民族主義、右派政党が支持を得る結果になった。これを放置すれば、EUの共存路線にもひびが入る。保守的な意見が大勢を占めた英国ではEU離脱にまでなった。逆説的に言えば、それが人道的配慮で在れ、一定以上の異質な文化を意図的に短期間で受け入れれば、それが摩擦や社会不安を生み出すのは避けれないのではとも思う。スウェーデンなどを見ると、理想に向け無理しすぎたのでは思うのだが、、。今スウェーデンは、自国へ帰る移民には多額な生活資金を渡すと言う策を計画している。理想の実現は良いことなのだが、求めた相手が無理解だとうまくいかない。相手に、社会哲学を理解する素養やある程度の共通な社会通念が無ければ難しいのでは、、。
米住宅都市開発省は2024年12月27日、全国のホームレスの数が昨年から18%増加し、77万人を超えたと明らかにした。米住宅都市開発省はレポートの中で、「全国集計の結果、77万人以上がホームレスとしてカウントされた」と述べた。それによると、全米の最新のホームレス数は昨年から18.1%増加したという。主な要因は物価高騰、家賃の高騰、手頃な価格の住宅の不足、自然災害、移民の急増など。2023年は2022年比で12%増であった。
ホームレスになった人々の多くが家賃の高騰、金利の上昇、コロナ関連の支援打ち切りなどにより、家を手放さざるを得なくなり、黒人のホームレスの割合は白人や他の有色人種に比べて高いという。同省は最も懸念される傾向として、「移民が大都市に流入したことで家族連れのホームレスが40%近く増加したこと」を挙げている。それによると、デンバー、シカゴ、ニューヨークなど、移民の影響を受けた13の都市で家族連れのホームレスが2倍以上に増加。残りの373の都市や町の増加率は8%未満となっている。今年ホームレスとしてカウントされた子供は15万人近くに上り、昨年から33%も急増した。、、、参考:米30年物固定住宅ローン金利上昇、7月以来の高水準に:
フレディマック( : は2024年12月26日、30年ローンが先週の6.72%から6.85%に上昇したと発表。1年前は6.61%であった。上昇は2週連続。米国の住宅価格は上昇し続けている。金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。参照記事
共和党トランプ氏(78)はクリスマス当日、夫人とのツーショット写真をSNSに投稿。その後、パナマ運河の奪還計画やカナダを51番目の州にするなど、自身の政策を20回以上の投稿で概説し、「中国がパナマ運河を支配している」と主張。カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相やバイデン氏、その他民主党員を「左翼の狂人」と呼んだ。一方民主党バイデン氏(81)は「米国は分断を乗り越え、団結することができる」と強調。共和党を念頭に置き、「私たちはしばしば、隣人を、同じ米国民を敵として見ている」と述べた。参照記事 、、、米国の右傾化の始まりだ。
、、、トランプ政権が始動するが、彼にとって福祉政策を求める声は弱者、左翼のたわごとにしか聞こえないようだ。荒療治に、多少の痛みは仕方ないと割り切っているのだろうか?トランプ共和党のスローガンは「アメリカを再び偉大に」だが、プーチンも同じことを今も唱えている。そもそも偉大な国家とは何だ?なったらどうなると言うのか?身勝手な選民思想ではないのか?
中国もと言いたい処だが、筆者は中国は国家にあらず、巨大な政治結社でしかないと思っている。憲法より、中国ではローカルな共産党綱領が優先されているからだ。更に、党員と中央軍事委員会が同じメンバーと言うのは全く科学的で無い。また、中国と幾ら公式協定を交わしても、党が拒否する可能性が潜在するのだ。一応同一の物とみなされているが、日本は心理的に、この2重基準に振り回されている。場当たり的な日本政府の中国への外交対応とは反対に、日本企業は中国から続々と撤退している。参考:ユニクロ会長が269工場閉鎖を発表!社員の家族も帰国!ユニクロが中国で終了:
中国は、所詮拝金主義の下衆(ゲス)の集まりでしかない。2024年9月に深圳(しんせん)日本人男児刺殺事件が起きても、中国外交部長の王毅はこの事件を、「我々も目にしたくない偶発的な個別事案」であり、外交とは無縁で法律に則(のっと)って処理するとの態度に徹した:参考:深圳(しんせん)日本人男児刺殺事件。この態度を全く追求せずに新任外相は握手を交わす。日本は、何ぜこんな腑抜けばかりを外務大臣に起用するのか、、。参照記事 過去ブログ:2024年11月中国で多発する無差別殺人:2023年11月中国政府に愛想を尽かした国民がメキシコ経由で米国へ密入国:
BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長はこの場でプーチン大統領に、25年前に前任のボリス・エリツィン元大統領が退任した際に「ロシアを頼む」と託されたが、自分はロシアの面倒をしっかり見たと思うかと大統領に質問した。編集長はプーチン氏を前に、ウクライナでのロシア軍の被害や国際社会からの制裁などに言及した。これに対してプーチン氏は、ロシアが「主権」を取り戻したと回答。「それ以前にロシアに起きたあらゆることのせいで、この国は完全な主権喪失へと向かっていた」と述べた。イベントが終わると、ロシアの記者たちがローゼンバーグ編集長を取り囲んで質問攻めにした。参照記事 過去ブログ:2024年2月ロシアの近代史と今 まとめ:
、、、、BBC編集長のストレートな質問に、ロシアの大国化を成し遂げたと胸を張ったプーチンだが、たまたま時代が資源獲得競争へ向かっている中で漁夫の利を得たのがロシアだったと筆者は見ている。プーチンがしたのは、ソ連時代の秘密警察(KGB)を利用し、ユダヤ系新興財閥のトップに収賄や脱税などの容疑をかけて逮捕し、彼らの財産を没収し、外国資本に握られていた会社を次々と国営化しては側近らに分配し、彼らは超富豪オリガルヒにのし上がり、政権の中枢ポストを得てプーチン政権は黄金時代を築いた。出来上がったのは盤石に見える独裁国家だった。次にプーチンが求めたのは、更に偉大な国家と自身の英雄化だった。そこから歯車が狂いだした。今下降しだしたプーチンの支持率は、ロシアが次の救世主を求めていると暗示している。ソ連崩壊が無理な軍拡だった事を忘れたようだ。筆者にはそう見える。結果的に西側、北欧、NATOの結束を強化したのは、誰あろう、プーチン自身だった。彼の背後には肥沃な大地では無く、焼け跡しか見えない。参考:【日本外交の現在】安倍・岸田・石破政権の外交評価/日本外交劣化の原因/内にこもる日本の外交/戦後:
フィンランドのオルポ(Petteri Orpo)首相は2024年12月25日、バルト海の海底でフィンランドとエストニアを結ぶ電力ケーブルに障害が発生したと明らかにした。オルポ首相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「エストリンク2号ケーブル:Estlink-2 cableの送電が停止し、当局が調査している」と書いた。それによると、国内の電力供給に影響は出ていないという。エストニア側でも停電は発生していない。当局はバルト海の海底インフラに神経をとがらせている。
フィンランドとドイツ間、リトアニアとスウェーデン間の2本のケーブルbetween Finland and Germany, the other between Lithuania and Sweden, は先月11月、海底インターネットケーブルがバルト海の下で破壊、切断され、妨害行為(破壊工作)の恐れがあると報道された:英文記事。
フィンランドのメディアによると、外国船が関与しているかどうかは分からず、電力会社がケーブルの状況を調査しているという。停電の原因も不明。一方、英国紙は、フィンランドとエストニア間の重要な海底送電線とデータケーブルが損傷した後、フィンランド当局は26日、同国とエストニアを結ぶ送電用海底ケーブルを損傷させた疑いで、ロシアの港から出航した南太平洋のクック諸島船籍の石油タンカー「イーグルS」に対し、「重大な破壊工作」の疑いで石油タンカーを捜査していると発表した。警察は、タンカーのいかりがケーブルを損傷した可能性があるとみている。参照記事 写真はポルッカラ半島porkkala peninsula沖26日。手前はフィンランドの国境警備艇。
エストニア公共放送ERRの報告によると、Estlink-2ケーブルは、ケーブルの複雑な配置によって引き起こされた可能性のある短絡による損傷を修復するために、今年の大部分にわたって停止され、技術的なトラブルや他の電力系統の不具合で停電した可能性もある。ロシアからドイツに天然ガスを送っていたノルドストリーム Nord Stream natural gas pipelinesは2022年9月に水中で爆発・破損した。当局が妨害行為(破壊工作:sabotage)とみて捜査している。過去ブログ:2024年3月スウェーデンNATO加盟とNATOの地理的優位:、、、フィンランド、スウェーデンのNATO加盟でバルト海はNATO軍の中庭になったと言われる中、付近の警戒は厳重と思われ、簡単に破壊工作ができるとも思えないが、何をするか読めないのがロシアだ。過去ブログ:2023年10月中国の貨物船が錨で海底ガスパイプ破損?フィンランド沖:6月海底ガスパイプ破壊はウクライナ工作員?米は事前に情報得ていた?:4月北海で活動のロシア船はスパイ船と北欧4カ国調査結果:
2024年12月28日:海中ケーブル破壊はロシア影艦隊の仕業が濃厚との映像記事が出た。タンカーを装った偵察船がケーブルを破損したと言うもので、欧州連合(EU)欧州委員会は26日、ウクライナ侵攻を続けるロシアが欧米に科された制裁を逃れるために使っている「影の船団」が、バルト海での海底ケーブル損傷に関与している疑いがあるとの声明を発表していた。、、、個人的には、速度の遅いタンカーが、破壊後もその海域に居て拿捕されたと言う事に疑問は在るのだが、、、。
幅広い波長の光を効率良く利用するため、性質の異なるペロブスカイト結晶の層を複数重ねる「タンデム(多接合)型:Tandem type」という手法を採用した。化学的な解析をもとに、高品質な結晶を印刷技術で作れるよう、成分の改良も進め、実験レベルで計測された発電効率は、2層重ねた時で最大29・7%に到達し、シリコンやペロブスカイトの1層構造の性能(24~27%)を上回った。理論上は35%まで改良できるという。参照記事 参照記事 過去ブログ:2021年11月ペロブスカイト型太陽電池の実用化と水素製造への応用:、、、日本は製品化で世界の先をいき、企業は量産に於いて多くの特許と実績を積み重ねている。原材料のヨウ素は国内に充分あり、課題は耐用年数だと言われていたが、、。ペロブスカイト太陽電池は、環境・エネルギー分野で久々の日本発の有望な技術シーズseeds(ノウハウ)で、中国の国策による低価格競争で負けた結晶シリコン太陽電池の教訓を生かしつつ、日本企業の主導により健全な形で産業化を成功させてほしいと期待されている。参考:都と東芝、ペロブスカイト太陽電池を室内環境で検証:東芝グループは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発で発電効率16.6%を実現し、プラスチック基板上に形成される受光部サイズ400cm2以上のフィルム型モジュールにおいて世界最高水準を達成したという。参照記事
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は2024年12月25日、ロシア軍がクリスマスに合わせて大規模攻撃を行い、エネルギーインフラが被害を受けたと非難。弾道ミサイルを含む70発以上のミサイル、100機以上の攻撃ドローンが使われたと明らかにした。写真は、2024年12月25日/ウクライナ、首都キーウKyivの地下鉄駅構内(AP通信)ニュース映像:Russia targets Ukraine's energy infrastructure in 'massive' Christmas Day attack • FRANCE 24:
現地メディアによると、首都キーウの一部を含む複数の都市で停電が発生しているという。ゼレンスキー氏はテレグラムへの投稿で、「ロシアはクリスマスに合わせてエネルギーインフラを狙い撃ちした」と書いた。
ウクライナ空軍は、ミサイルとドローン(無人機)を計184個探知したと発表。多くは撃墜されたか、標的を外れたとした。また、この攻撃で死傷者が出たとしたが、人数は明らかにしなかった。各地で停電が発生し、首都キーウでは住民らが地下鉄の駅に避難した:上。第2の都市ハルキウKharkiv:右 では、50万人が厳しい寒さのなか、電気も暖房も水もない状況に置かれた。ウクライナ最大の民間電力会社DTEKによると、電力施設が大規模な攻撃を受けたのは今年13回目。ゼレンスキー氏は9月、国内の電力インフラの8割がロシアの爆撃で破壊されたと述べていた。
ロシア軍は声明で、「ウクライナの電力インフラや東部の都市を巡航ミサイルや弾道ミサイル、ドローンで攻撃した」と発表。「軍産複合体が運営するウクライナの施設に対し、長距離精密兵器とドローンによる攻撃を実施し、標的を全て破壊した」と主張した。
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は5カ月を超え、数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続き、ロシア軍はウクライナ北東部オスキル川Oskil river沿い、東部トレツクToretsk方面で反撃に出ているとみられるが、いづれも失敗していると報告されている。
ゼレンスキー氏は今週初め、クルスク州Kurskでロシア軍と共に戦っている北朝鮮軍兵士3000人以上が死傷したと明らかにした。映像:せん滅される北朝鮮兵士と露軍戦闘車:ウクライナ無人機攻撃と戦場のクリスマスツリー:右は雪原の北朝鮮兵士。
北朝鮮は、ロシア向け武器弾薬、ミサイルの大量増産体制に入ったとの報告が在り、この事は、半島情勢の緊張にもつながる。 参照記事 参照記事 過去ブログ:2024年12月ウクライナの光ファイバーFPVドローンの効果と新兵器開発:12月ロシア国内の石油精製品の枯渇は時間の問題:参考映像:クルスクの戦略拠点の崩壊!北朝鮮傭兵部隊の全滅!ウクライナ北東部オスキル川Oskil riverで露軍の装甲車隊が全滅!モスクワも大規模爆発!:
2024年12月26日:ボクダン氏の映像記事に左の様な報告があるが、当ブログで使用の地図でルゴブLgovの場所に該当する地名はルホフLhovで、恐らく同じ場所だろう。精密砲撃が可能なハイマースHIMARSで多数のロシア軍将校らが犠牲になったとされる。
映像記事の 現地映像(クルスク、ロシア旅客機) には、カザフスタンの民間機が不時着し多数が死亡した内容もあるが、ロシア側がミサイルで誤射した可能性が高い。BBC記事では、アゼルバイジャンのバクーからロシア南西部チェチェン共和国に向かっていたアゼルバイジャン航空の旅客機が25日、カザフスタン西部で墜落した。
同国当局によると、乗客乗員67人のうち38人の死亡と、数十人の生存が確認され、アゼルバイジャン航空J2-8243便は、カザフスタン西部アクタウ近郊に緊急着陸しようとしたが、墜落して炎上したと報じている。航空会社は、霧が発生したため進路を変更し、旅客機がアクタウから約3キロメートルの地点に「緊急着陸」したとし、ロシアメディアが報じた未確認情報では、旅客機は墜落前に鳥の群れと衝突した可能性があるとしている。しかし、映像記事で指摘しているように、旅客機の胴体には無数の弾痕が在り、損傷は2014年マレーシア航空MH17便撃墜を思い起こさせ、対空ミサイルが機体付近で爆発したと見でいいだろう:弾痕を写した映像。過去ブログ:2022年6月ウクライナ上空で撃墜のMH17便裁判審理終了オランダ:2016年9月MH17便撃墜はロシア製ミサイルだったと報告 オランダ:参考映像:「バードストライクではない」事故原因特定「パイロットの○○ミスの可能性」:
2024年12月27日:旅客機がウクライナの無人機の活動が報告されている地域を飛行していたため、アゼルバイジャン政府寄りのウェブサイト「Caliber」は匿名の同国当局者の話として、当局はロシアの移動式防空システム「パンツィリS:Pantsir-S」から発射されたミサイルが原因とみていると報じた。この見解は、米紙ニューヨーク・タイムズやユーロニュース、トルコの半国営アナトリア通信でも報じられた。参照記事
アゼルバイジャン国籍の客室乗務員はABCニュースの取材に対し、「グロズヌイ(チェチェンの首都)上空を飛行中に下から突き上げられるような衝撃を感じた直後、3回、ドーンという大きな音を聞いた」と語った。乗務員はABCに、「機長は爆発後、近くの空港に着陸を要請をしたが、断られ、カザフに迂回し、その後、墜落した」と語った。生還した男性の乗客は27日、ロイター通信の取材に対し、「機体が大きく揺れた直後に外からバーンという大きな音が聞こえ、酸素マスクが落ちてきた」と語った。乗客乗員67人のうち38人が死亡、29人が病院に搬送された。参照記事 映像記事 日本語ニュース映像
2024年12月28日:38人が死亡した旅客機墜落について、ロシア航空当局は27日、本来の目的地である同国南部チェチェン共和国の空港周辺が、ウクライナによるドローン攻撃で着陸が「非常に困難」な状況だったと釈明し、墜落したカザフスタンKazakstan西部への行き先変更は「機長の判断」と主張しており、責任転嫁を図る姿勢がにじみ出ていた。機長も副機長も死亡している。声明は、航空会社があるアゼルバイジャン側が訴える「ロシア軍の防空システム誤射」には触れていない。不信感を示すように、アゼルバイジャンやイスラエルなどの航空会社はロシア便の運航停止を決めた。参照記事
ゼレンシキー氏は「私はクリスマスの夜、ロシアによるウクライナのエネルギーインフラへの大規模な砲撃について石破首相に報告し、公正で恒久的な平和に向けた日本の継続的な支援に感謝した」と付け加えた。参照記事 参考記事:2024年10月28日 日本、ウクライナに4700億円融資 ロシア凍結資産活用で:2024年10月のイタリアでの主要7カ国(G7)によるロシアの凍結資産を活用したウクライナ向け融資で、日本が4719億円を担うことで合意。総額500億ドル(約7.6兆円)を欧州連合(EU)と米国、英国、カナダと分担し、日本は世界銀行に置く基金を通じて円建てで貸し出すとなっていた。、、、プーチンがどんな最後を迎えようと、ロシアが降伏すれば100兆円以上と言われる戦後賠償がロシアに重くのしかかる。
ロシア国営タス通信が明らかにした。
ヤクーツクYakutskにある北東連邦大学のマンモス博物館で研究施設を統括するマクシム・チェプラソフMaxim Cheprasov氏はタス通信の取材に答え、「世界最高の発見の一つと断言できる」と語った。同氏によると、赤ちゃんマンモスの年齢はおよそ1歳。死んだ時の体重は180キロ前後だったという。放射性炭素分析で割り出した地質年代は、5万年前だった。ヤナの一部は小型哺乳類に食べられたが、胴体や頭の他の部分は独自に保存されていると研究者らは述べた。
研究者らは若いマンモスについて、今日の馬や野牛、狼(おおかみ)の子どもよりも成長が早かったとみている。当時のより過酷な気象条件がその要因で、「彼らは体を大きくして、厳しい冬に耐えなくてはならなかった」。「ヤナ」が見つかったバタガイカ・クレーターBatagaika craterは渓谷の様に見えるが、シベリアの永久凍土が解けてできた巨大浸食地形megaslump(シベリア北東部の永久凍土の融解現象; a permafrost thaw feature in north-eastern Siberia)で、温暖化の影響で1960年代以降拡大を続けており、馬や野牛の死骸を含む他の先史時代の遺物も見つかっている。タス通信が報じた。
米政府の支援を受けるクルド人自治区の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は2024年12月24日、シリア北部のトルコ国境付近の領土を奪還するため、トルコが支援するシリア国民軍(SNA)に対する反攻を開始したと明らかにした。
SDFは米の支援を受け、シリアにおけるイスラム国(ISIS)との戦いで主導的な役割を果たしてきた。その先頭に立つのはクルド人民防衛部隊(YPG)で、トルコはこれをテロ組織に指定しているクルド労働者党(PKK)の同盟組織とみなしている。
今月初めに旧アサド政権が崩壊して以来、両陣営はトルコ国境付近の要衝マンビジとその周辺で衝突してきた。SNAは先週、SDFからマンビジ(Manbij;マンビジュ)を奪取。その後、米国の仲介により停戦協定が発効した。SDFはこの協定が期限切れを迎えたとして、SNAへの反撃を開始。現地メディアによると、協定発効後も各地で散発的な戦闘が確認されていたという。参照記事 過去ブログ:2024年12月エルドアン氏、米国へシリアのクルド人組織への支援停止求める:、、、下の図は過去2019年のブログから、シリア内の主なガス田、油田、パイプラインの分布状況。まだ資源の多くは長い紛争で未開発と言われている。その右図はマンビジの位置の拡大で、シリア北部の東西を結ぶM4ハイウェイが通る交通の要衝にあり、当時はシリア政府軍もトルコ支援民兵の南下に抵抗していた。 過去ブログ:2019年10月トルコの攻撃に対するクルド側の動きとイラン、米国の対応:
2024年12月26日:オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。米政府の支援を受けるクルド人自治区の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」は今週、シリア北部のトルコ国境付近の領土を奪還するため、トルコ政府が支援する「シリア国民軍(SNA)」に対する反攻を開始した。
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は25日、シリアのクルド人自治区で活動するクルド系組織に武器を捨てるよう命じ、応じない場合は「滅ぼす」と警告した。
エルドアン氏は首都アンカラの国会で演説。「シリアのテロリストは武器を捨てるか、滅ぶか、選択することになる」またエルドアン氏は「クルド系組織を根絶やしにする」と強調した。と語った。参照記事 、、、こんなギャングまがいの発言にエルドアンの狂気が垣間見える。其の根はイスラエルのネタニヤフ、ロシアのプーチンと同じく、共存、協議より民族主義、敵視政策を優先し、武力行使を当然としている。21世紀はそんな時代になるのかもしれない。理想主義は侵略を見過ごしたウクライナ戦争で吹き飛んだ、、、。東西冷戦の雪どけに合わせ、まるで世界中で、マンモスや恐竜が生き返ったかのようだ。今世界は余りにも多くの紛争を抱えている。かろうじてまだ地域紛争では在るが、、。参考記事
イスラエル軍が2024年12月22日、パレスチナ・ガザ南部ハンユニスkhan Younisの避難民キャンプを空爆し、少なくとも7人が死亡、数十人が負傷し、多くのテントが焼失した。ガザ当局が明らかにした。イスラエル軍は以前、このキャンプを安全なエリアに指定し、避難を促していた。
また、イスラエル軍は3カ月近くに渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。アルジャジーラによると、23日午前、北部ベイトラヒヤBeit Lahiyaのカマル・アドワン病院の建屋にイスラエル軍の砲弾が直撃し、患者など少なくとも20人が負傷したという。
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日、ガザでの停戦と捕虜解放に向けた協議に進展があったと明らかにしたが、イスラエル軍は同日、ガザ地区南部ハンユニスや北部ベイトラヒヤなどへの攻撃を続けた。ガザ当局によると、イスラエル軍による直近24時間の攻撃で少なくとも50人が死亡、100人以上が負傷し、各地で行方不明者の捜索が続いているという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は23日午後の時点で4万5317人、負傷者は10万7713人となっている。国連はガザ地区で身動きが取れなくなっている200万人以上の市民が厳しい冬に直面していると警告している。参照記事 参照記事 過去ブログ:2024年11月停戦協定も効力無く、イスラエルのレバノン、ガザ地区への空爆続く:、、、クリスマスイブ、今年も我が家の周りの野性たち、キジのオス2羽とメス1羽、キツネ1匹、野ネズミ1匹に、25日はいつもより多めの餌をあげる。なぜか今年は、毎年来ていた30羽のスズメの集団が全く来ない。24日は朝から晴れていたが雪は止まず、20~30cmは積もったようだ。数日続いた寒波は過ぎたのか、24日の夜はー3度で、雪が止んだ夜11時雪かきをした。
2024年12月25日:イスラエル軍が24日、ガザ地区北部ジャバリアjabaliaの避難所や民家を攻撃し、少なくとも6人が死亡、多数の負傷者が出た。それによると、ドローンと戦車部隊の攻撃により複数の建物が全壊し、多くの市民が瓦礫の下敷きになったとみられる。ガザ当局によると、イスラエル軍による過去24時間の空爆・砲撃により、全域で少なくとも21人が死亡、51人が負傷し、多数の行方不明者が出ているという。写真は10月のジャバリア 参照記事
ドイツのコンスタンツに拠点を置く HIGHCAT 製の HCX は、飛行中に細い糸状の光ファイバー ケーブルを繰り出します。ドローンは光ファイバーケーブルを介してオペレーターと通信するため、無線周波数の妨害や探知の影響を受けない。また、ドローンから電波の放射がないため、敵はオペレーターやドローンの位置を特定したり、標的にしたりすることができない。英文記事 操作映像
このビデオでは、ウクライナの諜報機関がロシアの戦車を発見し、今度はウクライナの無人機によって攻撃される様子です。その後、この無人機がどのように機能するかを説明。画質に注目してみると、映像ははっきりとエラーなく送信されており、電子戦で無人機が戦車に近づかないことを期待して、ロシア戦車は隠れてウクライナ陣地に向けて発砲しているが、最新の光ファイバードローンには問題なく、戦車への攻撃に成功している。映像:東部ポクロフスクPokrovsk方面でのドローン攻撃::クルスク州の北朝鮮兵への攻撃:クルスク州コレネボKorenevo方面での攻撃:過去ブログ:2024年12月最近のウクライナの戦況:10月のクルスク州、ウクライナ東部の戦況:
、、、無人機ドロ-ンと言っても、今は操縦者が電波やケーブルを使って遠隔操作しているが、時間の問題で場所さえ指摘すればドローンが内蔵AIで、自律飛行し敵を探索しドローン機の判断で攻撃するだろう。ロシアが開発し実戦使用したら自軍のドローンが攻撃されたとの噂もある。これが登場すると、電波妨害(ジャミングjamming)より精度が高く、レーザー光線砲が注目されている。参考:三菱重工、ドローンを撃墜する高出力レーザー装置の実物初公開:
2024年12月19日の記事によれば、ウクライナ軍無人システム部隊のスハレフスキー指揮官がこのほど、ウクライナは1.6キロ以上離れた位置から目標を撃墜できるレーザー兵器を開発したと主張した。防衛関連会合の会見で、「現在の我々は既に、高度2キロを超える位置にいる航空機をこのレーザーで撃墜することができる」と明らかにした。記録映像
インタファクス・ウクライナ通信によると、スハレフスキー氏は「このレーザーは本当に機能する。本当に存在する」とも述べ、兵器の規模や能力の強化が進められていると言い添えた。レーザーの名称はウクライナ語で「トライデント(三つまたの武器):Lazer Trident」に当たる「トルィズーブ」。独立、強さ、団結を表すウクライナの国家シンボルを意識したものだ。参照記事 、、、映像で見ると、ラインメタル社やMBDAの名もみえるので。ドイツや英国の兵器企業との共同開発のようだ。過去ブログ:2024年3月1発1900円のレーザー防空システム,英国と日本の先端技術:
右図は、これまでウクライナが無人機やミサイルで空爆した(オレンジ色で示す)図に、映像記事から推論して加筆した。この記事では特に、ロシア北部ムルマンスクMurmansk地域の空軍基地、モスクワ南西部オリョールOryolの精油所への空爆が上げられていて、大きな戦果を挙げたとしている。ムルマンスクには以前から、大型長距離爆撃機が多数退避していると言われている。
プーチンが筋違いにも、執拗にウクライナへの空爆強化を言う中、長距離爆撃機による大規模空爆を警戒しての事だろう。相変わらずプーチンは国民に向けに戦況は優勢だと繰り返しているが、少なくても地上戦闘では失敗を繰り返し、多大な人的、兵器の損失を出しているようだ。過去ブログ:2024年12月プーチンの妄想、退屈だから「互いにミサイルを撃って決闘しよう」、、:8月なぜ、ロシア軍はもう長くは戦えないのか?まさかの燃料が枯渇:
参考にしているボクダン氏の映像解説:ゼレンスキーがEUへのガス供給停止を正式発表!ロシアからEUへの供給が12月31日で完全終了し、欧州全土が燃料不足の危機に:では、ウクライナ軍がクルスク州南部の天然ガス観測所があるスジャSudzhaを制圧している為、ロシアは、これまでの契約に沿ってこの地域からウクライナを経由して欧州へ供給する天然ガスの計測が出来ず、また精製油もこの地域をパイプが通過する為供給量を減少しているが、ウクライナは露産天然ガスパイプライン契約期限が2025年1月1日終了と同時に、自国領内通過の期間延長をしない予定だと公表した。一方ゼレンシキー大統領は、ウクライナはロシア産の天然ガスでなければ、欧州の国々に対して天然ガスを輸送する準備があると発言している。右がウクライナ側から見た主な問題点となる。
この事は、戦争中も今もロシア産ガスを受け続けているドイツ企業や石油を受けてきたハンガリー、スロバキアなどに大きな影響を与える結果になると説明されている。一見トルコ経由で賄えそうに見えるが、ロシア産であれば国際的な経済制裁に抵触して不可能に近く、トルコが、遠く中東カタールからシリア経由で、或はカスピ海から天然ガスを引き込みたい要因でもある。
右下のウクライナの決定事項や状況に関し、EU側は早急に対応策を練る必要があるが、ほとんど戦争開始時から分かっていた事で、ウクライナがこれまで、侵略国との契約を守ってきた事が驚きだ。これらを総合すると、早い時期にウクライナがクルスク侵攻を行った事情が見えてくる。ウクライナがクルスク侵攻の際、筆者はスジャSudzhaのインフラ(石油施設、及びガス量観測所)をなぜ破壊しないのか?と疑問を書いたが、当時はまだ西側への供給契約が残っていた事が、理由の一つだったようだ。EU,ドイツ、米国からの反発を避けたかった、または、当時まだプーチンの出方を探っていたとも思える、、。 過去ブログ:2024年8月ウクライナのクルスク進撃の狙いは依然として不明瞭:8月ウクライナ軍がロシア領クルスク州への侵攻の意味は?:
上記に書いたウクライナのロシアのインフラへの攻撃と合わせてみると、ロシアの石油、ガス事情は、輸出だけでなく、国内向けも緊迫した状態なのが想像できる。ロシアは国内向けに増産したくても施設が破壊され、西側からの修理部品も入手できない状態だ。軍需産業の多くも、部品不足で生産困難と言われている。ウクライナが自国経由のパイプラインでロシア産天然ガスをオーストリアやスロバキア、ハンガリーに供給する通過契約の更新を認めない可能性が高く、このまま年末に契約が期限を迎えれば、ロシアは年間最大65億ドル(約1兆円)の追加損失を被ることになるとある。
スロバキアの親露フィツォッ政権はウクライナの謀略だと非難し、今も、露産天然ガスの継続使用を模索している。オーストリアは早い時期に露産ガスを自ら拒否し、エネルギーの多様化へ政策を変更した。欧州の中では、数カ国で親露派や右派が台頭し、不安定になっている状況が在り、プーチンが資源を餌に関係を強化し、欧州の団結にくさびを打ち込む可能性もある。
2020年頃から見ればEU全体のロシア産天然ガスの依存度は大きく減少したが、それでも2024年1月から9月までの実績では依然としてロシア産パイプライン天然ガスはEU輸入量の11%のシェアを占めている。ロシア産LNGを含めるとロシアのシェアは約18%になる(図-3)。ちなみに、トランプ氏が天然ガスを増産してLPGでもっと売ろうとしている先は日本や欧州である。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2024年12月露軍、クルスク州で北朝鮮兵部隊で3日連続攻撃、モスクワで中将暗殺される:映像:老人たちの反乱勃発!プーチン政権への怒り爆発!露軍、100人を完全殲滅!ロシア軍を完全包囲!: