2018年10月
菅氏によると、日本時間23日午後7時40分頃、カタール政府から日本政府に対し、安田さんが早ければ同日中に解放される見通しだとの連絡があった。
同9時頃にカタール政府から再び連絡が入り、安田さんが解放され、シリアの隣国であるトルコ) Turkey の南部ハタイprovince of Hatay県の県都アンタキヤAntakya(ハタイ市Hatay)の入国管理施設にいると報告があったという。
外務省幹部は、在トルコ日本大使館の職員がトルコの入管施設に向かっていることを明らかにした。政府高官は「健康状態など詳細は不明だが、無事だ」と語った。別の政府高官は「身代金の支払いを含め、取引はしていない」とした。当時、アルカイダ系が1000万ドルの身代金を要求し、日本は拒否したと報道されたが、今回、在英シリア監視団など複数の情報筋が、身代金が支払われたと話しているというが、詳細は不明。
人権監視団によれば、安田さんとみられる男性はシリア北西部イドリブ県の西部で拘束されていたが、4日ほど前にシリア領内でトルコの仲介により、トルコと関係の深い非シリア人武装組織に引き渡されたという。
現地紙は、安田さんはシリア地域からトルコ治安軍に渡されたとして、護送されるイメージの写真を掲載している。青い丸が、イドリブ圏周囲の非武装地帯に配備されたトルコ軍、赤がロシア軍。23日の戦況図で護送先のアンタキアはハタイ市Hatayと表示され、安田さんの引渡しも人質のマークで特記されている。
過去2016年3月には、イドリブ圏の反政府過激派側をHTS(シリア解放機構:ハヤート・タハリール・シャーム Hay'et Tahrir al-Sham:旧アルヌスラ戦線:Al-Nusra Front、前シリア征服戦線Jabhat Fateh al-Sham)が人質にしているらしいと報じられた。
HTSのイドリブ圏での拠点は、同地域のトルコに近い西部とされている。しかしHTSは23日、安田さんの拘束には一切関与していないと主張。「日本人ジャーナリストの安田氏の拘束にわれわれが関与しているという指摘については否定する。同氏の解放は報道で聞いた」と表明した。日本政府は、トルコの首都アンカラAnkaraの日本大使館員と医務官をアンタキア(ハタイ)へ急行させ、日本時間24日午後3時以降に在トルコ大使館員が、本人確認と健康状態確認を行うことになっていると説明した。 英文記事 現地記事 現地紙 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2018年10月2018年10月20日のシリアの戦況
24日のJapanNewsは、在英シリア人権監視団のスタッフAbdel Rahmanが得た情報として、カタールQatarが身代金300万ドル(約3億4千万円)を払い、解放交渉には、反政府組織に通じるトルコとカタールが共に当たったとの内容を報じ、また同スタッフは、日本政府が支払いを拒否したと語ったとも報じている。 参照記事
河野太郎外相は24日午後、フリージャーナリストの安田純平さんの解放を確認したと明らかにした。外務省内で記者団に「(在トルコ日本大使館により)安田氏の無事が確認できた」と述べ、本人で間違いないと説明した。参照記事と映像 ニュース映像 参照記事
「自分の本名や日本人であることは言うなと要求されていた」。安田さんは25日、帰国のために搭乗したトルコ航空機内で、記者にそう理由を説明した。「他の囚人(監禁被害者)が、釈放された後に『あそこにニュースで出ている人質の日本人がいる』と言われたら、私の監禁場所が世間にばれて(犯行グループが)攻撃されるかもしれない」と説明。そのため、「『韓国人だと言え』と言われた」といい、従ったという。 「ウマル」というイスラム教徒の名前を名乗ったことについては、犯行グループから本名を名乗るなと言われたため、自ら察して答えたという。参照記事
「暴走しているようだった。いつもより速くて、音が変だった」(目撃者)の証言もあり、台湾の検察当局は事故原因について、「機械の故障の可能性は低く、事故現場の直前にあるカーブに進入した列車の速度が速すぎた」と話した。当時、列車は時速80キロ以上を出していて、100キロを超えていた可能性もあり、検察当局は事故後、病院で手当てを受けていた48歳の運転士をはじめ、関係者から事情を聴いているという。
特急列車は8両編成で、8両すべてが脱線し、このうち4両は横転した。列車には当時計366人の乗客が乗っており、事故発生現場は、300メートルにわたってカーブが続いているエリアだった。
事故を起こしたのは列車名称は普悠瑪(プユマ)列車(プユマ号:Puyoma train No. 6432 )。プユマとは台湾東部に住む先住民族の名だ。プユマ列車が投入されたのは2013年2月。8両編成で、現在は19編成が運行しているという。 列車の型式はTEMU200。同列車を開発・製造したのは日本車両(本社・名古屋市)。同社によると、自社開発の空気ばねを利用した高性能な車体傾斜装置を備えており、曲線区間でも速度を落とすことなく安全、安定走行することができる。設計上の最高時速は150キロメートル、運転最高時速は140キロメートル。 TEMU2000は台湾側に2012年から14年にかけて納入されたとされる。 参照記事 参照記事 参照記事
台湾史上における最悪の鉄道事故は、1981年3月8日に発生した頭前渓橋事故だったという。同事故では、大型自動車が事故により踏切に飛び出して進行してきた特急の自強号と衝突した。自強号は河川敷に転落。30人が死亡して130人が負傷したという。
2018年10月23日:宜蘭県の裁判所の報道官は23日、特急の運転士が「列車の動力系統に問題があり、列車自動制御保護システム(ATP)を切った」と述べたと明らかにした。22日夜に検察当局が業務上過失致死容疑で運転士の勾留を請求した際の裁判所の審査で、運転士が述べたという。運転士は23日朝、保釈金50万台湾元(約180万円)を支払い保釈された。裁判所によると、運転士は事故現場から約40キロ手前の地点でATPを切ったといい、それ以前から動力系統に異常があったと述べた。一方、検察当局は特急が事故発生時に制限速度の時速80キロを超えて、時速140キロに達していたと主張した。台湾メディアはこれまで、現場の制限速度を時速75キロとしていた。台湾メディアによると、政府事故調査チームの幹部は22日夜、ATPが作動していれば、制限速度を超過しなかったはずだと述べた。参照記事 参照記事
2018年10月24日:台鉄の杜微副局長は、運転士が自動列車防護装置(ATP)を切り、速度超過で事故現場を通過したのが事故の主因の一つだとし、運転士の過失だと説明した。通信記録によれば、運転士が指令員にATPを切ったと報告した形跡はなく、指令員はATPが切られているのを知らなかったという。参照記事
2018年10月26日:台湾北東部で18人が死亡した台湾鉄道の特急脱線事故で、行政院(内閣に相当)のグラス・ユダカ報道官は25日の記者会見で、 運転士:右 に薬物使用の摘発歴があることを明らかにした。
報道官によると、運転士は昨年12月、台北市内で覚醒剤0・6グラムを所持しているところを摘発され、使用も認めたという。 台北地方検察署は初犯であることなどから今年2月、2年間の起訴猶予処分とした。
事故当時も治療期間中だったが、直近2カ月の検査で薬物は検出されていないという。 事故後の検査結果は現時点で出ていない。台鉄は報道されるまで「知らなかった」としている。参照記事 参照記事
2019年4月10日:台湾鉄路管理局は4月5日、車両を製造した日本車輌に対して賠償請求する方針であることを表明。参考:台湾脱線事故で「問題なかった」はずの日本車両が訴えられる理由
ペーター・タウバー(Peter Tauber)政務次官は2018年10月14日、ツイッターに「ナチスによって自殺を強いられたエルビン・ロンメル氏は74年前のきょう、亡くなった」と投稿。このツイートはソーシャルメディアで激しい批判を呼び、保守派の政治家タウバー氏がナチス時代の将軍の名誉を回復させたと非難する声も上がった。その一方で、ロンメル将軍の経歴は複雑だとして、タウバー氏を擁護する声もあった。
ロンメル将軍は北アフリカ戦線で数々の戦略的な成功を収め、「砂漠のキツネ」の異名を取った。だが1944年2月、ヒトラーの暗殺を計画した将校団がロンメル将軍に接触。その年の7月17日、ロンメル将軍は車に乗っていた際に英軍機から攻撃を受けて重傷を負い、その結果、3日後のヒトラー暗殺未遂事件に直接加わることはなかった。それでもナチスの秘密国家警察ゲシュタポ(Gestapo)はロンメル将軍が事件に一役買っていたと判断。ヒトラーは人望を集めているロンメル氏を処刑できないと考え、代わりに自殺を命令した。ロンメル将軍は10月14日に自殺した。
タウバー氏は大衆紙ビルト(Bild)に対し、自身のツイートの正当性を主張する中で、ロンメル氏が「犯罪的な命令を繰り返し無視」し、ヒトラーに抵抗する動きとつながりを持っていたと述べた。また、「この国の価値に責任を持つことを現代のドイツ兵に期待するなら」ロンメル氏について議論することが重要だと強調した。
「ナチスドイツを生んだ原因の一因にベルサイユ体制を忘れてはならない。それは第一次世界大戦後にベルサイユで話し合われた国際条約に基づくもので、特にイギリス・フランスの二国は、戦勝国の立場から敗戦国ドイツに対する過酷な条件を負わせてその再起を抑止すると共に、賠償金を自国の戦後復興に充てることをめざした。1929年の世界恐慌以降、ドイツ国内にナチズムが台頭することとなり、1933年にドイツで「ヴェルサイユ体制打破」をかかげるヒトラー政権が成立し、1936年ドイツのロカルノ条約破棄(ラインラント進駐)によってヴェルサイユ体制は崩壊した。
ロンメル将軍は当時貴族出身か特権階級の士官しかなれなかった師団長の地位を平民出身で初めて手に入れただけでなく、彼は強い信念で最期までナチス党に入党しなかった。 彼の息子が15才の頃ナチスの人種差別理論を得意げに父親に語った時に「私の前でそういう馬鹿げたことを二度と喋るな」と激怒したという。
ロンメルがユダヤ人部隊を捕虜にした時、ベルリンの総司令部が「捕虜として扱わず直ちに射殺せよ」との指示書を出したが、ロンメルはその命令書を焼き捨てたという。ロンメルは寡兵でアフリカ戦線で良く戦ったが、いよいよ連合軍が総攻撃を開始したことを知ると「勝ち目がない」と判断した彼は撤退の許可をベルリンに求めた。しかしヒトラーは「勝利か死か。それ以外に道はない」と打電した。
しかしロンメルは「総統は犯罪者だ。祖国が破滅するまで戦うつもりか」と呟いて、彼は独断で退却を命令した。撤退から三か月後、ヒトラーの使者がロンメル邸にやって来てロンメルに「総統暗殺の嫌疑がかかっている。自害するなら家族の命は保証する」と言って毒薬の入った小瓶を渡した。ロンメルは家族一人一人と別れを告げて自宅裏の林に入り毒薬を仰いで自害した。
ロンメルは稀代の戦略家でわずか300人の兵力で8000人の敵兵を捕虜にしたり、物資不足の少数ドイツ軍戦車隊を率いて数倍の兵力のイギリス軍をアフリカ戦線で撃破し続けた。ロンメル語録の一つに「死んだヒトラーは生きているヒトラー以上に危険だ」というのがある。歴史を現代の常識で評してはならない。ベルサイユ体制下のドイツでロンメル氏にいかなる選択肢があったというのだろうか。彼もまた祖国ドイツのために戦いヒトラーによって殺されたたドイツの英雄の一人ではないだろうか。
日本でも米国による謀略で戦争突入を余儀なくされた当時の指導者諸氏を「A級戦犯」呼ばわりする人たちがいるが、日本を植民地とされ日本国民を「奴隷」扱いされるよりも戦争を選択せざるを得なかった当時の国家指導者諸氏の苦悩を知るべきだ。サンフランシスコ条約締結直後の国会で病気欠席の議員以外の全会一致で「GHQによりA級戦犯」とされた人たちの名誉回復は決議されている。つまり現在日本に「A級戦犯」などといった「戦争犯罪者」は存在しない。今も「A級戦犯が祀られている」などといって靖国参拝を批判する人たちはGHQの自虐史観の催眠術から覚醒していない戦勝国史観の捉われ人たちだ。戦後ドイツもヒトラー批判だけで先の大戦を総括するのではなく、ベルサイユ体制という馬鹿げた当時の戦勝国史観と価値観をドイツに押し付けた「戦勝国」の悪逆非道振りも批判すべきだ。ヒトラーを生んだ土壌は間違いなくベルサイユ体制なのだから。」参照記事 映像:ヒトラーと将軍たち ロンメル Hitlers Generals Rommel 1 3 YouTube
国際協力機構(JICA)は2018年9月28日、インド政府との間で総額1,154億5,000万円を限度とする2件の円借款貸付契約に調印した。日本の新幹線方式を導入する高速鉄道の整備などを支援する。
西部の「ムンバイ~アーメダバードmumbai~Ahmedabad間高速鉄道(MAHSR)建設事業(第1期)」には895億4,700万円の円借款を供与。全長約500キロメートルの高速鉄道の敷設により、国民の利便性向上や地域経済の発展を見込む。2023年の完成目標。右図はインド高速鉄道構想の路線図。カッコ内は2011年の人口
東部西ベンガル州West Bengal の「コルカタ:Kolkata(旧名:カルカッタ Calcutta)東西地下鉄建設事業(第3期)」では259億300万円(総事業費約1400億円)の貸付契約を締結。ハウラ マイデン—ソルトレイクHowrah Maidan- Salt Lake区間約16.6キロ(内、地下鉄10.8キロ)に大量交通輸送システムを整備し、コルカタ都市圏の渋滞緩和と大気汚染の軽減を図る。一部区間2019年内、全線開通を2020年末までの予定で工事は進行している。一部区間はインドで初めて河川の下を通る。 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年6月インドへ製造シフトする韓国とインドとの経済関係先行の日本 2016年4月インドで高架道路崩落に「神の仕業」発言 インド 2013年8月インド北部の経済開発と国内問題
都道府県別にみると、東京1284人、大阪874人、愛知338人、神奈川280人、福岡229人など都市部に感染者が多い。梅毒は、感染して約3週間で陰部や口、肛門にしこりができ、その後、手足など全身に発疹が出る。症状は治まったり再発したりを繰り返す。抗菌薬で治療できるが、放置すると脳や心臓などに異常が出る恐れがある。妊婦がかかるとおなかの赤ちゃんにも感染し、死亡することもある。右図の日本での2017年までの梅毒を含む性感染症報告の推移でも、梅毒だけが急増の傾向にあるのかわかる。参照記事 参照記事
、、、右上の図は、筆者が既存図を編集した物だが、梅毒に関して2015年ほどから急増している。筆者の素人判断だが、外国人観光客の性風俗での遊興の急増もこれに関係しているのではと思うが、これに関するデータがない事から否定する見解も在る。しかし現実に性風俗に関わる職業の女性や客の男性が多い現状は、オリンピックを前にこれは大問題だろう。メディアも今のうちに大々的に取り上げるべきだ。
左の過去44年間の報告数では、1972年を境に減少傾向が続いていた。左図の1986年前後は日本がバブル景気に沸いたころだ。梅毒感染者の増加と訪日中国人の増加を指摘した記事と反論
検査に関しては、「地域によっては保健所で匿名/無料で検査をできるところもあります。検査結果を正確に判断するために、感染の可能性がある時期や感染の予防状況(コンドーム使用等)について、医師に伝えましょう。、、」とあり、通販での検査キットもあるようだ。隣の韓国でも状況は似ていて、梅毒患者は2013年の776人から2017年には2138人と患者数が5年間で約3倍になり、梅毒を含む性感染症の全患者数も2013年の1万640人から2017年は2万7277人に増えている。梅毒の自宅でできる検査キットと各感染症について 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 10~20代前半の女性に多い「クラミジア感染症」とは
2018年11月28日:性感染症「梅毒」の患者数が48年ぶりに6000人を超えたことが国立感染症研究所の報告で分かった。「梅毒」は、主に性的接触によって感染し、「しこり」や「ただれ」などの症状が出るほか、妊婦の場合、流産や死産のおそれがある。国立感染症研究所によると、11月18日までに報告された2018年の「梅毒」の患者数は6096人となり、1970年以来48年ぶりに6000人を超えて感染拡大している。「近年、若年女性の患者数が増加し、また、異性間での性的接触による感染が増加していることが一因となっていると考えられます」(根本匠 厚労相)。 厚生労働省は、来年2019年1月から医療機関の患者報告に「性風俗の利用」や「妊娠の有無」など新たな調査項目を増やして分析し、感染経路に応じた集中的な啓発を行うとしている。参照記事
警察によると、20日遅く首都カブールの投票所では男が自爆し、少なくとも15人が死亡、20人が負傷。この事件を含む同市での被害は死者19人、負傷者100人近くに上った。自爆の犯行声明は出ていないが、旧支配勢力タリバン(Taliban)はこれに先立ち、アフガニスタン全土での「偽選挙」に対し300件余りの襲撃を実行したと表明していた。内務省が発表した、民間人と治安部隊を合わせた死傷者数は公式統計をわずかに下回る160人。このうち民間人の死者は27人、負傷者は100人とされている。同省によると、襲撃は全土で193件発生したが、2014年の大統領選挙当日に比べると半減した。
選挙管理委員会が発表した暫定統計によれば、今回の選挙の投票者数は27州の合計で少なくとも150万人で、有権者登録を済ませた900万人弱の一部にとどまっている。参照記事 選挙妨害だけでなく、杜撰な投票者記録や指紋認証機械の不備から、各地で混乱が相次ぎ、スタッフが到着しない等による投票所の開始遅れなどの問題が各地で発生した。また、選挙期間中に殺害された候補者は10人に上った。多数の候補者が死傷したカンダハール州 Kandahaでは投票日が1週間延期され、ガズニ市 Ghazniでも投票が行われなかったと報告されている。 参照記事 過去ブログ:2018年9月アフガン北部のタリバンが政府側60名殺害 選挙候補殺害多発
投票者は投票後指に、簡単に落とせないインクで色をつけられて再投票を防止するが、前回2014年の選挙ではタリバンが投票へ行った者11人の指を罰として切断した事もあった。参照記事
2018年10月21日:現地21日午前7時、20日に技術面や安全上の問題により開放されなかった一部の投票所で下院議会選挙の2日目がスタートした。20日の下院議会選挙の開催と同時に発生した爆弾テロ攻撃により、40人が死亡、110人が負傷したとの報道がある。参照記事
今日は山を張ってカメラを首から提げて作業をしていた。しばらくすると案の定、離れた場所に姿を見せ、こちらも手を振って「元気か!」と声を掛ける。しばらくすると写真の左にある、川沿いのヤブの中へ戻っていった。
恐らく住処のある小さな林は日当たりが悪く、東西に長い日当たりのいいここのヤブで休んでいるのだろう。
親離れした子キツネたちはすでに別な場所に住んでいるようだが、餌の時間には(今は17時)にはやってきて、先に来ているママさん:右 と合流するが、親離れした手前、ママさんには遠慮しているようにも見える。
しかし昨日は、餌を持って餌場に向かうと、ママさんと小さいほうの子キツネが並んで道の上で待っていた。キツネも子供には甘いのか、餌も一緒に食べていた。最近は、恐る恐るだが、他の縄張りのキツネも来る。
どれも似ているので、識別するのが大変だが、餌を出す理由からも、識別とキツネたちの関係を把握するのは重要だ。
もし彼らの糞からエキノコックス( エキノコックス属条虫の卵)などが確認されれば、駆除薬を混ぜた餌をやろうと思っているからで、ピンポイントで食べさせるには、この付近に何匹のキツネが居て、採取した糞がどのキツネので、どのキツネが混ぜた餌を食べたかを正確に知る必要がある。そのための餌やりで、この付近の安全のために行っているのだが、知らない人は、物好きなオジサンが、キツネをかわいがっている程度にしか思わないだろう。
キツネには、良いも悪いも、糞や尿をあちこちでするマーキングの習性があり、気をつけるに越したことはないが、手を打てないわけではない。この寄生虫は犬や猫も稀に保有するが、ネズミを捕食するキツネも保有する事がある。その卵のついた野草や湧き水などを飲むと感染するといわれるが、普通に生活していれば、人間が感染する確立は非常に低い物だろう。以前の糞の検査では見つかっていない。
観察は毎日の日課になっているが、キツネも冬季間など、餌の少ない時期は人家の周りを徘徊して落ちている物を探すが、餌を出すようになって、明らかに徘徊するのは激減し、近所の方からもそう聞いている。
キツネにとっても、危険な犬の居る場所へ行かないに越したことはないはずで、共存が避けられない以上、一種の自衛策でもある。そして、縁があって近くに住む気の優しいキツネたちが、安全に平和に、邪魔者扱いされる事なく暮らせる事が筆者の一番の願いである。
下は、道路と川の間に在る長く続くヤブで、ここは低地なので水の溜まる場所があり、そこの木は年中根元が水浸しになり、最悪、倒れることがある。それを防ぐため、ヤブに分け入り、排水溝まで小さな排水路をつくるのだが、これも見た目には水遊びしているようにしか見えないだろう。木が道路側に倒れれば我が家の生活路は遮断される。その効果は出ていて、ふらついていた木も、今はしっかり根を張っている。このどこかで、ママさんは休んでいるはずだ。ここには結構な数の野鼠も生息している。増えすぎると我が家の納屋にまで遠征してくるので、がんばれ、ママさんである。
ラルソン氏は、墓はヴァイキングのもので、おそらくイスラム教を受容したのだろうと考えている。
「興味深いのは『アラー “Allah”』という文字が鏡映しに表現されていることです。おそらく祈りを右からも左からも読めるように書きたかったのでしょう。コーランには天国に至る者はすべて絹の服を着ていると書かれています。このことから、ヴァイキングの間でなぜ絹が普及していたか、どうしてこうした文字が出てきたかが明らかにできると思います。」ラルソン氏はこう語っている。
インディペンデント紙によると、スウェーデンで墳墓からこうしたものが発見されたのはこれが初めてではない。スカンジナビア地域の9世紀の墳墓では他にも、クーフィー体が刻まれた同じ銀の指輪:右下 が2015年に見つかっている。刻まれた文句は「アラー」または「アラーに」または「アラーの思し召しのままに」"for Allah" or "to Allah." と訳すことができる。参照記事 英文記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2018年3月古代文字に心馳せる 2016年5月大航海の先駆者バイキング
猫のトムビTombiとは、トルコのイズミル県バイラクル区にある公立小学校a public elementary school in the city of Izmir, Turkeyの3年C組の児童たちに校庭で飼われていた猫で、担任のオズレム・プナル・イワシュチュ Özlem Pınar İvaşçu先生は、児童たちがトムビのことが大好きなのがわかると、学校の管理者に掛け合い、トムビを教室に入れても良いという許可を得た。記録映像
教室で生徒たちが世話をしていたが、猫が教室にいることを快く思わないたったひとりの保護者により、一度は教室を去ることを余儀なくされた。しかし、トムビを愛してやまない担任のオズレム・プナル・イワシュチュ先生と児童たちの熱意と、イズミル県教育局のオメル・ヤフシ局長の許可により、2学期が始まって3週間目の2018年2月22日(この日は日本では猫の日)に再び教室に戻ることができた。反対していた保護者の児童はクラス替えになった。トムビの居ない間、生徒は先生の家に居るトムビに手紙を書いたり絵を描いて送っていたという。
3年C組の担任、イワシュチュ先生は、トムビについて「校庭で飼っている他の猫と違い、すぐ人の後についてくるので、飼い猫で捨てられたのではないか」と話す。
トムビが来た後のクラスの様子について、「児童たちは、トムビが来てから注意深く行動するようになった。以前は教室で走り回って、ケガをすることもあったが、トムビが来てからは、トムビを起さないように、嫌な思いをさせないように気をつけている。走ったり大声で話したりしなくなった」と語った。 この一件は世界中で大きな話題となり、トムビは一躍ヒーローになった。
教室に戻ってきたトムビは児童たちの学習力アップに大きな貢献をしたことから、2017-2018教育年度最後の日の6月8日、トムビは担任のイワシュチュ先生から「オール5」の通知表をもらった。夏休みの間、トムビは担任のイワシュチュ先生の家にホームステイした。イワシュチュ先生によると、児童たちは、夏休みの間よくイワシュチュ先生に電話をかけて、トムビの様子を聞いたりしていたと言う。
そのトムビが、3か月間の夏休みを終えて、9月24日に教室に戻ってきた。 2018-2019教育年度は9月17日に開始されたが、イワシュチュ先生の近親者の死去により、イワシュチュ先生とトムビは1週間遅れの初登校となった。
3年C組だった児童たちは、2018-2019教育年度になって4年C組に進級した。トムビも一緒に4年C組の一員となった。トムビに会いたくて仕方がなかった4年C組の児童たちは、教室に入ったトムビの姿を見て大喜びし、トムビをなでたりしながら、トムビの登校を歓迎した。
イワシュチュ先生Mrs. Ivaşcu:右 は、トムビが来てから、外で暮らす動物に対する児童たちの見る目が変わり、猫に触ることができなかった児童は猫が怖くなくなり、猫をいじめていた児童も動物に対して思いやりを持てるようになったと、トムビが与えた教育効果を絶賛している。
外で暮らす動物を支援するために執筆活動も行っているイワシュチュ先生は、子どもたちが楽しめる全5巻シリーズの物語"Tombi Şanlıurfa'da" (Tombi in Şanlıurfa) を作った。子どもたちが楽しめるものを作りたいという思いで書かれたこのシリーズから得られた収入は全額外で暮らす動物のために使われる。イワシュチュ先生は本を知ってもらい動物愛護の精神を広めるために、各地でサイン会も行っている。トムビは、生徒たちが卒業しても、次の生徒に引き継がれると言う。 参照記事 参照記事 参照記事 英文記事 英文記事
まずは西部のヒダルゴ州からで、ここの警察が2018年9月8日に盗まれた霊柩車を探して監視していると、それらしい車を発見して止めたところ、運転手はあわてて逃げ出し、同乗者は捕まった。問題はそれからで、荷台を開けると、そこにはポリタンクに入ったガソリンがぎっしり詰められていた。
彼らはHuachicolerosと呼ばれる燃料窃盗団で、彼らは精製所の地下のパイプラインからガソリンやディーゼル油を抜き取り販売している組織の一味だった。これにはヒダルゴ州を縄張りにするサンタ・ローゼ・カルテルCartel de Santa Rosa( Santa Rosa de Lima Cartel )と呼ばれる、燃料の闇販売を資金源とする大規模な犯罪組織も絡んでおり、抜き取り、販売、集金などが組織的に行われ、この事は過去にブログ記事として書いてある。このサンタ・ローゼ・カルテルは、同地域へ進出してきた新ハリスコ・カルテルと構想状態にある。 過去ブログ:2017年3月凶悪化するメキシコのガソリン抜き取り窃盗団、、それにしても、荷台が広く、余り検問もされないだろう霊柩車を使うとは、目の付け所が、、。参照記事
次は、新興勢力でもっとも活発に勢力を伸ばし、残酷さでも有名なハリスコ州を拠点にする麻薬カルテル・新ハリスコ・カルテルNew Generation Jalisco Cartel:Cártel de Jalisco Nueva Generación(CJNG)が、シナロア・カルテルの縄張りであるデュランゴ州Durangoにまで進出したニュース。最近は米国にまで進出し、主要な取り締まり対象として米国政府が名指しで声明を出し、そのボス逮捕の情報に1000万ドル(約11億2626万円)の報奨金を出すと報道された。すでに捕まり、今は米国の刑務所にいるシナロア・カルテルのボス「エル・チャポ "El Chapo"」の倍の金額である。 過去ブログ:2018年10月トランプ大統領、ヒズボラを含む5大犯罪組織壊滅を命令 2017年7月メキシコ麻薬カルテル勢力分布図 2017年7月~ メキシコ
彼らは最近ソーシャルネットsocial networksを使って、右のような広告を流した。新デュランゴ・カルテル:Cartel of Durango Nueva Generación(CDNG)と連名で、「デュランゴに住む皆に、一帯を粛清するためCJNGが参上したと告げる。全ての悪党、泥棒、強姦魔、誘拐犯、ゆすり、たかりをする者とJosé Luis Cabrera 別名 03と行動する仲間全てを対象にする。我々はすでにここに居る CJNG/CDNG」というもので、自分のことはさておき、悪党が他の悪党へ突きつけた挑戦状であり、彼ら流に言えば「ぶっ殺す」という意味だ。それだけこの地域のシナロアの勢力が衰退したという事だろうか? 彼らの以前の旗:左 には、デュランゴ州Durangoは入っていない。José Luis Cabreraについては、シナロア系で、同州でヘロインやマリファナをシナロアへ供給する兄弟組織のボスとの説明があり、シナロアへの宣戦布告でもあるようだ。
エル チャポEl Chapoの脱獄、逮捕後、ダマソ ロペス ヌニェス Damaso Lopez Núñez 別名エル リセンシアノEl Licenciado:El Lic がシナロアのボスだったが、彼も2018年5月に逮捕され、同年7月6日に米国へ引き渡された。7月26日には、息子のDamaso Lopez Serrano“El Mini Licが米国へ投降した。Damaso Lopez逮捕後、その部下がシナロアを去ってCJNG/CDNG側へ入ったとの説明がある。 参照記事 過去ブログ:2018年10月警官5人殺害 メキシコ・ソノラ州 7月:カルテルの襲撃で一夜にバーの客15人死亡 メキシコ 2017年10月米国へのメキシコ麻薬カルテルの進出状況と各組織のボス
トルコのエルドアン大統領は10月16日、トルコとアメリカ間で6月4日に交わされた合意を基に、アメリカが配置したテロ組織PYDやYPGメンバーのテロリストらをここ(マンビジュ周辺)から撤退させる約束を守るようアメリカを促す声明を出している。参照記事
イドリブ圏の反政府過激派側をHTS(シリア解放機構:ハヤート・タハリール・シャーム Hay'et Tahrir al-Sham:旧アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front、前シリア征服戦線Jabhat Fateh al-Sham)+NLF(反政府穏健派:国民解放戦線National Liberation Front)と記述したのは、HTSとNLFの境界線や区分が曖昧で、かつHTSにはトルコ側が支援していた経緯があり、筆者には、穏健派と過激派を区別するのも困難に見えるからだ。最近の報道で、HTSはイドリブ市付近でISのアジトを攻撃し、捕虜を解放したと書かれ、その軍事行動は穏健派と変わらない。
すでにトルコとロシアが合意で、イドリブ圏周囲に非武装地帯Safe zone(Demilitarized zone:DMZ、Buffer zone)を設け、10月15日までに反政府側、住民の撤退を要求したが実現できていない。今後もHTSの完全排除を目標に非武装地帯を存続させ、シリア軍の侵攻をそこで阻止するには先行きはかなり不透明な物で、アサド政権の言うシリア統一は遠のくばかりだろう。DMZからアレッポ、ラタキア方面への砲撃が続いており、ラタキアに駐留するロシア軍は、反政府側の組織へイドリブの反政府側と確認した停戦に応じるよう呼びかけている。アレッポ北東部のTadif(Tadef)に居るトルコ支援のFSAに属する組織が、命令に違反してシリア軍兵士を殺害したとして、トルコ側が組織の解散を命じたとの記事もある。
17日の記事で米当局者は、これまで米、トルコが支援した反政府側の一部は非武装地帯から重火器を撤収したとし、地域に残っている反政府側5~7万人、HTSら過激派は7千~1万人としている。参照記事
クルドSDF軍は、シリア東部、ユーフラテス川沿岸地域で今もISとの交戦を繰り返し、ISの旗の付近では、ISがSDF兵士ら十数人の暗殺を公表したとある。
一部ではISが、シリア、イラクで体制を再編しつつあるとも言われる中、シリアのラッカRaqqahでは、フランス軍が基地設営を始めたとされる。いずれも、地図内の参照記事から読み取った戦況だ。
過去ブログ:2018年10月イドリブ圏の戦況 東トルキスタンイスラム運動が抵抗? シリア
2018年10月28日:10月20日の報道では、シリア東部ハジンHajinへの米国支援の有志国軍の空爆で28人のISが死亡、地上ではクルドSDF軍がユーフラテス渓谷沿いでISへの攻撃を継続している。9月10日以降、戦闘でIS兵士414人、SDF兵士272が死亡したと監視団が報告している。10月28日の記事でも、有志国軍支援下でのSDF軍のIS攻撃が、ハジン、デリゾール周辺で行われている。ハジンに残るのが、ISの最後の陣地と言われている。参照記事 参照記事 参照記事 映像
ギリシャ北部には同名の「マケドニア県」があり the same name as a province of northern Greece、また、「マケドニア」の由来はアレクサンドロス大王で知られる古代のマケドニア王国で、その地域は現在のマケドニアやギリシャ北部に及ぶため、ギリシャは自国の歴史の一部である「マケドニア」を国名に使うことに反対し、マケドニアのNATOやEUへの加盟を阻んできた。今後マケドニアが「北マケドニア」に国名を変えることなどでギリシャと合意し、両国内で履行に向けた手続きが済めば、直ちにNATOに加盟でき、EUとは加盟交渉開始の環境が整う。
EU、西側はこの流れを歓迎しているが、ロシアはこの地域での軍事同盟であるNATO拡大に繋がるとして反対し、各国の西欧への接近を警戒している。最終決定には法改正などがあり、まだ時間がかかる見通しで、民族主義からの反対意見の過熱も懸念されている。左はマケドニア国旗。
まだEU加盟が不透明なトルコは、マケドニアの繁栄と安全および欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への加盟を支持し続けると表明している。*1991年9月 マケドニアは旧ユーゴスラビアから独立をした。 参照記事 参照記事 過去ブログ:2016年3月ギリシャの難民、マケドニアに強行侵入するも戻される 対策に行き詰まり、難民の不満が頂点に達する欧州 2月バルカン諸国で高まる民族主義とロシアの接近 2015年12月難民に地域住民反発 鶏が盗まれ家具が燃料に ギリシャ 2013年11月バルカン半島の不安定がソチオリンピックの不安材料
複数の関係者がCNNに語ったところによると、トルコ当局がカショギ氏の殺害に関与したとみているサウジの集団は、情報当局高官が率いていたと言われ、該当するこの男性はサラ・ムハメド・トゥバイギ(Salah Muhammed Al-Tubaigy:中佐で法医学者):写真左 で、英ロンドン拠点のアラビア語新聞アシャルク・アル・アウサトは2014年、トゥバイジ医師がサウジ内務省の公安総局法科学部で働く中佐だと書いていた。トルコ当局者はCNNに対し、カショギ氏は領事館内で殺害され、遺体が切断されたと話していた。また、カショギ氏に薬物を投与し、この男が、まだ生きているカショギ氏を切断したとの記事もある。参照記事 参照映像記事
トルコのアナトリア通信によると、音声記録から、殺害に立ち会ったとされるオタイビ(モハムマド・ウタイビ)駐イスタンブール総領事:左 は16日にトルコから出国し、領事公邸の捜索は、その後の18日未明まで続いた。
トルコの日刊紙イエニ・シャファク(Yeni Safak)は、領事館内で尋問される様子を記録した音源を複数聞いたと主張。同氏を殺害したとみられる人物らが、尋問の最中に同氏の指を切断し、カショギ氏はその後、首を切り落とされたと報じている。ウタイビ領事は尋問者たちに、「外でやれ、出ないと、私が困ることになる」と言い、その後、「サウジに帰って生きていたいなら、黙っていろ」と、尋問者に言われたとされる。
その後のトルコ当局の捜索で、両方の建物から検出された血液が一致、現在カショギ氏の物か、当局は米国へカショギ氏の血液サンプルを要請しているとの一部報道がある。
また“暗殺グループ”とされている15人もカショギ氏と同じ時間帯に領事館と公邸にいたと報じられ、事件当日10月2日には、領事館を16台の車が出ており、このうち3台の行方が分かっていない。このうち1台がイスタンブール北の森に向かったという。国際政治学者・高橋和夫は「遺体は空港を通る際に見つかっていないのでもしかしたらトルコに残っている可能性もある。酸で溶かしたのではないか」との憶測を語っているが ? 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事
2018年10月20日:サウジアラビアは20日、行方不明になっている同国の著名ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の失踪に関する内部調査結果を発表し、カショギ氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で死亡したことを確認した。国営サウジ通信(SPA)は検事の話として、カショギ氏は総領事館で会った人物らと口論になり、殴り合いになって死亡したと伝えた。
また国王令の内容として「アフマド・アシリ(Ahmad al-Assiri)総合情報庁副長官は解任された」と報道。さらに王室の上級顧問サウード・カハタニ(Saud al-Qahtani)氏も解任されたと伝えた。解任されたアシリ、カハタニ両氏はいずれも、カショギ氏の事件で圧力にさらされているムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子の最側近。サウジ当局は調査の過程で18人を拘束したと発表した。このほかサルマン国王(King Salman)は情報機関を改革し、その「権限を厳密に規定する」ため、サルマン皇太子が委員長を務める大臣級の委員会の設置も命じたという。トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領とサウジのサルマン国王は電話会談し、事件の調査で協力を続けることを強調した。参照記事
カショギ氏は以前、自身を愛国者だと言い、サウジアラビア政府に対する批判は国を愛している証拠で、国をもっと良くしたいと願うからこそだと語っていた。参照記事
これは、この地域の警察軍トップのAbdul Raziq司令官の手腕による物と言われ、彼はタリバンも恐れる存在といわれていた。
米軍支援の下の彼の治安能力が評価される一方、2017年国連は、彼が残酷な拷問や容疑者抹殺の指示をしている可能性から起訴すべきだと表明していた。
2018年10月18日の記事によれば、18日、Abdul Raziq司令官:左 は、米軍司令官や州知事らが同席していた治安会議で、州知事に同行していた警護要員から銃撃を受け死亡した。他に、地域の情報部トップが死亡し知事は負傷(病院で死亡との記事もある)、米司令官は逃げて無事だったと言われるが、正確な状況は不明だ。タリバンが犯行声明を出したとされ、タリバンは10月20日投票の国会下院と地方議会選挙に対し暗殺テロを含む妨害を繰り返しているが、正確な司令官殺害の動機は不明。右は、実行犯といわれる警護員Abu Dujanaの写真。参照記事
一方でタリバンは、米軍との和平交渉を進めており、また、一部タリバンは、政府軍に投降し武装解除を受け入れる姿勢も見せている。アフガン南部は、過去にタリバンが暫定政権を置いた場所で、資金源となるケシ栽培で有名な地域。いつこの地域でタリバンが攻勢に出ても不思議はない。過去にこの地域に駐留していた英国軍は苦戦し、早々に任務終了として引き上げ、その後米軍が主に任務を引き継いでいる。参照記事 参照記事 過去2018年10月米軍、アフガン軍による空爆で民間人犠牲者急増 アフガン
ザヒド氏はナジブ前首相Najib Razakの側近として知られ、独立以来、同国で政権を担った統一マレー国民組織UMNOが2018年5月の総選挙で下野した後は、辞任したナジブ氏に代わって同党の党首に就任していた。
ナジブ前首相はすでに、2018年6月、300億円分の宝飾品、約現金31億円などを摘発され、政府系ファンド関連資金の不正流用など32の罪で起訴を受け、さらに9月20日には、自身が設立した政府系ファンド「1MDB(1マレーシア・デベロップメント・ブルハド)」関連資金の不正流用事件で26億リンギ(約705億円)を不正に流用したなどとして、資金洗浄(マネーロンダリング)や権力乱用など25の罪で追起訴されている。参照記事 参照記事 マレーシアの汚職防止委員会は10月3日、ナジブ前首相のロスマ夫人:左 も逮捕している。現在も裁判は続いている。参照記事 参照記事
、、、同時に前政権は、中国との鉄道計画などで汚職の限りを尽くしたと見るのが普通で、今後も逮捕者が相次ぐのでは、、。それにしても、政府資金でファンド(投資機関)を作って流用するとは大胆な、、。