2017年09月
東北電力はこのほど、新潟県阿賀町にある水力発電所「鹿瀬発電所」の大規模改修工事を2017年9月7日完了し、営業運転を再開したと発表した。鹿瀬発電所は、阿賀町を流れる阿賀野川流域に設置されたダム式の水力発電所で、1928年(昭和3年)12月に営業運転を開始した。以来、電力の安定供給を行ってきたが、運転開始から約80年が経過し、経年化が進行してきたことから、継続して水資源を有効活用するため、2011年から改修工事を進めてきた。参照記事
今回の改修工事では、水車発電機の台数を6台から2台に見直している。これまで利用していた立軸フランシス水車に代えて、発電効率の高い立軸円筒可動羽根プロペラ水車(立軸バルブ水車)を採用することで、使用水量を変
えることなく最大出力を4万9500kWから5万4200kWへ増加した。なお、有効落差は22.53m、使用水量は270Nm3となっている。さらに、ダム
や取水口などの健全な設備の再利用に加えて、既設設備の取り壊しにより発生したコンクリートを再利用することで廃棄物の発生を抑制した。河川の汚濁防止のため、工事に伴い発生した汚濁水を適切に処理するなど、環境影響の低減にも努めた。東北電力で、このような大規模な水力発電所の改修工事は、同じく阿賀野川流域に設置している「豊実発電所(1929年、昭和4年12月に営業運転を開始)」でも、継続して水資源を有効活用するために行なわれ、平成20年から改修工事を進め昭和25年9月に再開している 左下図。「鹿瀬発電所」は2例目となる。参照記事
ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は2017年9月22日、米朝両国の首脳による言葉の応酬を「幼稚園児同士のけんか」になぞらえ、冷静になるよう呼び掛けた。ドナルド・トランプ(Donald
Trump)米大統領は19日、国連総会(UN General
Assembly)での初演説で、北朝鮮を「完全破壊」すると警告。金正恩(キム・ジョンウン、Kim
Jong-Un)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」とやゆし、同氏が「自殺行為」に及んでいると述べていた。これに対し金氏は21日、トランプ氏を「狂人」と呼び、北朝鮮を破壊すると脅したことに対して「大きな代償」を支払うことになると威嚇した。トランプ氏の発言が過激だとしても、同じ国連加盟国でありながら、国際正義を幾度となく欺き、口先だけでなく、実際的に相手国への恫喝を繰り返す国に何の遠慮がいるだろう。すでに状況は「けんか」レベルを超え、決闘勝負でしか決着がつかないかもしれない。その瀬戸際の警告であり、ロシアが真剣に紛争を望まないなら、ロシアもまた「狂人」に怒りをもって対処すべき時期だろう。これまでの過程
で、中露が国連での制裁決議に幾度も拒否権を発動し、結果的に北朝鮮に時間的余裕を提供し、高飛車にさせた責任の一端もある。それは、太陽政策という融和策で大失敗しただけでなく、北に豊富な資金と開発時間を与えたにも関わらず、これまでに対話の必要性と融和的発言talk of appeasementを繰り返した韓国も同じだ。すでに、刀の柄に手をかけて向かい合う時期は過ぎ、抜き身を大上段に構えて対峙する時期ではないのか?相手は卑怯にも、それに飛び道具で向かいつつある。すでに「刀を抜くぞ、抜くぞ」と口先だけで脅している時期でも、北に「どうせ寸止めだろう」と思わせる時期でもないだろう。何か有効な一打が必要だろう。台湾は国連加盟国ではないが9月22日、北朝鮮との貿易を全面的に禁じると発表し、中国は国連安保理決議第2375号に従い、9月23日からコンデンセート(超軽質原油)と天然ガス液(NGL)の北朝鮮への輸出を禁止する。米空軍のB1戦略爆撃機は23日、北朝鮮東部の沖合の国際空域を飛行し、飛行は朝鮮半島の沖合を今世紀に入って最も北側までだったと強調した。参照記事
2017年9月23日:韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日(日本時間)、国連総会出席のための訪米を終え帰国する専用機内で行った記者懇談会で、北朝鮮問題の解決策と関連し、朝鮮半島情勢が緊迫化している今は「北に対し国際社会がまとまって圧力をかけること以外に方法がない」と述べた。北朝鮮が核・ミサイル挑発を中断すれば「より根本的な解決方法を模索できる」とした。参照記事
、、一読すると大きく方針が変わったように見えるが、日米向けのポーズとも思え、果たして韓国民向けにどう出るのか、具体的な行動として何をするのか?あまり期待しないで見ていこう。
ビートルズBeatlesの故ジョン・レノン John Lennonの妻でアーティストのオノ・ヨーコYoko Onoさんが、レノンさんの名前をもじった「ジョン・レモンJohn Lemon」の銘柄の飲料を英国で発売したポーランドの飲料メーカーに対し、商標権侵害だと抗議し、法的措置も辞さない姿勢を示した。 オノ・ヨーコさんの担当弁護士らは、販売店向けに、商標権を侵害した場合1日に5000ユーロ(約67万円)、1本販売するごとに500ユーロの支払いを請求される可能性があると警告。 これを受け、飲料メーカーは銘柄名を「オン・レモン On Lemon」に変更することに同意した。 オノさんの弁護士は

「ジョン・レモン・アイルランド」のフェイスブック投稿にレノンさんの画像が含まれていると指摘している。また、宣伝資料に書かれたブランドロゴの横には「レット・イット・ビー」の文字や、丸メガネが添えられている。 写真は、英国販社の設立者Karol Chamera氏30歳とポーランドのレストランに描かれた宣伝広告。飲料メーカー側の弁護士は権利侵害はなかったとし、ジョン・レモンの商標はジョン・レノンの商標が欧州連合(EU)に登録される2年前の2014年に登録済みとしている。参照記事 英文記事
太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー(以下、再エネ)や電気自動車(EV)などの普及を背景に、次世代の電力貯蔵技術に関する関心が急速に高まっている。この電力貯蔵技術うち、その電池について簡単に分類すると、(1)<発電するだけの電池> 燃料電池、太陽光電池など
(2)<放電するだけの電池> 一次電池:マンガン電池、アルカリ電池など
(3)<電力貯蔵用の電池> 二次電池(充電と放電の両方が可能):鉛蓄電池、リチウムイオン電池
などのような3つのタイプに、大きく分けることができる。
二次電池の性能ではリチウムイオン電池が主流だが、リチウムイオン電池を使用したバッテリーパックが過熱により焼損するなどの事故が相次ぎ、安全性対策とともに、リチウムイオン電池を含む既存の電池系を超えたエネルギー密度をもつ、新たな電池(これは「革新電池系」と呼ばれ、2030年頃に要求される、現行の電池系では到達できないような高い性能を達成できる可能性の電池系を指す)の登場が望まれ、活発
な研究開発が行われている。現在革新電池系としては、右図に示すように、作動電圧が低く(1〜3V程度)、容量密度(400〜1000Ah/kg程度)が大きい金属-空気電池、リチウム硫黄電池、金属負極電池などが挙げられている。
日本で住友鉱といえば、EVの勝ち組といわれる米テスラ向けリチウムイオン電池に、主要4部材の一つである正極材を供給する世界唯一のメーカーだが、その同社ですら今後のEV市場の急拡大に向け、正極材の原料であるニッケルやコバルト原料の不足という問題を抱えているとされる。原料の価格も高騰している。参照記事
現在開発、商品化が急がれている「革新電池系」の蓄電容量に絞った性能を比較すると右図の様になる。表の中でリチウム硫黄電池は、リチウムイオン電池の3倍以上の蓄電容量が実験で期待され、トヨタなどが実用化を急いでいるといわれるリチウム空気電池の蓄電容量は更に大きい。もちろんだが、実用化には性能だけでなく、安全性、経済性、原材料の安定した供給などが求められる。参照記事
リチウムイオン電池はすでに理論上の上限にあると言われ、その弱点を改良するため、電解質を液体から固体に変えて、安全性が高く性能のよい電池の改良を目指し、固体系の電解質として、①酸化物系、②硫化物系、③窒化物系などの固体電解質が検討されている。トヨタはすでに、2020年実車搭載を目指して全固体(型)セラミックス電池の実用化に向かっていると公表している。 参照記事 過去ブログ:2017年7月世界に先駆け、トヨタが高性能の全固体電池開発
東京電力HDは、リチウムイオン電池の安全性やコスト高などの課題を解決するため、ポスト・リチウムイオン電池として、高性能で安全な新型電池「リチウム硫黄(Li-S)電池」(左図の赤色部分)を、首都大学東京と共同開発し、世界で初めてリチウム硫黄電池の試作に成功した(2016年3月)参照記事。
新型二次電池「リチウム硫黄電池」は、東京電力ホールディングス経営技術戦略研究所の地下にある小さな研究室で生まれ、生みの親は道畑日出夫氏:写真右 で、苦節25年の地道な研究の賜物である。開発の流れの参照記事
製造コストはリチウムイオン電池が1キロワット時当たり1万8000円程度であるのに比べて、リチウム硫黄電池は5000~1万円程度と安い。また、リチウム硫黄電池は電解質が固体All-solid batteryで不燃性のため、液漏れ、発火といったリチウムイオン電池特有のリスクもない。その上、充放電による反応生成物が発生しにくいため劣化がほとんどなく、蓄電容量はリチウムイオン電池の約3.3倍だ。現段階ではリチウム硫黄電池が、二次電池の“本命”として有望視され、前倒しされた2020年代前半での事業化目標に向け動き出している。
研究段階では2017年4月、物質・材料研究機構(NIMS)の研究チームが、空気極(正極)材料にカーボン・ナノ・チューブ(CNT)を使った高容量のリチウム空気電池で、従来のLiイオン2次電池の15倍に相当する蓄電容量を実現したと公表している。エネルギー密度の高い電池は、小型化、軽量化にとって重要な要素である。 過去ブログ:2017年4月リチウム空気電池でリチウムイオン電池の15倍の蓄電容量を実現 参照記事
カーボンナノチューブといった新しい炭素材料に注目が集まり、研究開発が進められているが、しかし、ナノカーボンは「いろいろな構造体の混ざり物であるがために、大容量化の原理、指針を解き明かすことができない。」と言われ、全固体リチウムイオン電池用負電極材料として、黒鉛電極の2倍以上の電気容量を実現する新材料として、ナフタレンをもとに作られた「穴あきグラフェン分子」(CNAP)や、安全性や経済性から「アルミニウム空気電池」も注目され研究が進んでいる。アルミは豊富な原料だが生産に大量の電気を使用し、二酸化炭素排出を増加させる矛盾もあるが、その電気を再生可能エネルギーから得る事も研究されている。
左の資料図では、太陽光発電の電気で充電の電気自動車がもっともCO2削減となっている。原発などが生み出す余剰な夜間電力の使用も、よりCO2削減とエコに近づける方策だろう。例外的ではあるが、大災害で送電が不可能になれば、その地域での充電は不可能になる。電気自動車完全普及までには課題が多く、トヨタなどが、保存の利く水素などの燃料電池車(FCV)の開発を進めるのもこの辺の理由だろう。 参照記事

2017年9月21日:写真右は、メルセデスベンツが、2019年から生産予定のEQブランドの最初の市販EV『EQC』。公式発表の1年以上も前にして、同車の先行予約受注が、早くもノルウェーで開始された。『EQC』は『ジェネレーションEQ』の市販版。ジェネレーションEQは、2個の強力な電気モーターを搭載。最大出力408hp(英馬力)、最大トルク71.4kgmを引き出す。このパワフルなモーターのおかげで、0~100km/h加速5秒以下の性能を発揮する。二次電池は、蓄電容量70kWhという大容量のリチウムイオンバッテリー。1回の充電での航続は、最大500kmと言われている。

日産の電気自動車EV『リーフ』:左下 の新型は 最大出力150ps(仏馬力)=147.9hp(英馬力)、最大トルク32.6Kgm、バッテリー容量は40kWhで、一充電走行距離(JC08モード)は400kmと公表されている。保証 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年7月テスラの生産開始によるリチウム資源の絶対的不足と将来予測 参考:電気自動車のバッテリーの寿命ってどのくらい?交換できる?
2017年10月25日:トヨタ自動車ディディエ・ルロワ副社長は25日、東京モーターショーでのスピーチで、EV(電気自動車)が近い将来のキーソリューションであることは間違いない、との認識を示した。さらに次世代電池の研究に関連して、「全固体電池(ソリッドステートバッテリーSolid state battery)」は航続距離を飛躍的に改善する可能性があり、ゲームチェンジャーになり得る技術だと述べた。200名超の技術者が、2020年代前半の実用化を目指して開発を加速させているという。「全固体電池」は液体を使わないため安全なだけでなく、リチウムイオン電池の倍の容量があり、充電時間も数分で済むとされる。ただし、EV開発に注力することは、燃料電池車(FCV)開発が後退するという意味ではないとも言明した。参照記事
日本の安倍首相は2017年9月20日、米ニューヨークで開催される国連総会一般討論演説冒頭で、安全保障理事会の改革を巡る議論が多くあるものの、「討論を北朝鮮に関して集中せざるを得ない」と述べた。「北朝鮮の核兵器は水爆になったか、なろうとしている。その運搬手段は早晩、ICBM=大陸間弾道ミサイルになるだろう。これをもたらしたのは『対話』の不足では断じてなかった」と述べ、さらに安倍首相は、「核・ミサイルの開発に必要な、モノ、カネ、ヒト、技術が北朝鮮に向かうのを阻み、累次の決議を完全に履行させる。必要なのは行動だ。北朝鮮による挑発を止めることができるかどうかは国際社会の連帯にかかっている」と述べた。
北朝鮮のタイムテーブルを無効にする奇策が必要なこの時期に、まだ対話という時間を与えようとする韓国の危機意識は現実離れしているとしか言いようが無い。参照記事
韓国紙は、トランプ米大統領が19日(米東部時間)に国連総会の一般討論演説で「米国と同盟国を守ることを迫られれば北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と述べ、北朝鮮に強い警告を発したことを巡り、韓国政府は演説の背景と朝鮮半島情勢に与える影響に注目していると報じている。参照記事
訪米中の韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日(現地時間)、国連のグテレス事務総長主催で行われた昼食会に参加し、トランプ米大統領や安倍晋三首相ら主要国首脳と意見交換し、北朝鮮の核問題の深刻さを説明し、「国際社会が一貫して努力し、平和的・根本的な方法で解決する必要がある」と訴えた。参照記事 過去ブログ:2017年4月「もう米国は韓国へ深入りするな」という論説 2016年2月太陽政策の失敗 開城(ケソン)工業団地閉鎖 韓国
文在寅(ムン・ジェイン)氏は「北核問題は最終的に対話を通して解決しなければならない」という自身の原則を強調した発言をしつこく繰り返し、北が対話を拒否し、暴力的にミサイルを連続発射する今も、すでにその時期を逸したとは全く思ってもいないようだ。 更に大きな勘違いは、韓国が未だに問題の仲裁を出来る位置に居ると思っている事だ。対話と仲裁を言いながら、出来もしない「斬首作戦」の訓練を進める韓国のトンチンカン振りに、世界は苦笑いしている。
文在寅(ムン・ジェイン)氏の本音は、目前の冬季オリンピック前までは、波風を立てたくないという思いかもしれない。すでにフランスは、韓半島の安全が保証されない限り、来年の平昌冬季オリンピックに参加しないと、ローラ・フレセル・スポーツ大臣が9月21日(現地時間)明らかにしたとAFP通信が報じた。 参照記事
2017年9月22日:北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が21日、北朝鮮に対し「完全に破壊するしかなくなる」と警告したトランプ米大統領の国連演説を強く非難する異例の声明を発表し、トランプ大統領を「狂人」「ごろつき」「老いぼれ」などとののしり、国連の場で北朝鮮と自身を非難したことに反発した。参照記事
2017年9月21日:現在もクルドSDF軍のIS掃討が続くシリアのラッカ市Raqqahでは、市の80~90%からISを排除したが、依然として中心部にISが包囲されていると20日に報道された。SDFは同時に、ラッカ市北部での新たな最終的な作戦の開始を公表している。市内の残存ISは、すでに食料も弾薬も欠乏している状態だと監視機関が発言している。
SDFの作戦を支援する、米国主導の有志国軍は8月、5775発の爆弾投下やミサイル攻撃や砲撃を行い、監視団体の9月20日の報告では、少なくても433人の市民が犠牲になり、ラッカ攻撃が開始された6月6日以降では、1000人以上の市民が犠牲なったとされる。有志国軍側の算定では、6月以降、ラッカへ落とされた爆弾は、少なくても 16,500発を数え、攻撃はイラクのモースルより激しかった。参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年9月2017年9月20日の戦況 シリア イラク米軍は、ラッカ攻撃の主力SDFへの支援を行なっているが、この作戦にはクルドYPG、女性部隊YPJ、反アサドのFSA、さらに政治結社で分離主義のPKK/PYDも参加している。この事でトルコは、米国は過激テロ組織へ支援を継続していると非難を繰り返している。クルド部隊の映像 ラッカ市内のクルドの攻撃映像と記事 市街戦の様子
2017年9月24日:シリア軍SAAはユーフラテス沿いのMaadanを制圧し、ラッカからデリゾールDeir ez-Zorに至るユーフラテス川西岸地域を完全開放したと報じられた。すでにパルミラPlmyra~スフナフSukhnah~デリゾールDeir ez-Zor間のハイウェイを確保したシリア軍は、デリゾールへの食料、物資の補給を行なっている。その区間の解放後、アッシュ・シュラ居住地域 Ash SholahでISがハイウェイ補給路分断の攻撃に出でるが撃退されている。この区間は、約3年ISに制圧されていた。 参照記事 記事と映像上記の9月20日と右の26日の攻撃状況図を見ると、イラクのHawijaでは、西からイラク軍、東からクルド軍がISを追い詰めているようだ。またイラク軍は、Rawa,Anaでも進撃している。アンバル地域のISを南北に分断する作戦か?
節約食材の定番として食卓に並ぶ「もやし」。しかし、その安さ(適正価格は1袋40円ほど)がアダとなり、2017年の3月にはもやし生産者協会が「もやし業界の窮状」を訴えて話題になった。そんな中、機能性表示を届け出て小粒大豆を発芽させたもやしを販売し、他社と一線を画する企業があるという。発芽野菜を扱う㈱サラダコスモは「大豆イソフラボン子大豆もやし(以下、子大豆もやし)」を1袋70円前後という強気な価格(それでも充分安いが)で販売し、人気を博している。
同社の「子大豆もやし」は、静岡県の三ヶ日みかんとともに、生鮮食品初の「機能性表示」の届出が受理された商品だ。機能性表示食品とは、安全性や機能性の根拠に関する情報について、消費者庁長官に届けを出して受理された機能性を表示できる食品のこと。この「子大豆もやし」には、大豆イソフラボンが多く含まれており、骨の成分を維持する働きがあることがサラダコスモの研究で判明し、機能性表示の届出が受理されたという。同社の子大豆もやしは、小粒納豆などに使われる小粒大豆が発芽したものなので、栄養成分は大豆とほとんど同じとのこと。同社の宮地隆彰本部長は「大豆を発芽させると、ビタミンCが生成され、食物繊維は1.7倍、葉酸が4.5倍(3.6倍)、GABA(γ-アミノ酪酸:Gamma Amino Butyric Acid)が6倍に増加します。抗酸化力も高く、大豆を発芽させてもやしにすることでパワーアップし、かなり優れた栄養成分が豊富に含まれている野菜なんです」と語る。
㈱サラダコスモは、もやし栽培において初の漂白剤不使用の栽培を行い、ブラックマッペが主流だった日本のもやし市場に、緑豆もやしを広めた企業でもある。同社ではもともと、他社と同じく一般的な大きさの大豆もやしも販売していた。しかしあるとき、誤発注によって小粒の大豆が届けられたという。シャキシャキ感は大きな大豆もやしに引けを取らないことがわかり、1991年に『子大豆もやし』の生産がはじまった。同社は、研究結果から得られた子大豆もやしの有効成分の多さに驚き、より多くの人に食べてもらうために子大豆もやしの普及に務め、機能性表示の受理と同時に、全国的認知度も上がった「子大豆もやし」だが、まだ価格の安さや調理時間の短さについては緑豆もやしに軍配が上がる。今後、子大豆もやしの新メニュー開発に力を入れ、より食べやすくする工夫をし、もやし市場の活性化につなていくとのこと。参照記事
シベリアの太平洋岸とサハリンSakhalinと北海道を鉄道橋で結ぶ計画が、ロシアのプーチン大統領の肝いりで開かれた2017年9月2日の「東方経済フォーラム Eastern Economic Forum、計画を発表したシュワロフ第一副首相は、「これが実現すれば日本は大陸国家になる」と力を込めた。ロシア本土とサハリン、サハリンと北海道を結ぶ2本の橋により、大陸と日本が陸路で結ばれるからだ。日ロ共同プロジェクトとしてロシア側から提案があった形だが、日本側も「見込みを調査する」と関心を示したと報じられ、おそらく日本側が建設を担当することになるサハリン南部と稚内を結ぶ宗谷海峡を渡る橋は、鉄道と自動車の兼用で長さ28マイル約45kmになる。英デイリー・メール紙は2本の橋により、「超効率的な日本の鉄道網」と、ロシアのシベリア鉄道、バイカル・アムール鉄道、ヨーロッパ各国の鉄道が結ばれると説明。「ロシア政府が提案した野心的なプロジェクトにより、ロンドンと東京が8400マイル(約13,500キロ)の壮大な鉄道ルートで結ばれる」と表現している。
では、独裁者・スターリンも断念した計画に実現性はあるのか。プーチン大統領Vladimir Putinは今年2017年6月、ロシア本土とサハリンを結ぶ橋のコストを「2860億ルーブル(約5380億円)」と見積もった。サハリン-北海道間の橋はそれよりも高くなるとみられる。シュワロフ第一副首相は「あくまで真剣に日本側のパートナーに橋の建設を提案している。実現可能か?可能だ。最新技術を用いれば、コストもそれほど高くはならない」と自信を示した(タイムズ紙)。現地紙シベリアン・タイムズは、「モスクワ(中央政府)の主要人物たちは日本への鉄道網のコストパフォーマンスを疑問視しているが、シュワロフは確信しているようだ」と報じている。サハリンを含め、シベリア地域は石油、石炭、天然ガス、金など貴重な天然資源の宝庫だ。ロシア側は単に日本とのリンクだけを考えているのではなく、極東地域全体の地位向上を狙っているようだ。英国紙デイリー・メールは、提案されたロンドンと東京を繋ぐ橋の建設は、『歴史の架け橋 Bridge across history』とも表現され、橋が本当に建設されれば、それは同時に日ロ間の歴史問題の解決も意味すると書いている。参照記事 過去ブログ:2016年12月追記:ロシアとの民間経済交流 ツンドラ地域で野菜栽培 6月日本人の源流のひとつはバイカル湖周辺か? 2015年10月ロシア極東経済を押し上げる日本 9月ロシア極東で深まる日本との経済関係

イラクのクルド自治国家KRGは2017年9月25日に、独立国家の是非を問う住民投票を予定しているが、関係各国が猛反発し、緊張が高まってきた。特にイラク中央政府は軍事介入までちらつかせており、過激派組織「イスラム国」(IS)が掃討されつつある一方で、新たな宗派紛争、内戦の恐れが出てきた。クルド人は国家を持たない最大の民族として知られる。イラク、トルコ、シリア、イランにまたがる山岳地帯を中心に約3000万人が居住している。今回、独立の是非を問う住民投票を計画しているのは、イラク北部のクルド自治政府だ。自治政府のバルザニ議長が2016年2月、「クルド人の将来を決める時は来た」として住民投票の実施を発表していた。上の図の、右はクルド人分布、左の緑はクルド自治国家
キルクーク一帯の油田の生産量は70万バレル(日量)といわれ、イラク有数の油田(左図の茶色)の1つ。当地の支配と権益をめぐっては中央政府とクルド自治政府との間で対立が続いてきたが、クルド自治政府の軍事組織ペシュメルガPeshmergaがキルクークをISから解放し、同地の支配を固めてきた。クルド自治政府には、キルクークからの石油収入を国家独立の原動力にしようという思惑が強い。フセイン政権が崩壊した後、クルド人は自治政府を発足させたが、シー
ア派支配の中央政府はクルド人やスンニ派に十分な富の分配をせず、対立が深まった。ここ数年は、クルド地域への予算が届かず、自治地域では教師や公務員の給料も滞りがちになり、中央政府への不満と独立への渇望が高まっていた。ISとの戦闘で、有志国連合から支援を受けたペシュメルガPeshmerga:右 が軍隊と言える規模にまで成長した事は、クルドにとっての大きな自信だが、イラクに中央政府には不安材料でしかない。イラク政府軍やシーア派民兵軍団はすでに、クルド側との対決に備えて、キルクーク周辺に展開中とも伝えられるなど新たな軍事的な緊張が高まっている。
トルコのエルドアン大統領も投票を実施すれば、クルド人は「大きな代償を払うことになるだろう」と警告し、近く投票に対応するため、国家安全保障会議を開催するとしている。シリアのアサド政権も反対の立場で、クルド人を抱える4カ国(トルコ、イラク、シリア、イラン)すべてが今回の住民投票には反対している。クルド人を支援してきた米国も「投票は支持しない」と声明を出し、その理由としてISとの戦いに支障が出かねず、地域をさらに不安定化させることを挙げている。国連もイラクの一体性を損なうとして反対だとしている。さらに、イラクの複雑な宗派や民族対立が再燃する可能性もあるだろう。
過去には国民投票に賛成していたイラクのマリキ首相Iraqi Vice President Nouri al-Maliki(写真の右、左はイラク・クルド地域政府のマスウード・イスラエルだけはクルドの国民投票に賛成で、イスラエルのネタニヤフ首相 Benjamin Netanyahuは「独立国家樹立の正当な取り組みを支持する」と賛成を表明している。イスラエルは60年代以降、クルド人との関係を維持してきた。これはクルド人の独立国家がアラブ(シリア)やイランといった敵国に囲まれたイスラエルにとって、“緩衝地帯”になることを期待してのものだといわれている。 参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年9月2017年9月20日の戦況 シリア 21日、ハウィジャ攻撃 イラク8月モースル付近でまだ活動している?ISと原油採掘 イラク 2015年2月クルド首相が語る近未来 2013年12月クルド自治政府がトルコへの原油輸出計画
シリア軍はデリゾールDeir ez-Zor市街を制圧し、一部はユーフラテス川Euphrates Riverを渡って北東へ進撃し、クルドSDFの南下から、ISは東西に分断されるのは時間の問題だろう。シリア軍の北東への進撃は、左下の別図に在るように、シリア最大の油田地帯Oil fieldへ、黄色のク
ルドSDFの侵攻を阻むのが目的と書かれている。真偽は分からないが、アサド政権がクルドの油田地域占拠に難色を示すのは当然だろう。デリゾールでは、ISの一部が投降したとの記事もあるが、多くは逃亡、またはMayadin方面に移動したようだ。 参照記事
これまで紛争とは関係の無かったイラク南部ジカル(Dhiqar)県ナシリヤ(Nasiriyah)近郊にある飲食店と検問所で9月14日昼、武装集団による銃撃と車を使った自爆攻撃が発生し、地元当局によるとイラン人を含む74~84人が死亡し93人が負傷した。飲食店は、シーア派巡礼者が頻繁に出入りする店だった。ISが犯行声明を出している。写真の残骸は、検問所攻撃で自爆犯2名が使用したトラック。検問所は、首都バグダッドに通じるハイウェイ上にあった。
報道によると、巡礼者が乗ったバスが銃撃され、攻撃された検問所に近い飲食店では、容疑者が店内の客に無差別に発砲し、別の容疑者は身に着けていた自爆ベルトを起爆させた。容疑者らは、イラクでのIS掃討作戦に参加するシーア派民兵の制服を着て偽装していたという。参照記事 英文記事 過去ブログ:2017年9月イラク軍はアンバル県、キルクーク付近への攻撃に集中 ISの指導者バグダディは生存?SDFの南下とデリゾール解放
2017年9月21日:ハウィジャHawijaでIS掃討作戦が開始された。クルド自治国家の国民投票を25日に控える中、イラク首相Prime Minister Haider al-Abadiにより戦闘開始が表明された。首相は、国民投票は「違憲 “anti-constitutional”」だとして撤回を要求している。ハウィジャのあるキルクークKirkuk地域に住むアラブ系、トルクメン系の住民の多くは、国民投票によるイラクからの脱退に反対していると言われる。2014年のIS侵攻以来、キルクークはクルド・ペシュメルガPeshmerga軍により支配され、油田地域が守られて来た。米軍主導の有志国軍は、イラク治安軍、シーア派の民兵組織「人民動員隊:al-Hashd al-Shaabi (Popular Mobilization Forces:PMF) のハウィジャ攻撃を支援する意向で、85000人のスンニ派住民の避難が懸念される中、受け入れ先など、作戦開始前から多くの問題がある。参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年9月クルドの国民投票と周辺の反応
香港(Hong Kong)最大のテーマパーク「海洋公園(Ocean Park)」で2017年9月16日、男性(21)が「生き埋め“Buried Alive”」というお化け屋敷の中で死亡する事故があった。同園は毎年恒例のハロウィーンイベントに向けて、準備を進めている最中だった。
地元メディアによると、亡くなったのはチャン(Cheung)という姓の男性(21歳学生)で、無事生還を演じる為に入った棺(ひつぎ)の底板の仕組みで床下へ脱出後、床下を徘徊する内に立ち入り禁止の場所に入り込み、そこで機械的に作動するひつぎ底板とぶつかり意識不明になったと説明されている。チャンさんはお化け屋敷に入って5分後に意識不明の状態で発見され、警察によると、チャンさんは病院で死亡が確認された。このアトラクションは来月10月5日から31日まで、同園で開催されるハロウィーンイベントの一環で設置された。
公式ウェブサイトでは、入場者には「一人で生き埋めにされた
後、暗くて不気味な墓から必死で脱出する」体験が待ち受けていると紹介されていた。チャンさんはテーマパークを運営するスワイヤーグループ(Swire Group)の子会社の従業員の友人で、同社が社員向けに毎年開いているイベントで海洋公園を訪れていたという。参照記事 英文記事 英文記事
現地時間2017年9月19日午後1時14分(日本時間の9月20日午前3時すぎ)、メキシコでマグニチュード7.1の地震 7.1 magnitude earthquake shakes Mexico があり、地元メディアによると、これまでにメキシコ国内で少なくとも200人が死亡した。震源地に近い首都メキシコシティーなどでは、少なくても27の建物が倒壊するなどの被害が出ていて、取り残された人たちの救出活動が続いている。メ
キシコの首都メキシコシティー Mexico Cityから120キロ離れている内陸部プエブラ州Puebla stateが震源で、震源地はプエブラ市から南東へ49キロ、深さは51キロと推定されている。同州では少なくても11人が亡くなっている。9月8日にメキシコ沖でM8.1の地震があり98人が亡くなったばかりだ。また、19日は約1万人が犠牲になった1985年の大地震(M)8.0 からちょうど32年目に当たり、メキシコ市では発生の数時間前に大規模な避難訓練が行われていた。参照記事 参照記事 英文記事 過去ブログ:2017年9月メキシコ南部太平洋側沖合いを震源とする地震(M)8.1 記録映像 記録映像
2017年9月21日:日本岩手県釜石市付近でマグニチュード6.1の地震が発生した。米地質調査所が伝えた。地震が発生したのは日本時間21日午前2時37分。震源地は釜石市から東南東へ281キロ。震源の深さは10キロ。現在のところ、犠牲者や建物の倒壊の情報は入っていない。揺れは、筆者の居る札幌でも感じた。環太平洋地域での地震が多発し、ニュージランドでも最近大きな地震があった。
2017年9月21日:懸命な救出作業が進むメキシコでは、学校崩壊で児童21人を含む25人の死亡が確認され、地震での死亡者は230人以上と報道された。参照記事
2017年9月22日:地震発生から3日目を迎えた21日午後、メキシコ政府の要請に基づいて派遣された日本の国際緊急援助隊の救助チームがメキシコ入りし、首都メキシコシティのマンション崩壊現場で捜索活動を始めた。ロイター通信などによると、地震の死者は282人に達した。

中国北西部の青海省などで、野犬の被害が相次いでいる。価格が下落したことにより、ブリーダーが数千匹に及ぶチベット犬の飼育を放棄。地元の動物保護グループが対応にあたっているが、数が多すぎて追いつかず、寺院を徘徊したり、家畜や人を襲ったりする野犬が増えているのだという。写真上右は、路上で売られるチベット犬。2017年9月14日、中国の環球時報などが報じた。野犬化しているのは、「チベタン・マスティフTibetan mastiff」と呼ばれる大型犬で、体高約70センチ体重約70キロに達する。チベタン・マスティフは、6000年前にチベットの山間部で飼育された大型犬を起源に持ち、飼育犬としては最古、最大、そして最もどう猛なイヌとされる。もともとはチベットでオオカミやユキヒョウといった外敵から羊の群れを守る犬として飼育されてきており、「強くて大きい国産犬」として人気を得た。

2005年4月28日付の朝日新聞によると、それまで金持ちの間では高価な外国犬が人気だったが、「国産」ということでチベタン・マスティフの人気が上昇した。当時は1匹の価格は百数十万円などと報道されていたが、2008年には50万ドル(当時約4800万円)、2014年には200万ドル(当時約2億円)と高値がつく犬が続々登場した。中国各地の都市部では養犬場が作られた。写真中段の左は、2010年11月、280万元(当時約5000万円)の値段がついたチベット犬
ところがその後、価格が暴落してバブルが崩壊。2016年には、価格が数千元(数万円)ほどになり、困った業者が肉食用に転売するケースも報じらた。飼育を放棄するブリーダーも増え、環球時報による
と、チベット自治区ラサでは、2015年に野犬の総数は1万3000匹に達したという。また、チベット自治区1カ月平均で、180人が野犬に襲われ
たとする記録もある。左の写真では、人を襲ったとして警官が射殺しようとしている。 地元自治体や寺院は、保護施設:右下 のために約20万元(約330万円)を拠出して約1200匹を収容したが、まだ600匹以上の野犬が収容できていないという。参照記事 参照記事 参照記事 映像:収容した養犬場と野生となった「チベタン・マスティフ」
三菱自動車は、2018年初頭からロシアのカルーガ(Kalugaは、ロシア連邦南西部カルーガ州の州都。)にある組立工場の生産を1交代制から2交代制に移行し、従業員数を44%増やす計画だと三菱自動車の益子修CEOが発表した。現在カルーガ工場では約1000人の従業員が働いているが、生産拡大のために2018年1月までに従業員数をさらに440人増やす計画であることを明らかにした。カルーガ工場は、2009年に設立され、建屋面積は12万5000平米で年間の生産能力は12万5000台。三菱自動車のミッドサイズSUV『アウトランダー』のほか、PSAグループ向けの複数の車種を生産している。
三菱自動車は2017年9月19日、『パジェロスポーツ』のロシア現地生産を同年11月よりカルーガ工場で再開する予定であることを発表した。三菱自動車は2010年からフランスのプジョーなどのグループと、モスクワ南西のカルーガ州の組み立て工場でSUV:Pajero Sport を生産していたが、ロシア経済が原油価格の下落やウクライナ危機に伴
う経済制裁の影響で低迷し、新車の販売も落ち込んだため、おととしから現地生産の対象車種を絞り込み主力のSUVは生産を停止し、過去2年間、パジェロスポーツはタイから輸入販売していた。 参照記事 過去ブログ:2012年4月日本の5大車メーカーロシア進出と日本の問題 参考:三菱パジェロスポーツは日本発売はある?中古車価格や燃費&逆輸入について
未だに真相は不明だが、2017年9月16日の英国のタブロイド紙Daily Starが、英国人のデイビッド・ブロック氏David Bullock 41歳 が執筆した本の中で、「切り裂きジャック」として知られる19世紀末に発生した連続殺人事件の犯人とみられる人物を特定したと報じ、ブロック氏は、書籍「The Man Who Would Be Jack(ジャックかもしれない男)」で、「切り裂きジャック」の正体は、トーマス・カトブシュThomas Cutbushという男であり、その墓はロンドンのナンヘッド墓地にあると書いていると照会している。本の中で推定された容疑者の連続売春婦殺害の同機は、性病をうつされたことへの復讐だったとされている。 Jack The Ripper’s grave REVEALED: Killer who slayed prostitutes in revenge for sex disease。
本の中で、カトブシュという男は多くの点で犯人像に一致し、「切り裂きジャック」事件が起こった1888年、カトブシュは同事件が発生したロンドンのホワイトチャペル地区で働いており、売春婦を嫌い、解剖と手術に熱中しており、1891年に女性2人をナイフで襲った罪で逮捕され、その後精神を病んでいるとして収容所へ送られ、そこで1903年に死亡している。当時の医者の記録には、彼は非常に凶暴で危険な人物で、彼の家族にも精神疾患が確認されたと記されていた。犯人説の反論としては、彼は1866年生まれで、事件当時22歳と若く、目撃証言と合わないとされ、また、「切り裂きジャック」事件から2年間の空白を経て、彼が女性への軽微な刺傷事件で逮捕されたことも、凶悪な連続殺人犯の犯行としては疑問視されている。
左のイラストは、1888年9月30日(日) - キャサリン・エドウッズCatherine Eddowes(43歳)の遺体発見の様子。2014年には、キャサリン・エドウッズの遺体のそばにあったショールと、被疑者の子孫のDNA鑑定が行われ、それにより、ユダヤ系理髪師で、事件当時、容疑者として一度逮捕されたアーロン・コスミンスキー(Aaron Kosminski 当時は証拠不十分で不起訴 、1891年壊疽で死亡)が犯人だった、という衝撃的な説がスクープされたが、その後すぐにDNA鑑定に誤りが見つかり、事件は再び白紙に戻った。過去ブログ:2014年9月「切り裂きジャック」の犯人をDNA鑑定で特定?英国