談話では米空母「カール・ビンソン」が朝鮮半島沿岸部への派遣を受け、「朝鮮半島や地域の情勢は極めて険悪な事態に至っている」とする見解が明らかにされ、自国を「米国が持つあらゆる選択と手段に対応できる十分な能力を保有した核強国」と強調し、全面戦争には全面戦争で、核戦争には独自の核攻撃で、毅然と立ち向かうと表明した。一方、朝鮮中央通信は別の論評で、名指しを避けながらも、北朝鮮制裁に同調する姿勢を示している中国の対応を批判した。
相変わらず交戦辞さずの北朝鮮だが、この程度のことは毎度言っていることで、北の、相手の出方を待つ発言からは、結局何も起きないだろうというのが個人的な見方。米国も、アフガン、イラク、シリアのほかに新たな戦闘地域を持つ時期ではないだろう。中国は、北への原油供給を止める気配まで言っているが、これもまた何時もの出任せだろうが、ロシアが対米批判を強めない中、中国はロシアの親北の意向も汲んで、北の暴発を抑えるしか無いだろう。ロシアは5月から極東ウラジオストクと北朝鮮北東部、羅先(ラソン)間に貨客船「万景峰(マンギョンボン)」を使った定期航路の開設を決めた。北朝鮮は冷戦時代、中国と旧ソ連の対立に便乗し、双方から支援を引き出した。マカオの秘密資金口座が米の金融制裁で凍結された後の2007年には、プーチン露政権が露中央銀行などを経由した資金の返還を提案し、助けの手を差し伸べた。北の国内に何か起きても、国境ではねつける用意をする中国より、北朝鮮にとってはロシアが頼みの綱だろう。 参照記事
在韓米軍が6月に、朝鮮半島有事の際に韓国に滞在する米国の民間人を海外に避難させる訓練を実施することが4月23日分かった事からも、当分何も起きないと想像できるのだが、、。参照記事 過去ブログ:2017年4月「毎度お騒がせ」の半島騒動 在韓米人避難訓練は6月予定