2017年02月



バングラデシュBangladeshのブラク大学BRAC University・電気電子工学部のAbdul Malek Azad教授らのグループが開発したソーラー・アシスト(補助モーター)三輪車。左が旅客用、中央が救急車、右が貨物用
このプロジェクトは、同大学・電気電子工学部教授で同大学の制御・応用研究センター(CARC)のディレクターを務めるAbdul Malek
Azad博士らのグループが2014年から研究・開発していたもの。同大学の学生が2013年にまとめた卒業論文のプロジェクトが発端という。
CARCはその後、米国の電気電子技術者協会(IEEE)の「人道的技術研究会(SIGHT)」から試作車を製作する資金を獲得し、自動車メーカーのビーバテック(Beevatech)と協力してこの研究開発に取り組み、バングラデシュの政府系機関や世界銀行からも資金を得て、合計15台の「ソーラー・アシスト三輪車」による12カ月間の実証プロジェ
クトを行なった。各車両には、出力100Wの単結晶シリコン型太陽光パネル4枚、合計400Wを搭載した。蓄電池には、出力電圧12Vで容量が20~Ahから50Ahの密閉型鉛蓄電池を4個使用している。太陽光の発電電力を蓄えるだけでなく、外部電源からの充電も可能とした。カートリッジ式で交換もできる。
車両の完成後、首都ダッカの郊外にあるGendaとSavarなどの地域で4カか月間のフィールドテストを行った。その結果、ソーラー・アシスト三輪車 は太陽光パネルを搭載していない従来の電動三輪車と比較して、1回の充電で走れる航続距離が約3倍の80~90kmまで伸び、走行速度も従来の車両と比較 して約2倍の35~45km/hまで向上したという。試作車両では、太陽光パネルの搭載だけでなくトルクセンサー技術による踏力の制御やショックアブソーバーなども採用しており、運転車や利用者からの反応も概ね良好だったという。
特に、所得水準の低い地域では人の移動や患者の搬送などに人力による三輪車などが現在も日常的に使用されているため、今回の実証プロジェクトで開発した旅客車や救急車の有用性が高かったとしている。貨物や荷物の運送でも、従来型の電動三輪車と比較して航続距離や最高速度が大幅に向上し、運転車者の収入増が見込めるため、評判が良かったという。
バングラデシュでは、首都のダッカではバスやタクシーなどの公共交通機関と圧縮天然ガス(CNG)による三輪車が主に利用されている。地方では所得水準が低く、自転車や人力の三輪車がまだ多い。参照記事 またバングラデシュ政府は、大気汚染の原因となることからガソリンを燃料とした三輪車を既に禁止している。電動の三輪車は一部の地域で使用されているが、電力の供給が需要に追い付いていないため、政府の許認可が必要という。
コスト面のメリットが期待され、従来の救急車が1台約330万円なのに対し、開発のソーラー3輪救急車は21万~28万円で出来ると期待されている。新型救急車は3人を載せることができ、最大速度は15~20 km /時、最大走行距離は50 km(30マイル)だ。 100ワットソーラーパネルを4枚、屋根に搭載。夜間はソーラーパネルから充電した4つの12ボルト電池で動く。救急車のバッテリーは3~4時間で充電もできるという。 チームは過去1年間で5つの試作品を作ってテストした。新型救急車は2017年の終わりに導入されることが期待されている。参照記事 英文記事
安くソーラー・アシスト三輪リアカーなど出来れば、日本でも軽作業に十分利用可能だろう。日本が輸入しても不思議は無い優れものだと思うのだが。右は、手動と太陽光を動力とした障害者用のもの。すでに実用化して使用されている。参照記事 solar powered electric wheelchair


写真は、米カリフォルニア州ベリエッサ湖Lake BerryessaのモンティセロダムMonticello Damの神秘的にも見える写真で、ダムの貯水域の直径22mの巨大な穴から水が流れ落ちている。ドローンによる記録映像
これは、人工的に設けられた水量調整の排水口で、最近10年間で初めて貯水量をオーバーした水が流れ落ちている。どうやら今年のカリフォルニア州は記録的に雨量が多いようだ。





治安部隊は2月24日、昨年2016年10月17日の作戦開始以降初めてモースル西部に進攻している。約3年に渡るISのモースル支配で、2000人の警官や軍人、更に市民ら約4千~5千人がISの犠牲になり、処刑後や生きたまま投げ込むのに使ったとされる巨大な自然の陥没穴Khasfa sinkhole(Al-Khasfa Pit、別名恐怖の穴Horror hole)が、モースルから南へ約20キロの郊外で確認されている。



シリア中部ホムスHomsで2月25日、武装グループがアサド政権軍や情報機関の施設2カ所を自爆を含む襲撃をし、軍関係者ら少なくとも計42人が死亡した。ホムス中心部からは停戦協定の中、反政府組織が撤退したが、ホムス北部や東側地区al-Waer neighbourhoodには反政府組織がとどまった地域があり、2月25日にはシリア軍が空爆を行い民間人に死傷者がでているようだ。反政府側が、拘留されているメンバーの釈放をシリア政府に求めての攻撃との見方もある。映像:al-Waer 地区へのシリア空軍の報復空爆





2017年2月26日:タイ警察の発表によれば、ラオスLaosと国境を接するタイ東北部ブンカンBueng
Kan県Bueng Kan Provinceでの民家の家宅捜索で、違法薬物の所持容疑のタイ人とラオス人2人の計3人を逮捕するとともに、末端価格1億700万バーツ(約3億5千万円)ほどの覚せい剤(約2万4000錠と粉末34キロあまり)を押収した。押収した覚醒剤は中国茶の袋などに入っていた。ブンカンのメコン川の対岸のラオスから密輸されたとみられている。
3人はラオスから持ち込んだ薬物を輸送中に逮捕された。取り調べに対し、全員が5000バーツの報酬で薬物を所定の場所に運ぶよう頼まれたと自供しているという。なお、ブンカン県は2011年3月にノンカイ県を東西に二分割して誕生した新しい県。東側がブンカン県、西側がノンカイ県となっている。参照記事 参照記事 参照記事
これより前、2月17 日から18日にかけてタイ警察は、タイ北部ラムパン県Lampang provinceで覚醒剤の錠剤約740万錠、粉末20キロを押収し、麻薬取締法違反容疑でタイ人の男1人(23)を逮捕している。
いずれも大量で、以前はミャンマー(ビルマ)東部からタイや各国へ密輸出されるのが合成麻薬の知られたルートだが、ラオスから入ってくると言うのは、筆者の想像では、取締りの強化で、中国からの原料をラオスで加工して持ち込んでいるのでは?日本や中国と等距離外交の姿勢を見せるタイだが、麻薬に関しては中国ルートを遮断しなければ無理な話だろう。分かっていても出来ないほど、治安の手が届かないのか?過去ブログ:2016年12月合成麻薬の大量密輸摘発相次ぐ タイ
2017年2月26日:日本での2016年の覚せい剤押収量は約1,501
(前年比約3.6倍)と大幅に増加し、過去最高を記録した。押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約5,003万回分、末端価格にして約1,050億5,500万円に相当する。また、摘発件数についても104件(前年比25%増)と増加した。「覚醒剤は大半がアジアからの密輸で、特に台湾発が多かった」と分析されている。2014年は、摘発件数でタイ人女性によるものが最多だった。タイ人による主に覚せい剤密輸入が30件(前年比15倍)と著しく増加し、従来最も多かった日本人を抜いて最多となった。なお、摘発されたタイ人は、30人中25人が20~30代の女性であった。覚せい剤製造原料となるエフェドリン等や合成麻薬原料は、トン単位で東南アジア、北米、南米、アフリカへ中国から密輸出され、中国広東省は、無数の覚せい剤製造工場がある事で有名だ。 参照記事 参照記事 過去ブログ:2013年2月狙われるアフリカ、日本、麻薬密輸急増
2017年3月13日:タイ警察は10日、北部ナコンサワン県Nakhon Sawan Provinceで麻薬取締法違反容疑のタイ人男4人を逮捕し、覚醒剤約56万錠を押収した。容疑者グループは9日、タイ北部チェンライ県メーサイからバンを運転してミャンマーに入国し、覚醒剤を受け取った。覚醒剤をバンコク郊外のノンタブリ県まで運ぶはずだったと供述。過去に9回、ミャンマーから覚醒剤を密輸したと話した。参照記事


市の南部には東西に走る重要な幹線道路があり、東西のクルド勢力にとっては重要な戦略地域で、このままトルコの覇権が維持できるとも思えない 参照地図(上の左の図の拡大図)。 23日時点での記事では、トルコ軍はアルバーブから数キロ南東部にあるTadif(Tadef,Tedef)のISに向けてロケット砲攻撃を行っていると報道されている。シリア政府軍も同じ場所へ西から進撃しており、微妙な地域である。トルコ軍は、西部クルド制圧地のAzazでも軍事衝突、もしくは砲撃を行なっていて、少しでも、主張するセーフゾーンを広く取りたいとの意向のようだ。上の左図で、緑の太い曲線で示したのが、23日時点でのシリア政府軍とISの戦闘中地域とされるが、この地域から右のユーフラテス川まで、アレッポの給水パイプが延びており、アレッポの飲料水確保の意味もあると想像できる。 過去ブログ:2017年2月一線を越えたトルコとトランプ政権の出方に注目






シナロアから裏切り者、米麻薬取締り局DEAへの密通者として憎悪の対象になっているのは、同じ組織のダマソ ロペス

2017年2月28日:BCS州ではメキシコ最大の麻薬組織シナロア・カルテルとここ数年急速に勢力を拡大しているカルテル 「新ハリスコ・カルテル(Jalisco New Generation)CJNG」(ハリスコ ヌ










「ペットショップで販売できるのは、アニマルシェルターなどで保護されている犬や猫に限る」という新しい条例が、アメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコで、全会一致で可決された。この条例の下でペットショップが販売できるのは、動物保護団体を通した犬や猫のみに限られる。また、生後8週間未満の動物の販売は禁止される。こ
の条例を提案した、サンフランシスコ市管理委員のケイティ・タン氏らは、「動物を愛する人たちは、たとえわずかな時間であっても、自分たちの家族である
ペットが汚い檻に入れられている状況に耐えられません。それが1週間や1カ月、時には何年にもわたって続くなんて問題外です。それにもかかわらず、ペット
を大規
模生産しているブリーダーでは、動物たちがそういった酷い環境に置かれているのです」と地元紙サンフランシスコ・エグザミナーにつづっている。
これまで、ロサンゼルスやサンディエゴ、シカゴ、フィラデルフィア、ボストンといった都市が、ペットショップでの犬や猫の販売を禁止してきた。サンフランシスコも、そういった都市に加わることになる。認可を受けたブリーダーは、この改正案での影響を受けない。犬や猫の販売が禁止されるのは「非人道的に動物を生産する大規模なブリーダー」だ。「こ の条例は、そういった(動物を大量生産する)ビジネスがサンフランシスコに参入することを禁止します。そして、工場で大量生産するかのように、犬や猫に 次々と子供を産ませる無責任なブリーダーを、抑止する効果があるでしょう」と、サンフランシスコ・エグザミナー紙に書かれている。参照記事
筆者は常々、動物を商品化すること自体に反対で、特に保護されて処分される犬猫には胸が痛む。売るほうも買うほうも今一度考え直して貰いたい。


西欧では黒トリュフを栽培した例があるといい、荒尾さんは「高知産黒トリュフを生産することも夢ではない」と期待を寄せる。「輸入ものはどうしても輸送や検疫の関係で時間がかかるけど、国内産ならフレッシュで価値がある」イボセイヨウショウロは、主に広葉樹の木の根に共生する「菌根」が、梅雨明けごろに幼菌をつくり、12月ごろに胞子を包むキノコ(子実体)となる。成熟すると特有の匂いが発生する。参照記事


このモースル西部での戦闘中、英国国籍のIS兵士Jamal Al-Harith(本名 Ronald Fiddler、英国マンチェスターManchester生まれ 50歳)が2月20日、Tal Kisumで爆弾搭載車輌により自爆攻撃し死亡したと確認されている。









市内での市街戦が激化する中、市民は逃げ惑い、市民の一部は、わずかでも水や食料のあるIS支配地域の奥まで逃げる状況だと報告されている。下右は、市内西部で、負傷した少女を運ぶイラク兵士。
飛行場の北側にあるチグリス川第4橋は27日に解放され、東部への通行が可能になったようだ。警察部隊が飛行場方面から北上、米軍の訓練を受けた対テロ精鋭部隊は、重武装の第14師団と連携して西側から進撃、米仏両国は空爆で作戦を支援している。東部で3500人の死傷者を出した教訓から、今回は3方面から攻撃を仕掛けて敵の混乱を誘い、1つの前線に戦力を集中できないようにしていると説明されている。モスル西部には、今も75万人の民間人がいると言われる。市内に残るISIS戦闘員は4000~6000人ともいわれ、大量の簡易爆弾が設置されている。 記事と記録映像 参照記事 参照記事 参照記事


単純労働によってモノを大量生産することが主流だった時代は終わり、21世紀の世界では斬新なイノベーションが求められている。子どもの時期からネットを活用して、自分の創作物を世に問う経験を持つことはとても重要だ。

「週1回以上」の比率が高い順に46カ国を並べたが、日本はわずか11.4%で最下位。日本の青少年は、ネットで創作物を発信する頻度が世界で最も少な い。全体の8割が、全くないしはほとんどそれをしていない。彼らはよくスマホを眺めているが、情報を受け取るばかりで、自分から創作して発信する姿勢には 欠けているという結果が出ている。便利な道具としては利用しているが、創造性に繋がる利用をほとんどしていないと言えるだろう。参照記事

アメリカ・バージニア州ロズリンで2017年2月17日朝、アライグマが走行中のゴミ収集車のハシゴにしがみついているところを、たまたま後ろを走っていたメディアの記者が目撃し、ドライバーに通報した。
アライグマがトラックに乗っていることが分かった運転手はトラックを片側に寄せて停車させ、そこでアライグマの7マイル(約11キロ)の「密航」は終了したという。目撃者が動物管理局に応援を要請したが、局員が現地に到着したころには、彼はすでに逃げてしまっていた。市当局は、アライグマが病気が持っている様子はなく、日中にアライグマを見かけても警戒する必要はないと呼びかけた。しかし市当局は、アライグマに病気の兆候が見えたり、もしくは「車にヒッチハイクしている」ところを見かけたら連絡してほしいと住民に依頼している。
市民の反応のひとつは、、。
「私たちはみんな、ゴミ収集車のはしごに掴まっているこのアライグマのようなものなんだ。トランプが猛スピードでアメリカを暴走させているように。We are all that raccoon hanging onto the ladder

筆者の反応は、、。「勝手な差別主義が蔓延し、住みづらいだろうが、住みよい場所を探して生き残れ!」。
例えに失礼な部分はあるが、確かに、見ているとトランプの移民政策を彷彿とさせる部分がある。雪の中、難民がカナダへ徒歩で越境し、凍傷で手の




しかし、レース終了後、審判陣 はシム・ソッキと范可新を失格とした。シム・ソッキも追い抜く場面でインピーディング(Impeding:押す行為)という反則行為をしたという理由だった。YOUTUBE記録映像(韓国側映像では、中国選手が韓国選手のひざに手をかける部分だけ抜き出している)
その結果、4位
だった伊藤亜由子(日本)が銀メダル、B決勝1位のチェ・ミンジョン(19=城南市庁)が銅メダルとなった。范可新は2014年のソチと冬季五輪1000メートル決勝で2位をした時も、1位だったパク・スンヒの腕を掴もうとして失敗する場面がテレビの中継映像に映り込み、非難を浴びた。シム・ソッキは当時銅メダルを獲得した。参照記事 参照記事
韓国メディアは、右下の写真で、中国選手が韓国選手の顔を叩いたとまで書いているが、これはさすがに書きすぎではないのかな?