2016年12月


その両方の計画を示したのが右上の図で、結果的に両計画は行き詰まったが、それがISの誕生につながったというのは少し想像が飛躍しているようにも思うのだが、、。遠因と言えば言えなくもないが、筆者は、スンニ派国で、アラブ諸国の中でも米国と近いカタール、サウジが米国にアサド政権転覆を持ちかけ、2011年初頭からのシリアでの反政府デモを機に、一機に紛争の火種が広がったと筆者は想像している。ケネディ氏ならずとも、いろんな切り口や視点でシリア紛争は語られており、一点に絞って語るには、この国には、宗教、民族、国境、独裁国家と元々内部問題が多く、ケネディー氏のような外的要因を問題視する見方も多い。アサドがロシアとの関係を重視したのは、リビアのカダフィやイラクのフセインの様に社会主義体制での独裁政権を目指したからで、キリスト教的民主主義を押し付ける米国は厄介な存在でしかなかったからだろう。これは、シリアの内政と外圧との摩擦と見ることもできる。


昔は随分高価なライターも持っていたが全て無くし、これだけが手許に残った。多分日本製だろうが、どこの製品なのか、このレトロ風な、小さなライターがお気に入りである。雪混じりの寒風の中、このライターで、カチッと一発でタバコに火をつけると、なんだか自分が文明人になったような気がする。実際の人類は、いまだに野蛮なことを繰り返しているのだが、、。

最近、10年以上前からブログでだけでお目にかかる方の亡くなったのを知った。ペンネームは暇人で、よく野鳥の写真を載せていた札幌の方だった。人生って長いような短いような、、。去年から、冬になるとたまに我が家の中庭にアカゲラが来る。教えて上げれば喜んでくれただろう。(写真では、当時蕎麦屋さんからもらっていた出汁(だし)を取ったあとの削り節を食べている)
最近は朝一番の餌やりの時間に、キジのカップルもスズメ約30羽の一個小隊と一緒に、寒い中餌を待っている。この大雪では野山で餌を探すのはさぞかし大変だろう。書いているうちに、キツネの餌の時間になった。さてと、用意しよう。過去ブログ:2016年1月キジをキジにする
2016年12月30日:夕方6時、キツネの餌を置いて合図の口笛を吹くと、すぐに姿を見せた。雪も風も無いので、近くで待っていたのだろう。食べると中庭の低木の下のくぼみで、食後の休憩なのか、体を丸めて寝ているようだ。ちょうど低木の上に雪が載って屋根のようになり、そこだけ雪が無い。自分の2階の部屋から正面を見下ろした場所で、丸くなった背中のシルエットが見える。年越しには何か魚の生干しかレバーでも用意してやろう。





「O(訳注:オバマ)大統領からの多数の挑発的な声明や妨害を気にしないようベストを尽くしている。円滑な移行になると考えられていたが、ちがう!」とトランプ氏はツイッターに書き込んだ。
米国のイスラエルへの立場が内部でねじれている。国連は2016年12月23日、イスラエルの入植活動の即時停止を求める決議案を採択し、パレスチナ占領地ヨルダン川西岸West Bank 、エルサレム東部East Jerusalemへのイスラエル人の入植に反対の決議を行い、この際米国は異例とも言える棄権の立場を取った。
その後ケリー国務長官John Kerryは、「2国家共存」を望むオバマ政権の流れで、イスラエルは地域の一国化を目指し、和平の実現を遠のかせる行為だとしてイスラエルの「ユダヤ人入植」の行為を非難する演説をした。
イスラエルのネタニヤフ首相 Benjamin Netanyahuはこのケリー長官の演説について、イスラエルに対する偏見を示しているとして批判。パレスチナ側のユダヤ人国家への反対という問題の本質にほとんど言及していないと述べた。親イスラエルを公約にするトランプ次期米大統領はツイッターでオバマ政権を批判し、「イスラエルが軽視され無礼に扱われる状況を続けることはできない」とし、拒否権を発動せずに決議を容認したことに、トランプ次期米大統領は批判的。新政権が始動する「1月20日以降は異なる」と述べる一方、「国連は人々が集まり、楽しい時間を過ごすためのクラブになりさがっている。嘆かわしい」と国連への強い不満もツイートした。トランプ氏の長女イバンカ氏のユダヤ人の夫、娘婿のジャレッド・クシュナー氏の新政権への影響も無視できないと言われている。 参照記事 英文記事 英文記事 参照記事
決議が採択された後、ネタニヤフ首相は「恥ずべき決議」と、拒否権を行使せずに決議を成立させた同盟国のオバマ政権に対する非難を激化させ、米国の駐イスラエル大使ら安保理の各国大使を呼びつけて強く抗議し、報復措置として、国連への資金拠出拒否を決定し、決議に賛同したウクライナ首相らのイスラエル訪問をキャンセルしたほか、決議の共同提案国であるニュージーランドなどからイスラエル大使を本国に引き揚げた。ヨルダン川西岸や東エルサレムをパレスチナ人領土とするのがこれまでの国際的なコンセンサスで、先の国連決議には日本も賛成しているが、イスラエルはこれを無視して住宅建設を進め、すでにユダヤ人入植者は現在約60万人にも上っている。
2016年12月28日:エルサレム市議会は、エルサレム東部East Jerusalemでの新たな住宅約500棟の建設申請に関する投票を延期したと公表した。ネタニヤフ首相からの急な要請に基づくとされている。 参照記事
2016年12月29日:トランプ次期大統領は、オバマ現大統領が「円滑な」権力の移行を妨害しているとして
「O(訳注:オバマ)大統領からの多数の挑発的な声明や妨害を気にしないようベストを尽くしている。円滑な移行になると考えられていたが、ちがう!」とトランプ氏はツイッターに書き込んで非難したとロシア紙が報じている。参照記事














中国とタリバンの密約めいた銅山開発プロジェクトの保護、ADBアジア開発銀行支援のマザリシャリフMazar-e-Sharif~ハイラタンHairatan(Hayratan:国境検問所)間の鉄道開通など、全てが新シルクロードNew Slik Roadに繋がっているように見える。印パの国境紛争で開発の遅れているパキスタン側鉄路開発を待たずして、中国はアフガンの銅鉱石を中国~イラン高速鉄道を利用して手に入れると筆者は見ている。一見アフガン復興には良い事と見えるが、問題は、アフガニスタン政府は、CNBCの取材に対して、タリバンの主張を認めないとの見解を発表し、「タリバンは国家プロジェクトを保護したりしない。テロ集団の

一体中国は、タリバンへどんな見返りを渡すのか?それが武器、弾薬、またはその材料ならアフガン政府にとってはこれ以上の脅威は無い。労働者の給与がタリバンやISにピンはねされる可能性もある。最近のアフガンの記事や過去の記事を読み返してみて、この銅山開発に関係してタリバン、IS同盟組織が活動しているのではと思わざるを得ないことが多くある。
2016年後半になって、それまで活動していなかった北部マザリシャリフMazar-e-Sharif、ハイラタンHairatan(Hayratan:国境検問所)付近で、タリバンが急に活動を始めたこと。右図の様に、メス・アイナクMes Aynak銅山付近はタリバン制圧地域に入っていて、ここにはアフガン政府の管理が十分届かないだろうと思われる。更に、2016年に入って、IS系組織が急に囲んだ地域に拠点を設けたことが不思議だったが、銅山の利権を狙うなら最適の場所だと気が付いた。タリバンの資金がヘロインだとばかり思っていたので、産地のカンダハルなどから遠いカブールkabul東部地域へのタリバンの集中やIS拠点を不思議に思っていたが、タリバンは資源開発の利権狙い、それも中国と組もうというのか? アフガン政府は、とんでもない相手に利権を渡した結果になるのでは、、。中国は過去に南スーダンの石油採掘で、独断で契約内容を変更し、相手国を激怒させた前科がある。 過去ブログ:2016年12月女性への迫害、殺人が絶えないアフガン 11月アフガン最大の空軍基地の爆発はタリバンの自爆テロ 2012年4月資源戦争突入が確実なスーダンとその元凶中国

2019年5月8日: 米軍のジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長は8日、アフガニスタン情勢が落ち着くまで米国は軍を駐留させる必要があるとの考えを示した。ダンフォード統合参謀本部議長は議会公聴会で「アフガニスタンで紛争が続く限り、米国はテロリズムに対抗するための軍隊を維持する必要がある」と述べた。
アフガン紛争勃発から約18年が経過する中、米国は現在、和平に向け反政府武装勢力タリバンなどと交渉を進めている。参照記事

IIHSは権威的な安全性実験を行う団体で、ヨーロッパのE-NCAPと並んでおり、特にロースペックモデルを用いて試験を実施するため信頼性が最も高いと言われている。
TSP+を獲得したクルマは合計38車種あったものの、驚くべきことに、ヘッドライトが「Good(優)」の評価を得たのはシボレー「ボルト(Volt)」、ホンダ「リッジライン」、ヒュンダイ「エラントラ」、ヒュンダイ「サンタフェ」、スバル「レガシィ」、トヨタ「プリウスv」(日本名:プリウスα)、ボルボ「XC60」の 7車種だけであった。またIIHSによれば、HID(高輝度放電ランプ)やLED、ステアリングの操舵方向に合わせて光軸が動くアダプティブ・フロントラ イティング・システム(AFS)が、試験で必ずしも高評価を得たわけではなかったという。そして、一部のクルマのオプション・パッケージには、まずまずの ヘッドライトを低評価のヘッドライトに置き換えてしまうものもあったそうだ(例えばレクサスの「RC」は、標準のヘッドランプなら 「Acceptable(良)」の評価だが、オプションの「Premium Triple Beam LED Headlamps」パッケージを装着した車両は「Poor(不可)」となってしまう)。
なお、ヘッドライトの性能要件は最高評価のTSP+にだけ適用されており、"プラス"のない「トップセーフティピック(TSP)」に認定されたクルマもあ る。この通常のTSPを獲得できたのは44車種で、TSP+と合わせると82車種の乗用車が安全性の高さを認められたことになる。記録映像 参照記事 参照記事

ラッ カから約700人の自爆兵員がアルバーブへ向かったとされる中、トルコ軍にも相当な損失が出ているようだ。エルドアン大統領は24日、アルバーブの作戦は ほぼ完了し、次は、米国支援のマンビジManbij攻略だと語ったとされるが、翌25日、大量の戦車や装甲車がトルコからアルバーブへ向かったと

この作戦の開始された10月に筆者が懸念したことが現実になりつつある。このままトルコがマンビジの


現在米国は、クルド民兵組織YPGへの支援は公言しているが、今もFSAなど穏健派反政府組織へ支援しているのかは最近言及していない。トルコのエルドアン大統領は未だに、米国はISやその他反政府組織全般に支援をしているといい続けているが、米国側は「馬鹿げている」と一蹴している。
実際には、米国が反政府組織全般を支援することは不可能で、FSA系反政府組織の中には、米国を敵

こんなことも在り、現在の反政府組織支援は、サウジなどスンニ派湾岸諸国と言われているが、これらの国を経由して米国製武器が支給されている可能性はある。


北部クルド勢力は、連邦制国家「西クルディスタン West Kurdistan (Rojava) 」樹立に向け、選挙実施などの用意を始めたと報じられている。 右の西クルディスタンの領域は2016年2月に公表されたもので、現在クルドが支配するといわれるManbij付近は省かれており、今後クルドが領土として主張するのかは不明。トルコ側が認めない公算が強い。本来のクルド主張の西クルディスタン領域は左側で、トルコ国境沿い全域となっている。参照記事 参照記事

トルコを押さえ込んだロシアのシリア覇権は確実になり、同時に、トルコのエルドアン独裁体制もロシアに補完されたことになる。アンドレイ・カルロフ駐トルコ大使が12月19日トルコで暗殺されたことで、エルドアン政権が暗殺やクーデターの黒幕とする、米国に事実上亡命しているトルコのイスラム指導者ギュレン師(75)支持派、トルコ国内の分離独立主義PKK、さらにアサド政権を脅かすシリアの反体制派、IS全てがトルコ、ロシアの共通の敵となっても不思議は無い状況と成った。

クーデター未遂事件後経済低迷のトルコは、ロシア産天然ガスのパイプライン「トルコ・ストリームTurkish Stream」をすでに承認、批准しており、ロシア向け農産物の輸出、ロシア向け労働者の派遣にも取り組んでいる。
シリアはすで


トルコがロシアに取り込まれた結果、トルコのEU加盟が完全に頓挫したとして、ロシア制裁継続を表明する欧米が今後どのように出てくるのかは不明だが、現時点ではロシアの先手に屈したように見える。すでにロシアは、Brazil, Russia, India, China, にSouth Africaを含む、BRICs経済圏を形成




先月小さな商店で安売りの米2キロを買ったという女性は、「30分炊いても柔らかくならないので水を加えてみたが、化学物質のにおいがしてきたので捨てることにした」と話した。税関当局の報道担当者によると、25キロ入りの米221袋が流入し、押収されなかった119袋はすでに出回っているとみられる。同当局者は「プラスチックというより小麦粉をゴムの膜で覆ったような感じ」と話した。ナイジェリアでは近年、米の生産が追い付かず輸入に頼っているが、通貨安の影響で1年前の2倍以上に値上がりした。偽物の米は半値に近い価格で手に入るため、買ってしまう消費者が多いという。同国オグン州にあるバブコック大学のビクトリア・フェイケミ博士Dr. Victoria Feyikemi of Babcock University Hospital Ogun stateは、偽物の米には合成樹脂が入っていると指摘。「3杯でビニール袋を1枚食べたことになる」と警告している。英文記事 参照記事
プラスチック米(Prastic riceまたはSynthetic rice:合成米)の出どこは不明としているが、別記事は中国からと明記している。この記事では、ニセ米は25キロ詰めで「Best Tomato Rice」というブランド名が付いているが、製造日などは記載されていない。 参照記事 参照記事
同じタイプのニセ米は、中国で摘発された記事が過去にあったので、中国が絡んでいるのは間違いないだろう。当時2011年の記事では、ニセ米は、でんぷん等で成型したものに工業用合成樹脂でコーティングしたもので、有害だと書かれている。BBCの記事の引用によれば、同じブランド名のニセ米は2015年に中国で見つかっていて、アルジェリアへニセ米が入ったのも、今回が初めてではないそうだ。参照記事 参照記事 過去ブログ:2011年5月ついに出た!ニセ魚!中国
2017年1月3日:ナイジェリアのラゴス(Lagos)州で押収され、プラスチック製の偽米とされていた102袋の中身は本物のコメだったことが分かった。しかし食用にできる許容限度を超えて微生物に汚染されており人の食用には適さないという。ナイジェリア当局が12月30日、明らかにした。当局によると、この他にもナイジェリア市場向けの「消費期限切れの危険な米」が数トン、近隣諸国の倉庫に存在しているという。西アフリカの産油国ナイジェリアは2016年第2四半期に景気後退に陥り、主に石油価格の下落によって深刻な外貨不足に陥っている。参照記事
Read More : http://www.nst.com.my/news/2016/12/198622/nigeria-seizes-fake-plastic-rice-china-averts-mass-poisoningsynthetic rise:合成米、
Read More : http://www.nst.com.my/news/2016/12/198622/nigeria-seizes-fake-plastic-rice-china-averts-mass-poisoning
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Read More : http://www.nst.com.my/news/2016/12/198622/nigeria-seizes-fake-plastic-rice-china-averts-mass-poisoningどこから密輸されたか不明だと書いてあるが、



すでに、米軍、有志国軍が支援するクルド軍YPGがアイン・イッサAyn Issaまで南下して制圧しているとされ、攻撃はラッカに向け
さらに南下している状況。恐らく、ユーフラテス川Euphrates以北からISを排除する作戦なのだろうが、クルド人の言う「西クルディスタンWestern Kurdistan」にはラッカ地域は含まれて居ない。
ISが2014年8月にラッカを完全占拠(この時、近くのタブカ空軍基地Tabqa airbaseで、大量処刑が発生している 過去ブログ:2014年8月ISがシリア兵250人を処刑か?国際連合軍で対決?)し、“Wilayat Raqqa,” (ラッカ州“State of Raqqa,”)を宣言して一帯を拠点化した理由には、当時北部のTal Abyadを抜けて盗掘原油を運搬したり、ここがトルコ側からの物資を調達するのが自由だったいきさつがある。いま


現在はAl-BabでISを攻撃するトルコだが、最近ISに捕まったトルコ兵が火あぶりにされるなどは、上記のような、トルコの裏切りの流れに向けた復讐なのだろう。現在は、上の左図の様に、国境沿いはクルド軍側が制圧し、ラッカへの補給路は完全に断たれたといわれる。上記の処刑記事は、ISが徹底抗戦を明示するためのプロパガンダだが、このことは、この地域がアレッポ東部以上の過酷な戦闘になることを予見させる。クルドを支援する米国、

クルドYPGは現在、右のように、ラッカ北西部から進撃し、60以上の村をISから開放したとしている。2016年5月にはシリア民主軍SDFとYPGがラッカ包囲作戦を敢行したが失敗している。
シリアのクルド民族を代表する西クルディスタン移行期民政局(Western Kurdistan=ロジャヴァRojava:左図の黄色)の三地区(ジャズィーラ、コバネ、アフリーン)調整局は12月23日










2016年12月26日:機体は1983年製で飛行時間は6689時間、2016年9月に定期点検を受けている。機長のRoman Volkov氏は飛行3000時間以上のベテランで、同航路でのHmeimim airbaseへの飛行については、乗務員は皆経験豊富だった。当時の天気は平常で、機は7分後の急な墜落まで緊急連絡や救難信号などを一切発していない。事故機のブラックボックスはまだ見つかっていない。これまでの同型機の事故は悪天候によるものが多いが、2010年4月、ポーランドの大統領Polish President Lech Kaczynskiを含む96人が死亡したロシア西部スモレンスク Smolenskでの墜落事故は、パイロットの操縦ミスといわれている。 参照記事 参照記事




イラクではISが戦術的にサボタージュ(Sabotage:破壊工作)を行い、首都バグダッドへ送電する送電塔80箇所を破壊する事態が起きている。過去ブログ:2016年12月問題噴出の孤立住民の移動 シリア 12月モースル攻撃で政府軍死傷者激増とインフラ破壊での生活苦 反政府側の直接的攻撃能力や兵員が不足する中、今後このような戦術が多用される可能性が高い。広大な地域で、これを完全に防ぐのは不可能に見える。2016年4月には、シリアの首都ダマスカスの北東約50キロに位置するティシュリーン火力発電所Tishreen Power PlantをISが襲撃し、発電所警備隊の兵舎が破壊されている。参照記事 過去ブログ:2015年6月ISが「水戦争」を仕掛ける イラク




施設の破壊された写真や付近への空爆の様子から、メディアは、シリア軍が水源施設を破壊したのは間違いないとしている。この地域はレバノンに近く、アサド支持のヒズボラが反政府派攻撃に出ている地域で、ヒズボラ支援でシリア空軍が居住地にいる反政府側を無差別空爆、または誤爆した可能性が高い。また、ダマスカスからレバノン山岳地域への補給路もこの付近を通過することから、シリア軍はダマスカス西部の反政府組織や反政府的住民を何としても排除したいと思っているだろう。



環境保護省によれば、16日の時点で1010万平方キロの範囲がスモッグに覆われた。これは米国の国土面積にほぼ匹敵する濰坊市濰坊市。英字紙サウスチャイナ・モーニングポストによると、きれいな空気を求めて北京から南部へ脱出する「スモッグ難民」も相次ぎ、雲南省や福建省のリゾート地へ向かう切符はほぼ売り切れ状態だという。2015年の報告で、北京の大気汚染は、一人が1日40本のタバコを

2016年12月26日:中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)は25日、同国初となる環境保護税を2018年から導入する法案を可決した。中国では大気や土地、水質の汚染問題に政府が有効な手を打てていないことに国民の間で不満が高まっている。
これより先、 中国の保健当局高官は23日、同国北部で続くスモッグが健康に与える影響を調べるため、全国の126カ所に監視地点を置くことを明らかにしたと報道されたが、一体、いつまで調査をす

2017年1月2日:中国の首都・北京(Beijing)市民は1日、元旦の朝を分厚い有害なスモッグと共に迎えた。北京にある米国大使館の観測データによると、1日朝のPM2.5濃度は1立方メートル当たり500マイクログラムを超え、WHOが24時間平均値の上限として推奨する同25マイクログラムをはるかに上回り、汚染濃度は危険濃度を遥かに超えている。しかし驚く事に、中国の一部の地方政府は、PM2.5の濃霧が人体に危害を及ぼすことすら未だに隠そうとし、市民の抗議活動には警官が鎮圧で出動している。参照記事 参照記事 参照記事
ドイツ・ベルリンのクリスマス市Christmas marketにトラックが突っ込み12人が死亡した件で、地元警察はチュニジアTunisiaから入国し、亡命を希望していた男を、IS組織に関わる犯行の主犯として行方を追っていると2016年12月21日、当局者や安全保障関係筋が明らかにし、逮捕に繋がる情報に対し10万ユーロ100,000 euros(約1200万円)の懸賞金付きで指名手配した。暴力的で武装しているとコメントされている。右
ベルリンの捜査当局がトラック運転席の下から発見した身分証明書には、1992年にチュニジアで生まれた、アニス・アムリAnis Amriという24歳の人物の名前が記されていたと明かした。男は2015年7月ドイツに入国したもようで、亡命を申請したが拒否されたとの認識を示した。男の出身地のチュニジア対テロ警察Tunisian anti-terrorism policeは21日、国内に居る男の家族に事情聴取をしたと公表した。同国のウエスラティアOueslatiaには4人の姉妹と兄弟一人が住んでいる。容疑者には過去に麻薬絡みで数回の逮捕歴があり、2011年チュニジアの革命の際イタリーに出国し、3年の滞在後ドイツに向け旅立ったとドイツ側が公表した。
2015年7月ドイツに入国し、2016年2月からベルリンなどに居住、最近までノルトライン=ヴェストファーレン州NRWのEmmerichにある難民センターに住んでおり、4月に申請した亡命申請は6月に却下されていた。治安当局は、11月以降、男が脅威を与える恐れがあるとして国外追放されるはずだったが、書類不備でできなかったという。11月にドイツでIS参加者をリクルートしていて逮捕されたAbu Walaaという人物や組織と関係していたと言われる。7月には麻薬絡みでナイフを持ち出して喧嘩をして逮捕されたが裁判に出廷せず、8月には、偽のイタリーパスポート所持で逮捕されたが、男は処分されずに滞在していた。警察は男の携帯電話を傍受していたが、12月はじめから行方が分からなくなっていたという。警察の犯罪者への甘い対応が批判されているが、警察は証拠が不十分だったとしている。上の写真は全て同一容疑者 映像:車載カメラに写ったトラック
使用されたトラック内の調査から、男は、車内でポーランド人運転手を殺害、または負傷させた際に怪我をしている可能性があり、またテロの際、被害者の振りをして逃走した可能性もある。
遺体で車内から発見された運転手Lukasz Urban氏:左は、ナイフで刺され銃で撃たれてはいるが、トラックがハイジャックされた後もしばらく生きており、顔などの負傷した跡から、ぎりぎりまで、ハンドルを守ろうと相手容疑者が負傷するほどかなりの抵抗、あるいは暴走を邪魔しようとしたのではといわれて
いる。彼は身長183cm、体重120キロの大柄な男性だった。トラックをハイジャック後、容疑者が一時ハンドルを操作したと思われる記録がGPSに残っている。事件の約5時間前、19日午後3時ころ、ポーランドにいる妻と会話後、1時間後にまたと言ったのが最後の会話になった。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2016年12月ベルリンでクリスマス市にトラック突っ込む テロの可能性
2016年12月24日:イタリー政府は23日、独捜査当局が行方を追っていたチュニジア国籍のアニス・アムリ容疑者Anis Amri(24)をイタリー北部ミラノで射殺したと発表した。
23日早朝3時にミラノMilan、伊:Milano郊外セスト・サン・ジョヴァンニ地区Sesto San Giovanni areの駅前で通常のパトロールをしていた警官二人が不審な男を発見し、身分証の提示を求めると、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び警官に発砲した。その後、近くの車両後方に隠れたが、警官に撃たれ死亡したとしている。一人は肩を撃たれたが命に別状はない。所持していたリュックサックから仏語で記載された電車乗車券が見つり、イタリー当局は、容疑者は列車でフランスを経由してイタリーのトリノTurinに着いた後、別な列車でミラノに入ったと報じている。
ドイツのメルケル首相は、この結果に安心したと述べると共に、法や規則の手直しが必要だと語った。容疑者が射殺される少し前にISは、容疑者がISのリーダーAbu-Bakr al-Baghdadiに忠誠を誓う内容のビデオを公開し、この中で、「イスラムを空爆する十字軍の豚どもへ復讐を」と語っている。
左は、BBCの容疑者の大まかな行動をまとめた図を編集したもので、犯罪歴があっても、EU圏でかなり自由に行動できていたことが分かる。容疑者には、2011年にチュニジアTunisiaで強盗を働いた容疑があり、その為かイタリー入国を目指してLampedusa 島へ上陸する。そこでも破壊行為や強盗を行ない、イタリーのシシリーSicilyで刑務所に収監されていた前歴がある。服役中も暴力的だったと記録されていたようだ。服役後、イタリー国外への退去命令を受け、2015年7月ドイツへ入国して2016年4月に亡命申請をしたが6月に却下され、ここでもナイフを持った喧嘩で7月に逮捕されたが出頭命令を無視し、さらに8月には偽造イタリーパスポート所持で逮捕されるも、なぜか裁判所は釈放し、12月初めから行方が分からなくなる。このころ、現在服役中の、IS兵士を違法にドイツでリクルートしていた男と接触していたことが判明している。この男に容疑者もシリア行きを薦められたが、容疑者がドイツでの活動を望んだと言われる。これほど犯歴と疑惑の多い容疑者に対し、通信傍受などで監視はしていたというドイツ当局は、彼が有効な身分証を持っていないことでドイツから追放、または強制送還できなかったと説明している。メルケル首相の法や規則の見直しも、このことを指摘していると思われる。 参照記事 参照記事 参照記事