2016年08月
強硬な麻薬取り締まりを公約して大統領に当選し、就任したフィリピンのドゥテルテ大統領President Rodrigo Duterteは、警察や市民に、逮捕に抵抗する薬物密売人はその場で殺す ようにと指示している。その影響か、フィリピンでは過去7週間で1900人以上が殺害された。警察が使う「殺し屋」も横行しているという。
BBC のジョナサン・ヘッド記者が、麻薬戦争の渦中にいる2人に話を聞いた。ひとりは追われる側の密売人の「ロジャー」(仮名)。もうひとりは夫婦で殺し屋をし ているという「マリア」(仮名)で、夫は以前、犯罪組織から金を払わない相手の殺人を受けていた殺し屋だった。赤ちゃんを抱いて取材の場所にやってきた小柄な「マリア」は、ドゥテルテ政権になって以来、「ボス」の指示で5人の頭 を撃ちぬき殺したと話す。そして今の「ボス」とは、警察官なのだと。
「マリア」と夫は、マニラの貧困地区出身で、「殺し屋」になるまではまと まった収入がなかった。今では、1人殺すと多くて2万ペソ(約4万4000円)の報酬を得て、それを数人で分け合う。貧しいフィリピン人にとっては望外の 収入だが、夫に駆出されたとはいえ「マリア」は止めたくて仕方がないと言う。左の処刑された遺体には「PUSHER」(麻薬密売人)と書かれた紙が残されている。 参照記事 参照記事 参照記事
この殺人キャンペーン大統領、半年で10万人の犯罪者殺害を宣告し、ターゲットには、麻薬組織に関係する役人、上級警官なども含まれている。2016年8月26日の記事では、7月1日以降、1900人の麻薬犯罪者が殺害されたほか、10153人が逮捕され、1160人の死亡が調査中、756人が警察により殺害され、300人の警官らが犯罪との関わりを調査されている。過去ブログ:2016年7月フィリピン大統領が麻薬王?と直接対話 中国とは対話拒否
フィリピンでの麻薬は一般的に合成麻薬アンフェタミンをさし、シャブ Shabuと呼ばれているようだ。麻薬撲滅を目指すフィリピン政府は2016年8月24日、中国からフィリピンに麻薬が密輸されているとの報告について、今週に入って中国大使に説明を求めたと明らかにした。23日にはフィリピンの警察トップが上院公聴会で証言。中国、台湾、香港が主要な麻薬の供給元となっており、密輸にも関与していると述べ、24日には、ヤサイ外相が上院公聴会に出席し、中国大使を呼んで説明を求めたと証言。外相はロイターに「(大使は)事実でないと述べたが、これは情報に基く報告であることを伝えた。われわれの知る限り、情報の有効性が確認されているため、説明を求めた」と述べた。参照記事
相変わらずしらを切る中国だが、合成麻薬の世界の工場が中国なのは周知の事実で、原料の生産には、中国国営企業が荒稼ぎしているというのが世界の認識だ。
突然のレーニンの死はさまざまな憶測を呼び、当時1922年に書記長に就任したスターリンの毒殺説が、今に至るも言われている。レーニン死後の1926年12月の党大会でレーニンは、トロツキーなどの党の反対派約70名とレーニンの盟友のほとんどすべてを党から除名し、主要なものたちを流刑地に追放していった。トロッキーは1929年に国外追放され、後にスターリンの放った暗殺者によってメキシコで暗殺された。レーニンのグリセリン液glycerolなどで化学防腐処理された遺体は、赤の広場Red Squareのレーニン廟 (写真の木で囲まれた低い建物)で今も見ることが出来、今も18ヶ月ごとに特殊な液体に浸されたあとにワックス処理がされている。赤の広場と言えば、筆者は若いころ、赤の広場でナイロン製パンティストッキングや腕時計を売っていて私服警官に尋問された思い出がある。当時はまだ物不足のソビエトで、結局手に入れたルーブルでは何の買い物も出来なかった。その後の列車でのフィンランド側への国境通過時には、カメラをいじっていたとして銃を向けられ、列車内の小部屋に一時監禁されたが、実際はカメラのレンズを磨いていただけだった。
死後も遺体が保存されているのは他に、ベトナムのホー・チミンや中国の毛沢東North Vietnam’s Ho Chi Minh and China’s Chairman Maoなどがある。1953年にヨシフ・スターリンJoseph Stalin:左 が死去すると、その遺体も保存処理が施されレーニンと並んで安置されていたが、1961年のフルシチョフ Nikita Sergeevich Khrushchovによる「第二次スターリン批判」にともなって撤去され、クレムリンの壁とレーニン廟の間にある英雄墓域に埋葬された。ゴルバチョフ大統領時代、KGB(ソ連国家保安委員会)は、1930年~1953年のスターリン時代に786,098人が反革命罪で処刑されたことを公式に認めたが、スターリンは「古い細胞を除去し、党は一新されねばならない」と大虐殺をこのように弁明、正当化し、約900万人の富農層(クラーク)を、銃殺、あるいはシベリア流刑で完全に撲滅したとも言われる。同時に、あまりに大量の軍人、将校を処刑した結果、後にドイツ軍のレニングラードへの侵攻を許す結果になる。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事:レーニン毒殺説
朝日新聞デジタルは気象庁の話として、北西に進む台風の上陸は1989年に関東に上陸した台風13号以来。東北地方の太平洋側に上陸したことはないと報じている。予報通りの進路になれば、観測史上初の事態となる見込みだ。また8月19日午後21時に日本の八丈島近海で発生した台風10号は、29日午前3時を過ぎた時点で、1970年8月26日に発生した台風12号の9日間と6時間だった台風としての寿命を超え、46年ぶりに記録更新となり、観測史上最も長寿の台風となった。
科学の進歩で、台風の位置や進路予測は正確になったが、これだけ巨大なエネルギー発生の正確な地球規模での予測には至ってないようだ。参照記事
北海道は、東部を中心にすでに大きな被害が発生し、収穫時期の作物への影響が大きく、道は激甚災害の申請を政府へ行っている。
2016年8月30日:左下の左は29日夕方の予報、右は30日午前4時の予報。札幌は朝から晴れ、30日午前8時現在風も無く、気温が上昇している。台風は北海道を東に逸れるのがほとんどだが、このへそ曲がりの台風は観測史上初の進路を取っている。札幌のこの朝からの無風と暑さは、嵐の前の何とやらか?
地図の左で、すでに2016年3月には、クルド側はシャダディまで制圧している状況を示している。今の時期に、ISが大攻勢を仕掛けた意味までは記事で説明されていないが、上の右の古い地図で見れば、このルートがイラクのモースルへの最短ルートだということが分かる。個人的な見方だが、ISは包囲されているモースルへ援軍を送り込もうとしたのではないだろうか?空爆にさらされるISに地上での進撃に勝ち目は無い状況で、ラッカRaqqa、デリゾールDeir al-Zourへの空爆が激化する中、ISはイラクIraq,ラッカ Raqqa 、デリゾールDera Zorの兵士がこの作戦に参加したと書かれている。ISが山岳地域のイラク、シリア国境方面に再集結を試みたと見ることも出来る。
もうひとつの注目すべき戦況として、ハサカ市周辺に軍施設を固持するシリア政府軍は、クルド側の市の完全制圧を阻止すべく市内へ空爆を行い、市民の犠牲や避難が起きる中、クルド側YPGは市民に対シリア政権軍への戦闘参加を呼びかけている。参照記事 ISはこれを好機と見て、ハサカ市(Hasakeh、 Al-Hasaka)へ向け進撃を敢行したとも想像できるが、個人的な推測の域を出ない。写真は、シリア政府軍の空爆を避けて、北へ避難するハサカ市民。
24日未明の地震発生から3日目を迎え、救助隊員らは懸命の捜索活動を続けているが、市民保護局によると25日夜から26日朝までに見つかった生存者はいないもようだ。イタリア政府は被災地に非常事態を宣言。マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)首相は緊急支援としてまず5000万ユーロ(約57億円)を拠出するとともに、新たな地震対策を講じると発表した。 イタリアでは7年前、2009年にイタリア中部ラクイラ(L'Aquila)で起きたM6.3の地震では300人が死亡しており、なぜ今回もこれほどの犠牲者を出すことになったのか疑問視する声が出ている。図の左は、今回の地震の場所と、2015年8月から2016年7月までに起きたマグニチュード2以上の地震の観測地点 曲線は地殻断層の位置 参照記事
英国紙the guardian紙 の記事では、地震前の風景と地震後の様子が同じ写真で視覚的に確認できる。クリックして英国紙を開き、各地震前の写真の上にある青い丸をポインターで右にスライドさせると風景が変わります。
PKKはトルコ国内でのテロ活動を活発化させ、17、18日には東部3県での攻撃で10人以上が死亡した。25日には北東部で最大野党党首Kemal Kılıçdaroğluの車列が山間部を通過中に攻撃を受け、軍の兵士1人が死亡した。写真左 PKKはこの25日の攻撃についても犯行を認めた。 参照記事 参照記事 参照記事
メディアによって書き方が違うが、トルコとIS攻撃で共闘するFSA自由シリア軍は、PKKを敵対視するが、YPGには協調姿勢、トルコは、FSA以外は全てテロと主張している。FSAに同調するイスラム組織もある中で、こんな色分けでうまく行くとも思えないのだが、、。
中国工場での賞味期が切れた鶏肉の問題など、中国製に痛い目にあっているマックは、また中国製で信用を失墜した。写真で見る限り、何か皮膚に炎症skin irritationでも起こす有害成分を含んでいるように見えるが、楽しい食事Happy Mealの景品である健康Fitnessを計るブレスレットが有害だというのだから、こんな皮肉はないだろう。英文記事 過去ブログ:2015年5月マック 今度は水で問題 中国 2014年7月中国の期限切れ食肉問題
イラン記事は、フランス通信を引用し、シオニスト政権(イスラエル)軍は2016年8月22日月曜、ゴラン高原Golan Heightsの占領地に対する攻撃への報復として、シリア軍の拠点の1つを攻撃した。
シオニスト政権軍の報道官は、ツイッター上で、「22日未明、シリアからゴラン高原のイスラエル領に砲弾が飛んできた」と語っています。また、「イスラエル空軍は、これに対する報復として、ゴラン高原内のシリア軍の砲台を攻撃した」と述べました。これ以前にも、シオニスト政権はシリア危機に乗じて同国内の複数の箇所をミサイルで攻撃しました。シオニスト政権は、シリア国内、とくに南部とゴラン高原地帯のテロリストと大規模な協力を行っています。負傷したテロリストは、これらの地域のイスラエルの病院で治療を受け、その後再びシリアでの戦闘に参加するための軍備を与えられています。(場所は、上の右地図で、大体の場所に赤いX印をつけてある)
その後の経過をアラブ系メディアAMNで補足すると、シリア軍が2016年8月23日夜、旧ヌスラ戦線、シリア征服戦線Jabhat Fateh Al-Shamが支配し、前線基地化されているイスラエル占領地ゴラン高原の村Al-Ajrafに砲撃やロケット砲で攻撃し、シリア反政府組織をゴラン高原南部へ退却させたとしている。
シリア政府軍は、ゴラン高原からシリアへの攻撃を防ぐため、ゴラン高原の兵員引き離し地域(AOS、または国連監視区域、停戦区域DMZ)にあるTal Kroumの丘に防衛基地を設けて居る。上記のイスラエルの空爆はこの場所へのことのようだ。
これまで、シリア反政府組織がイスラエル占領地ゴラン高原から出撃していることにイスラエルは正式には言及していないが、多くのメディが事実と報じている。また、イスラエルが彼らを裏で支援しているとも、かなり以前から指摘されている。ゴラン高原にはシリア人が多く住み、同時に多くのシリア人難民が同地域に避難し、その中から反政府組織に参加する者が多いといわれる。参照記事 過去ブログ:2016年7月イスラエル占領地を気にしだしたシリア 7月絶えることなき戦争の火種 今後のイスラエルの動向に注目 2014年4月敵の敵は味方 ゴラン高原でイスラエルがシリアを攻撃 2014年3月イスラエル、ヒズボラ?からの挑発にシリア軍施設を空爆 2013年6月イスラエルに迫る非武装地帯での攻防 シリア
2016年8月26日:2012年から4年にわたってシリア政府軍に包囲されていたシリアの首都ダマスカス(Damascus)郊外の町ダラヤ(Daraya)で26日、反体制武装勢力と民間人の撤退が始まった。ダラヤは、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権に対する抗議運動が行われた最初の町の一つ。ダマスカスから車でわずか15分の距離にあり、さらに近隣にはマッジ(Mazzeh)空軍基地がある。AFP記者によると戦闘員とその家族を乗せた何台ものバスは救急車や赤新月社(Red Crescent)の車両を伴い、荒廃したダラヤの町を後にした。涙を流している人も多かった。
25日に今回の合意について報じた国営シリア・アラブ通信(SANA)によれば、反体制派戦闘員700人とその家族は反体制派の支配下にあるイドリブ(Idlib)に向かい、民間人はシリア政府が運営する施設に収容される。またダラヤの評議会は、戦闘員とその家族は赤新月社に付き添われてシリア北部に行くと述べている。戦闘員と民間人の撤退は28日まで続くとみられる。軍関係者によると、政府軍はその後にダラヤに入る予定だという。反体制派の一人はダラヤから撤退する理由として人道状況の悪化を挙げ、「この町にはもう住めない。完全に破壊されている」と語った。政府軍に包囲されていたこの4年間でダラヤに支援物資として食料が搬入されたのは、医薬品が届けられた直後に行われた今年6月の1度きりだった。しかし住民らによると、食料が届けられた直後にアサド政権は激しい空爆を行い、食料配給は止まってしまったという。参照記事
2016年9月13日:シリア軍は、クネイトラQuneitra(Al Qunaytirah:国連監視の非武装地帯:兵力引き離し地帯:に位置する)付近で、シリア軍を攻撃したイスラエル軍の攻撃機F-16 fighter jet と無人機各1機を撃墜したと公表した。イスラエル軍は、シリア軍と交戦する反政府組織を支援するためにシリア陣地を攻撃したとシリア側は説明している。イスラエル側は、地対空ミサイル攻撃をシリア側から受けたが、イスラエル軍機に損害は無いと発言している。この地域での記録映像 参照記事
シリア側は、この国連監視区域(国連要請の監視兵員は撤退している)に潜伏する旧ヌスラ戦線al-Nusra Front(現在はシリア征服戦線Jabhat Fateh Al-Sham)からの攻撃に反撃したと一貫して同じ説明を繰り返している。
24日のクルド側記事では、クルドのSDF軍支援の作戦を展開しているシリア北部での有志国軍への攻撃には、米軍戦闘機での迎撃もあると警告したクック報道官の発言をさしている。また報道官は、米軍はIS攻撃のために戦闘し、このためにクルド支援を継続していると強調している。
記者からの、シリア北部の、ノーフライゾーン No-fly zone(安全地帯 Safe Zone、IS禁止区域 IS Free zone とも表記 エルドアン政権が主張した区域で、制限区域はあいまいである 東西約90キロ)を米軍が認知しているのであれば、もしそこへシリア政権側(シリア、ロシア空軍)が空爆を行う事に対する見解を質問されて答えたもの。報道官の言うイラン記事での「自国市民」は、その地域の地上戦を支援している米軍特殊部隊を指している。これは、8月18日、シリア東部、ハサカHasakahで、シリア政府軍とクルド軍が小競り合いを起こした際、シリア空軍が始めてクルド領内での空爆を行ったのを問題視した質問のようで、現在両軍は和解したようだ。ハサカには古くからのシリア軍の空軍基地、軍施設があり、クルドは例外的にシリア軍の駐留を容認している。 参照記事 過去ブログ:2016年2月トルコとクルドの武力対決の可能性 米露は解決策を模索 シリア
上の地図のように、マンビジュManbijはクルド側が制圧し、ISは戦力を大きく損耗しながらも、トルコ国境に近いジャラブルスJarablus(Jarabulus)に移動したとされる。過去ブログ:2016年8月ISが2000人を人質に
マンビジュから撤退 シリア
2016年8月24日:トルコ軍は23日、トルコ領内のシリア国境に近いカルカミスKarkamisに、ISからとされる迫撃砲による攻撃があったとして同日シリア領ジャラブルスJarabulus(Jarablus)方面に報復砲撃を行った。22日にトルコ軍はジャラブルスへ最初の攻撃をしており、その後キリスKilisにもISからの砲撃があったとされ、国境を挟んでのトルコ軍とISの攻撃が激化する可能性がある。これらのことと関係するのか、8月20日にはガジアンテプGaziantepでISの自爆テロが起き、ISのトルコでのテロとしてはこれまでで最悪の69人が死亡している。 参照記事 過去ブログ:2016年8月ISが自爆テロ実行に連続して少年を利用 トルコ、イラク
2016年8月25日:現地8月24日4時ごろ(日本時間午前10時)、トルコ軍と米国率いる有志連合の空軍は、シリア北部アレッポ県にある国境の町ジャラブルスJarabulus(Jarablus、Cerablus)をISから解放するため、ISに対する作戦「ユーフラテスの盾 "Euphrates Shield"」を開始し、トルコ砲兵隊と空軍は、シリア側のトルコとの国境地帯の町ジャラブルスでISの標的80以上を殲滅したと24日、テレビ社Habertürkが報じた。記録映像
BBCは、砲撃の後にはトルコ軍戦車十数台、小型の軍用車両数台が国境を越えてシリア領内に入ったと報じている。エルドアン大統領は首都アンカラで演説し、「(24日)午前4時(日本時間同午前10時)をもってわが軍は、ISとクルド民主統一党(PYD)のテログループへの作戦を開始した」と表明。目標は国境付近の問題を「終わらせること」だと述べた。この越境攻撃に先立ちトルコ軍は22~24日、ユーフラテス川の東側に居たクルド人民兵組織「人民防衛隊」(YPG)の拠点も攻撃した。YPGが川を越えてジャラブラス方面を制圧をするのを阻止するためといわれている。国境付近の戦闘とは別に、主要都市イスタンブールの対テロ警察は24日早朝、市内のIS容疑者の一斉摘発を開始した。トルコのドアン通信が伝えた。 参照記事 参照記事 英文記事
配信記事から、トルコ側のカルカミスKarkamis居住地域にトルコ軍が迫撃弾を撃ち込んでいる事から、ISの一部はすでにトルコ領国境付近に侵入しているようだ。参照記事
2016年8月26日:ユーフラテス川東岸にジャラブラス攻撃で集結したクルド軍へトルコ側がけん制攻撃をしかけ緊張が走ったが、25日の記事では、有志国軍報道官が、クルド側は軍を引き上げ、ラッカ攻略の作戦へ切り替えると語った。しかし、シリア領へ進撃したトルコ軍へ攻撃しているのがISなのかクルド側SDFなのか、はっきりしない記事が多い。シリア領内でトルコ軍が、ISとクルド両方と戦火を交えていると診ていい状況だ。25日の映像は、トルコ軍、FSA軍がジャラブルス市街を開放し、市民はトルコ側から食料の配給を受けていると伝えている。過去の記事では、ISはジャラブルス周辺の村に点在し、そこから市街へ攻撃をかけたと言われている。相変わらず、トルコはクルド側をテロ組織と主張し、クルド側は、トルコ支援のISがジャラブルスを攻撃したと主張している。クルド側の解釈では、その後ISがジャラブルスをトルコへ渡したので、トルコ軍を街から撃退するとなる。さらに状況を複雑にしているのがFSA自由シリア軍で、対ISでトルコ軍ともクルドYPGとも共闘するが、PKKに対しては別扱いで攻撃対象としている。 映像 参照記事 参照記事 参照記事
意外な場所で日本製が活躍しているが、大阪の長谷川鉄鋼は超低温の用途に特化した冷凍用圧縮機を開発・販売。省エネルギー、高い品質、 省スペースが高く評価され、鮪漁船の世界シェア80%以上を獲得している。この機械は、冷媒の脱フロン化と機器のエネルギー消費効率の向上をめざし、アンモニア、炭酸ガス等の自然物質を冷媒として使用している。
日本のアイデア商品はさらに海外で進化?し、コンゴではマラリア対策に寄付された日本製の蚊帳が、漁網やドレスに再加工されているそうだが、これなどは本来の目的で使用して貰いたいものだ。
8月21日、イラクのキルクーク市Kirkukのクルド兵のチェックポイントで、自爆テロ用のベルトを着用した12-13歳の男児が拘束され、その模様を撮影したビデオがネット上に公開された。警察は、ISによる犯行と発表している。情報部員らに拘束され、シャツを脱がされた少年はその場で泣き出し、自供ではモースルから脱出後、マスクをしたISと思われる兵士達に誘拐され、その後爆弾ベストを装着され自爆を強制されたという。国連の報告書によれば、最年少で8歳の子どもが自爆テロ犯にさせられているケースもあり、少年らはISによって訓練され、「これを実行すれば天国に行くことができ、欲しかったものが何でも手に入ると教えられる」と洗脳されるという。ISで戦闘員として訓練され、戦闘に駆り出されている子どもは推定で約1500人に上る。 参照記事 参照記事 参照記事 記録映像 記録映像
爆弾が遠隔操作でなかったのが幸いしたが、トルコとイラクで連続して起きた、少年による自爆テロと未遂の他の共通点は、いずれもクルド人居住区で、ISの犯行による疑いが濃厚なことで、地図で見れば、キルークは原油輸送パイプの出発点で、先のトルコのガジアンテプはその通過線上にある。シリア北部やイラクのモースルMosul周辺でISへの攻撃の主流はクルドYPGや配下のSDFであり、クルドへの報復攻撃とも取れるが、もしトルコ国内の原油パイプが破壊されれば、トルコ側にも経済損失がでる。トルコトしては、クルド人地域の問題として無視できない問題であり、トルコの出方が注目される。
ガンゾリグが7-6とリードし、残り10秒から、喜んで両手を突き上げながら逃げ回った。写真左、まだ試合中だ。この行為が組み合わない反則として判定され、相手のイフティヨル・ナブルゾフ(Ikhtiyor Navruzov:ウズベキスタン)に得点が入ってまさかの逆転負けとなった。記録像:YOUTUBE
抗議したバイヤンバレンチン・バヤラ(Byambarenchin Bayaraa):写真上中央 は「モンゴル国民が銅メダルを待ち望んでいたんだ。審判員に 盗まれた」と涙目で訴えた。世界レスリング連合(UWW)は行為を問題視し、モンゴルに対して国際大会への出場停止処分を検討している。モンゴル協会名誉会長を務める元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏は既に帰国していた。写真は、リング上で服を脱いだ監督。参照記事 参照記事
過去ブログ:2016年8月
スポーツが伝えるのは勝敗だけじゃない。
勝敗にこだわるばかりで、スポーツ精神のかけらも無い。モンゴルも、中国、韓国並みなのが分かる映像だ。勝敗にこだわる結果、その経緯も内容もおざなりになり、ドーピングなど卑怯をしてでも勝とうとする。10秒あれば逆転も可能な競技だけに、出場停止が妥当だろう。勝っても負けても、正々堂々と、まずは対戦相手に礼を尽くして勝負を終えろ。泣いたり喜んだり、抗議するのはそれからだろう。負けて「悔しい:vexing」というのも、日本人なら内に秘め、言葉にするのは控えたらと、個人的には思う。時に、勝った相手に対する礼を失するからだ。日本語には「残念:shame(“What a shame!”「とても残念!」),unfortunate; regrettable; disappointing」という全てを含めた良い言葉がある。
その他、東部ハディーサHadithaでは戦闘が継続中で、北部のISの退路として重要なのか、これまでもISはこの地域の奪還と敗走を幾度も繰り返している。ハディーサ北東にあるバイジBaijiには、モースル南部周辺の掃討作戦に合わせ、多くの住民が避難しているが、8月17日には、ISの砲撃があり、難民センター:写真 に避難していた住民12人以上が死亡、負傷者30人余りが出ている。バイジは8月半ばには開放されているが、ISの反撃はまだ止む気配が無い。しかし確実にISは勢いを失いつつあり、モースル攻略の準備が進み、モースル南部、南東部への有志国軍による空爆が報告されている。同時にモースル南部では、ISに拷問の末、頭や胸を撃たれて処刑され埋葬された、警官らの30体ほどの遺体が見つかっている。バグダッド周辺では、以前の勢いはないが、爆弾テロが相次いでいる。参照記事 参照記事
2016年8月22日:ラマディRamadiの完全開放を目指し、治安部隊が準備に入ったと報じられた。参照記事
2016年11月23日:相変わらず首都バグダッドBaghdad、南部などで爆弾テロが発生している。23日には、バグダッド東部 al-Mashtal area(Mashtal)地区で駐車中の車が爆発し多くの負傷者が出た。地域はシーア派住民の居住地域。同日北部4th Shurta, 5th Shurta and al-Bayaaでも爆弾テロがあり、3人が死亡、9人が負傷している。南東部 al-Za’afaraniyah areaでも数人が負傷している。 バグダッド地図内の黄色い矢印 参照記事
上の写真では、タコかイカか、または子供のおもちゃ、それ以外とクイズにしているが、この生き物はイカCuttlefishの仲間だ。坊主には失礼な名前だが、こんなのがひっそりと地球の海底で生きている。300m~1300mの海底で、普段は砂や泥に身を隠し、目だけ出し、エビや小魚を捕食しているそうだ。英文記事では、日本近海でトロール網でたまに捕獲され食用になると書かれているが、ボウズを食べてはいかんだろう。ちなみに、ロシアRussiaとはまったく関係ない。左下の写真も同じ仲間のようだ。