2015年02月
ロシアのプーチンPutin政権を強く批判してきた野党指導者ネムツォフ氏(ボリス・ネムツォフBoris Efimovich Nemtsov 55歳)が、2015年2月27日夜23時40分頃、首都モスクワMoscowの中心部、クレムリン(大統領府)近くの橋Moskvoretsky bridgeをウクライナ人の女性Anna Duritskaya(モデル出身で交際中)と歩いている際に、白い車から追い越しざまに少なくとも拳銃で7発(背中に受けた4発が致命傷か?)銃撃され死亡した。(車で走行中との記事があるが、写真では遺体は歩道にあるので、歩行中との記事から翻訳 また、車から降りた数人に撃たれたとの記事もある)地元の警察は、モスクワ市内に緊急配備を敷いて容疑者の行方を捜査している。女性は無事。映像:遺体が映っていますので注意 記録映像他 記録映像
ウクライナのポロシェンコ大統領Ukrainian President Petro Poroshenko はツイッターで「彼の殺害は非常にショックで信じがたい。殺人者がすぐにであれ、いずれかであれ、到底捕まるとは思えない。永遠の記憶に、、」と述べている。反プーチンのメディア関係者などがことごとく暗殺され、迷宮入りになっていることを指しているようだ。プーチン大統領Russian President Vladimir Putinは殺人を非難するとともに、犯行は殺し屋が請け負った殺人contract killingだと発言し、秘密情報部へ捜査を命じたとある。米国は、公正で透明性のある調査を強く求めるとの発言をしている。 一番上の写真の橋の赤い丸に、黒いカバーのかかったネムツォフ氏の遺体が確認できる。参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事
2015年2月28日:ロシア捜査当局は、事件時にいたウクライナ人女性の事情聴取を行い、現場検証から、撃たれた銃弾は6発で、4発が致命傷になったと断定。CCTVの映像記録から、事件時3台の白いフォード車が確認されたが、目撃証言では、犯行に使用された車には、ナンバープレートがなかったとも言われている。注目すべきは、3月1日の反政府デモ直前に殺害されたことで、犯行はそれに対する挑発的行為act of provocationとも言われている。彼の果敢な政治行動はクレイジーとさえいわれたが、多くの人からその人柄が好かれていた。ロシアは事件後、犯人の情報へ約600万円45,000 eurosの報奨金を提示した。写真は、犯行後逃走する白いフォード車で、現場からそう遠くない場所で見つかった。 参照記事 参照記事 参照記事
2015年3月3日;目撃者でもあるウクライナ人の女性Anna Duritskaya(モデル出身で交際中23歳)は、事件は自分の後方で起き、犯行も犯人もを見ていないと語っているが、交際関係が冷めていたとは言え信じがたい話だ。インタビューには、事件については、語る精神的状態ではないと答えている。 また、付近は大統領官邸のクレムリンKremlinや赤の広場RedSquareがあり、モスクワでもっとも警戒が厳重な地域だが、何と橋の付近の重要な監視カメラ CCTVはメンテナンス中で作動していなかったと報道されたが、後日モスクワ当局は、カメラは作動していて映像資料は捜査当局へ渡したと語ったともいわれる。だが、カメラはすべてクレムリンの壁(地図の緑色を囲む)に向いており、橋の上が映っている可能性は低いとされる。不鮮明な遠くからのお天気カメラの映像から、暗殺実行犯は橋に隣接する階段(屋根はない。地上からの通路か?)に隠れていて、犯行後近づいてきた車に乗って逃走したと確認されたが、その状況は近づいた排雪作業車snow-clearing vehicleに邪魔されてはっきりと映像から確認できないといわれる。しかし、事件直後の、犯人は路上にいたとの目撃証言とは一致する。3月1日の追悼デモには7万人が参加したと報道された。参照記事
現地2015年2月26日、米軍主導の有志国軍はシリアとの国境沿いのAl-Qaimにかなり激しい空爆を行い、多数の司令官クラスを殺害したと報じている。地図の赤い丸の部分がアル・カイムAl-Qaim
バグダッド周辺では散発的な自爆テロや車による爆弾テロが連続している。首都に近いサマッラSamarraからは、ティクリートTikuritからの政府軍の攻撃を警戒して、ISは陣地を撤退したといわれる。
イラク空軍Iraqi Air Force(IAF)は、26日のアル・カイムへの空爆を、ISの司令官クラスが会合で集まるとの諜報情報をもとに同日午前11時25分に空爆を行った。ISのリーダー 、バグダディAbu Bakr al-Baghdadiもal-Qaimに向かっていたとの情報も得ていたとされるが、彼についての確認はできていない。彼はこれまでにも、幾度か死亡説や負傷の報道などが出ているが、負傷はしているものの健在が確認されている。26日のAl-Qaim空爆では、IS側で少なくても17人が死亡、29人が負傷したとある。Abu Bakr al-Baghdadiがモースルにいたのは確認されているが、非公式には、今はシリア領に移ったとも言われている。 参照記事 参照記事
アル・バグダディAl-Baghdadi(Khan Al-Baghdadi)と、そこから5キロ南西の、米軍がイラク兵の訓練を行っているアサド空軍基地Ain al-Asad air baseが2015年2月13日からISの激しい攻撃を受けていて、2月27日付の記事で、この付近の橋Al Shuhada BridgeがISに占拠されたとの記事もあるが、地図では位置を確認できなかった。Hadithaに通じるとあるので、そこから北東のBaijiへ延びるユーフラテスEuphrates川上の橋かと推測する。イラク軍はアル・バグダディAl-Baghdadi付近から敗退し、橋の戦闘で付近には20名ほどのイラク兵の遺体が放置されているという。最近、この付近での戦闘で、ISは多数の米軍装甲車両や武器などを無傷で手に入れたと報道され、相変わらずゲリラ攻撃に弱いイラク軍の姿が浮上する。付近の住民は首都バグダッド Baghdad方面に避難を始めたと報道された。 写真左下。ISの一連の攻撃は、孤立しつつあるチグリスTigris川沿いのモースルやサラーフッディーン県Salahuddin provinceの部隊への補給路を確保したいとの作戦だろうか? 参照記事 過去ブログ:2015年2月ISが45人を焼いて殺害したとの情報が流れる イラク 2014年7月早々と、過激派はイスラム国家の樹立を宣言 イラク
ティクリートTikritのあるサラーフッディーン県Salahuddin provinceに居るISが、イラク中央政府のスパイとして捕らえたイラク人4人の処刑をしたと公表した。別な写真で見る限り拳銃で処刑している。写真の場所がサラーフッディーン県のどこかは明確にされていないが、BaijiからSamarraのラインは、政府軍が東部からの攻撃の前線としていると思われるので、そのラインの西側、またはニーナワー県(ニネヴェ県 Nineveh Province:県都モースルMosul )に近い場所かと推測できる。
日本人の人質の湯川遥菜さんと後藤健二さんを殺害し、斬首の処刑人として有名になった聖戦士ジョンJihadi Johnの家族は、サダム政権時のイラクからクウェートへ移り住み、家族はその後英国へ移住し、彼は当時ロンドンに住んでいたコンピュータ技師モハメド・エンワジMohammed Emwaziと、英治安当局者の話により特定されたが、ロンドン警視庁などは正式なコメントを避けている。北西ロンドンのクイーンズパーク(Queen's Park)地区にある家族が暮らすとされる建物の外には、記者ら数十人が詰め掛けていると報道されている。 参照記事 参照記事
2015年2月27日:クルド人組織の民主統一党(PYD)は、クルド人部隊が「テロリストとその雇い兵を追い出してほしいという住民たちの要請を受け、タル・ハミス(Tal Hamis)とその周辺地域をISから解放した」と述べた。 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、「アラブ人の民兵の支援を受けたクルド人部隊がタル・ハミスに入ると、ISの戦闘員はほとんど抵抗もせずに退却した」と述べた。シリアのハサカ(Hasakeh)県にあるタル・ハミスとイラク国境を結ぶ帯状の一帯がクルド人部隊の支配下に入った。
これまで約1年間ISが占拠していたタル・ハミスはISにとって最重要拠点の1つだったという。シリアのクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)は最近、数日間の戦闘を経て103の村と小集落をイスラム国から奪取していた。米国防総省は、ハサカ県内で26日に複数回の空爆を実施したと発表した。タル・ハミス近郊でも3回行ったという。ハサカ県内タル・タムル(Tal Tamr、Tel Tamr)では2月24日、ISの戦闘員が少なくとも220人の少数民族アッシリア人キリスト教徒を拉致し、虐殺をしているとの記事もある。写真下はシリアのハサカ県内のアッシリア人の村。多くの若者がISから村を守る戦闘につき死亡したといわれる。シリア東部デリゾールDeir ez-Zor県では2014年以来、スンニ派シャイタト部族民Shaitat Sunni tribe1000人以上の安否が不明とされている。 参照記事 参照記事 過去ブログ:2015年2月ISの内部対立や戦線離脱、住民拉致、虐殺が顕著に シリア イラク 2014年12月ISは半年に約2000人以上を処刑
2015年2月28日:イラク東部の商業地バークバBaqubaに近い バラド・ルーズBalad Ruz 地区の買い物客であふれる広場で連続爆弾テロがあり、50人以上が死亡、負傷者は71人を数えている。同じころ、95キロ離れたサマッラSamarraでも爆弾テロがあり、17人が死亡している。付近を警護するシーア派民兵を狙った自爆テロとも言われている。地域は首都バクダッドに近く、ISの脅威は排除されたといわれていた。28日には、ティクリートTikrit南部でもシーア派民兵を狙ったトラックでの自爆爆破テロがあり11人が死亡している。その他、バグダッド周辺では、連日のように爆破テロが発生している。制圧と奪還を繰り返すアンバル県 AnbarのFallujah、 RamadiでもISの反撃が継続している。映像;2月28日サマッラ近郊 参照記事 参照記事
2015年3月1日:北部では、ISは繰り返しキルクークKirkuk方面のSultan Abdulla、Mahkmourへ攻撃を仕掛けでいるが、ぺシュメルガPeshmergaがこれを撃退している。Sultan Abdulla地域には3月1日、早朝4時と5時の2回の攻撃があったと報告されている。キルクーク周辺数か所では、シーア派民兵約400人が重火器の使用法や抗戦戦術、地雷の撤去などの訓練を受けているとされ、恐らくモースル方面への陸戦隊となるだろう。
Sultan Abdulla、Mahkmourの北東には、キルクークからモースルへ北西に延びる直線道路があり、ISはこれを見下ろす丘か、道路上に陣地を構築したいのではと地形図から想像している。黄色いラインは、筆者が記入した、ぺシュメルガPeshmergaの想定する戦線と思われるライン 今後モースルへの攻撃には、バグダッドからの近さからも、キルクークが重要な兵站基地になる可能性がある。 参照記事
2015年3月2日:イラク合同軍は、IS支配下のティクリートTikritに対する奪還攻撃の準備が整ったと発言した。作戦は有志国軍の空爆を受け、3方向から行われる予定とされる。日時は公開されていないが、これがイラク軍訓練後の初めてで最大の作戦になるだろう。今のISでは、組織的な抵抗はできずに敗退するのでは、、。それを想定したうえでの、イラク側の具体的作戦公開かと思われる。 参照記事
過激派組織「イスラム国」は2015年2月26日までに、イラク北部モスルMosulのモースル博物館に収蔵された、紀元前9世紀にまで遡る dating back to the ninth century BC 文化的価値の高い多数の像を、イスラム教で禁じられた「偶像」だとして破壊する映像をインターネット上に公開した。映像では男が「これら古代の遺物は偶像であり、アラー(神)が破壊を命じている。何十億ドルの価値があろうとわれわれの知ったことではない」と説明。多数の男が像を台座から床に押し倒したり、ハンマーを使ったりして徹底的に破壊した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は26日の声明で、イラク文化財保護に向け国連安全保障理事会の緊急会合招集を求めた。参照記事 記録映像 予備映像 英文記事 ニュース映像 映像つき英文記事
英国紙は2月27日、識者の談話として、破壊された彫像などの多くは石膏で造られたコピーで、オリジナルは別な博物館にあると報じている。参照記事
現在のモースル付近でアッシリア文明を築いたアッシリア人は、メソポタミアのティグリス川上流地帯、現在のイラク北部一帯に起こった民族で、紀元前9世紀に有力となり、紀元前7世紀にはアッシリア帝国Assyrian Empireを形成し、メソポタミアとエジプトという二つの文明圏を含むオリエント世界を初めて統一的に支配した世界帝国になった。その中心が今のイラク、モースルMosul付近だった。
モースル周辺では遺跡や歴史的建造物の破壊や、一部歴史資料は闇で売られ、最近では図書館の貴重な蔵書や行政資料などがゴミのように焼却され、さすがに住民からも焼かないようにとの声も出たが、ISは無視したと報告されている。左上は、アッシリア帝国の全盛期の領土。過去ブログ:2015年2月ニカブ着用違反で女性の顔を酸で焼くIS シリア 2月IS撃退に奮闘するクルド軍 米、トルコが訓練強化 2012年3月イラク・イスラム国(ISI)の犯行 イラク連続爆破 2009年12月:バグダッド連続爆破とスンニ派覚醒評議会Sunni Awakening CouncilとISI
このミイラは、西側にある唯一研究可能な中国仏教のミイラであり、日本には、長い断食ののちに即身成仏self-mummification:monks who practise austerity to the point of death and mummificationとしてミイラになった高僧が多く存在すると紹介されているが、修業僧が瞑想の後に絶命することとは別なこととされ、英文記事のコメントなどで、この辺のことが混同されている。死に直面する過酷な修業である木食行はゆるやかな餓死行為であり、実際には、即身仏になる前の修業過程で、即身仏になった方よりはるかに多くの方が亡くなっているといわれる。
2015年3月24日:オランダの美術館で見つかった1000年前の僧侶のミイラが入った仏像は、中国東部・福建省の寺院から1995年に盗まれたものだった可能性が浮上した。中国国営メディアが伝えた。問題の仏像はオランダのドレンツ美術館に持ち込まれ、昨年CTスキャンで調べたところ、中にミイラ化した「即身仏」が入っていることが分かって注目を浴びた。
福建省の文化財局が調査した結果、この仏像が同省にある寺院のものだったことを示す写真や記録が見つかったという。中国の専門家は、仏像がこの寺院から盗まれたとの見方を強めている。同局の広報は新華社通信の取材に対して22日、通常の手続きに従って返還を求めるため、国の文化財保護当局に報告すると説明した。参照記事
こんな良質なCMを日本では最近見かけないですね。特に食ベ物と車のCMはひどいものばかりで、タレントがガサツにガツガツ食べる大写しや、運転できないCMディレクターが監修したとしか思えないような、何も伝わってこない情けないCMが多い。たまにはバドのような、ヒュウマニティー(Humanity)溢れるCMが見たいものだ。撮影の様子 別なバドのCM バドCMダイジェスト 追加:帰還兵士と愛犬
一方、バスク自治州Basque Countryでは、2012年10月の地方選挙で過半数の議席を確保したバスク国民党を中心とする国家主義グループが「欧州の自由国家」を建設すると宣言した。バスクBasqueとカタルーニャCataloniaはすでに中央政府から広範な自治権を付与されているが、複数の調査によると、どちらの自治州の住民も自治権の拡大や完全な独立を幅広く支持している。
ガリシア自治州Galiciaは左翼勢力が結集し、中央政府の緊縮政策に異論を唱えている。
梁氏ら親中派と対立する香港民主派グループが工場に発注したもので、19日から始まった春節(旧正月)用に販売を予定していたが、損害額は30万香港ドル(約1000万円)にも及ぶ。このため、民主派側は中国政府に正式に抗議したが、何の反応もないという。
梁氏の顔が描かれたトイレットペーパーやティッシュが製造されたのは昨年が初めてで、トイレットペーパーやティッシュが4000個も売れ、10万香港ド ル(約150万円)もの利益を上げた。このため、民主派が味を占めて、「活動資金にしよう」と今年は4倍もの量を発注。しかし、情報が中国側に漏れて中国 の警察部隊が「検査」と称して工場を急襲し、トイレットペーパーなど完成品を持ち去ってしまったという。参照記事
香港の民主化運動が中国本土に拡散することを恐れる習政権は、梁振英・行政長官に強硬姿勢を指示し、強制排除で逮捕された1000人近い民主派は今後、政治的権利を制限される可能性が高いといわれている。どこか本気で民主化運動をしていないようにしか見えない民主派といわれる集団の行動だが、民主派グループは、中国政府や香港政府に「表現の自由の侵害だ」などと抗議したとのこと。
彼らは本気で今の中国から、表現の自由が与えられると思っているのだろうか?それとも、なし崩しに「自由」が獲得できるという夢でも見ているのだろうか?国民不在の共産党政権に、いつまで淡い期待を持っているのか、あまりにも幼稚だ。大きなお祭りの屋台なら、大量に売れると読んだのは正解だが、、。巨大で陰湿な相手には、もっと別な方法があるように思う。現在の香港に対する特別行政区の扱いが無くなる2047年までに中国は、一つ一つ香港人の権利をはく奪していくだろう。出来上がるのはチベット化した香港だ。残り32年は決して長くはないし、何かを抗議しても聞く相手ではない。天安門を思い出せばわかることだ。ひとつ共産党がわかりやすいのは、一つ成功すれば、同じ手を使うことだ。香港で次に何が起きるか想像するのは難しくない。天安門事件は自作自演といわれている。詳しくは下の過去ブログで 過去ブログ:2014年10月「木を見て森を見ず」では香港は変わらない 中国 2014年10月香港デモはお祭りに過ぎない 2014年7月香港返還から17年、市民50万人が反中デモ 2014年6月天安門事件25周年で漏れてくる真実
演説の中で首相は、「我々はテロに対する、イスラム原理主義に対する、急進的なイスラム勢力に対する戦争に入った」と述べ、「フランス版愛国者法(パトリ オット・アクト、PATRIOT Act:Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism. の略)」の内容を8日以内に検討すると発表した。同議会ではイスラム国(IS)空爆継続を可決した他、翌2015年2月14日には、仏海軍の「主力空母 シャルル・ドゴール aircraft carrier Charles de Gaulle 」を空爆に参加させる意向も表明。内閣は21日、国内治安維持のために今後3年間で7億3500万の予算確保、内務省・司法省あわせ て2670人のテロ対策人員の増員(うち1100人が諜報業務)、搭乗者名記録制度の導入、盗聴法の強化、テロ犯罪者および容疑者のデータベース作成など 具体案を提出した。
事件後、オード県やタルヌ県ではムスリムの礼拝施設に銃弾が撃ち込まれ、ローヌ県ではモスクに隣接するスナックが爆破されるなどイスラム教を標的とした事 件も多発している。また、昨年11月に罰則が強化されたばかりの「テロ擁護罪」の適用により、ムスリムの少年や若者を中心とした逮捕が相次ぎ、1月19日 までに起訴されたケースは全国で117件(うち禁固刑12件、実刑判決7件)。アムネスティと司法組合が事態を憂慮する声明をだすまでに至っている。写真は、パリの公道にあふれて祈るイスラム教徒。イスラム恐怖症(イスラモフォビア、Islamophobia)がフランスで高まる中、公道での礼拝は2011年サルコジ大統領によって禁止された(CHARLES PLATIAU/REUTERS/AFLO)イスラモフォビアは、自由や男女平等、政教分離の原則を盾に正当化された様に見える。表題では右傾化と書いたが、規律ある社会へ戻そうという、あるべき姿の表れかもしれない。参照記事
筆者は、さすがに多数のムスリムが公道で祈りを上げるのは行きすぎと思うが、見方を変えれば、神を信じる者の行為であり、日本人が神社仏閣でお参りする行為と変わらない。法律で禁止されるまでもなく、本来、ムスリム自身が行きすぎと感じ規制すべきことではなかったか?できなかったフランスのイスラム人社会には、異文化で共存していくための社会性や適応性への配慮が不足だろう。しかし、若い世代のイスラムがもし「自由」を強調して暴れるなら、それは自由にこだわりすぎた戦後のフランス社会の自業自得ではないのかとも思える。自由にも規制があるべきだと、最近のフランスはあわてていろんな禁止令を発行しているが、フランスの自由が身に付いた若いイスラムは今後も抵抗するだろう。彼らはすでに、アラビア語も分からない、フランス人が自慢の「自由原理主義」の中で育ったフランス人であるからだ。
フランス軍は2015年2月23日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と対峙する米国主導の作戦の一環として、ペルシャ湾(Persian Gulf)に空母を派遣した。仏国防省高官が23日、AFPに明らかにした。バーレーンの北方沖約200キロ付近をイラク方面へ向けて航行中の空母シャルル・ド・ゴール aircraft carrier Charles de Gaulle からは同日朝、最初のラファール(Rafale)戦闘機が発艦した。 空母の派遣により、アラブ首長国連邦(UAE)にある仏軍基地からISを標的としたイラクへ到達するまでの時間は半減される。仏軍は米軍主導の有志連合を支援するため、昨年9月に「シャマル作戦(Operation Chammal)」を開始、現在はUAEとヨルダンの基地から、ラファール(Rafale)戦闘機9機とミラージュ(Mirage)戦闘機6機がイラクで活動している他、海上哨戒と航空機燃料の給油作業を担っている。今回の空母派遣で、21機のジェット機が追加される。 参照記事 英文記事 過去ブログ:2015年2月ISの内部対立や戦線離脱、住民拉致、虐殺が顕著に シリア イラク
そんなタコにも天敵がいる。次の映像はアザラシがタコを襲う映像。サメまで襲うタコでも、アザラシにはかなわないようだ。映像:Never Before Seen! Sealion Attacks Octopus
中東に勢力を拡大する「イスラム国」が、国内からのイスラム原理主義過激派を一掃する意向の、エジプトのシシ政権打倒をかなり以前から叫んでいる。最近では、エジプト人キリスト教徒21人がリビアで斬首され、エジプト空軍はリビアへ報復爆撃を行った。
2015年2月22日、エジプト大統領シシ氏Egypt's President Abdel Fattah el-Sisi は、日増しに増す国内のイスラム国の脅威に対し、アラブ諸国連合軍unified Arab forceの必要性が高まっているとTVで公表した。また、エジプト軍は、他国への侵略に関心はなく、自国を守るためだと強調している。すでにヨルダンとアラブ首長国Jordan、 United Arab Emirates の空軍は、ISへの攻撃に同調し、エジプト支援を表明し、合同軍の可能性については2014年11月にEgypt, Saudi Arabia, the United Arab Emirates 、 Kuwaitの間で 協議が交わされている。リビアの治安悪化を放置すれば、隣国のエジプトやチュニジアなどに武器や戦闘員が流入し、周辺国に悪影響が及ぶとして、警戒する声が強まっている。エジプトは今後、サウジやUAEなどとともに、米国や欧州諸国にリビア問題で協調するよう呼びかける方針だ。
リビアのシリア化とエジプトの治安悪化は予想されてはいたが、また新たな国際紛争に火が付きつつある。どこまで本気か、リビアの過激派は、対岸のローマを占領すると息巻いている。相手が正規の軍隊で無い以上、国連が仲裁もできず、結局武力での鎮圧しか方法はないだろう。 図は2011年2月のブログに掲載した、「アラブの春」で民主化運動から国内紛争に発展した国々で、この頃はまだ、シリアもリビアも深刻な状況ではなかった。ここに見える諸国は現在すべて、深刻な紛争や戦争に巻き込まれている。 過去ブログ:2013年7月先が読めない国 エジプト 2012年12月元大統領の不正蓄財競売に チュニジア 2011年2月2011年2月~アフリカ、中近東、反体制運動と シーア派スンニ派➀ 2009年10月シーア派、スンニ派 今度はイランが、、。また複雑に、、分布図
拡大すると、砂に埋まっている頭蓋骨と、鼻の穴が見える。なお、NASAの画像では、生き物のからだの他の部分は見当たらない。画像にうつっているものが石ではなく、生き物の頭蓋骨である証拠となったのは、歯だった。古生物学者たちは、歯について、形と大きさから、草食動物のものであるとの見方を示している。参照記事 YOUTUBE映像 英文記事
何ともウソ臭い記事だが、写真で見るとそう見えなくもない。右がNASAのオリジナル写真で、左が拡大写真。信じる信じないはお任せするとして、個人的には奇妙な石というしかない。歯のように見えるのは、岩石が何らかの無機物に変化 “mineral replacement.” したのではという説明もある。思い込みから来る 錯覚( パレイドリア pareidolia)だとしても、変わった石である。
ISは最近、中東、アフリカのエジプト、リビアにまでその勢力を拡大しつつあるが、シリアではその勢いを無くし、複数の勢力との攻防で支配地を失いつつあり、その影響はISの外国人戦闘員に緊張を強いている。
彼らは、まだシリア、イラクの3分の1を制圧する手ごわい相手でもあるが、しかし現在は、数か月の米国、有志国軍の空爆と、無数の敵との地上戦で、明らかに昨年来の支配地を失っている。
クルド軍は、本来アサド政権と戦う穏健派反政府軍とともにコバーネKobaneを奪還し、すでに周辺の215の村を解放した。その戦果は、ISの最も西の前線、アレッポ県 Aleppo provinceへの補給ラインに支障を招き、クルド側は現在、トルコに通じるISの主要な補給陣地であるマンビジュManbij(Minbij)、 ジャラーブルス Jarablus, テル・アビアッドTell Abyad(Tal Abyad)に向け戦闘を拡大している。過去の記事から、アレッポ方面の補給基地がマンビジュで、前線基地がアル・バーブと判断できる。ISの最も西の陣地であるアル・バーブal-Babでは現在すでに、ISは戦術的な撤退を余儀なくされているといわれ、住人がIS兵員の減少を確認している。
シリア軍の最も東の陣地であるデリゾール空軍基地Deir el-Zour air baseで、ISは幾度もの奪還攻撃に失敗しているが、攻撃は今も続行されている。(デリゾール市はまだIS支配下にある)
これらのことで、戦況が変化したと言うにはまだ早いが、国際的な連携が強化され、今後西のアレッポから、東のイラクの首都バグダッドまでの、長くのびた戦線をISが維持するのは困難にみえる。図の濃いあずき色は、ISの主要な制圧地域を戦線として表示したもの。ここ数日の公表された戦況図が無いため、過去の戦況図を元に、最近の記事から筆者が編集したものです。大体の状況図とお考えください。ベージュ色の地域でも、バグダッド周辺などで爆弾テロは頻発しています。
イラクでは今月に入り、クルド軍、有志国の空爆、イラク軍、イラクシーア派民兵の連携が確実に戦果をあげているが、その最中にISの同盟組織がリビアで狼煙(のろし)を上げた。このことは、ISがコバーネKobaneで1000人以上の死者を出し、空爆で徹底的に破壊されたダメージから、IS内部で不協和音が出始めた結果といわれている。IS内の強硬派で知られるチェチェンからの組織と、ウズベキスタンからの組織が内部対立を起こし、アル・バーブal-Babで2人の高官が殺害されたとの報告がでているともいわれる。(アレッポへの攻撃で、内部対立から一部外人兵士が離反したとの記事はすでに出ているが、このことを指すようだ)
長引いたコバーネKobaneの戦闘から、内部での責任のなすり合いや、武力衝突があったといわれ、デリゾールDeir el-Zourでは最近、ISの地域の高官が斬首され、さらされた生首の口にはタバコがくわえさせられていた。規律を破って喫煙したか、彼がスパイだったとの説がある。
ISの首都ラッカRakkaからは、兵士が運営上や財政の管理に不満を漏らし、幾人かがスパイや逃亡の疑いで処刑されたとの情報が流れ出ており、市では兵士の逃亡を懸念して夜間外出禁止令がひかれている。ヨルダン人パイロットの処刑では、アレッポ県のIS内部の宗教指導者から異論が出され、彼は免職されたといわれる。 一枚岩を標榜していたISにも、内部で多くのひび割れが生じ始め、攻撃よりも防戦する側に立ったようだ。長いので、参照記事から一部抄訳
2月21日、2015年1月にイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」から解放された、バグダッドBaghdadの北東に位置するディヤラ(Diyala)県の県都バクバ(Baquba)の北東65キロにあるシャーウィン(Sherwin)地区や,クルド居住区に近いSadiaに、大勢のイラク人家族が戻り始めたが、イラク軍は、周辺にはISが埋めた地雷などの危険があると警告している。映像は2月18日のもの
先に米国の軍関係者が、モースル攻撃は4月から5月が濃厚だと発言したことに対し、イラク軍は、攻撃は市街戦であり、イラク住民をかかえるイラクを無視して攻撃のタイミングや作戦内容を公開するのは遺憾だと発言している。参照記事 個人的には、米軍関係者の発言に多少驚いた印象があり、イラクの言い分はもっともだと思う。米軍の発言は以下の過去ブログ:ニカブ着用違反で女性の顔を酸で焼くIS シリア で記述済み モースル付近の戦況は 過去ブログ:2015年2月IS撃退に奮闘するクルド軍 米、トルコが訓練強化
2015年2月24日:図の黄色いシリア北部のトルコ国境沿いの広大な地域をクルド人はロジャバRojava (西クルディスタンWestern Kurdistan)と呼び、この地域には広くクルド人が居住する。激戦のあったコバーネKobaneもそんな街の一つだった。クルド軍は、最終的にはこの地域からISやシリア軍を一掃するのが願いだろう。事実クルド民兵YPG(クルド人民防衛隊Kurdish People's Protection Units )は、空爆やFSAの支援の中、コバーネKobaneを起点に、アレッポAreppo方面,ハサカHasakah方面、ラッカ方面へのIS掃討攻撃を行っている。ハサカ県の北部、トルコとの国境沿いの県都カミシュリQamishliが、YPGが最初に蜂起した中心地で、当初はここへヌスラ戦線が攻撃をし掛け、女性を含む市民が武器をかき集めてカミシュリ防衛に立ちあがった。
こんな状況の2015年2月24日、シリアの人権監視団の報告によれば、ISが24日、ハサカ県province of Hassakehハサカ市の北西にあるタル・タマルTel Tamr(Tal Tamr)村と隣接するタル・シャミラムTal Shamiram村を攻撃し、そこに住む少数部族アッシリア人キリスト教徒Assyrian Christians少なくても90人(25日ロイターは総数150人と報道)の、主に女性や子供、高齢者を拉致したと確認され、男性は別な場所Abd al-Aziz mountainsに移送されたとの目撃証言がある。周辺の村では、ハサカ市などへ避難するアッシリア人キリスト教徒や村民でパニック状態になっていると言われる:写真上右。民間人を空爆の盾に使う目論見か報復かとも思うが、これまでにISは、キリスト教徒やヤジーディ教徒azidiを異端者として拉致し、 ジズヤjizyaと呼ばれる人頭税を要求したり、女性を奴隷として売り払い、さらには処刑した事実が確認されている。ここ数日間にイラクからは、45人の大量処刑や17人のクルド兵士が檻に入れられて市内を引き回されたとの報告が相次いでいる 写真下右。 参照記事 参照記事 ニュース映像 参照記事 過去ブログ:2015年2月ISが45人を焼いて殺害したとの情報が流れる イラク 2月クルド政府、ISとの捕虜交換や身代金支払いを模索 イラク 2014年9月シリア北部でのIS侵攻にクルド側攻撃激化する シリア 2013年4月シリアの新たな局面 クルド人蜂起か? シリア
2015年2月25日:25日の記事では、IS側が捕虜の交換を要求し、応じない場合はアッシリア人男性らを殺害すると発言したとされる。参照記事
コバーネKobaneがISの激しい攻撃を受けていた2014年10月上旬には、図のトルコ領シュリュジュ(Suruc、Suruç)にまで、国境を越えてISの砲弾が着弾していた。過去ブログ:2014年10月クルド人女性兵士が初めてISへ自爆テロ敢行 シリア
2015年2月21日遅く、トルコ軍は、墓所を警護するトルコ兵救助のため150名からなる特殊部隊と25名の情報部員、装甲車57台や戦車39台、他車両100台を投入し、総員572名投入の大作戦は、空からは無人機の支援をうける中成功した。この作戦時、事故で1名が死亡した。記念碑や墓所は移設のために、いったんトルコ領へ引き上げられ、これまでの霊廟施設はISが利用できないように爆破され、任務を完了した部隊は22日早くにトルコへ無事引き上げた。これは実質上の、トルコ軍によるシリア侵攻だが、その後トルコが追加の支援部隊をシリアへ派遣するのかなど、詳細は不明。左は、今回破壊されたこれまでのスレイマン・シャーの霊廟の全景。一連の行動は、オスマン帝国の歴史と、その開祖に最大の敬意を払うというトルコの意志の表れでもある。
シリア政府は同国領土への「言語道断の侵攻"flagrant aggression"」だとトルコ政府を厳しく非難し、何らかの対抗措置をとると表明したと報じられているが、シリア軍はこの地域からすでに敗退して久しい。トルコは、どこからの許可を得ることなく、トルコが独断で決定した行動だと声明を出し、公然とシリア政府を無視している。もしも今回シリアが武力で反発すれば、トルコは武力行使で大規模な反撃をする用意をしていた訳で、この数日で、新たな軍事衝突の発生する可能性もあった。この視点で見れば、この出来事は非常に大きな意味を持つ。また、作戦の遂行に、クルド側YPG兵士300人ほども警護などで協力したとあるのは注目すべきことだ。クルド人居住地域に、トルコの飛び地を認めたことになるからだ。移設予定場所は地図上で確認できなかったが、歴史背景から、トルコに近いチグリス川沿いと想像する。参照記事 参照記事
後日スレイマン・シャーの霊廟はトルコ国境に近い、シリアのアシュマ地方Ashma regionに新設される予定で、すでに確保された場所にはトルコの国旗が掲揚され、このトルコの飛び地領土には警備の戦車が配備されている。写真下は、新しい墓所の場所にトルコ国旗を掲揚したトルコ軍と、22日、その場所に配備された戦車。 参照記事 参照記事
中国で合成麻薬メタンフェタミンMethamphetamine( 別名 クリスタル・メスcrystal meth,グラス glass,アイス ice,などと称される)の製造原料は過去にはドラッグストアなどで簡単に入手できた(略してメスmeth、日本ではシャブ、過去にはヒロポンと呼ばれた 元々は日本の発明品)。中国では現在ヘロインheroinに次いで合成麻薬が蔓延しており、流通が拡大し、2012年の麻薬取り締まりではメス16トンを押収している。
中国の問題は国内利用の急増だけでなく、中国はメス等の合成麻薬製造原料の最大生産国で輸出国だと言う事だ。いま中国は、合法的に、薬品の原料などとして、メス製造につながる原料を各国へ輸出し、それが世界の麻薬犯罪に火をつけている。最近中国はそれらの取り締まりも行ったが、実際には当局は見て見ないふりや、直接その輸出に関わっている節さえある。その検証を、英文記事からの翻訳で、以下の11の項目に列記する。いずれも過去に話題になったことだが、それでも中国はこの問題に真剣に取り組まないのは、面の皮がアスファルトほどに分厚いのだろう。 参照記事 過去ブログ:2014年5月メキシコの麻薬組織から鉄鉱石を買い付ける中国 過去ブログ:2014年1月メキシコのシナロア・カルテルと中国の関係
1:米国に持ち込まれる合成麻薬の80%はメキシコからで、その原料は中国の香港が拠点の犯罪組織 triad(トライアド:三合会、多数の組織で構成され、代表的3大組織は「和勝和(Wo Shing Wo)」、「14K」、「新義安(Sun Yee On)」)を通じてメキシコに輸出され、関係者は、この組織の拡大に中国共産党の人間も関係し、その目的は賄賂だと主張する。
2:2011年、メキシコ海軍は約100トンのメスの原料を押収したが、それは上海からの海上貨物だった。
3:2012年4月、 Belizeで末端価格 $10 billion(100億ドル:1兆円以上)に相当するメスの原料が押収されたが、すべて中国からメキシコの麻薬組織へ送られたものだった。
4:2004年米国は、合成麻薬製造の取り締まりを強化し、米国内製造所は減少したが、2007年に急増した。中国からメキシコへ送られた原料が、密輸で大量に米国へ流入したためだった。
5:2006年から2012年にかけてメキシコの麻薬組織の抗争が激化し、少なくても6000人以上が死亡したが、原因は中国からの原料の争奪だった。国際機関の報告より
6:2007年から2013年まで在中国大使を務めたメキシコ人大使の証言では、問題を重視し中国政府に対し再三取り締まりの強化を申し入れ、関係者も多数訪中したが、中国政府は何ら手を打つことも無く、情報交換もされなかった。
7;米国の識者は、中国当局者は、「輸出は合法で、メキシコ側で、違法な目的のために間違って使用している」「送り手側には何の落ち度もない」と発言したとコメントしている。
8:合法な原料を送っているだけで、違法な合成麻薬は送っていないとの言い分だが、例えば、放射能物質で核兵器を造るとわかっていて、その原料送るのは間違いではないのか?
9:これら原料の輸出は中国経済に恩恵をもたらしている。原料には農産物の麻黄マオウma huang(抽出されたエフェドリンephedrine等を原料として合成麻薬が製造できる。やせ薬Ephedra Diet Pillsや喘息の薬品原料でもある)が必要で、広東省では収益が高いことから大量に栽培され、表面上は中国警察などに規制されているが、輸出は黙認されている。
10:隣国ビルマの反政府組織へ中国は大量の武器を売っているが、彼らの資金源は合成麻薬の製造で、その原料は中国やインドから送り込まれている。
11:2013年、中国警察は、メスを製造している広東省の14000人の村を捜索し、合成麻薬3トンと23トンの原料を摘発した。逮捕者には共産党幹部や党の高官も含まれ、高官は地域の有力な麻薬密売人として知られていた。
最近の記事に「中国の「みっともない」ランキング、一番みっともないのは?」というのがあり、1位の毒食品、2位の国内で不人気な自動車、3位は遅い通信、4位は無様なサッカーと続くが、その1位にこそ麻薬輸出を挙げるべきだろう。2位は官僚、政治家の汚職、3位は環境汚染、ゴミの違法投棄、4位は殺人から麻薬密輸、偽札製造、誘拐、売春と、何でも行う犯罪集団の放置、5位は偏向教育と無教養、6位はマナーの悪さ、7位は迷信の信仰と犬食、8位は拝金主義とコピー商品、粗悪品、食品の製造、9位は自然破壊と野生動物の密輸、10位は無知で太った軍人、、以上が筆者の中国の「みっともないランキング」である。
よく餌をやればキツネが集まるという人がいるが、それは習性を知らないからで、キツネは1~2キロ四方の縄張りに一匹しか存在しないようだ。
数年前の、記録的に雪の多い冬に、痩せた3匹位がえさ場に現れたことがある。おそらくそれほどに餌に困り、遠くから来たキツネも集まったのだろう。餌の昆虫などが増える春になると一匹しか来なくなった。誤解はほかにも多く、いろんな餌で試した結果、キツネは基本的に魚も含む肉食で、生の野菜などは口もつけない。農作物を漁るというのも、余程飢えていなければ起きることはないだろう。ほとんどはカラスが犯人だと、農作業の人も言っていた。昔からの言い伝え通り、油の付いたものは好むようで、天カスなども食べる。恐らく、魚などを混ぜて煮た米なども食べるのではと想像するがまだ試していない。
上の3枚は右から、餌を持って向かう正面の雪の上で座って待っていたセイヤが、口笛の合図で、高さ1.5mくらいの高さから降りて来るところ。その左は目の前を通り過ぎる様子で、いちばん左は、カメラに忙しいこっちに「ごはん、まだ?」と言っているような表情のセイヤ。写真下は、気になっていた尻尾の特徴で、根元のほうにリング状に毛の抜けた跡がある。恐らくセイヤも毛の抜ける寄生虫にやられたのかもしれないが、なんとか全部抜けるまでにはならなかったようだ。他の半年まえと違う特徴は、4本の足元が黒くなったことと、全体に少し黒味を帯びた感じがする。体重は増えたようだ。いずれもフラッシュを使って撮影しているが、驚いたりはしない。
家の前の川には、すでにカモたちが泳いでいる。やがて白いサギのような大きな鳥も来るだろう。そのころには畑を耕す時期で、鳥たちが大勢集まり、ミミズなどのえさにありつける。キツネが鳥を狩るのは見たことはないが、カラスがキツネの餌を横取りしようと襲うのは幾度か目撃した。知る限りでは、この付近では、カラスと、近くの飲んべいのオヤジが一番危険である。キツネが夕暮れ活動するのも、餌をやるのを夕暮れにしているのも、すべてカラス対策である。実は仲のいいカラスが一匹いて、こいつだけは非常に愛嬌があってかわいいが、気まぐれで、たまにしか来ない。こいつは、食事中のキツネの尻尾をつつく乱暴者だ。
家の近くは雪原が広がっている。平地にある除雪した雪の堆積場はちょっとした山になり、てっぺんで黄色いショベルカーが、ダンプが持ち込んだ雪を均している。この雪山は夏まで残る。
2015年2月24日:6時に外に出ると、餌場から離れた雪原にセイヤらしき影が見えた。口笛で合図すると、キツネは2匹で、一匹が足早に遠ざかる。一匹はこっちへ向かってくる。来たのがセイヤで、走り去ったのは、臆病な赤毛のほうだろう。近くに来たのを確認しても、来たのはセイヤだった。
これは、2匹は行動は共にするが、餌場についてはセイヤが独占していると見える。2匹はやはり夫婦なのかな?キツネは、子作りの間だけカップルになり、子が大きくなると分かれて暮らすといわれている。
2015年2月28日:書き物をしていて外へ出るのが遅れて6時10分だった。玄関の前でセイヤがうろうろしている。餌場へ行くと、餌を確かめた足跡があり、餌がないので玄関前まで来たのだろう。10分だが「遅れてごめんな」と謝りながら晩御飯。野生で生きていれば食事は大事で、楽しみでもあるだろう。猛吹雪のときなどは、置きにいって引き下げるのも大変だが、楽しみにしてくれる間は、頑張って用意してやるから安心してくれ。それより、尻尾の毛抜けが気になるな。
2015年3月3日:今日は気温が高い。先に待っていたセイヤと6時過ぎに出会う。いつものことだが、セイヤは申し訳なさそうな顔でこっちを迎える。そんな気遣いは無用なんだが、どうしたら伝わるやら。お前の先祖を、毛皮欲しさに罠にかけたこっちこそ、人間代表で謝らなければならないのに、、。
2015年3月12日:今日は夕方うたた寝をし、7時近くになってあわててえさを用意した。外へでると待っていたセイヤがうろうろしている。「ゴメン」と謝りながら外にあるボックスから餌を用意する。