2015年02月
ロシアのプーチンPutin政権を強く批判してきた野党指導者ネムツォフ氏(ボリス・ネムツォフBoris Efimovich Nemtsov 55歳)が、2015年2月27日夜23時40分頃、首都モスクワMoscowの中心部、クレムリン(大統領府)近くの橋Moskvoretsky bridgeをウクライナ人の女性Anna Duritskaya(モデル出身で交際中)と歩いている際に、白い車から追い越しざまに少なくとも拳銃で7発(背中に受けた4発が致命傷か?)銃撃され死亡した。(車で走行中との記事があるが、写真では遺体は歩道にあるので、歩行中との記事から翻訳 ま
た、車から降りた数人に撃たれたとの記事もある)地元の警察は、モスクワ市内に緊急配備を敷いて容疑者の行方を捜査している。女性は無事。映像:遺体が映っていますので注意 記録映像他 記録映像
ウクライナのポロシェンコ大統領Ukrainian President Petro Poroshenko はツイッターで「彼の殺害は非常にショックで信じがたい。殺人者がすぐにであれ、いずれかであれ、到底捕まるとは







現地2015年2月26日、米軍主導の有志国軍はシリアとの国境沿いのAl-Qaimにかなり激しい空爆を行い、多数の司令官クラスを殺害したと報じている。地図の赤い丸の部分がアル・カイムAl-Qaim
バグダッド周辺では散発的な自爆テロや車による爆弾テロが連続している。首都に近いサマッラSamarraからは、ティクリートTikuritからの政府軍の攻撃を警戒して、ISは陣地を撤退したといわれる。
イラク空軍Iraqi Air Force(IAF)は、26日のアル・カイムへの空爆を、ISの司令官クラスが会合で集まるとの諜報情報をもとに同日午前11時25分に空爆を行った。ISのリーダー 、バグダディAbu Bakr al-Baghdadiもal-


アル・バグダディAl-Baghdadi(Khan Al-Baghdadi)と、そこから5キロ南西の、米軍がイラク兵の訓練を行っているアサド空軍基地Ain al-Asad air baseが2015年2月13日からISの激しい攻撃を受けていて、2月27日付の記事で、この付近の橋Al Shuhada BridgeがISに占拠されたとの記事もあるが、地図では位置を確認できなかった。Hadithaに通じるとあるので、そこから北東のBaijiへ延びるユーフラテスEuphrates川上の橋かと





これまで約1年間ISが占拠していたタル・ハミスはISにとって最重要拠点の1つだったという。シリアのクルド人民兵組織、人民防衛部隊(YPG)は最近、数日間の戦闘を経て103の村と小集落をイスラム国から奪取していた。米国防総省は、ハサカ県内で26日に複数回の空爆を実施したと発表した。タル・ハ




Sultan Abdulla、Mahkmourの北東には、キルクークからモースルへ北西に延びる直線道路があり、ISはこれを見下ろす丘か、道路上に陣地を構築したいのではと地形図から想像している。黄色いラインは、筆者が記入した、ぺシュメルガPeshmergaの想定する戦線と思われるライン 今後モースルへの攻撃には、バグダッドからの近さからも、キルクークが重要な兵站基地になる可能性がある。 参照記事

過激派組織「イスラム国」は2015年2月26日までに、イラク北部モスルMosulのモースル博物館に収蔵された、紀元前9世紀にまで遡る dating back to the ninth century BC 文化的価値の高い多数の像を、イスラム教で禁じられた「偶像」だとして破壊する映像をインターネット上に公開した。映像では男が「これら古代の遺物は偶像であり、アラー(神)が破壊を命じている。何十億ドルの価値
があろうとわれわれの知ったことではない」と説明。多数の男が像を台座から床に押し倒したり、ハンマーを使ったりして徹底的に破壊した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は26日の声明で、イラク文化財保護に向け国連安全保障理事会の緊急会合招集を求めた。参照記事 記録映像 予備映像 英文記事 ニュース映像 映像つき英文記事
英国紙は2月27日、識者の談話として、破壊された彫像などの多くは石膏で造られたコピーで、オリジナルは別な博物館にあると報じている。参照記事
現在のモースル付近でアッシリア文明を築いたアッシリア人は、メソポタミアのティグリス川上流地帯、現在のイラク北部一帯に起こった民族で、紀元前9世紀に有力となり、紀元前7世紀にはアッシリア帝国Assyrian Empireを形成し、メソポタミアとエジプトという二つの文明圏を含むオリエント世界を初めて統一的に支配した世界帝国になった。その中心が今のイラク、モースルMosul付近だった。
モースル周辺では遺跡や歴史的建造物の破壊や、一部歴史資料は闇で売られ、最近では図書館の貴重な蔵書や行政資料などがゴミのように焼却され、さすがに住民からも焼かないようにとの声も出たが、ISは無視したと報告されている。左上は、アッシリア帝国の全盛期の領土。過去ブログ:2015年2月ニカブ着用違反で女性の顔を酸で焼くIS シリア 2月IS撃退に奮闘するクルド軍 米、トルコが訓練強化 2012年3月イラク・イスラム国(ISI)の犯行 イラク連続爆破 2009年12月:バグダッド連続爆破とスンニ派覚醒評議会Sunni Awakening CouncilとISI




2015年3月24日:オランダの美術館で見つかった1000年前の僧侶のミイラが入った仏像は、中国東部・福建省の寺院から1995年に盗まれたものだった可能性が浮上した。中国国営メディアが伝えた。問題の仏像はオランダのドレンツ美術館に持ち込まれ、昨年CTスキャンで調べたところ、中にミイラ化した「即身仏」が入っていることが分かって注目を浴びた。
福建省の文化財局が調査した結果、この仏像が同省にある寺院のものだったことを示す写真や記録が見つかったという。中国の専門家は、仏像がこの寺院から盗まれたとの見方を強めている。同局の広報は新華社通信の取材に対して22日、通常の手続きに従って返還を求めるため、国の文化財保護当局に報告すると説明した。参照記事

こんな良質なCMを日本では最近見かけないですね。特に食ベ物と車のCMはひどいものばかりで、タレントがガサツにガツガツ食べる大写しや、運転できないCMディレクターが監修したとしか思えないような、何も伝わってこない情けないCMが多い。たまにはバドのような、ヒュウマニティー(Humanity)溢れるCMが見たいものだ。撮影の様子 別なバドのCM バドCMダイジェスト 追加:帰還兵士と愛犬

一方、バスク自治州Basque Countryでは、2012年10月の地方選挙で過半数の議席を確保したバスク国民党を中心とする国家主義グループが「欧州の自由国家」を建設すると宣言した。バスクBasqueとカタルーニャCataloniaはすでに中央政府から広範な自治権を付与されているが、複数の調査によると、どちらの自治州の住民も自治権の拡大や完全な独立を幅広く支持している。
ガリシア自治州Galiciaは左翼勢力が結集し、中央政府の緊縮政策に異論を唱えている。

梁氏ら親中派と対立する香港民主派グループが工場に発注したもので、19日から始まった春節(旧正月)用に販売を予定していたが、損害額は30万香港ドル(約1000万円)にも及ぶ。このため、民主派側は中国政府に正式に抗議したが、何の反応もないという。


彼らは本気で今の中国から、表現の自由が与えられると思っているのだろうか?それとも、なし崩しに「自由」が獲得できるという夢でも見ているのだろうか?国民不在の共産党政権に、いつまで淡い期待を持っているのか、あまりにも幼稚だ。大きなお祭りの屋台なら、大量に売れると読んだのは正解だが、、。巨大で陰湿な相手には、もっと別な方法があるように思う。現在の香港に対する特別行政区の扱いが無くなる2047年までに中国は、一つ一つ香港人の権利をはく奪していくだろう。出来上がるのはチベット化した香港だ。残り32年は決して長くはないし、何かを抗議しても聞く相手ではない。天安門を思い出せばわかることだ。ひとつ共産党がわかりやすいのは、一つ成功すれば、同じ手を使うことだ。香港で次に何が起きるか想像するのは難しくない。天安門事件は自作自演といわれている。詳しくは下の過去ブログで 過去ブログ:2014年10月「木を見て森を見ず」では香港は変わらない 中国 2014年10月香港デモはお祭りに過ぎない 2014年7月香港返還から17年、市民50万人が反中デモ 2014年6月天安門事件25周年で漏れてくる真実

演説の中で首相は、「我々はテロに対する、イスラム原理主義に対する、急進的なイスラム勢力に対する戦争に入った」と述べ、「フランス版愛国者法(パトリ オット・アクト、PATRIOT Act:Providing Appropriate Tools Required to Intercept and Obstruct Terrorism. の略)」の内容を8日以内に検討すると発表した。同議会ではイスラム国(IS)空爆継続を可決した他、翌2015年2月14日には、仏海軍の「主力空母 シャルル・ドゴール aircraft carrier Charles de Gaulle 」を空爆に参加させる意向も表明。内閣は21日、国内治安維持のために今後3年間で7億3500万の予算確保、内務省・司法省あわせ て2670人のテロ対策人員の増員(うち1100人が諜報業務)、搭乗者名記録制度の導入、盗聴法の強化、テロ犯罪者および容疑者のデータベース作成など 具体案を提出した。

筆者は、さすがに多数のムスリムが公道で祈りを上げるのは行きすぎと思うが、見方を変えれば、神を信じる者の行為であり、日本人が神社仏閣でお参りする行為と変わらない。法律で禁止されるまでもなく、本来、ムスリム自身が行きすぎと感じ規制すべきことではなかったか?できなかったフランスのイスラム人社会には、異文化で共存していくための社会性や適応性への配慮が不足だろう。しかし、若い世代のイスラムがもし「自由」を強調して暴れるなら、それは自由にこだわりすぎた戦後のフランス社会の自業自得ではないのかとも思える。自由にも規制があるべきだと、最近のフランスはあわてていろんな禁止令を発行しているが、フランスの自由が身に付いた若いイスラムは今後も抵抗するだろう。彼らはすでに、アラビア語も分からない、フランス人が自慢の「自由原理主義」の中で育ったフランス人であるからだ。




そんなタコにも天敵がいる。次の映像はアザラシがタコを襲う映像。サメまで襲うタコでも、アザラシにはかなわないようだ。映像:Never Before Seen! Sealion Attacks Octopus


2015年2月22日、エジプト大統領シシ氏Egypt's President Abdel Fattah el-Sisi は、日増しに増す国内のイスラム国の脅威に対し、アラブ諸国連合軍unified Arab forceの必要性が高まっているとTVで公表した。また、エジプト軍は、他国への侵略に関心はなく、自国を守るためだと強調している。すでにヨルダンとアラブ首長国Jordan、 United Arab Emirates の空軍は、ISへの攻撃に同調し、エジプト支援を表明し、合同軍の可能性については2014年11月にEgypt, Saudi Arabia, the United Arab Emirates 、 Kuwaitの間で 協議が交わされている。リビアの治安悪化を放置すれば、隣国のエジプトやチュニジアなどに武器や戦闘員が流入し、周辺国に悪影響が及ぶとして、警戒する声が強まっている。エジプトは今後、サウジやUAEなどとともに、米国や欧州諸国にリビア問題で協調するよう呼びかける方針だ。



拡大すると、砂に埋まっている頭蓋骨と、鼻の穴が見える。なお、NASAの画像では、生き物のからだの他の部分は見当たらない。画像にうつっているものが石ではなく、生き物の頭蓋骨である証拠となったのは、歯だった。古生物学者たちは、歯について、形と大きさから、草食動物のものであるとの見方を示している。参照記事 YOUTUBE映像 英文記事
何ともウソ臭い記事だが、写真で見るとそう見えなくもない。右がNASAのオリジナル写真で、左が拡大写真。信じる信じないはお任せするとして、個人的には奇妙な石というしかない。歯のように見えるのは、岩石が何らかの無機物に変化 “mineral replacement.” したのではという説明もある。思い込みから来る 錯覚( パレイドリア pareidolia)だとしても、変わった石である。

ISは最近、中東、アフリカのエジプト、リビアにまでその勢力を拡大しつつあるが、シリアではその勢いを無くし、複数の勢力との攻防で支配地を失いつつあり、その影響はISの外国人戦闘員に緊張を強いている。
彼らは、まだシリア、イラクの3分の1を制圧する手ごわい相手でもあるが、しかし現在は、数か月の米国、有志国軍の空爆と、無数の敵との地上戦で、明らかに昨年来の支配地を失っている。
クルド軍は、本来アサド政権と戦う穏健派反政府軍とともにコバーネKobaneを奪還し、すでに周辺の215の村を解放した。その戦果は、ISの最も西の前線、アレッポ県 Aleppo provinceへの補給ラインに支障を招き、クルド側は現在、トルコに通じるISの主要な補給陣地であるマンビジュManbij(Minbij)、 ジャラーブルス Jarablus, テル・アビアッドTell Abyad(Tal Abyad)に向け戦闘を拡大している。過去の記事から、アレッポ方面の補給基地がマンビジュで、前線基地がアル・バーブと判断できる。ISの最も西の陣地であるアル・バーブal-Babでは現在すでに、ISは戦術的な撤退を余儀なくされているといわれ、住人がIS兵員の減少を確認している。

これらのことで、戦況が変化したと言うにはまだ早いが、国際的な連携が強化され、今後西のアレッポから、東のイラクの首都バグダッドまでの、長くのびた戦線をISが維持するのは困難にみえる。図の濃いあずき色は、ISの主要な制圧地域を戦線として表示したもの。ここ数日の公表された戦況図が無いため、過去の戦況図を元に、最近の記事から筆者が編集したものです。大体の状況図とお考えください。ベージュ色の地域でも、バグダッド周辺などで爆弾テロは頻発しています。
イラクでは今月に入り、クルド軍、有志国の空爆、イラク軍、イラクシーア派民兵の連携が確実に戦果をあげているが、その最中にISの同盟組織がリビアで狼煙(のろし)を上げた。このことは、ISがコバーネKobaneで1000人以上の死者を出し、空爆で徹底的に破壊されたダメージから、IS内部で不協和音が出始めた結果といわれている。IS内の強硬派で知られるチェチェンからの組織と、ウズベキスタンからの組織が内部対立を起こし、アル・バーブal-Babで2人の高官が殺害されたとの報告がでているともいわれる。(アレッポへの攻撃で、内部対立から一部外人兵士が離反したとの記事はすでに出ているが、このことを指すようだ)

ISの首都ラッカRakkaからは、兵士が運営上や財政の管理に不満を漏らし、幾人かがスパイや逃亡の疑いで処刑されたとの情報が流れ出ており、市では兵士の逃亡を懸念して夜間外出禁止令がひかれている。ヨルダン人パイロットの処刑では、アレッポ県のIS内部の宗教指導者から異論が出され、彼は免職されたといわれる。 一枚岩を標榜していたISにも、内部で多くのひび割れが生じ始め、攻撃よりも防戦する側に立ったようだ。長いので、参照記事から一部抄訳


先に米国の軍関係者が、モースル攻撃は4月から5月が濃厚だと発言したことに対し、イラク軍は、攻撃は市街戦であり、イラク住民をかかえるイラクを無視して攻撃のタイミングや作戦内容を公開するのは遺憾だと発言している。参照記事 個人的には、米軍関係者の発言に多少驚いた印象があり、イラクの言い分はもっともだと思う。米軍の発言は以下の過去ブログ:ニカブ着用違反で女性の顔を酸で焼くIS シリア で記述済み モースル付近の戦況は 過去ブログ:2015年2月IS撃退に奮闘するクルド軍 米、トルコが訓練強化




2015年2月25日:25日の記事では、IS側が捕虜の交換を要求し、応じない場合はアッシリア人男性らを殺害すると発言したとされる。参照記事


コバーネKobaneがISの激しい攻撃を受けていた2014年10月上旬には、図のトルコ領シュリュジュ(Suruc、Suruç)にまで、国境を越えてISの砲弾が着弾していた。過去ブログ:2014年10月クルド人女性兵士が初めてISへ自爆テロ敢行 シリア

シリア政府は同国領土への「言語道断の侵攻"flagrant aggression"」だとトルコ政府を厳しく非難し、何らかの対抗措置をとると表明したと報じられているが、シリア軍はこの地域からすでに敗退して久しい。トルコは、どこからの許可を得ることなく、トルコが独断で決定した行動だと声明を出し、公然とシリア政府を無視している。もしも今回シリアが武力で反発すれば、トルコは武力行使で大規模な反撃をする用意をしていた訳で、この数日で、新たな軍事衝突の発生する可能性もあった。この視点で見れば、この出来事は非常に大きな意味を持つ。また、作戦の遂行に、クルド側YPG兵士300人ほども警護などで協力したとあるのは注目すべきことだ。クルド人居住地域に、トルコの飛び地を認めたことになるからだ。移設予定場所は地図上で確認できなかったが、歴史背景から、トルコに近いチグリス川沿いと想像する。参照記事 参照記事



中国で合成麻薬メタンフェタミンMethamphetamine( 別名 クリスタル・メスcrystal meth,グラス glass,アイス ice,などと称される)の製造原料は過去にはドラッグストアなどで簡単に入手できた(略してメスmeth、日本ではシャブ、過去にはヒロポンと呼ばれた 元々は日本の発明品)。中国では現在ヘロインheroinに次いで合成麻薬が蔓延しており、流通が拡大し、2012年の麻薬取り締まりではメス16トンを押収している。
中国の問題は国内利用の急増だけでなく、中国はメス等の合成麻薬製造原料の最大生産国で輸出国だと言う事だ。いま中国は、合法的に、薬品の原料などとして、メス製造につながる原料を各国へ輸出し、それが世界の麻薬犯罪に火をつけている。最近中国はそれらの取り締まりも行ったが、実際には当局は見て見ないふりや、直接その輸出に関わっている節さえある。その検証を、英文記事からの翻訳で、以下の11の項目に列記する。いずれも過去に話題になったことだが、それでも中国はこの問題に真剣に取り組まないのは、面の皮がアスファルトほどに分厚いのだろう。 参照記事 過去ブログ:2014年5月メキシコの麻薬組織から鉄鉱石を買い付ける中国 過去ブログ:2014年1月メキシコのシナロア・カルテルと中国の関係
1:米国に持ち込まれる合成麻薬の80%はメキシコからで、その原料は中国の香港が拠点の犯罪組織 triad(トライアド:三合会、多数の組織で構成され、代表的3大組織は「和勝和(Wo Shing Wo)」、「14K」、「新義安(Sun Yee On)」)を通じてメキシコに輸出され、関係者は、この組織の拡大に中国共産党の人間も関係し、その目的は賄賂だと主張する。
2:2011年、メキシコ海軍は約100トンのメスの原料を押収したが、それは上海からの海上貨物だった。
3:2012年4月、 Belizeで末端価格 $10 billion(100億ドル:1兆円以上)に相当するメスの原料が押収されたが、すべて中国からメキシコの麻薬組織へ送られたものだった。
4:2004年米国は、合成麻薬製造の取り締まりを強化し、米国内製造所は減少したが、2007年に急増した。中国からメキシコへ送られた原料が、密輸で大量に米国へ流入したためだった。
5:2006年から2012年にかけてメキシコの麻薬組織の抗争が激化し、少なくても6000人以上が死亡したが、原因は中国からの原料の争奪だった。国際機関の報告より
6:2007年から2013年まで在中国大使を務めたメキシコ人大使の証言では、問題を重視し中国政府に対し再三取り締まりの強化を申し入れ、関係者も多数訪中したが、中国政府は何ら手を打つことも無く、情報交換もされなかった。
7;米国の識者は、中国当局者は、「輸出は合法で、メキシコ側で、違法な目的のために間違って使用している」「送り手側には何の落ち度もない」と発言したとコメントしている。
8:合法な原料を送っているだけで、違法な合成麻薬は送っていないとの言い分だが、例えば、放射能物質で核兵器を造るとわかっていて、その原料送るのは間違いではないのか?
9:これら原料の輸出は中国経済に恩恵をもたらしている。原料には農産物の麻黄マオウma huang(抽出されたエフェドリンephedrine等を原料として合成麻薬が製造できる。やせ薬Ephedra Diet Pillsや喘息の薬品原料でもある)が必要で、広東省では収益が高いことから大量に栽培され、表面上は中国警察などに規制されているが、輸出は黙認されている。
10:隣国ビルマの反政府組織へ中国は大量の武器を売っているが、彼らの資金源は合成麻薬の製造で、その原料は中国やインドから送り込まれている。
11:2013年、中国警察は、メスを製造している広東省の14000人の村を捜索し、合成麻薬3トンと23トンの原料を摘発した。逮捕者には共産党幹部や党の高官も含まれ、高官は地域の有力な麻薬密売人として知られていた。
最近の記事に「中国の「みっともない」ランキング、一番みっともないのは?」というのがあり、1位の毒食品、2位の国内で不人気な自動車、3位は遅い通信、4位は無様なサッカーと続くが、その1位にこそ麻薬輸出を挙げるべきだろう。2位は官僚、政治家の汚職、3位は環境汚染、ゴミの違法投棄、4位は殺人から麻薬密輸、偽札製造、誘拐、売春と、何でも行う犯罪集団の放置、5位は偏向教育と無教養、6位はマナーの悪さ、7位は迷信の信仰と犬食、8位は拝金主義とコピー商品、粗悪品、食品の製造、9位は自然破壊と野生動物の密輸、10位は無知で太った軍人、、以上が筆者の中国の「みっともないランキング」である。



よく餌をやればキツネが集まるという人がいるが、それは習性を知らないからで、キツネは1~2キロ四方の縄張りに一匹しか存在しないようだ。
数年前の、記録的に雪の多い冬に、痩せた3匹位がえさ場に現れたことがある。おそらくそれほどに餌に困り、遠くから来たキツネも集まったのだろう。餌の昆虫などが増える春になると一匹しか来なくなった。誤解はほかにも多く、いろんな餌で試した結果、キツネは基本的に魚も含む肉食で、生の野菜などは口もつけない。農作物を漁るというのも、余程飢えていなければ起きることはないだろう。ほとんどはカラスが犯人だと、農作業の人も言っていた。昔からの言い伝え通り、油の付いたものは好むようで、天カスなども食べる。恐らく、魚などを混ぜて煮た米なども食べるのではと想像するがまだ試していない。




家の近くは雪原が広がっている。平地にある除雪した雪の堆積場はちょっとした山になり、てっぺんで黄色いショベルカーが、ダンプが持ち込んだ雪を均している。この雪山は夏まで残る。
2015年2月24日:6時に外に出ると、餌場から離れた雪原にセイヤらしき影が見えた。口笛で合図すると、キツネは2匹で、一匹が足早に遠ざかる。一匹はこっちへ向かってくる。来たのがセイヤで、走り去ったのは、臆病な赤毛のほうだろう。近くに来たのを確認しても、来たのはセイヤだった。
これは、2匹は行動は共にするが、餌場についてはセイヤが独占していると見える。2匹はやはり夫婦なのかな?キツネは、子作りの間だけカップルになり、子が大きくなると分かれて暮らすといわれている。
2015年2月28日:書き物をしていて外へ出るのが遅れて6時10分だった。玄関の前でセイヤがうろうろしている。餌場へ行くと、餌を確かめた足跡があり、餌がないので玄関前まで来たのだろう。10分だが「遅れてごめんな」と謝りながら晩御飯。野生で生きていれば食事は大事で、楽しみでもあるだろう。猛吹雪のときなどは、置きにいって引き下げるのも大変だが、楽しみにしてくれる間は、頑張って用意してやるから安心してくれ。それより、尻尾の毛抜けが気になるな。
2015年3月3日:今日は気温が高い。先に待っていたセイヤと6時過ぎに出会う。いつものことだが、セイヤは申し訳なさそうな顔でこっちを迎える。そんな気遣いは無用なんだが、どうしたら伝わるやら。お前の先祖を、毛皮欲しさに罠にかけたこっちこそ、人間代表で謝らなければならないのに、、。
2015年3月12日:今日は夕方うたた寝をし、7時近くになってあわててえさを用意した。外へでると待っていたセイヤがうろうろしている。「ゴメン」と謝りながら外にあるボックスから餌を用意する。