2013年08月

article-2406694-1B8B76D8000005DC-431_634x353英国のインデペンデン紙The Independentは2013年8月30日の記事で、シリア北部アレッポのAleppo小学校にシリア軍のジェット機がナパーム弾と思われる爆弾を投下し、少なくても児童10人以上が死亡、多数が重度のやけどを負ったと報じている。ジェット機は何かを探しているかのように学校の上を何度も飛行したのちに、生徒が遊ぶ校庭に爆弾を投下したと目撃者が語っている。英国がシリア攻撃を否決した直後で、インデペンデント紙はこれに反対するかのように、このような惨劇に何もしないでいいのかと英国の態度を非難する論調を展開している。参照記事 ニュース映像:Syria Jet Fighter Drops Napalm bomb on school playground 10 dead more injured
dd5305f5日本時間31日午後3時の時点で米国は明確な攻撃日は表明しないものの、アサド大統領を「粗暴な殺し屋 "thug and a murderer"」と非難し、攻撃開始に向けて最終調整に入っているようだ。現状ではフランスが同調して攻撃に参加すると表明している。米国が動いたとき、イランがどう出るのか?ホルムズ海峡は2011年当時、世界の原油の40%が通過するといわれていたが、現在ペルシャ湾の産油国UAE(アラブ首長国連邦)はパイプラインでホルムズ海峡を避けて出荷している。これらの懸念が原油高を招いており、世界の景気が一気に減速する可能性を含んでいる。現在日本はイランの第3位の輸出国 参照記事 過去ブログ:2012年1月日本の原油輸入先、UAEの石油パイプライン6月にも完成か? 2011年11月欧米のイラン制裁と日本

nappiまた、ロシアレポートは2013年8月31日17時(日本時間)、シリア攻撃が開始されれば近隣諸国を巻き込み、イランがイスラエルに即時攻撃を開始すると宣言していると報じ、シリア攻撃が大戦になる可能性を訴えている。イスラエルを脅すことで米国に圧力をかけているのか?脅しで済めば良いのだが、今一番緊張状態にあるのがシリアはもちろんだが、イランとイスラエルのようだ。参照記事 
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2013年08月31日  犯罪 北欧 ロシア 東欧
37286設立が1896年のスウェーデンSwedenでは寮制の名門校として知られるルンドベルグ校Lundsbergs school(在 Storfors スウェーデン中部)の閉鎖が決まった。閉鎖は、年長の生徒が新入生にアイロンを当てるという荒業の儀式が行われていたことが発覚したことが原因。報道によると、2013年8月24日、14歳、15歳の新入生がアイロンによるいじめで大きな火傷を負っていることが判明した。

床に伏せさせ、熱さで叫ぶまで背中にアイロンを当てたもので、1名は病院へ送られ、いじめに加わった年長の9人の生徒は即刻退学処分を受け、校長、指導部も全員解雇され、学校はこの先6ヶ月間閉鎖される。これより以前、国の行う学校検査機関にはルンドベルグ校に通う生徒からいじめの訴えが数多く寄せlens9759571_1267416637electric_fly_swatterられていた。それによると生徒間では動物の糞を食べるよう強制されたり、オーラル・セックスを強いるという事件が起きていた。この学校は13歳から18歳の生徒200名が在学し、スウェーデンの皇太子Carl Philipも1999年卒業、多くの政治家、企業家を輩出している。参照記事 英文記事
過去の2011年11月の記事でもいじめが報じられていて、それによれば、年長者が下級生に飛びけりをしたり、2階から投げおろしたり殴ったりしていたが、学校の校長や指導者はその事実を知っていいて黙認していたと書かれている。そのほかに、部屋の掃除がよくないと腕立て伏せを強要され、乳首に電気式の蠅たたきelectric fly swattersを押しつけられた生徒もいたと報告されている。過去の経過からは、個人を対象にした「いじめ: Bullying」というより、軍隊によくある「新兵しごき;hazing」に近い悪しき伝統が残っていたようだ。参照記事 過去の学校紹介の映像;Prinsarnas skola Lundsberg  ロシア軍内の新兵しごき映像:Dedovshina - Soviet Armed Forces
nappi11 at 06:31│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加
USN_USS_Stout_DDG-55_Fileすでに地中海には米国海軍の艦船4隻が配備されていたが、新たに5隻目のミサイル搭載駆逐艦スタウトUSS Stout;写真 が地中海に向かったと2013年8月29日報道された。
懲罰的攻撃の決定に際し、オバマ大統領の発言が流れてきたが「明言できることは、限定されてはいるとはいえ、シリアへ対するこの警告が、長期にわたり米国の安全保障にプラスの影響を与えると言うことだ“If we are saying in a clear and decisive but very limited way, we send a shot across the bow saying, stop doing this, this can have a positive impact on our national security over the long term,”」とインタビューで言っている。参照記事

1705665025_2634885881001_28-brief-stillcom - Rare Photos Capture Moments in History(2)この発言だけを見れば、やはり米国民には論理に飛躍があると思われたのか、現在シリアへの攻撃に対する世論調査での支持は極めて低い。9・11のような、直接的に米国が攻撃を受けたわけでもないからだろう。しかし、ここで大統領が言う長期的というのは、今回化学兵器使用に対し断固たる態度を取ることで、イスラム側勢力の将来的な使用に対して圧力をかけることができるとの意味を含んでいると思われる。米国が単独でも攻撃に入るのか、最終結論は出ていないが、長引けば攻撃の効果が失われるといわれている。米国の大義名分は、多数の市民を無差別に殺害したことが一般的に国際法違反に当たるということだが、28日の会見でロイターの記者は「米国が核兵器を使用し、広島、長崎で大量の市民を無差別に殺害したことは、あなたの言う同じ国際法への違反 だったのか」と質問。副報道官ハーフ氏;写真 はコメントを避けた。YOUTUBE  写真はNagasaki1945年(昭和20年)8月9日午前11時02分 +18 Touching scene: Baby out his last breath after hitting Syria by chemical weapons
30日公表された米国情報部の報告書では、毒ガス犠牲者は子供426人を含む1429人で、8月18日から21日未明にかけてシリア軍に慎重に準備されたのは、サリンを含む多様な化学兵器だったと報告され、発射地点はアサド政権支配地域で、3日前から政権の要員がガスマスクを使うなどして準備を進めていたという。また、政権高官が化学兵器攻撃を確認し、国連調査団に証拠を収集されることを懸念する会話も傍受したとしている。 参照記事

同盟国の立場上、ロシアは「はっきりとした証拠がない」と米国をけん制しているが、化学兵器使用に対しての嫌悪はロシアも同じようだ。ロシアもコーカサス地方でイスラム勢力と闘争が継続している状況では、イスラム勢力が安易に化学兵器を使用することは避けたいはずだ。
この共通項の存在で、おそらくロシアは欧米のシリア攻撃に対し直接的対抗手段はとらないだろうと個人的に思っている。このことを裏付けるような、すでにロシアは米国の攻撃を容認しているとの記事もある。参照記事 中国も反対の立場をとるだろうが、これは国連での存在感を誇示したいだけの浅はかな、利己的な考えによるもので、彼らがそうしたところで、ニュースにする意味さえ無いだろう。

against Syria英下院は2013年8月29日午後、シリアでの化学兵器使用疑惑を受け、英軍がシリアへの軍事介入に参加する前提となる政府提出議案を反対多数(賛成272、反対285、棄権13)で否決した。議決に拘束力はないが、軍事介入への英軍参加は極めて困難になった。キャメロン首相は否決後、「軍事行動を望まない議会の意思が明確になった。政府はそれに従って行動する」と述べ、議会承認なしに介入に乗り出さない意向を表明した。イラク戦争に米国に同調して参戦したが、大量破壊兵器隠匿が米国のガセネタだったことが影響している。 参照記事

000005DC-502_634x656注目すべきはイスラエルで、シリアは以前から「シリアに何かあればイスラエルに攻撃する」と言っている。イスラエルを敵対視するヒズボラがいるレバノン、そしてシリア軍にヒズボラが合流したことでシリアにもイスラエルは情報戦を展開しているのは確実で、現にイスラエルは「シリア軍が化学兵器の移送を行っている事実を傍受した」と早い時期に語っている。もしかすると、米国へ情報を流したのはイスラエルかもしれないし、欧米の攻撃に際し、その情報量とモサドのスパイ網から、陰の主役はイスラエルの可能性もある。この懲罰攻撃を機に、イスラエルがヒズボラへ何らかの打撃を与える行動に出る可能性もあるだろう。イスラエルではすでに無数のミサイルがシリア方面の空に向けられ、数日前には国民の60%にガスマスクを配布済みだ。しかし神経ガスには皮膚を侵すものもある。シリアで、被災者に水をかけていたことでそれが神経ガスとも判断できる。写真下は、ガスマスク配布に並ぶイスラエルの市民 過去ブログ:22013年8月電話傍受でシリアの毒ガス使用を知っていた米国>攻撃決定 2011年12月これがスパイの7つ道具 レバノン
nappi11 at 11:59│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加
130502152627-rubber-duck-in-hong-kong-1-horizontal-gallery2013年5月に中国・香港(Hong Kong)のビクトリア・ハーバー(Victoria Harbour)に出現し 写真右、話題をさらった 巨大なラバー・ダックRubber Duckが、今度は「丸焼き」となって上海(Shanghai)に登場した。参照記事

香港で熱狂的歓迎を受けたのはオランダの芸術家、フロレンティン・ホフマンFlorentijn Hofman)氏が制作した高さ16.5メートルのゴム製のアヒルだったが、上海版は中華皿を模した船の上で、こんがりと茶色に焼けた「ペキンダック」状態で、同市の河岸のウォーターフロント・外灘(Bund)を流れる黄浦江(Huangpu River)を行き来している。上海版に携わったデザイナーのハン・ベイシ(Han Beishi)氏は、AFPの取材に対し「上海で猛f04da2db148413868da601暑が続く中、『よし、(このアヒルを)焼こう』と思い付いた。AFP記事より抜粋加筆

どこまでも食い意地の張った中国人の発想で、オリジナルが、子供のころの思い出や幸せの象徴なのとは違い、中国人にはアヒルはどこまでも食い物でしかないようだ。世界の俗人中国人の最大の関心事が、「いくら儲けた?」と「変ったもの食べたか?」では無理もないが、、、。過去に無数の豚の死骸が流れたこの川に浮かぶこのボートにさえ、中国人は食い付くのではないかと心配するのは小生だけではないだろう。過去ブログ:2012年1月食用に密輸される犬 タイ、年間400万匹のネコが食材に 中国 2011年7月骨まで買いあさる中国人 2011年5月これでいいのか「ミシュランガイド韓国版」 2009年6月再度 中国人を野蛮人とののしる 野蛮な中国人 助かった猫たち。
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article-2402874-1B7CC641000005DC-409_634x623英国紙からのシリアを取り巻く軍備状況

① フランス 空母(地中海)
② 英国 ミサイル搭載原潜(地中海アドリア海)
③ フランス 駆逐艦または原潜(地中海アドリア海)
④ NATO軍 地対地 地対空ミサイル(トルコ内)
⑤ 米軍 F16戦闘機(ヨルダン内)
⑥ 米軍 パトリオットミサイル(ヨルダン内)
⑦ 米軍 ミサイル搭載駆逐艦隊(地中海)
⑧ 米軍 空母を含む艦隊(ペルシャ湾)
⑨ 米軍 空母を含む艦隊(インド洋)
そのほか米国はトルコとペルシャ湾に基地を持ち
フランスはペルシャ湾UAEに空軍基地保有
英軍はキプロスに空軍基地を持っている。
米軍空母はシリアを空爆できる範囲内にいる。 ロシアのインターネット記事では、 地中海の東部には既にトマホークミサイルを積んだ米海軍の駆逐艦が4隻展開している。そして英国の戦艦・潜水艦が。アドリア海には英国のヘリ搭載艦、ま た2隻のフリーゲート艦が控えている。紅海およびペルシャ湾には米国の空母グループが構えを作っている。そしてフランスはシリア沿岸に最新式フリーゲート 艦を近寄せていると書いている。参照記事 参照記事

nappi11 at 20:12│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加