2012年12月

その翌日28日夜、セタスメンバー4人がボス、ポケモンの遺体を奪取しようと車の中から海軍施設にむけて発砲し、海軍部隊は直ちに反撃、4人を射殺。海軍は戦闘後に銃器や手榴弾を押収している。ポケモンは2012年5月、車の窃盗で逮捕され、そ

相変わらず毎日のように殺し合いが続くメキシコですが、気になる事件としては、弱体化し、消滅かと思っていたベルトラン・レイバ(セタスと同盟)がシナロアの縄張りで殺人を行い、やはり組織が縮小していたガルフ・カルテルに復活の様子があり、セタスと血なまぐさい抗争を始めたことでしょうか。ポケモンの死亡などは、メキシコでは大した事件ではないのしょうが、彼の別称がポケモンというのは意外でした。何せ彼は、平気で首を切り、相手を焼き殺すようなセタスの地方ボスでしたから。過去ブログ;メキシコ麻薬カルテル勢力分布図 2012夏~

ニューズウィークは、「タイム」と並ぶアメリカの2大ニュース週刊誌と言われてきたが、インターネットの普及が進むなか、去年の発行部数は5年前のおよそ半分の150万部にまで減り、このため、ニューズウィークは、来年からはインターネットのデジタル版だけを発行する。写真は、紙印刷物でで最後となった英語版今週号のカバー。最終号の表紙写真には、昔の事務所が写った古い写真が使われている。左は記念すべき1933年1月16日創刊号、カバーの人物は米国の法学者 フェリックス・フランク

日本もいずれこうなるのだろうか?確かに、速報性が大事なニュースについては、インターネットの方が相性が良く、ここのブログでもその利点を生かし、書き増しやリンクを多用し、画面以上の詳細を記録している。
ここで、自分のブログで引用している画像について説明しておく。
主に海外記事を書き始めた5~6年前、頻繁に引用していた無料版英国紙mailOnlineにメールを送り「個人ブログだが、御社の記事内の写真を借用しているが、いいだろうか?」と問い合わせたことがある。メールは残っていないが、返信があり「残念ながら当社には日本人スタッフがいない。個人ブログなら、写真も含め遠慮なく訳して活用してくれ」というような、英国人らしいジョークの入った返信が来た。それ以来、多くのサイトから、写真家の名前の入った場合は撮影者名も含め、参照先リンクを併記することで写真も借用している。今までクレームはないが、大量な写真使用の中で、2度ほど個人と団体から、引用先の併記と削除依頼があった。その写真は、その相手のブログからのコピーではなく、自動的にGoogleの画像検索ファイルに保存されていたのを使用したために起きた当方のミスであり、意識した無断借用ではなかったと思う。
本人の意思とは無関係に、掲載写真は色んなサイトに保存される。他で使われたくない方は、そのような断りを明記することも大事だろうし、自分からコピーを防止する処理も必要だろう。ついでだが、ここのブログは、転載、コピーはご自由に。たまに訳されて中国語で見ることもあるが、それもまた楽しいものだ。

オレゴン州Portland, Oregon在住のジュリー・キース Julie Keithさん(42歳:写真下)は今年10月、一年前のハロウィンのときに買ったお墓セットから同手紙を発見した。手紙は非常に小さく8つに折り畳まれており、飾り用の墓石の間に隠されていたという。手紙は署名なしで、英語と中国語まじりで書かれていた。手紙によると、このお墓セットは瀋陽市馬三家強制労働収容所の二所八大隊の囚人が製造した。


"Sir,If you occasionally buy this product, please kindly resend this letter to the World Human Right Organization. Thousands people here who are under the persecution of the Chinese Communist Party Government will thank and remember you forever.People who work here have to work 15 hours a day without Saturday, Sunday break and any holidays. Otherwise, they will suffer torturement, beat and rude remark. Nearly no payment (10 yuan/1 month). People who work here, suffer punishment 1-3 years averagely, but without Court Sentence (unlaw punishment). Many of them are Falun Gong practitioner, who are totally innocent people only because they have different believe to CCPG. They often suffer more punishment than others."


ましてやこの新統一組織「国民連合」は米国の後押しでできたといわれている。さらに、自由シリア軍FSAに近い以前の反政府代表組織「シリア国民評議会(Syrian National Council、SNC:代表 ジョルジュ・サブラ:George Sabra:シリアの左翼野党に在籍し、アサド政

2012年12月31日:シリアの2012年末の状況は、国連特使Lakhdar Brahimiが、シリアの戦況は日増しに悪くなると発言し、それを裏付けるかのように、ロシアの艦隊数隻が今シリアの port of Tartusに向かっている。在シリアロシア人の退去のためといわれている。
アレッポ近郊の Air Defence Base in Tal Hassil では、シリア政府軍が反政府側を撃退したと歓声を上げているが、捕獲した反政府側200名ほどの生死が不明との報道もあり、また政府軍も武器弾薬が欠乏しているとの報告もされている。
反政府側イスラム過激主義の集団が、シリア人キリスト教徒を拉致し、首を切り、その首を野犬のえさにしたという報告もある。経済デモから発したシリア動乱は、原理主義者やアルカイダ系イスラム集団に乗っ取られ、彼らは、シャーリア法に沿ったイスラム原理主義国家をシリアに築こうとしていると恐怖するシリア人もいる。これは、イスラム系が自由シリア軍に参加した時点から言われていることで、これが今後大きな問題になることははっきりしている。あまりに複雑になった状況は政治決着をすでに不可能にしている。
まずはアサド政権をどうするか、次にイスラム勢力をどうするか、この機に独立を模索する北部クルド人をどうするか、そしてやっと、破たんしたシリアの経済や国民生活をどうするか、シリア国民の希望が具体化するには余りにもハードルが多い。そして、そのハードル一つ一つが血に染まるのだろう。

この紛争解決に、ノーベル平和賞をもらった特使も現れたが、理想の具体化よりも現実の悪化のほうが数段早い状況では時間の無駄でしかなかった。それは外から見ているほうがよくわかる。空想から脱しない高名な学者や理想を語る裕福な政治家より、国際経験を積んだクリントンのような政治家や軍人の予測や発言のほうが的を得ているとも思った。そんな人材の少ない日本、これからの難局を乗り越えて行けるのだろうか?


フーとミーそれぞれ寝るのは二階の別の部屋で、昼間は、フーはほとんど二階のお父さんの部屋から出ないで、たまに一階に降りる程度。ミーは、一階のリビングのソファーがお気に入りで、そこで昼寝をすのが日課。夜中になると二匹が合流して遊んでいるようだが、何をしているのやら、、。
以前、夜中に飲み物を探しに降りた時フーが付いてきた。しきりにカリカリをねだるので、ホンの一つまみ持って二階に上がり、本当は太りすぎない為に禁止している「内緒のおやつ」をあげたのは、最近のこと。


またひとつ決まりごとが増えたが、フーにはそれが、ものすごく楽しいことのようだ。
何度か大きな病気はしたが、しつけに関しては子猫のころから本当に手間のかからない猫で、「トイレはここ」「爪とぎはここ」と一度言うだけでしっかりそれを覚えてくれる。多分そのうち、「一階にいこうよ」と言うサインを作って催促するだろう。今度はこっちがその合図を覚える番だ。 写真下は、ソファーを独り占めのミー。
シリア中部のハマHamaに、反政府軍が攻勢をかけていると記事を書いた:パンを買う1000人に空爆 化学兵器も使用か シリア が、これは戦闘がより危険な市街戦になることを意味し、無差別にミサイルや化学兵器が撃ち込まれる可能性がある。そんな最中の26日、アルジャジーラの現地ガイドAbu Yezen al-Hamoui氏が、政府軍の狙撃の犠牲になり死亡したと報じられた。ハマでは、街のブロック単位、ビル単位での戦闘が起きていると想像できる。銃にもよるが、一般に7~800m離れていても確実に相手を狙撃できるといわれている。逆に、それほど離れていても、相手が兵士か一般人かは確認できるということで、政府軍は、ジャーナリストを狙って狙撃しているのだろう。

すでに、幾人もの側近中の側近と言われるシリア政府高官が離脱したり亡命している。在英の反体制派組織「シリア人権観測所」によると、26日はホムスや首都ダマスカス近郊など各地で激しい戦闘が続き、市民51人ら130人が死亡した。
過去ブログ:ならば、アサドは狂っている シリア にも書いたが、アサドは幾度も「自分は殺りくなど指示していない」と繰り返している。「軍は政府に属し、自分の物ではない」とも言っていた。実はこれは真実で、とっくの昔にアサドはお飾りで、実は彼は軍を掌握し命令できる立場にないのではないのか?自分の父親が大統領だったころからの軍参謀、側近に囲まれ、イエスマンどころか、何も言えないのがアサドではないのかと想像すれば、紛争当初から弾圧や虐殺を繰り返すシリア軍を理解しやすい。

都市を焼き払い、市民を虐殺し、秘密警察を駆使して弾圧し、政権維持に成功した父親を見てきた現大統領アサドが、それを体験してきた軍高官、側近にすべてお任せで今までやってきたと想像している。今、国連特使はアサドに停戦を説得しているが、実は「操り人形」に語りかけているだけかもしれない。最近の、シリア軍の見境のない市民攻撃を見ると、すでに逃げ場を失った軍が、アサドには「お前は時間を稼いでいろ!」と言いながら、勝手に暴走を始めたようにさえ見える。
シリアの同盟国ロシアは今、モスクワで反政府側と何やら密談を行う予定らしい。その中には、アサドの生命の保証という案件も入っていると思うのだが、
長引く紛争で、反政府軍にも多くの問題が起きている。北部アレッポには多くの集団が流れ込んでいるが、彼らのあるものは戦利品が目当てで、略奪品を売ってビジネスをしているものが多く、最近ではその争いで仲間内で殺されたものも出ている。ある指揮官は、自分の配下の兵士を養っていくにはやむを得ないことだとも言っている。商業都市アレッポには裕福な商人も多く、貧しい地域からの兵士には、やっかみもあるようだ。アレッポではすでに、反政府側に対し、略奪や暴行をしないようにとの抗議の声も起きている。
2012年12月29日時点で、アレッポ郊外の政府軍ヘリコプター基地も兼ねる国際飛行場Aleppo's international airportへの反政府側攻撃が進行中で、成果を上げていると報道されている。


ノートン教授は過去の発言で、国民がエリート集団の活動を好ましく思わないにしても、現実に優秀な国際企業に成長した中国企業の存在や、それらが中国経済のけん引力にもなっている現実も認めている。
しかし、あまりに急速な経済発展と国際経済の変化に、中国共産党がうまく舵を切れるかという心配がある。党が国民の不満を意識して保護的な経済政策(具体的には、アンチ・ダンピング課税等)をとったり、保守的な政策をとり続ければ、国際企業に成長した集団が、生産などの機能を中国以外に分散する可能性もあり、また、国際競争に打ち勝つには、中国企業も世界に出て行く必要に迫られるだろう。その際問題になるのが、今の中国の周辺国への威圧的な政策であり、何かと軍事面が表に出る軍事大国の素顔だ。世界が、経済面でより中国企業と協調すればするほど、より中国共産党が陳腐化してくるという想像ができる。参照記事 さらに、鄧小平らが進めた経済優先は、自然と環境を破壊し、農村部は疲弊し、今では食料でさえ輸入国となり、世界に買い付けの輪を広げ、中国の買い付けは穀物相場に大きな影響力がある。実質経済成長が停滞しているといわれる中で、軍事費の拡大は非現実的で、平和外交がより合理的なのだが、果たしてそのようなかじ取りができるだろうか?同じことは日本にも言えることだが、、。
中国の資源、食糧確保、経済圏の拡大は、アフリカ、南米にまですでに達しているが、これを最も警戒するのが米国で、米国の表面上の外交の裏には根強い中国脅威論があり、このことがあらゆる米国の対アジア戦略に反映している。過去ブログ;2012年10月:中国によるアジア太平洋支配は重大 米国 2011年11月:対中国「エアシーバトル構想」加速と尖閣 日本の軍事面での行動は、すべてこの米国の脅威論が生み出す戦略の延長線上と思っていいだろう。



タス通信によると、車に乗っていたのは56歳の男性。事故時は酒に酔ってはいなかった。静岡県に住む渡辺さんの父、裕恭さんは共同通信に対し、日本大使館からの電話で死亡した男性が渡辺さんの

下右は、中国を6月に出発し、カザフスタンを通って - キルギスタン - タジキスタン - ウズベキスタン - トルクメニスタン - イラン - アゼルバイジャン - グルジア - アルメニア - カラバフ - トルコ。その後、ソチへフェリーで渡り、ロシアを北上する旅行マップ 赤線は、恐らくモスクワと思われる所で止まっている。ロシア語記事から、2012



イドリブ市の北東にある空軍基地Taftanaz military airport military airportを反政府側が攻撃したが、激しい戦闘の末22日には撤退したとのイラン側報道があった。その後の25日、トルコ紙が、反政府軍がイドリブ市の一部を制圧したと報じた記事がある。戦況は別にして、政府軍の北部での最後の拠点イドリブをめぐって、熾烈な攻防が繰り返されている。
すでにシリア軍は、北部アレッポ周辺への陸上での補給を断たれ、北部陣地にはヘリや飛行機で物資補給するしかない状態で、それも反政府側が、高射砲などを奪取したため、地上から撃墜される可能性が高くなっている。
23日の「ハルファヤの虐殺:Halfaya massacre」直後から、中部ハマHamaへ向け反政府軍が地

2012年12月26日:シリア東部農業地帯にあるラッカ(アル・ラッカー、Ar-Raqqah、Rakkaal-Raqqa)への政府軍戦車による砲撃で、女性、子供を含む20人が死亡、多数が負傷と報じられた。参照記事
攻撃された地域には反政府軍は居なかったといわれ、シリア軍は組織的に殺戮を行っていると非難されている。この地域には石油パイプラインの基地があり、過去幾度も激しい戦闘が起きている。ダマスカスでは、国連とアラブ連合の特使が協議を重ねている最中である。YOUTUBE映像は、過去に自由シリア軍がラッカの石油施設を制圧した時のものと思われる。

札幌の我が家も例外ではなく、運悪く車が修理待ちで、家から一歩も出ることができません。
さすがに、モスクワのー50℃や東シベリアのー60℃にはなりませんが、昼間もー15℃以下で、北海道のあちこちでー30℃近くになっているようです。
今年は雪も多く、こんな時は道路が通行止めになるので車で遠出する際は、防寒着、スコップ、雪に埋まったときのタイヤへ差し込むヘルパーなどが必需品で、事故での渋滞を予想して、予備の燃料を積んで走る人もいます。出所不明(ロシアかな?)の犬の写真ですが、わん公もこのくらいしなければ大変でしょう。


窓のいるのはミーですが、外の異常は理解できず、窓に当たる雪を虫とでも思っているのか目で追っています。ミーが座っている場所は「窓台」と言いますが、設計の時、猫が座りやすいように通常より奥行きを広めに取ってあります。計算通り、猫たちのお気に入りの場所になっています。寒がりのフーは、昼間は寝床から出てくる気配もありません。こんな荒れた天気の状態がもう4~5日も続いています。
たぶん例年よりは寒いだろうアフガニスタンの、あのマキ拾いをしていた子どもたちは元気だろうかと頭をよぎります。皆様も風邪など引きませんように、、。
さて、玄関だけでも除雪しないと、雪で外に出れなくなりますので、これからスコップ持って雪かきです。

2012年12月23日夜、ロス・セタス:Los Zetasと思われる武装集団がグアテマラ北部メキシコ国境近くで検察官1人を含む7人を殺害し燃やすという事件が発生。



左の地図にダゲスタ

しかし最近、ダゲスタンに近い黒海の東側に位置するグルジア共和国のドマニシ遺跡:Dmanisi の、おおよそ175万年前とされる地層から、猿人から進化した最初期のホモ・エレクトゥスにふさわしい原始的特徴をそなえた頭骨や下顎骨(かがくこつ)化石6点が見つかった。さらに最近、中国の遺跡でも、同時にみつかった石器の出土層が166万年前と報告されている。過去ブログ:Missing Link(ミッシング・リンク)の発見
今回のカフカスの住居跡は約200万年前のと判断され、この発見によって、ホモ・エレクトゥスは、本当は通説の180万年前にアフリカに出現したのではなく、それ以前に出現し、アジアで進化したのではないかという、新たな疑問までも生みだしているが、アフリカでさらに古いホモ・エレクトゥスの化石が発見される可能性は否定できない。左の図では、アフリカが起源でユーラシア大陸に、一部は中国まで移動したと描かれている。緑色は、約400万年前 - 約200万年前に生存し、その後絶滅したといわれる初期人類アウストラロピテクス (Australopithecus)の、確認された生活圏を示している。過去ブログ:200万年前のご先祖様の肖像画 人類の320万年前の完全な二足歩行確認される。


2009年12月第一期工事タイシェット~スコポロジノ2694キロが完了後は、アムール州スコボロジノ(Skovorodino)からコジミノ間を鉄道で原油を輸送し香港などへ輸出していた。現地からの報道によると、プーチン大統領はモニターを通じた式典のあいさつで「極東のインフラが持つ可能性を広げるものだ」と表明。日本、中国、米国、韓国などへの輸出に寄与すると抱負を語った。参照記事 参照記事
すでにサハリン~ウラジオストクの天然ガスパイプラインは開通し、さらに原油ラインの完成で、これでまた一歩、プーチンのユーラシア経済連合構想が完成に近づいた。過去ブログ:日本はこれを操れるか? プーチンは日本を視野に入れた サハリン産天然ガス
参考ブログ:ロシアの天然ガス戦略と欧州

現在はサハリンで液化されたものが日本などに輸出されている。写真は2009年2月竣工したサハリン2ガス田の液化天然ガス(LNG)プラント。同ガス田で生産された液化天然ガス(LNG) は、日本、韓国、米国に提供される。うち、約65%の提供先は日本。サハリンエネルギー会社の統計によると、このガス田では年980万トン規模の天然ガス を生産、世界の総供給量の4%を占めるという。 参照記事 参照記事
両国が交わした覚書では、日本側はウラジオストクの液化基地建設に一定割合出資することや、基地で生産される液化天然ガスの買い手を探すことなどが定められている。この事業に参入する日本の極東ロシアガス事業調査株式会社は、「伊藤忠商事」、「丸紅」、「国際石油開発帝石」、「石油資源開発」などが共同設立した会社で、すでにこのプロジェクトの技術的検証作業にも参加している。基地での液化天然ガスの生産能力は、1日最大1000万トンになる見込みで、昨年日本の総輸入量は7850万トンで、将来ウラジオストクに建設される基地の生産能力は、日本のガス年間消費量の約14%をまかなうことになるが、日本市場をめぐって、現在、ロシアのガスだけでなく、オーストラリア、米国その他のガスがしのぎを削っている。参照記事
またロシア紙によれば、サハリンと茨城県をつなぐ直送ガスパイプラインの建設計画があり、朝日新聞によれば、ガス会社「東京ガス」、石油会「JAPEX」(石油資源開発株式会社)、 建設会社「日鉄住金パイプライン&エンジニアリング」がパイプライン建設のために50億ドル(4000億円)を投じ、既にプロジェクトの細部の詰 めに入っているという。プロジェクトの概要は、サハリンから日本の茨城県へ太平洋海底を通る太さ直径7cm、延長1400kmのパイプラインを5年から7 年がかりで建設する、というものである。このプロジェクトが実現されれば、ロシアから日本へのLNG供給は数分の一に値下がりする。朝日新聞は、これは日 本企業にとって、ここ10年で最初となる本格的なプロジェクトである、としている。参照記事



22日には、反政府側が北部アレッポの北にある政府軍歩兵大隊陣地135 Infantry Brigade base を200名で4時間に渡り攻撃、撃破し、対空砲火砲を含む大量の武器弾薬を摂取し、3000人がいたと思われる陣地に兵士150人を確認し十数名を捕虜にしたと報じられた。捕虜以外の殊遇は不明。陣地はクルド人居住地域に位置し、多くの武器は古いが未使用で、手入れされた状態だった。

反政府側が、アレッポ周辺に隠された大量の武器弾薬を押収している反面、約束されている西側やアラブからの武器は未だに入手できていないと現地の指揮官が不満を漏らしている。陣地にいた多くはクルド人兵士と思われ、なぜ脱走しなかったかとの質問に、反政府側はテロ集団で、殺人集団だと教え込まれ、家族が心配だったと答えている。 参照記事
シリア北部に住むクルド族(イスラム教のスンニ派が多い)はアサド政権からは差別されていた背景があり、通常、彼らの上官はほとんどアサド支持のアラウィー Alawite派(イスラムシーア派)出身が占めている。記事に、アラウィー派の兵士の遺体が確認されたとあることから、陣地内の反乱も予想できるが、詳細は不明。
また北部クルド人は、シリア北部へ北上する反政府、政府軍を警戒し、独自の民兵組織を形成しつつある事が確認されている。このことは、米国、西側と思惑が一致し、クルド人の独立した民兵組織に米、西側が軍事的、資金的援助を確約している。参照記事
地図中のSafira( Al-Safira) では、多くの政府軍施設、製造工場、化学兵器研究所等を反政府側が制圧したと12月21日報道されている。参照記事 過去ブログ:反政側を優勢に転じた北部基地攻略 シリア 入り乱れる武装集団 シリア 彼が次期シリア大統領か?シリア

24日、反政府側はハマ周辺の残存政府軍陣地に向けて、総力を挙げての攻撃all-out assaultを開始したようだ。すでに、反政府側が政府軍から奪取した多量の武器を入手した現在、攻撃は熾烈で、双方に相当な被害の出ることが予想される。 参照記事
財政破綻と市民生活:21か月に及ぶ長引く紛争で、未だどちらへの勝敗が見えない中、国民は深刻な現実にさらされている。
すでに40万人の難民を生み、200万人が家を立ち退か


2012年12月25日:英国のシリア人権監視団体は、12月23日夜、ホムスHoms周辺でシリア軍が毒ガスを発射し、反政府側兵士6人がその白い煙を吸って死亡した可能性があると報告している。反政府側もシリア側が殺人ガス 弾:killer gas bombを使用し、7人が死亡し、十数人が負傷したと非難


その後、サウジアラビアに亡命したベンアリ前大統領には、公金横領や不正蓄財、民衆弾圧、殺人や拷問等など多くの罪状で終身刑や死刑が本人不在のまま求刑され、本人や家族らが所有していた前大統領や家族が保有していたポルシェ、ランボルギーニ、ジャガー、メルセデス・マクラーレンのスポーツカー等の高級車や 、車体半分が装甲化されたキャデラックのリムジン、宝石類、家具、衣類、絵画、電気製品や動物ジャガーのはく製、などが


経済政策の失政より、大統領一派が国の資産を食いつぶしたと言っても乱暴ではないだろう。その後崩壊したリビアによく似た状況だったようだ。過去にスイス政府が、不正蓄財の可能性があるとして凍結した主な失脚した政治指導者の資金、不動産は★エジプト: ムバラク前大統領・親族・側近:約4億1000万フラン(約385億円)★リビア; カダフィ大佐・親族・側近:約3億6000万フラン(約338億円)★チュニジア: ベンアリ前大統領・親族・側近:約6000万フラン(約56億円)参照記事

最近首都チュニスから南西側に120km離れたシリアナ県:Siliana Governorateの人々が、 雇用と経済改革を要求して、一時激しいデモを行い、彼らは同時にシリアナ州 知事の退陣と拘束者の釈放を主張するなど、政情は安定していない。 デモは、左翼組織「チュニジア労働総同盟:UGTT」に組織されたと言われている。チュニジアはスンニ派イスラム教国だが、世俗的で女性の地位も確保されている。左翼のデモに対し、 ハマディ・ジェバリ首相 Prime Minister Hamadi Jebali 派で原理主義派とも言われる「イスラム革命同盟;Islamist Leagues for the Protection of the Revolution (LPR)」が反発し、デモ隊と衝突が起きている。今のところ、このイスラム至上主義LPRとイスラム系与党アンナハダ党との関係は無いとされている。チュニジアは日本との経済活動の促進を希望しているが、一方で中国とも経済交流があり、2009年に計画された鉄道車両が今年納入されている。鉄道資料記事 参照記事 参照英文記事 LPR参照記事 過去ブログ:2012年9月のサラフィー運動