2012年11月
写真には次のメモ書きがある:「青色の氷山。写真は1912年4月12日、北緯41度50分・西経49度50分の地点において、汽船『エトニア ン』号のV.F.ウッド船長 によって撮影されたもの。『タイタニック』の(氷山との)衝突は1912年4月14日に起こった。衝突の3時間後、船は沈没し た:Blueberg taken by Captain W. F. Wood S. S. Etonian on 12/4/1912 in Lat 41° 50 N Long 49° 50 W. Titanic struck 14/4/1912 and sank in three hours.」。
左はタイタニック号の航路と氷山の漂流経路を図にしたもので、計算上、氷山は1912年1月にはグリーンランドを離れていたと計算されている。Route of Titanic and possible route of Iceberg (c) Texas State University 参照記事 参照記事 過去ブログ:「タイタニック」のシドニー坊や、安らかに タイタニック遭難で卑怯者と言われた貴族と海運会社社長 参照記事:タイタニック号沈没の「真犯人は月」、米研究者が新説 タイタニックとオリンピック沈没事故時のすり替え説
当時は波はなかったが濃霧で、氷山発見から衝突まで数10秒だったといわれている。右舷の接触による浸水といわれるが、氷山の海中にある棚部分に船底が接触したのが主な原因という説がある。参照記事
事故前日にはほかの船から氷山の存在が無線連絡されたが、なぜ船長がその情報を無視したのかは謎で、当時タイタニックの通信士がレース岬 Cape Raceと無線交信中のため、近くで氷山に囲まれ立ち往生したカリフォルニアン号の、前日13日22時55分頃の周辺船舶への氷山警告を"うるさい!"と無視したともいわれている(タイタニック号に最も近かった船:資料記事 事故前後の時系列参考サイト )。 写真左は通信室
尚、事故後に撮られた問題の氷山の写真というものは存在するが、衝突事故前の氷山といわれる写真はこれが唯一で、生存乗り組員2名の証言スケッチ、船長の残した撮影位置、時間などから、写真が衝突した氷山と確認されている。
右下は、水深約4000メートルの海底に眠るタイタニックの船首。映画監督のジェームズ・キャメロンが2001年に潜水艇で潜り、撮影した画像だ。タイタニックは、右舷側の船体に氷山が接触し、防水壁で隔てられた区画が次々に損傷して沈没したといわれる。参考:タイタニック完成時の内部写真など 参照記事
2020年6月21日:タイタニック号が衝突する直前の氷山の写真が6月20日、イギリスでオークションに賭けられ、約170万円で落札された。日本円で約170万円で競り落とされた氷山の写真はタイタニック号の衝突2日前に付近を航行していた別の旅客船の船長が撮影したもので、船長は事故後、親族に「タイタニック号を沈めた氷山の写真です」という手紙を添えて送り、今回は手紙も一緒に出品された。タイタニック号が衝突する直前の氷山の写真が見つかるのは世界で初めてで、落札額の行方に注目が集まっていた。参照記事 、、、筆者の記録では、オークションにかかるのは2回目である。
トップ10(頼りになるランキング上位)
① Mitsubishi Lancer - 6(ミツビシ・ランサー:写真)
② Vauxhall Agila - 8(ボクゾール・アギラ:スズキ輸出仕様。英、独タイプ等あり)
③ Suzuki Alto - 9(スズキ・アルト)
④ Toyota Aygo - 10(トヨタ・アイゴ:トヨタが欧州で製造販売の小型車)
⑤ Honda HR-V - 16(ホンダ・HRV-16
⑥ Volvo S40 - 16
⑦ Mazda MX-5 - 19(マツダ・ロードスター)
⑧ Mercedes E Class - 20
⑨ Toyota Yaris - 20(トヨタ・ヴィッツ)
⑩ Honda Jazz - 21(ホンダ・ジャズ SUV車)
ワースト10(信頼できないランキング)
② BMW M5 - 717
③ Mercedes SL - 555
④ Mercedes V-Class - 547
⑤ Mercedes CL - 512
⑥ Audi A6 Allroad - 502
⑦ Bentley Continental GT - 490
⑧ Porsche 911 - 442
⑨ Land Rover Range Rover - 440
⑩ Citroen XM - 438
トップテンには、日本車系が8車種入っているが、英国の保険会社であるWarranty Direct社が2006年に公表した記事では、当時過去10年間に、英国で故障件数が少なかったモデルのランキング100位では、ホンダ「Accord」がトップとなり、12位までを日本車が占め、日本車は100位までに29車種がランクインしていた。この集計は、古い車の実績からの集計で、英国の記事では、ベストテンは「信頼できる中古車reliable used carベストテン」としても紹介され、こうした調査が日本車の評価を高めてきた。英文参照記事
事件当初は状況が定かでなかったが、11月27日、匿名の治安機関筋の情報として「ミス・シナロア州2012」コンテストの優勝者マリア・スサナ・フロレス・ゴメスMaria Susana Flores Gamezさん(22歳、20歳の記述もある。その後、ミス・シナロア主催者から彼女の優勝は否定されている。地方の大学でマスコミ関係を学んでいた)は、メキ シコ軍のパトロール隊がギャング団と衝突した先週の土曜日、故郷の西シナロア州の町グアムチリGuamuchil in western Sinaloa state近郊で、ギャングらと一緒の車の中にいて銃撃戦に巻き込まれ、彼女は一味の車から手に銃を持って最初に車から脱出し、その後ろにギャングが隠れ、彼女を盾にしていたようだと語られている。しかし、その 試みは上手く行かず、ギャング2人(3人の報道もある)は軍に銃殺され、4人が逮捕された。その最中「ミス・シナロア2012」は現場で亡くなり、彼女はAK-47 突撃ライフルを手に死亡したとも、遺体近くに銃があったとも言われているが、警察側が銃撃を正当化するためとも思えるので、実際の状況はまだ不明だ。彼女は、メキシコ代表を決めるコンテストには落選していた。過去には、麻薬組織シナロア・カルテルのボス ホアキン・エルチャポ・グスマンJoaquin "El Chapo" Guzman が、地方のミスコン優勝者と結婚した事実があり、その女性は2011年米国で双子の女の子を出産している。 また過去には、多くのミスコン入賞者が麻薬組織とかかわった事実がある。
別記事では、彼女の乗った(乗せられた)車、ほか数台が軍との1時間にわたるカーチェイスと銃撃戦の末、Mocoritoの.隠れ家に追い詰められ、さらに車で逃亡しようとした一団が軍に制止され銃撃戦となったとの情報もある。6台の車両と麻薬、7丁のAK47や大量の弾薬、2個の手りゅう弾等の武器が押収され、彼女の遺体はすでに身内に引き渡されていると報道されている。ギャングはシナロア・カルテルSinaloa drug cartel のメンバーだったと断定した記事もある。彼女の家族によれば、彼女は仕事に向かう途中偶然事件に遭遇し巻き込まれ、彼女は麻薬組織とは過去にも一切関係していないと公表されている。 参照記事 参照記事 参照記事 写真元記事
2012年11月29日:州高官は先週土曜日の深夜にシナロア州モコリート市で軍部隊と犯罪組織武装集団の間で発生した銃撃戦において、彼女の遺体から硝煙反応が確認されたことから21歳のモデルが発砲していたと発表している。
2013年1月6日;シナロア州の各所60か所前後に、麻薬祖意識からと思われる垂れ幕広告が出現し、そこで、軍に射殺されたミス・シナロアは当時銃を所持してなく、まして発砲などしていないと主張。死亡の責任は(シナロア・カルテルと対立するセタス系ベルトランレイバ・カルテルの)El Chapo Isidroから賄賂を貰っているグロラ大佐General Gurrolaと、州知事Governor Mario Lopez Valdezにあると指摘し、州知事は事件と大佐を調査すべきだと要求している。、、、。おそらく広告を出したのは、軍から攻撃を受けたシナロア系の集団で、彼らを敵対視するベルトラン一派が軍を利用して集団の殺害を行い、その巻き添えでミス・シナロアも殺されたという内容のようだ。真相はわからないが、あり得ることではあるだろう。写真は、広告を見る軍兵士 参照記事
英情報誌「MONOCLE(モノクル)」は今年6月24日に「世界で最も暮らしやすい都市」として上位25都市を発表、日本からは東京が3位、福岡が17位、京都が20位に入っていた。同誌は住宅や教育事情のほか、映画館の数、ビジネス参入のしやすさなど独自の基準で25都市を選定。1位はコペンハーゲン(デンマーク)、2位はミュンヘン(ドイツ)だった。参照記事
さて非常に興味深い「ソフトパワー:Soft Power」ランキングだが、番付は各国の音楽やスポーツ、ファッションなどの文化発信力、教育制度の整備度、外国からの観光客数、各国政府の外交能力、教育格差、企業の吸引力のほか、五輪の獲得メダル数など50項目を指標として30位までが決定される。この指標の高さが、その国の経済発展に大きく影響することは容易に想像でき、韓国など世界各国がこの方面の積極的な開発、改革を目指している。
今年のトップ10は、オリンピックを成功させ、昨年2位から上昇した英国が1位のほか、2位米 国、3位ドイツ、4位フランス、5位スウェーデン、6位日本、7位デンマーク、8位スイス、9位オーストラリア、10位カナダの順となった。アジアからは日本と中国のほか、韓国が昨年より3 つランクを上げて11位だった。 2010年には日本は15位だったが、日本が順位を上げている背景として、漫画、アニメ、建築での魅力のほかファッションや食の国際競争力の強さを挙げている。
注目すべきは中国は22位、ロシアは28位となっている点で、経済で世界第2位の中国、経済発展が著しいロシアの順位がかなり低いことだ。その国に「ソフトパワー」があるということは、そこの社会に自由な発想力、開発力、それらを具現化する技術力、企業が自由に活躍でき起業できる風土などが備わっているとみてよく、逆読みすれば中国、ロシアにはそれが欠けているともいえ、短期にそれら「ソフパワー」を補てんする為には、ロシアは日本との関係を重視すべきとの論調も見え、社会制度的にこれらが不足し、今後も「ソフトパワー」の発展の見込みのない中国に、ロシアがいくら資源輸出で経済関係を増大させてもロシアの将来に有益ではないと論じる記事もある。参照記事
中国は最近の経済発展を武器に、何かと周辺国に対しコワモテの外交を繰り広げている。これは世界に対し、中国がグローバル化には程遠い国だとの印象を与える結果になっている。つまり、中国のソフトパワーは拡大どころか、後退気味だとさえ言える。ここに重点を置かない中国など全く脅威に値しないとさえいえるだろう。
それでは、日本が今以上にこの順位を上げるにはどうすればいいか?逆に6位に止まっている原因は何だろう?思いつくのは景気の鈍化もさることながら、行政改革の遅さや、行政、官庁の行動力の不足、政治の決断や実行の遅さではないだろうか?多少良くなったとはいえ、手続きの簡素化、企業への支援体制などにはまだ多くの問題がある。個人的には、これらの問題点を継続的に強く批判し続けないマスコミの力量不足も問題だと思っている。参照記事
ロシアは交通死亡事故が多く、2007年の統計では、人口十万人当たり23.5人で世界最悪と言われている。参照記事 *日本は2006年の5.7人から2012年で4.5人と減少傾向にある 参照記事
さらにロシアでは、交通違反取り締まりの警官による賄賂の強要も昔から有名で、そんなこともあってドライバーは自己防衛で競って車載カメラを載せているようだ。YOUTUBE記録映像:Russian car cams aim to drive out corruption 更に別なロシアからの交通事故記録映像 これをみると、ドライバー同士の喧嘩も絶えないようです。具体的な統計は見つかりませんでしたが、ロシアでは飲酒運転による事故が相当あると想像します。とにかく酒の好きな国民ですから、、。上の写真は、事故車から脱出するドライバー。参照記事 ロシアの事故連続映像
現在、飲酒運転者への罰金はわずか5000ルーブル(200ドル弱:1万6千円)で、現在連邦院(ロシア連邦議会上院)では、飲酒運転の厳罰化に関する議論が行われている(案として10万ルーブル(3000ドル以上:約24万円)が提案されている)。このきっかけは2012年9月22日にモスクワで起こった事故で、酒に酔った29歳の運転手が公共交通機関の停留所に時速200キロとも言われる猛スピードで突っ込み、寄宿制幼稚園の5人の児童、幼稚園教諭とその夫、計7人を死亡させたことだった。事項現場:YOUTUBE
しかし、やはりというかこのインラック政権に不満を持つデモ隊と警官が2012年11月24日衝突し、135人が拘束されたと報じられた。デモは現政権をインラック首相の実兄であるタクシンThaksin Shinawatra元首相のかいらいと批判する退役軍人らが主導し、彼らは公然と軍事クーデターを呼びかけ、国内の政治的紛争を最終的に解決する為、5年間タイ国内の市民的自由を「凍結」すべきだと訴えているという。反政府集会は反タクシン元首相派のブンルート退役陸軍大将 retired general Boonlert Kaewprasit :写真 などが主催し、首都バンコクで約2万人が参加(記事により人数は5万人とも)。
彼らは「インラック政権はタクシンの操り人形で、汚職や王室批判を野放 しにしている」と批判し、クーデターによりインラック政権を打倒するよう呼びかけた。集会場周辺での催涙ガス弾使用の警官との衝突で60名ほどが負傷した後、反政府集会は自主的に午後5 時ごろ打ち切られた。タイ政府はすでに22日、会場となる国会議事堂周辺のバンコク中心部3地区に30日までの治安維持法を発令していることから、事態が悪化すれば国軍が出動する可能性がある。動画つき英文記事 英文参照記事
クーデターにより2006年以降亡命生活を送っているインラック首相の兄、タクシン元首相の政治復帰を警戒する声が高まっており、インラック政権が2度目の組閣に際し、タクシン派の多くを起用した事が今回の騒動の原因と見る記事も見受けられる。いずれにしても、過去に流血の惨事と弾圧しかできず、利権と汚職にまみれた軍人が出てくるなどロクなことにならないだろう。2006年以降も、タクシン支持派、反タクシン派による幾多のクーデターと暴動を繰り返してきたタイだが、またその当時に逆戻りするのだろうか?白昼公然とクーデターを公言するなど、政治と犯罪の区別もつかない愚か者の集団としか言いようがない。
2006年、2008年には反タクシン派、2009年、2010年にはタクシン派による大規模なデモがあり、2010年にはデモ隊と治安部隊の衝突で、市民、兵士ら91人が死亡、1400人以上が負傷した。注視すべきは、バンコク周辺にはインラック政権誕生に大きな影響力を発揮し、インラック政権を支持する「赤シャツ隊:Red shirts」と呼ばれる大きな集団が存在することだ。彼らが反政府派と衝突すれば事態は最悪となるだろう。左は「赤シャツ隊」の過去の集会の参考写真 最近のニュースは、やっとタイの国内経済が上向いてきたことを伝えている。
気になるのは、インラック政権が積極的に中国との経済関係強化の方向に見えることで、最近11月21日中国の温家宝首相がバンコクでインラック首相と会談:写真 し、両国間の経済関係を一段と緊密化していくことに合意した。会談後インラック首相は、中国が年率15%のペースで対タイ投資を拡大し、両国間をつなぐ航空直行便の増便を計画していると説明。タイ政府と しては高速鉄道建設や治水、ミャンマー政府と共同推進する同国南部の経済特区ダウェーの開発などに中国の参画を期待していると述べている。2013年に行われる、日本も参加予定の高速鉄道の入札がタイにとってこれからの大事業で、どうやらこれに関係する汚職が進行しているのではと個人的に想像している。日本は過去2003年に、タイのトンネル工事受注に絡んで西松建設が当時のバンコク知事と贈収賄事件を起こした経緯があり、日本側の監視も必要だろう。参照記事
政治経験未熟なインラック政権が、日米中韓などと、最も難しい等距離外交を今後展開していけるのだろうか?ある意味、アセアンの中で注目すべき国だろう。
左は、東南アジア三カ国歴訪に出発したオバマ米大統領が11月18日、タイの首都バンコクでインラック首相と会談した写真で、オバマ大統領がタイでは民主主義が発展していると政権を評価したばかりだった。
中国が今年春からパスポートを改訂。パスポートの中に印刷されている中国の地図が問題で、フィナンシャルタイムズによると、南シナ海における中国領海の主張を示すラインがしっかりと点線で描かれ、また台湾の観光地の図案2点も描かれている。上の右がそのパスポートの地図で、台湾から点線が引かれ、南シナ海全体を囲んでいる。左がその元となる中国の地図で、フィリピンは、点線の中国要求ライン内に入っているスカボロー礁:Scarborough Shoalを自国領と主張している。過去ブログ:領有権で対立の中国、フィリピンに軟化政策か?
ベトナムは、点線の中にあるスプラトリー(Spratly)及びパラセル(Paracel)諸島の一部を以前から自国領と主張していて、このパスポートを認められないと主張、改訂を要求している。過去ブログ:国際協約無視の中国にベトナム反発 ベトナム
台湾はれっきとした中華民国という独立国家だが、台湾の代表的景勝地の日月潭(写真)と清水断崖の図案が使われていることを受け、行政院大陸委員会は11月23日声明を発表、「論争を引き起こす挑発的行為、、」と中国を非難し、いずれの景勝地も「中国大陸の統治権が及ばない中華民国の領土」と強調した上で、これら観光名所の大陸旅券での掲載は、事実に背くもので、これまでに築かれてきた双方の信頼関係と台湾住民2300万人の感情を傷つけているとして「絶対に受け入れられない」と強く反発した。参照記事
さらにインドが抗議しているのは、中国とインドの係争地アル ナーチャル・プラデーシュ州(中国名、蔵南地区)が中国の領土として表記している事による。過去ブログ:中国大使の「黙れ!」に「ここは中国ではない!」とインド人記者
いずれもプリントミスでもうっかりでもない。中国外務省が意図的に行った弁明のしようのない、ずうずうしいとしか言いようのない行為で、台湾の説明には「台湾省」と書いている。この国は恐らく、他国が同じことをすれば「戦争だ!」と大騒ぎするだろう。自分たちの要求ライン(上の左の地図内に「要求範囲」と明記されている)をパスポートに入れるとは、いったいどこまで国際感覚が欠如しているのか!このブログのカテゴリーを「犯罪」としておく。中国語地図参照記事 中国語新パスポート参照記事
同機関は、2009年からアフリカで活動を行い、西アフリカに点在する数百の金鉱山で、数千人の児童が危険な労働を強制されているとコメントしている。世界では、2億人の児童が違法労働に就かされていると国連機関が報告している。参照記事 参照記事
AP通信は2012年11月21日、5人の死亡を詳報すると同時に、中国の現状を痛烈に批判する記事を配信。 米CNNや台湾の英字紙ザ・チャイナ・ポスト(電子版)なども大きく伝えた。 悲劇は、中国共産党の第18期中央委員会第1回総会が華々しく開かれ、新指導部が選出された翌日の16日に起きた。
報道によると、亡くなった5人は9~13歳で、名字はいずれも「タオ:陶」。兄弟やいとこ同士だった。出稼ぎで親がいなかったり、目が不自由な祖母しかいなかったりの貧しい家庭を飛び出し、1週間以上、路上生活を送っていたという。 *名前は、陶中林(13歳)、陶中井(家人称“陶中金”,12歳)、陶中红(11歳)、陶冲(13歳),陶波(9歳)と報じられた。2012年1月撮影の、亡くなった5人?他1名が写った写真 参照記事
15日夜は冷たい雨が降り、気温は6度まで低下。5人は寒さを逃れるため約1・5メートル四方のゴミ箱の中に入り、 炭を燃やして暖まろうとしたとみられる。5人の遺体は16日、ごみ収集の作業員が発見した。 中国メディアも厳しい論調で報じている。若手エリートで組織する中国共産主義青年団北京委員会の機関紙、 北京青年報は社説で、「文明社会が洗い流せなかった恥だ」と、悔いた。 畢節市は5人の死亡を受け、2つの学校の校長と教育・民生当局の責任者4人の計6人を解雇。市当局者はAP通信に対し、「われわれの行政サービスは親切とはいえなかった」と非を認めた。 参照記事より抜粋 中国語参照記事 参照記事
同じ日の中国からのニュースで、中国公安省は2012年11月21日までに、新疆ウイグル自治区で子供を誘拐し、都会に送り込んで窃盗などを強要していたとして、容疑者2749人を逮捕、2274人の未成年者を救出したと発表した。新華社電が伝えた。 公安当局は昨年4月から事件の一斉捜査を開始。容疑者は誘拐した子供に商店街やバス停など公共の場での窃盗行為を 強要していたという。当局は救出した子供を実家に送り返すよう調整している。参照記事
長く、言うだけで何の社会改革も実行しなかった 温家宝、胡 錦濤指導体制が生んだ非人道的な政治の結果と言えば大げさだろうか?胡 錦濤は一時「儒教社会主義」を目指すと言い、新しい国家作りを唱えたが、結果的に経済優先、人権無視の江沢民以来の政治体制維持だった。過去ブログ:儒教社会主義をめざす中国。
2012年11月24日:貴州省畢節市でホームレス児童5人が、ゴミ箱の中で窒息死した事件をインターネットで公開した李元龍さんは、当局の監視下に置かれ、発言を制限されている。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えた。同報道によると、ネット上で、人権活動家で地元政府系紙・畢節日報の元記者である李元龍:写真 さんが、児童らの死亡事件を公にしたため、21日午後、当局に連行された、との情報が流れた。李さんは16日夜、同市のホームレス児童5人が暖を取るため、ゴミ箱の中で木炭を燃やして一酸化炭素中毒で死亡した事件を耳にした。翌17日、李さんは現 場に駆けつけ、目撃者への聞き取りを行い、インターネットで事件の詳細を公開した。この投稿により、事件は国内外からの注目を集めた。李さんはかつて、体制の暗部を暴露する文章を海外で発表したため、2005年9月に逮捕され、後に「国家政権転覆罪」で2年間の禁固刑を受けた。出獄後も、出国が禁止され、体制批判の言論も自粛するよう命じられている。参照記事 中国語参照記事
フランス・モンペリエ大University of Montpellier, France.などの国際研究チームが2012年11月23日までに米科学誌プロス・ワンに発表した。火山噴火でできた岩から大型動物の化石が見つかるのは珍しい。西暦79年にイタリアの古代都市ポンペイがベズビオ火山の火砕流にのまれた後、一部の人間や動物の骨が埋もれて残ったように、火砕流が比較的低温だったため、化石が残ったと考えられるという。サイは現在絶滅の危機にあり、ベトナムとラオスの国境地帯の森林に生息していた個体群は、2011年に密猟によって絶滅した。英文記事 英文参照記事
過去に幾度か、メキシコや中南米からの麻薬密輸が摘発されているが、今回は国際的な組織による、中国経由の密輸とされている。この件の捜査はまだ、中国、カナダ、オーストラリアで継続している。
最近2012年11月16日には、オーストラリア東部トンガ領Tongaの小島で座礁したJeReVeという13mのヨットから204キロ(末端価格約90億円:US$116 million )のコカインが押収されている。南米エクアドル Ecuadorから出港したと思われ、同時にトンガ人では無い、死後かなり経った変死体も発見され捜査がされている。 参照記事 参照記事 参照記事 トンガの参照記事 過去ブログ:巧妙化する麻薬密輸 オーストラリア トンガでコカイン押収
以下は昨日までの状況
2012年11月21日:パレスチナ人自治区ガザ地区から、イスラム原理主義政治結社ハマスを一掃したいイスラエルは、外交での停戦を言いつつも一向に空爆:写真 をやめる気配はない。21日、パレスチナ人十数人が死亡し、紛争8日目でパレスチナ人149人が死亡し、イスラエル人5名が死亡したと報じられている。紛争以来、1400発のロケット弾がイスラエルに打ち込まれ、イスラエルは1500か所の空爆を行ったとイスラエル側が報じている。
21日には、イスラエルの商業都市テルアビブIsraeli city of Tel Avivでバスが爆破され、24人が負傷した。爆発物は車内に仕掛けられたと言われ、イスラエルは「テロリストの犯行」と断定している。イスラエル紙ハーレツによると、パレスチナ人組織の「パレスチナ解放人民戦線(PFLP)」が犯行を認めたとレバノンのメディアが報じている。ハマスは関与を否定した。PFLPはパレスチナ自治地区で与党ハマスのイスラム主義と対立する少数野党パレスチナ人過激派で、過去に多くの暗殺、テロを行い、国際的にはテロ組織と認定されている。
国連、米国、エジプトが停戦に向けた協議を重ね、クリントン国務長官はすでに2度イスラエルを訪れ、西岸地区でパレスチナ人リーダーとも協議している。ハマスはエジプトに、イスラエルは米国に仲介を求めているが、近くに紛争中のシリアもあり、長期的な解決は容易ではないという見方が多い。
目前に選挙を控えたイスラエルのネタニヤフNetanyahu首相は、勢力を拡大しているイスラエル国内の対テロリスト強硬派の右派からの支持を得ていて、世論調査では50%以上の国内支持率と言われている。彼らの言うテロリストは、パレスチナ人全般ではなく、ガザ地区で政治的主導権をにぎるイスラム過激派ハマスを指している。 参照記事 過去ブログ:今ガザ地区では、、。イスラエル パレスチナ情勢一気に悪化 パレスチナガザ地区
2012年11月23日:停戦合意後の23日の報道で23歳のパレスチナ人23-year old Palestinian Anwar Khdeihが、国境沿いでパレスチナの旗を揚げようとしてイスラエル側から発砲され死亡。ハマスは違反行為としてイスラエルを非難。イスラエル側は、これより先に300人ほどの若いパレスチナ人が国境沿いでフェンスを登ったり、破壊したため彼らの足元に向け射撃したとコメントしている。イスラエルの意識調査では、49%が攻撃続行、停戦賛成は31%という報告がある。 参照記事
次の、緊張状態のガザ地区からの記事は残酷だが、似た様な事はどこの戦場でも起きてきた。イスラエル側の協力者と見られる6人がバイクに乗ったパレスチナ人にスパイ容疑で捕まり、処刑され街中を引きずりまわされたと言う記事で、その様子が写真に撮られている。
彼ら6人は、イスラエル側にハマスらの重要人物の所在情報を連絡しているところを見つかり銃殺されたらしく、そのうちの一人がバイクで引きずり回されている。1週間の空爆で、パレスチナ人民間人を含む118人が犠牲になっているといわれ、このようなスパイ行為に過敏になっていることは想像できる。ハマス側の説明では、6人はイスラエル側に、高度な通信機器を使用し撮影情報などを送っていたと言われ、その後現場で銃殺され、見せしめのために引き回されている。参照記事 過去ブログ:ハマスの正体
2012年11月29日:国連総会は29日(現地時間)パレスチナの地位を今までの国際連合総会オブザーバー(傍聴人)として議決権のない非加盟団体(non-member observer entity))から、非加盟国(non-member observer state)"に格上げする決議案を票決に付し193カ国のうち賛成138、反対9、棄権41などの圧倒的な票差で可決した。反対したのは米国とイスラエルのほか、カナダ、パナマや太平洋島嶼国などで、欧州からはチェコが加わり、英国、ドイツなどは棄権した。 国連のオブザーバー国の地位付与は、国際社会がパレスチナを '国家'として間接的な承認をしたという意味があり、パレスチナとしては、国連の国際機関の会議に参加して、イスラエルを国際刑事裁判所(ICC)に提訴することができるなど、国際舞台で歩幅をさらに広げる外交の足場を得たことになる。
インドの新幹線導入は、高速鉄道の構想がある全6路線(総延長約4100キロ)のうち、最も人口が密集する 「プネ~ムンバイ~アーメダバードPune–Mumbai–Ahmedabad」間(約680キロ)を想定。インド側はコスト低下や投資を呼び込むため、現地での生産を望んでいる。日本は官民で新幹線の売り込みを進めており、フランスのコンサルタントが調査で先行していたが、今回の日印首脳間の合意で日本は「競争相手に優位に立てたのでは」(国土交通省関係者)との期待が出ている。
日本は早い時期からインドの貨物専用鉄道建設計画(DFC:Dedicated Freight Corridor)に注目し、コンテナ輸送を中心とする西回廊(デリー~ムンバイ間、約1,400km)、石炭、鉄鉱石などばら荷を中心とする東回廊(デリー~ハウラー間、約1,400km)という2つの計画のうち、西回廊の第一フェーズ(約900km)については、STEP方式の円借款が実施され、日本のこの事業全体に対するインドへの円借款は過去最大の総額3660億円となる。英文参照記事 参照記事 *フェーズ(段階): phase
そのほか、今後日本から約20社が、人口が密集するデリー~ムンバイ間で進むDMIC projects(デリー・ムンバイ間産業大動脈構想 Delhi-Mumbai Industrial Corridor :インドは、労働人口の多いこの地域を巨大工業地帯にする予定で、日本はこのプロジェクトの最大の支援国で、将来多数の日本企業の進出が予定されている:右図の南北の地帯)に参加し、太陽発電、下水処理、物流システム、などのインフラ整備事業の入札に参加していく予定と報じられている。すでに、インドから日本へのレアアース輸入も進行し、日本とインドの経済関係は急激に拡大している。ムンバイを中心とする西部地域はインド最大のコンテナ港ジャワハルラール・ネルー港(Jawaharlal Nehru Port Trust、以下、JNPT港)を抱えています。今回の円借款については、新幹線導入の希望が織り込まれていて、この事は、各国間の競争が激しい中、インドへの導入具体化にかなり近づいたと見ていいだろう。参照記事 参照記事 *DMICは「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」とも訳される。日本は2008年10月支援開始決定
2013年6月11日:双日は10日、インド政府の進めるデリーとムンバイを結ぶ貨物専用鉄道事業で、北西部のレール建設と貨物ターミナルなどの整備工事を受注したと正式発表。受注額は1100億円で、過去最大級の円借款プロジェクトになる。日印が進める全長1500キロメートルの鉄道事業「デリー・ムンバイ間産業大動脈」のうち、北部のレワリ(ハリヤナ州)とイクバルガー(グジャラート州) に626キロメートルの貨物専用の鉄道レールを敷設する。今夏にも着工し、17年中の完成を目指す。双日連合は残り区間の受注も狙う。その後の関連ブログ:2013年8月インド北部の経済開発と国内問題
2015年12月8日:日本とインドは12月12日の日印首脳会談で、ムンバイとアーメダバードを結ぶインド初の高速鉄道建設を巡り、日本の新幹線方式の採用で合意する。 総事業費約9800億ルピー(約1兆8000億円)のうち、1兆円超の円借款を供与する方針だ。世界の高速鉄道計画で、日本はインドネシアで 中国に競り負けたばかり。インドでの巨額案件の受注により巻き返しを図る。ムンバイ~アーメダバード間の高速鉄道は総長500キロで、インド政府はムンバイ~アーメダバード区間を含めインド全域に7路線の高速鉄道の建設を計画している。すでに2015年5月27日、タイのバンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道に、日本の新幹線を採用することを日本とタイの両政府が合意しており、これが実現すれば2007年の台湾に続く2例目の新幹線輸出になり、インドが3例目になる可能性がある。 参照記事 参照記事
バスは列車に約1キロ引きずられて二つに裂け、周囲には子供の遺体や学用品が散乱していた。エジプトでは列車や自動車交通の安全対策が進んでおらず、多数の犠牲者を出す事故が頻発している。エジプトでは2002年、列車火災で360人が死亡している。事故と同じ日に、高速道路でトラックが反対車線のバスに突っ込み、12人が死亡、3人が負傷している。 参照記事 参照記事 YOUTUBE映像