2012年04月
28日夜には、シリアの地中海沿岸、トルコ国境から南へ35キロのLatakiaで、シリアの沿岸警備の艦船が武装集団に襲撃され死者が出ている。海上からの武器や兵士の流入を防ぎたいシリア軍との攻防と見ていいだろう。参照記事
シリアの報道は、国連側が反政府側に協力的だと非難し、アナン特使の停戦提案は失敗だと位置づけている。経過を見れば、アナン特使の提案が不調に終わるだろうとは予想できたことで、この前国連事務総長でノーベル平和賞受賞者は終始提案の使者に甘んじ、提案が不履行の際の条件を付けず、約束を守らないアサドに失望するだけだ。条件を付ければアサドが鼻から提案を受け付けなかっただろうが、違反した際の条件の無いことで時間稼ぎをされ、シリア軍はどこからも軍事的脅威を感じることなく市民を殺害し続けている。提案から1か月以上も立って、やっと今制裁強化が検討されている。アナン特使の失敗というより、国連、アラブ連盟の失策と言っていいのではないか?停戦提案から最近の停戦監視団入国後のシリア市民の犠牲者は少なくても400人以上と言われている。
北部HAMAは 第47機甲化大隊(特殊部隊)47th Battalion (Special Forces)に包囲され、市内居住地には無差別に、今までにない大規模な砲撃、またはロケット攻撃がされ、一度に60~70人の死者が出ている。反政府側は地対地ソ連製スカッドミサイルScud missileの使用があったと主張している。YOUTUBE 映像 このことを見ても、それが中型ロケット砲であれ、シリア軍が攻撃を強化していることは確実で、リビアと同じ道をたどるなら、いずれ兵器庫や空軍基地は国際軍に攻撃されるだろう。そうなってはならないのだが、この正気を失った軍隊に他にどんな手段があるだろう?HAMAは30年前、アサドの父Hafez al-Assadが大統領時代、反政府イススラム教徒を弾圧し、数万人を殺害したことで歴史に残っている場所(ハマHamaで数万人の大虐殺)で、反政府的意識が高い地域だ。過去ブログ:シリアの化学兵器と紛争地帯 和平協議翌日からの猛攻撃 非常事態のシリア
2012年4月30日:ノルウェーのロバート・ムド将軍率いる停戦監視団30名は30日からシリアで作業を開始する。アナン特使は300名の停戦監視団派遣にこだわっているが、米国は成り行きに懐疑的で、早期の制裁措置を主張し、ロシアは、反政府が停戦を妨害し、外国からの武力を呼び込もうとしていると主張。現実はロシアの言う状況とはちがい、先に入った10名の監視団の行った先では、状況を訴えた市民がシリア軍に暴行を受けたり、拘束されている事態が起きている。獰猛なシャビハShabiha などが拷問や殺害を行っている可能性もある。4月26日公開されたビデオでは、ホムスに近いAl-Qussairで、シャビハの隊員と言われる男が反政府側の男性を生き埋めし、更に土をかぶせて殺害している様子が公開された。写真では、男は首まで埋められ目隠しをされ、この後頭が見えなくなるまで埋められた。すでに赤十字の隊員が殺害された事実もあり、シリア軍が無誘導のロケット砲を使用する可能性の中では、監視団派遣事態が危険で、シリアはあからさまにそれを嫌っている。状況はとっくに内紛を通り越している。 ビデオ映像(残酷ですので閲覧注意) 過去ブログ:大統領の私兵シャビハの市民狩りの実態 シリア
警戒厳重な2か所のボディチェックを潜り抜け建物の中の知事室に2名の男が現れた。彼等は履いていたサンダルの中に小型拳銃と爆弾を隠していて、警備警官と館内で撃ち合いになり、警官2名、タリバンと思われる2名が死亡し警官1名が負傷、知事は客と別な部屋に逃げて無事だった。応接室で爆発もあったが、手りゅう弾なのか爆発物は不明。その後タリバンが犯行声明を出している。写真は、犯人の履いていたサンダル2足。
昨年、別な暗殺の際に、ターバンの中に爆弾を仕込み自爆した事件があり、現在はターバンの中もチェックされるが、履物を脱ぐことは拒否されること多く実行されていなかった。最近タリバンは、兵士による単独攻撃に戦術を切り替えたともいわれ、アフガン各地で自爆テロ、爆弾テロが頻発し、米軍からは2014年の完全撤退は難しいとの発言が繰り返されている。同じ28日には、首都カブール近郊のWardak provinceで、道路に仕掛けられた手製地雷により10名の警官が自動車ご吹き飛ばされ死亡している。
一方で27日には、パキスタン、アフガニスタン、米国が、今後の和平での話し合いでタリバンがそれぞれの国内を往来することの安全通行に協力する合意が行われたと公表され、タリバンリーダーを制裁リストから除外していくことも確認された。タリバンが交渉につきやすくするための措置。
しかし、今までの経過を見れば、パキスタン・タリバン( Pakistan Taliban :TTP)とアフガンタリバンにはその目指すものや戦術に差があるようで、この状況でタリバンの各セクト、部族を統一できるのだろうか?特に、テロの標的になっているパキスタン国内のイスラム教シーア派が、そう簡単にスンニ派タリバンの正当性を認めるとは思えず、また、最近アフガンjの首都カブールを攻撃したタリバンの中の過激セクト、ハッカニ・グループHaqqani Groupの最終目的も不明だ。今後も波乱があるだろう。 参照記事 参照記事 参照記事
合弁企業はロシア市場向けにマツダの新型多目的スポーツ車「マツダCX-5」、中型車「マツダ6」のほか、ソレルス保有ブランド車両も生産する。 最初の生産能力は年間5万台。将来的に7万台まで拡大する予定。合弁企業はロシア極東ウラジオストクVladivostokに設立され、2012年秋から活動を開始する。この会社はすでに日本のいすず、トヨタとの関係があリ、トヨタとは2012年よりすでにオフロード車の生産を開始している。
従来極東地域への往来の不便さがあったが、シベリア航空(S7航空)は 2012年3月26日から東京/成田-ハバロフスク線に就航開始し、3月27日から東京/成田-ウラジオストク線に就航開始。現在ロシアでは、ヨーロッパと隣接するロシア最西部カルーガKaluga regionに各国の生産が集中しているが、ロシア最東部のウラジオストクが、東の重要拠点になっていく。
日本の技術と資本は、新しいマーケットを求めて海外へ出る。国内産業の空洞化が加速しているようにも見える。国にできることは、より多くの規制緩和を行い、海外企業にも日本での多くのビジネスチャンスをつくることだが、これの障害になっているのが天下りであり、不勉強な役所行政で、外資系が日本国内での会社設立にも、役所行政の煩雑さと時間のかかり方が問題となっている。あらゆる場面で関所を作っている天下りの、それが人件費であれ、そこへ払われる経費こそ浪費と言うしかない。そんな余裕はこの国には全くない。ジジババに旅行資金でも出したほうが余程国の為になる。 参照記事 参照記事
過去ブログ: 日本はこれを操れるか? 日本とロシア、経済で急接近とロシアンパワー プーチンは日本を視野に入れた サハリン産天然ガス
2012年4月28日:青森県八戸市にある紀元前1000年ごろ(縄文時代晩期)の是川中居遺跡から出土した木製品が、現存する世界最古の弦楽器の可能性があることが、弘前学院大(青森県弘前市)の鈴木克彦講師(考古学)らの研究で28日までに分かった。鈴木講師は、弥生時代の登呂遺跡(静岡市)などから出土した原始的な琴と似ていることから「縄文琴」と命名し「日本の琴の原型ではないか」と話している。世界最古の弦楽器は、中国湖北省随県で出土した紀元前433年ごろのものとされている。この木製品が弦楽器なら、それより500年余りさかのぼることになる。木製品は長さ約55センチ、幅約5センチ、厚さ約1センチの細長いへら型。上部に四角い突起、下部に直径約1ミリの穴や刻みがあるのが特徴。杉かヒバのような材質でできている。
是川中居遺跡では1926年以降、同じ形状の木製品が計20本発見されている。同様の木製品は、いずれも縄文時代の忍路土場遺跡(北海道小樽市)、松原内湖遺跡(滋賀県彦根市)、亀ケ岡遺跡(青森県つがる市)でも見つかっている。
鈴木講師は78年に弦楽器説を発表。滋賀県の発掘チームは機織り具と主張し、見解が分かれていた。鈴木講師は2008年夏ごろから再び研究を開始。機織りに役立たない突起や、作業の妨げになる穴があり、機織り具とは考えられないと結論づけた。その上で弘前学院大の笹森建英特任教授(音楽学)とともに復元品を作製。笹森特任教授が実際に演奏し、弦楽器として使えることを証明した。2人は今年2月、報告書にまとめた。鈴木講師は「シャーマン(呪術師)のような儀礼を取り仕切る人が、占いや祈りの際にはじいたのではないか」と話している。参照記事 参照記事より
これを一目見て「これはアイヌのトンコリ Ainu plucked string instrument Tonkori?」と思ったのは自分だけでは無いだろうが、記事の中では推論を避けている。出土品は、個人的な想像では、ギターのネックに当たる部分が欠けている状態ではないだろうか?それにしては、下のほうに穴が確認できないが、良く似ている。 下は、現在カラフトアイヌから伝わったといわれるアイヌの楽器トンコリの写真。もし自分の推論があたっていれば、3000年前の楽器が今も現存していることになる。 YOUTUBEトンコリ演奏 アイヌ紹介のYOUTUBE(中で琴のような音色のトンコリが演奏されている)
2012年4月26日、元兵士で、自然保護組織 Natural Resource Protection Group (NRPG),の設立者で、精力的に保護活動をしていたChut Wutty氏(写真)が、26日午後12時半ころKoh Kong provinceで軍警察との銃撃戦で死亡したと報じられた。軍事政権色のつよいこの国の報道では、2名が死亡し、警官1名も死亡、Chut Wutty氏らは銃で武装していたと報道しているが、あまり信用できない。事件の詳細は不明だが、彼は以前から、違法伐採を監視する自然保護活動を軍によって妨害されたり、脅迫を受け、また逮捕されていた事が確認されている。過去のYOUTUBE映像には、本人と警察関係が妨害する様子が残っている。ゾウやトラ、ほかの野生動物の生息地が無くなり、環境破壊にもつながる違法伐採は、ネコよりも重要なのだ。付近には、中国資本が建設した大型水力ダムがあり、この開発に際し、広大な地域が違法伐採された事が確認されている。 参照記事 自然保護活動の参考記事
興味があるのはこれが当時出始めの高価なカラー写真だということで、これを撮ったのは専属写真家のヒューゴ・イェーガー:Hugo Jaeger 氏で、(掲載記事:2012年4月24日 2012年1月25日 参考写真記事) 彼は、ヒトラーの公私にわたるカラー写真を1936年から1945年にかけて(ドイツのアグファ社Agfa が1936年カラーフィルムを開発)2000枚も撮り、スライドの状態で戦後の1945年以降もミュンヘン郊外の秘密の場所に、12個のガラス瓶に入れ埋めて保管していた。写真のヒトラーは絶頂期の頃で、駆け付けた軍人や、左端には側近でゲシュタポを指揮したヒムラー長官やロベルト・ライ(ヒトラーの右:ナチス党のボス)、右端には黒い親衛隊の服装のルドルフ・ヘスらしき人物も映っている(個人的な推測です)。この時、多くの高価な絵画や陶器、花が送られ、その写真も残っている。
その後スライドは、1965年米国のライフLife magazine社に売却される。終戦直後、彼は米国軍人6人の捜査を受けるが、彼等が見つけた怪しい皮鞄の中にはコニャックのボトルしかなかったという逸話が残っている。彼はまた、第三帝国の様子だけでなく傷痍軍人の当時のリハビリの様子 ゲットーの中の生活(ポーランドにあったユダヤ人強制居住区、収容所) など、貴重な歴史資料を残しているが、高額なカラーフィルムの使用を許可したヒトラーのおかげで、歴史資料を全てカラーで見ることができる。なぜか写真家の戦後の記録は公表されていない。 過去ブログ:カラー写真が発明されて約100年らしい
長崎半島の約8400万年前(白亜紀後期)の地層から、空を飛ぶ爬虫類:FLYING REPTILES「翼竜:DINOSAURS」の化石を発掘したと、福井県立恐竜博物館と長崎市教育委員会が2012年4月26日発表した。 下顎や大腿骨など同一個体からなる約15点で、骨の形態的特徴からアズダルコ科Azhdarchidaeに属し、左右の翼を広げた翼開長は3~4メートルとみられる。翼竜化石で同一個体の複数の部位を発掘したのは国内では初めて。
同博物館の東洋一特別館長らが2009年10月、長崎市の長崎半島西海岸に分布する「三ツ瀬層」から発掘。化石クリーニングをし、中国の専門家を交え鑑定を進めていた。参照記事
イラストは、アズダルコ科Azhdarchidae の代表的な翼竜で、空中を時速約50- 60kmで飛んでいたといわれる ケツァルコアトルスQUETZALCOATLUS(参照記事) 過去ブログ:国内最古級の約1800万年前のサイの化石を発掘
2012年4月23日:英国オンライン・ジャーニー日本語記事からの転載(円換算など加筆あり):英国サンダーランドに工場を持つニッサンの「ジューク(Juke)」=写真(「メトロ」紙より)=は、最低価格13,000ポンド(1ポンド131円として170万円)のモデルでも、縦列駐車時に 便利なバックカメラ、タッチスクリーン式のカーナビ、そしてハンドルに内蔵されたオーディオ・コントローラーなどが標準装備されている。
このほど3万人のドライバーを対象に行われた消費者調査の結果、「ジューク」は並みいる高級車を押さえ、満足度92.47%を獲得してトップとなった。同 車に続いてスコダ社のイエティが91.77%、ヒュンダイ社のi30が満足度89.76%を得てトップ10入り。高級車でトップ10に入ったのは、 88.23%の満足度を得たレクサスISのみだった。
一方、100位という不名誉な順位に輝いたのは、プジョー307、フォード・フィエスタ、プジョー206、フォードC-Max、ルノー・メガンなどをわずかの差で抑えた(?)ランドローバー・ディフェンダーだった。:2011年10月、欧州仕様車から2.0Lディーゼル搭載車がカタログから落とされ、代わって1.6Lディーゼル車が設定された。現在英国のディーゼル、ガソリン、1リッターは平均147.9ペンス(約194円)
北朝鮮を崩壊させない理由は、そうなった時の、日本を含む近隣国への難民問題、想定できる攻撃被害や混乱が大きな問題だからと言われて久しい。それを承知の北は好き勝手な事を言い放つが、今度は一撃で米国を破壊できるそうだ。ここまで来るとあきれるとしか言いようがない。同じアジアの中、物笑いになる国の存在は気もちのいい物ではないが、これ以上変なアピールはせず、こじんまりと国家経営をしてくれればいいと世界は思っている。もちろん、上記の軍人の発言が、具体性のない国民向けのプロパガンダなのはハッキリしているし、そんなことをすれば北からは、一木一草まで消え去ることになるだろう。
ローマ時代、権力者は国民の目を政治から遠ざけるため、パンと見世物(食糧と娯楽を与える愚民政策)を与えて満足させた。今の北朝鮮にはそれさえもない。だからと言って、とりあえず食足りている日本人が、他国の災難や困難を物笑いにしてはならない。それこそ日本人が愚かに見えることになる。たまに、そんな趣旨のブログを見るのは悲しいことだ。
中国の評論家が中国について語り「中国政府はいつも「人民のために奉仕する公僕(公務員)」と自称していますが、しかし 我々が目にしているのは増えた富の70%が「人民の公僕」に流れ込み、庶民が得たのはごくわずかです。世界中を見渡しても、「主人(国民)」が「奴隷(公僕)」より貧しい 国はどこにもありません。「公僕」の富が「主人」を超えるのは世界中で 中国しかありません」参照記事 と中国人独特の評論を語っている。
ここでは「いかに中国人は不幸な目に会ってきたか」という、国民の愚かさを突いて政府批判を行っている。これも国民を突き動かす言い方のひとつだが、この評論家のいう「世界中で中国しかありません」は当たっていない。先進国?日本も実は同じ状況で、中国的言い方なら、国民は官僚制度の奴隷になっている。この記事で中国人司会者は「経済学者や経済学の本によると、労働によって富が創り出されます。では 勤勉な中国人が創った富は一体どこに行ったのでしょうか?かわいそうな中国庶民は一生懸命働いても、汚職官僚の犠牲になるだけで、何一つ得られないのです。」と締めくくっている。国情が違うとはいえ、かわいそうなのは日本人も同じだ。
入り口は道路とほぼ同じ高さにあったという。スピードが出ていなかったため、すぐにブレーキを踏んで後輪が地表に 残っているうちに車を止めることができた。男性は「運良く階段には誰もいなかった」と話し、けが人は出なかった。 乗っていた車、ダチア・ダスター(Dacia Duster)も無傷だった。
以上はAFPの記事に加筆。アルコールは飲んでなく、似たような事故はここで4~5年前にも起きていたそうだ。参照記事
今回、米国のニュース局FOX5の記事では、この信仰が米国にも浸透していると報じている。信者は、手にカマと地球儀を持った女性の骸骨の偶像に花を添え、好きなたばこやお菓子を供える。どうもマリファナが好きなようで、ひそかに信者はマリファナの煙も吹き掛けるそうだ。信心すれば願い事が早く叶うといわれ、ある経営者のレジの中にはこの「死神」のカードが入っている。商売繁盛を願ってのことらしい。
そして、犯罪者にとって「サンタムエルテ」は、自分の命を敵から守ると信じられ、さらに、その願いを強くするためにより多くの敵を殺す(いけにえ)という発想にもつながっている。
かつては秘密のカルト(反社会的宗教)だったものが、ここ10年ほどで一気に広まり、特にメキシコ市では、カソリックからは非難されながらも低所得者層や犯罪者に支持され、最近10~20年で200万人の信者がいると言われている。今では、米国のスペイン語地域へ浸透しつつある事が確認されている。参照記事
過去中国はスーダンと経済、資源開発、武器支援を行う関係だったが、南の独立後は油田が南スーダンに移行し、中国が建設に協力、資金援助したスーダンを抜 けるパイプラインは今スーダンによって止められている。スーダンも最近中国に支援要請の為閣僚を派遣し、今度は南スーダンが中国と協議中だ。過去ブログ:空爆止めないスーダンと南の飢餓 戦争の危機 資源戦争突入が確実なスーダンとその元凶中国
こんな危ない二元外交をすれ ばまた国際的な非難を浴びかねない。うまく切り盛りして、戦争を回避する方向に持って行ってもらいたいが、写真の胡錦濤・国家主席の顔色が優れないのは気のせいか、それとも困惑しているのか。
同じ時期の23日、胡錦濤・国家主席は北京を訪問している北朝鮮・朝鮮労働党の金英日(キム・ヨンイル)書記(国際担当)と会談し、「中国と北朝鮮は朝鮮半島の平和と安定を維持するため、たゆみなく努力する」と話した。
中国はここでも、ミサイル発射の北朝鮮を非難しながらも北朝鮮への協力を公表している。言い方は悪いが、ここでも中国は一種の2面外交をし、米国との板挟みになっているように見える。二元と二面の違いはあっても、いつも何かと複雑な立場にいる。中国の日米に対する関係も同じで、こぶしを振り上げ両国を非難しながらも経済交流は促進し、それぞれの相手国内に敵と味方を作っている。外交で、相反する状況に板挟みになることは多いが、それにしても中国はサンドイッチがお好きなようで、自らがサンドイッチになるのも好みらしい。日本にも、理想と現実に挟まれた民主和風サンドがあるが、世間ではそろそろ、賞味期限が切れてきたという評判らしい。
2012年4月29日:南スーダンのスーダン人民解放軍(SPLA)と行動を共にしている記者の報道では、 国境沿いにあるユニティ州で29日午前、約15分にわたってスーダンの武装ヘリコプターとミグ戦闘機から銃撃されたと話している。この銃撃でSPLAのメ ンバー少なくとも4人が負傷したという。南スーダン軍は28日にもユニティ州が攻撃されたとしているが、スーダン軍は関与を否定している。
過去ブログ:2009年9月11日の新聞報道を紹介 クモの糸とバイオリン 100万匹のクモの糸で黄金の織物!
2012年4月12日に南スーダン軍が、スーダン南部南コルドファンに侵入し、約10日間の激しい戦闘があった。スーダン軍は南スーダン軍1200人を殺害したといい、南スーダンは、自軍の被害は19人で、スーダン軍240人が死亡したと公表。報道では、南スーダン側に相当な戦死者が出たようだ。スーダンの、過去のダルフールの殺人鬼バシャール大統領Omar al-Bashirは、撤退した南スーダンとの対話を拒否し、「銃と弾丸」が答えだとして2012年4月23日、スーダン空軍は南スーダンのユニティー州Unity stateに2機のミグ戦闘機two MiG 29 fighter planes で空爆を行っている。戦闘で、南コルドファンのヘグリグHeglig油田施設にも被害が出たことが映像で確認できる。YOUTUBE映像
米国もロシアも、両国に戦闘中止を求めているが、今までのように、たがいに国境沿いで空爆と戦闘を繰り返すのでないだろうか。スーダンはイスラム教、南はキリスト教徒はが多いとされ、資源と宗教、国境問題、食糧難,民族対立という5つの問題が解決を困難にしている。現在は、新たな戦闘のために、両国とも軍を再編成しているようだ。参照記事
国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が過去2012年2月8日、南スーダンで今年、470万人(総人口は830万人ほど)が飢餓に直面する恐れがあるとの報告書を発表していた。同報告書によると、南スーダンの2011年の穀物生産は過去5年間の平均より25%減少した上、今年2012年は必要となる消費量の約半分が不足する見通し。また、スーダンとの国境封鎖が流通を妨げているほか、高い燃料費と通貨スーダンポンドの下落(2012年4月24日1 SDG :1スーダンポンド は約30.2円)が食糧価格の高騰を招いているという。南スーダンは現在、国境紛争の有無に関係なく国家存亡の危機に直面しており、北部での石油収入の不安定から、早急な打開策と国際支援の必要に迫られている。参照記事
2012年4月24日:国連の 潘 基文(パン・ギムン)事務総長は、スーダンの「銃と弾丸」発言に沿った空爆を非難し、両国の対話を求める発言をし、同時にスーダンに対し即時停戦に応じる要求をした。南スーダンのキール Kiir大統領は、中国に仲介を期待しているが、中国はそれに乗り気では無く、両国の話し合いでの解決を求めているようだとの憶測記事がある。紛争地へ国連が平和維持軍を派遣することで、両国が話し合いに応じるのではという観測がある。参照記事
中国が仲裁に乗り気でないのは、冒頭の過去ブログから察しがつくが、リビアで、シリアでと、立て続けに中国が国際的な非難を浴びたことも影響してるだろう。
南北は公式に宣戦布告していないが、南スーダン大統領は、国境付近、南スーダン領へ空爆を繰り返すスーダンに対し、宣戦布告と見なすと公言している。先に書いたように、南スーダンは何もせず、今のままでも国家の危機に直面する。原油のパイプラインまでスーダンに止められた今、国家の存亡をかける戦争に撃って出るとしてもおかしくない状況だ。戦争になれば、今世紀最大の人的被害が予想され、国連および各国は戦争回避の為必死の努力をしている。パイプラインや油田地区、中国との関係は過去ブログ参照。資源戦争突入が確実なスーダンとその元凶中国
2012年4月25日;南スーダンのキール Kiir大統領が、スーダンの爆撃は宣戦布告に等しいと言ったのは中国滞在中だった。23日から28日まで北京で支援を含む協議の予定だったが、25日急きょ帰国した。参照ブログ:サンドイッチな中国
この4歳(正確には4歳7カ月)になる少年は、両親にプレイステーションを買ってくれるように言ったが、父親がそれを買わずに帰ってきたのを見て(別記事では二人がショップから帰宅した直後)、子供は父親が服を脱いだ際に置いた拳銃を手にし、それを父親の頭部にあて、引き金を引き父親は即死した。事件はサウジアラビア南西部のジザン州Jizan, Saudi Arabiaで発生した。警察は、事故との見方をしている。写真は参考写真 参照記事 参照記事 参照記事