2010年07月

ミケランジェロの「隠し絵」見つかる

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ルネサンス期のイ600px-Sistine_Chapel_ceiling_photo_2タリアの芸術家ミケランジェロMichelangeloがバチカン・システィーナ礼拝堂の天井に描いた 神の絵(左 上)に、脳の一部や目の神経系などの解剖図が、わからない様に「隠し絵」として描き込まれていることが米ジョンズホプキンス大学Johns Hopkins Universityの研究でわかった。隠し絵がみつかったのは、闇と光を分ける神の絵The Separation of Light From Darkness。同大の脳神経外科医Neurologists と医療イラストレーターが、画像をデジタル処理して輪郭などを細かく調べ、神のあごひげからのどに かけての凹凸が、中脳や延髄などが集まった「脳幹」という脳の中枢部を下から 見上げた解剖図と重なった。この不自然な凹凸については、ミケランジェロの意図について専門家の間でも論議があった。腹部にも不自然なひだが描かれており、これは、同時期に活躍C48EAC254D92C90587A536AF0001881Fしたダ・ビンチが残した目と視神経の解剖図によく似ているという。ミケランジェロやダ・ ビンチは人体を描くために遺体の解剖を行い、医学や生物学の高度な知識を持っていた。◆システィーナ礼拝堂Sistine Chapel=バチカン宮殿にある礼拝堂。15世紀に法王シクストゥス4世によって建てられた。16世紀にミケランジェロが描いた旧約聖書の9場面からなる天井画や、壁画「最後の審判」が有名。

ミケランジェロのsistine-chapel-brain-100720-02.img_assist_custom「隠し絵」に関してはすでに1990年に同じ礼拝堂のフレスコ画アダムの創造the Creation of Adamの中から見つかっていて、それは頭蓋骨の断面と脳神経を表していると調査結果が出ている。それが左の絵で、黄色いラインは脳や神経のアウトラインを分かりやすく書き加えたもの。全体が頭蓋骨の形をしている。これで行くと目Opticのある左下側が顔の正面となるのだろう。他に隠し絵が無いか研究が続行される。

なぜこのようなものを残したのかは想像するしかないが、当時彼は宗教と言う精神世界と脳との間の何かに気が付いていたのでは無いだろうか。例えば、当時世界を支配していた唯心論に対し、ミケランジェロは自然科学や医学への傾倒からすでに現代につながる唯物論者で、絵の中に密かにその哲学を描き込めたのではないかと思うのだが、気が付いていないのか不思議に誰もこのような推論をしていない。(実際の礼拝堂の天井や絵はかなり暗いのでここでの写真は明るさを調整してあります)


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宇宙人 デザイン盗用疑惑!ネタ不足か。

index 91E58DE3969C948E83V8393837B838B837D815B83N 2010年7月25日にミステリ-サークルcrop circle多発地帯英国ウィルトシャー州Roundway Hill, nr Devizes, Wiltshire.で 発見された物で、宇宙人がラーメン丼のデザインをパクったか?25日の写真を見てすぐに笑ってしまったが、恐らくこれ見て笑えるのは日本人だけだと思うのですが、、。。似たようなのは古代のギリシャにもあったが、丸型といい、どんぶりの模様にソックリです。更に突っ込めば、花模様は大阪万博のマークにも似ている。ラーメンドンブリと大阪万博の合体?まさかね。実際には、今までにナスカの地上絵をソックリコピーした図柄もありますから、案外万博のデザインが気に入ってコピーした可能性もありますね。今年はサークルが多いので、さぞや観光客も喜んでいるでしょう。関連ブログ:ナスカの地上絵風含む

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歌麿肉筆画 栃木で

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江戸時代の浮世絵師・喜多川歌麿の肉筆画2点が旧栃木市内に代々住んでいた市外在住者の自宅で発見され、2010年7月27日までに栃木市に寄託された。歌麿の肉筆画は40点前後しかなく非常に貴重。見付かったのは「鍾馗図」(縦81センチ、横27・5センチ、紙本墨画)と「三福神の相撲図」(縦82・3センチ、横 39センチ、紙本墨画淡彩)。どちらも寛政3~5(1791~93)年ごろに描かれたとみられる20090219_630245

栃木市内では2007年秋、民家から肉筆画「女達磨図」が発見され、市有財産となったが、「三福神の相撲図」の印章は「女達磨図」と同一の基準印であることが確認された。こういう新聞記事の絵の写真は余りに小さい。紙面の関係だろうが、個人的によく見たいので修正、拡大したのを保存。


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2010年07月28日  メキシコ 中南米 犯罪

刑務所から殺人に出かけ、刑務所に戻る??

201072704744321734_5 メキシコ北部トレオンTorreonで7月18日、武装グループが誕生パーティーの会場で銃を乱射して17人が死亡した事件は、検察の捜査で、北部ドゥランゴ州ゴメスパラシオ近くにあるゴメスパラシオ刑務所Gomez Palacio prison のマルガリータ・ロハスMargarita Rojas Rodriguez所長や看守ら4人から受刑者約20人が自動小銃や5台のSUV車を借り受けて18日未明現場に向かい、集団殺戮事件を起こした可能性が高いと判明した。その後彼らは元の刑務所に戻っている。メキシコの検察は、7月25日、この事件に関して記者会見を開き、今年2月1日と5月15日にも同様の  殺人事件が刑務所付近で起き、あわせて18人が殺害されたが、使われたライフルが同じ事から、この事件につい  ても同じ刑務所の受刑者がかかわった疑いがあると見解を出した。

もうなんでもありのメキシコだが、読んでいて読み間違いかと思うほどの、想像を超えた犯罪国家メキシコ。刑務所の囚人が刑務所から出張して殺人をしているとは、、何と26日にはこの刑務所の囚人が屋上に上がったりしてデモをしたが、要求はCi100729003405拘束された刑務所長や看守の職場復帰と刑務所に乗り込んできた軍隊の退去だという!

この事実の発覚は、この地域でガルフカルテルと抗争するセタスからの投稿ビデオからのようだ。25日公開されたビデオには自称25歳のこの地域で拉致された警官Rodolfo Majera が 、刑務所の職員の協力で囚人が外部の対立メンバーの暗殺を行っている事を具体的に告白させられている。恐らくこのYOUTUBEでの公開が25日の急な警察発表となったのだろう。左の写真はビデオからのもので、相当に拷問を受けたようで最後は背後から射殺されている。ビデオの内容から写っている武装した男はセタスの構成員と思われ、襲った囚人は恐らく対立しているガルフカルテルからの指示でセタス関係者を殺害したということになる。(ビデオの最後には射殺場面があるので閲覧する際は注意してください過激麻薬組織セタスの掟から推測すれば、手を貸した所長も看守も長くは生きていられないだろう。 26日にはこの地域のTVクルー、レポーター4人が先の刑務所の取材後誘拐され、誘拐犯の要求はこのビデオをTV放送しろと言うものだった。現地TVニュースではすでにビデオの一部を放送しているが、TVスタッフは29日現在依然行方不明。2010年だけですでに7人のジャーナリストが麻薬組織に殺害されている。

_48512053_mexico_durango_0710  2010年7月27日:上の事件の舞台になった地域のドゥランゴ市Durangoで、8人の切断された首と遺体各部が市の郊外3~4箇所の路上で正体不明な通報で発見された。実行組織の特定はまだだが、手口はセタスの過去の犯行に酷似し、一連の事件のカルテル間の報復と見られる。米国紙の一部にシナロアとガルフカルテルの抗争と書いたものがあるが、破綻していなければシナロアとガルフは春頃からセタス対策で同盟関係にあり、ガルフ、シナロア連合とセタスの抗争と見ていいだろう。地理的にはシナロア支配地域になる。

20100729_123605_roysermug_200 20101年7月30日フアレスカルテルのリーダークラスロヘリオ・セゴビア・エルナンデスRogelio Segovia Hernandez, 通称"El Royser,"左下がチワワ州で大量のクラックコカインと粉末コカイン、武器の所持で27日逮捕された。他に誘拐、殺人、恐喝の容疑、およびフアレスカルテル傘下の暗殺集団「La Lineaラ・リネア」を率いていた。麻薬組織の脅威から、フアレス市内の米国領事館の閉鎖が決定され、再開の時期は未定。

mexico drug war-414965040_v2.grid-4x2 29日にはシナロアカルテルのNo,3 Ignacio "Nacho" Coronel右下がGuadalajara市で軍隊と交戦の末射殺された。シナロアはno,1の2001年刑務所から洗濯物集配車で脱走し逃亡中のホアキン・エル・チャポ・グスマンJoaquin "El Chapo" Guzmanno,2Ismael "El Mayo" Zambadaが太平洋側ルートで麻薬密輸を行っているので有名。彼はメキシコ内の秘密工場で大量の合成麻薬メタンフェタミンmethamphetamineを作っていたと見られている。高級住宅街Colina de San Javierの自宅からは武器、宝石、現金7百万ドル約6億円も見つかっている。

2010年7月31日:誘拐されたジャーナリスト4人の内3名が救出され、新聞記者Oscar Solis氏が依然行方不明 警察は誘拐にシナロアカルテルが関係していると見ている。

   これ以前の関連ブログ 2010年メキシコ麻薬カルテル勢力図


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ペットボトルのヨット プラスチキ号

article-1297707-0A925F1F000005DC-691_634x386article-1297707-0A926AA2000005DC-760_634x497 長さ18m、乗員一家6名で3月20日サンフランシスコを出発した手作りヨットPlastiki号が7月26日オーストラリアのシドニー港に大歓迎の中入港した。128日かけて14800km8,000 nautical milesの大冒険を終えた。

プラスチキ号は catamaran式の双胴船で、古くからあるカヌーの形で、双胴の部分に総数12500本の空のリサイクル(再利用)プラスチックボplastiki_hullトルが詰め込まれてcatamaranいる。記録映像 冒険の趣旨はプラスチックゴミの海洋汚染を訴えること で、他の部分、マストは灌漑(かんがい)用のアルミのパイプが代用されて いる。6人が生活した胴体の上のキャビンは6mx4.5mの狭い場所で、 食事はドライフードと缶詰、そして船上の小さな畑で栽培した野菜だけだった。この船でオーストラリアへ行くと言った時みんなが「なんてバカなことを!」と言ったそうだが、乗り組み員は今「不可能なことはない」と胸を張っています。航海したのは大財閥ロスチャイルド家の御曹司で、環境活動家・冒険家のデビッド・デ・ロスチャイルド氏 ら6人とにかく無事で「おめでとう」  article-1297707-0A7B97F2000005DC-681_634x422

article-1297707-0A92EA6F000005DC-63_306x220 写真左下は別な双胴船の模型で、この胴体部分にペットボトルが詰められた。それを海で見たのが右下の写真。その上は製作中の写真で、製作には無害な植物からできた接着剤が使用された。右下の写真で、ペットボトルが海中でむき出しになっているのが分かる。必要な電気は風力と太陽発電で、これで1万5千キロの航海とは本当に大冒険です。

 


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中国の宇宙的大迷惑

2009031322-1 ロシア・モスクワ(Moscow)の郊外にある国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS 写真左)コントロールセンターの関係者が2010年7月23日、 中国が2007年にミサイルで破壊した気象衛星の破片(デブリ)が国際宇宙ステーションに接近し、破片はISSにとって危険な軌道をとっているが、ISS が回避運動をとるには遅すぎ、異常接近が分かれば、ISS滞在中の6人の飛行士にドッキングしている ロシアのソユーズ(Soyuz)宇宙船に避難命令する可能性もあると述べた。一方、米航空宇宙局(NASA)の報道官は、観測した結果、破片とISSの間 には十分な距離があり、ISSを移動させて破片を回避する必要はないと電子メールで明らかにした。

中国は2007年、老朽化した気象衛星「風雲1号C(Feng Yun 1C)」を地上から発射したミサイルで破壊した。人工衛星の撃墜実験はそれまでの20年間で例がなく、米国などは大量の宇宙ゴミが発生するなどとして重大な懸念を示していた

20070203204520 当時からこの危険は指摘されていた。2007年当時の資料を以下に書き出すと、、。

参考資料大迷惑にもほどがある中国の衛星破壊実験  Center for Space Standards & Innovation (CSSI)が発表したところによれば、2007年1月11日に中国が行った衛星破壊実験は、現在追跡可能な大きさ(おおよそ10cm以上)のデブリを少なくとも517個発生させた。それ以下の大きさのデブリを含めるとまさに無数(数千個)である。小さくても秒速5.8~8kmと言う超高速で周回しているため、被衝突体に致命的な損傷を与えるのに十分な運動エネルギーを有している。、、、。後先考えない中国の愚行である中国の衛星破壊実験は人類の共同資産である軌道上に10年以上にわたって漂い続ける無数のデブリを生み出した。ケスラーシンドロームの誘発と言う事態には至らないとしても、多くの宇宙機のデブリ衝突確率を跳ね上げ、リスクを増大させている。宇 宙空間で衛星を破壊すればこうした事態を招くことは十分事前に予測できたはずで、自国の利益のみを優先させた中国宇宙開発史に残る愚行だと言えよう。(当 時の予想図が上で、地球の周りに緑色の大小無数の衛星が点在している。赤い帯は破壊された残骸が雲状になっている軌道を示している)

実は、宇宙ステーションの乗組員らは2009年3月12日(米国時間)にも高速で移動するスペースデブリ(宇宙ゴミ)(日本語版記事)を追跡システムが発見。ISS が宇宙のゴミと衝突する可能性がある為ドッキングしているロシアの宇宙船『Soyuz(ソユーズ)』のカプセルに緊急時に脱出できるようにするため一時待 避した事がある。その時のイリジウム衛星のゴミは12.7cmで衝突は避けたが、10cmのものがぶつかれば宇宙船は大破すると言う。


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2010年07月25日  メキシコ 中南米 犯罪

メキシコ また集団埋葬場所見つかる

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  またかと言うより、実際はもっとあるのだろう。メキシコ北部のモンテレー市Monterrey郊外の廃棄物処分場近くで麻薬抗争で殺され埋められたと見られる集団埋葬地が2010年7月16日軍により発見され、わずか2日間の捜索で拷問を受け処刑された跡の残る遺体51体が確認された。この辺はメキシコ麻薬勢力図でみればガルフカルテル(最近シナロアと同盟)と元はその戦闘部隊だったセタスの抗争地区で、今年に入って米国テキサス州への国境密輸ルートをめぐり抗争は激化している。遺体は全体や切り取られたもの、酸で溶かされもの等男性48遺体、女性3遺体で、遺体のイレズミが違っていることから複数の組織のメンバーと推定され、現在DNAを採取して身元捜査中。この様な集団埋葬地は他にも複数あると見られ、フアレス市郊外でも調査がされている。すでに今年5月、メキシコ中央部で55人の遺体が投げ込まれた廃坑が発見されている(ゲレロ州タスコ)

mexicomassgrave_300uk.reuters.com この地域の犯罪件数に比べ、公表されている死者数が少なすぎるとは以前から思っていたが、つまり相当未発見の遺体があるということだろう。現在モンテレー市を拠点にしているセタスの犯行ではないかと推定できる。地図の曲線から大西洋側がガルフカルテルの勢力地域で、首を切る、切り刻むなど残虐さで有名なセタスが暴れまわっているが、政治家、警官の暗殺を多くしていることから政府の治安部隊からは目の敵にされ、最近は逮捕者が続出している。また組織としては大きくないが、麻薬組織に恨みを持つ警官、軍人からなる民間の暗殺集団も存在していると言われ、この国の殺人の解明はより複雑になっている。最近4年間で2万6千人が殺害されている。以前の関連ブログ これ以降の経過


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中国でも原油流出

 m58129 中国大連Dalian新港で16日に発生した石油パイプラインの爆発・炎上事故で、約1500トンの原油が黄海the Yellow seaに流出、約430平方キロメートルの海域が汚染され、港の9割近くの停泊地が閉鎖され、20数隻の処理船が24時間体制で原油の除去作業を行っている。除去作業には約1週間かかるとみている。中国宣伝map2部は20日、国内各メディアに内部通達を出し、報道は全て政府系新華社の報道のみを転載し、各社独自の現場での取材を禁じると伝えられている。16日の爆発による炎上は20数時間続き、原油が海に流出、それに加え、現場海域で強い風が続いたため、汚染がさらに拡大したもよう。中国海洋監督船19日の観察によると、汚染された海域はすでに430平方キロメートルに達した。遼寧海事局は汚染海域で約7千メートルの長さの柵を敷設、19日から20数隻の処理船を出して、原油の除去作業を始めた。現場作業員によると、海面に浮かぶ原油の厚さは1メートルに達するところもある。報道規制していても情報は流れ出る。下は原油の海に落ちた仲間の消防士を助けている写真で、背中の隊員は重油で真黒になっている。のちに消防隊員1名死亡とあるので、この方は亡くなった可能性がある。港の荷上げ作業は20日再開している。依然としてパイプの爆発の原因は不明 

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相変わらずドイツ外交がスゴイ

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  中国を訪問しているドイツのメルケル首相は2010年7月16日、温家宝首相との会談後の記者会見で、市場経済について、欧州連合(EU)は中国を市場経済としてまだ認められないとの考えを示した。
中国がEUへの輸出に制限を受けない条件として、特に、知的財産権の保護や、中国市場に進出するドイツの企業により良い環境を与えるなどの問題を明確にすべきだと指摘した。中国政府がこれらの事項に関する適切な措置を取るのであれば、自分は「公平かつ目標の明確な交渉」の実現に努力する考えを示した。
独中の共同声明は、「EUに中国の市場経済としての地位を認めさせるために、ドイツは引き続き積極的に努力する。中国もこの問題について、EUと頻繁に対話を行っていく」と記した。また、これまでの中国訪問と同様に、メルケル首相は人権活動家とも面会した。

毎度中国に迎合した政治姿勢しか示さない日本の外交姿勢からみれば、やはりドイツの外交政策は筋が通っている。ドイツはすでにいろんな企業が中国と提携しているが、現ドイツ政権は進行形の状況の中でしっかり知的財産権、つまり特許やデザインを尊重しろ、労働環境を改善しろと要求し、同時に中共政府が一番嫌う人権活動家と面会をする。間違いなく訪中の際に中共政府に面会の条件を強硬に要求したのだろう。この行動で活動家の生命が守られる。この辺がドイツの巧妙な所で、過去のメルケル氏の談話からも、ドイツは近い将来中国の共産党一党支配は崩壊するとみている。その時を見据えた活動家、民主派へのアピールを今からしていると見る事ができる。

中国の鉄鋼産業はドイツのテコ入れで世界水準になった。それが今の中国の躍進の原動力になっている。もちろんEU連 合と綿密な作戦を練っての上だが、その結果日本はEUの思惑通り弾き飛ばされた。日本は大戦後これだけ長期間中国の復興に手助けしてすべてに後塵を拝して いる。中国経済にも政治にも堂々と注文つけるメルケル氏のような政治家が日本から、、出る事は無いだろう。と言うより、国内改革もできない、しない政党に 期待しても国際問題に期待できるわけもない。中国は貪欲に海外の一流の技術を入れながら一流の政治も環境対策も入れようとしている。当然二流、三流で手腕 に疑問のある政治家には興味がない。日本の政治家のちょっとした言動もすべて分析されているから、ジョーク一つでさえ、その政治家の判断に繋がる。前の麻生 氏が相手にもされなかった原因がこれだろう。はっきり言えば、レベルの低い人間と見られたということだ。 

こういう声明の内容やメルケル氏の訪問先は事前に温家宝首相は当然知っている。つまり、自分の言いたい事や希望を温家宝首相はドイツにさせていると見ていいだろう。内緒でできない事は頭の固い中共政府に外圧をかけてもらうと言う温家宝の作戦だろう。温首相の言葉で「我々は外国からの干渉を望まないが、それを恐れない」という有名な発言がある。この一言が今の中国だろう。日本の場合、この外圧である米国からもあきれられているという悲しい状態だ。首相が菅でも実際は詰まった菅(パイプ)のようだ。


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宇宙人のいたずら?

 article-1279535742265-0A7E537C000005DC-747519_636x379 ボスニアBosniaRadivoje Lajicさん(50)は2008年、5回目の隕石をGornji LaCi100720111605jic村にある家(左)の屋根に受けた。そして前月、2007年11月以来6度目の隕石の衝突に曹禺、ベオグラード大学の専門家は、落ちてきた石は全て隕石だと確認。なぜ彼の家に隕石が集中するのか調査中で、隕石の落下は晴天の時には起きず、決まって雨のときにおきるとLajicさんはいう。Lajicさんは5回目の落下の後、「俺は明らかに異星人に狙われてるんだよ。何がやつらの機嫌を損ねたかわからないけど、それしか意味のある説明ができないよ。隕石がCi100720110521命中する確率はすごく低いか ら、6回目の命中があったらそれは計画的なものだね。」と語っていた。 そして6回目、、。Lajicさんの家の屋根は「異星人11184992sからの攻撃」に備えて鉄の梁で補強し鉄板に張り替え、工事費は隕 石の一つをオランダの大学に売った金で捻出した。「まちがいなく俺は異星人に狙われてるよ。」「俺を的にしてゲームを してるんだ。なぜそんなことをするかわからないけどね。雨の日は隕石が怖くて眠れないよ。」と彼は語った。落ちてきたのは結構大きくて、手にしているのは破片です。いいこともあるそうで、有名になって多くの人と知り合いになれたことや、訪問する人が多いので家の近くに博物館を計画してるそうで、左下は過去に落ちてきた隕石のようです。 参照記事  ほか  ニュース動画


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2010年07月18日  メキシコ 中南米 犯罪

メキシコ 凶悪化する犯罪

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  今まで聞いたことのない爆弾事件がメキシコで起きた。麻薬抗争で有名なメキシコ北部フアレス市は米国テキサス州と接し、国境向こうにはエル・パソがある。事件は2010年7月16日金曜日の早朝フアレス市内で、駐車中の車の中に地方警官の制服らしきものを着た死体を発見した。その車を地元警察官が捜索中に爆発が起き警官2名、救急隊員、民間人、計4人が死亡、16人が負傷した。調べで、約10kgのC4軍用強力火薬が使用され、携帯電話での遠隔操作で爆破されたと推測されている。メキシコ内でも抗争Carbombx-wide-community事件が最も多い地域だが、この自動車爆弾の手口は警察も初めてだとコメントしている。

全く同じ手口はアフガンやイラクでテロリストが使うが、場所がメキシコとは、、。警察はフアレスカルテルJuarez drug cartelと関係する麻薬ギャング組織La Lineaラ・リネアのリーダーJesus Acosta Guerreroの逮捕に対する報復とみている。地元紙は無秩序な麻薬テロruled out narco-terrorismと書いているが、日本的には「仁義無き戦い」と言えるだろう。La Linea は退職警官らが作った暗殺組織と言われ残酷さで知られている。

Ci100719102916  2010年7月18日:北部のコアウイラ州Coahuila  statesトレオンTorreonパーティー中の若者や女性が車で乗り付けた集団に機関銃での攻撃を受け18人が死亡17人以上が負傷した。ここはガルフとセタスが抗争していることで知られている地域。ここでは5月にもバーの客5人が射殺されたりTV局、新聞社が銃撃を受けている。襲撃を受けたパーティー場所の写真

  これ以前のメキシコ麻薬犯罪と麻薬組織勢力分布図 これ以降の関連ブログ


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2010年07月18日  欧州 EU 犯罪

日本人古美術商 古美術品を密輸か?

andromeda4 イ タリア警察Italian police は2010年7月16日、2年に渡る捜査の結果、スイス・ジュネーブの倉庫で古代ローマ時代などの盗品、盗掘美術品337点を押収し、ローマのコロッセウ ム競技場Colosseum in Romaで公開した。市場価格は計1500万ユーロ(15 million euro (about $20 million)約18億円)に相当するとみられる。倉庫は英国に住む日本人の古美術商がスイス人ビジネスマンと共同で所有していたことを明らかにした。 日本などアジア諸国への闇の盗品、盗掘品密輸市場があるとみて、古美術商から事情を聞いている。押収されたのは、イタリア ポンペイのフレスコ画やビーナ スの大理石像、紀元前8~紀元4世紀ごろの古代ローマの装飾品など。先月25日、捜査当局はスイス政府の協力を得て倉庫に対する強制捜査を行った。押収さ れた品は1990年代から倉庫で保管されていた。

写真を見てすぐに「これがローマ時代の?」とつぼの色と形に疑問が合ったので他 の記事を読めば、やはりかなりな数のギリシャのクレタkrater文明のものも混じっていたようです。背の高いツボなどは典型的なクレタ文明のものです が、こんなに無傷で在るとは思えないのでレプリカも混じって居るのではないだろうか?何となくそんな続報が出るような気がするが、、。

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世界最古のシャンパン! löytynyt maailman vanhin samppanja

967438 フィンランドのオーランドÅland諸島付近のバルト海の難破船から世界最古の飲用可能なシャンパンのボトルを発見したと地元ダイバーが2010年7月17日、明らかにした。1780年代に 製造されたとみられる。ダイバーらは13日、海底55メートルに沈んでいた難破船から約30本shampanja_ahvenanma_331012bを発見。スウェーデンのワイン専門家は「これほど古い物は聞いたこともない」と話し、コルクで栓がされ本物であれば1本当たり5万3千ユーロ(約590万円)の値が付く可能性があるという。フランスの大手専門店によると、現存する世界最古のシャンパンは同店が所有する1825年のボトルだという。 今回発見されたシャンパンは、年代と本物かどうかを鑑定するためフランス967440_250x290 の研究所にサンプルが送付された。暗く冷えた(水温約4度)日光の入らない船内は保存に完ぺきに近い条件だったとみられ、岸に戻る前に開けて飲んだダイバーは「最高の味だった」と話した。難破船の船籍は不明だが、ロシアに向けて貨物を運んでいたらしい。

862-SWEDEN_CHAMPAGNE.sff.embedded.prod_affiliate.81 珍しくフィンランドのニュースが入って来たが、なんと200年~230年前のシャンパンが見つかった!どんなボトルで、どんなコルクでと興味が尽きない。写真で見れば230年前も似たようなビンだったんですね。それにしてもコルク栓がスゴイ!!飲んだら少し泡も出たそうです。発泡酒だから長持ちしたとありますが、それにしても230年前!ビンを持っているのは発見者のChristian Ekströmilläさん彼曰く、まだ何本かは海底にあるそうです。中身ですが。コハク色で香ばしく、熟した果物のような煙草の葉っぱのような味、、。良く分からないですが。スウェーデン人の鑑定によれば、98%の確率で1772年創業の今も現存するフランスのVeuve Clicquot社ヴーヴ・クリコ のものらしいです。フィンランド語の記事に気になることが書いてあります。この地域の法律で、100年以上古いもの(恐らく拾得物)は国のものになるとか、、。さて、どうなるんでしょうか。 元記事 ほかフィンランドのローカル紙。


3件のコメント

  1. よりばば
    投稿日時: 2010年7月18日 2:20 PM | パーマリンク | 返信

    590万円を飲んじゃって、勿体無いと思いましたが、100年以上古いものは国のもの、なんて都合のいい法律があるのなら、鑑定が出る前に、知らなかったって事でいっそ全部飲んじゃったがよかったね!

  2. のび子
    投稿日時: 2010年7月18日 8:59 PM | パーマリンク | 返信

    飲用可能。。。。

  3. kako
    投稿日時: 2010年7月19日 2:34 PM | パーマリンク | 返信

    さっき、TVニュースで流してたよ。 シャンパンって 古くても飲用可能なのね  一度、飲んでみたいな


nappi11 at 00:00│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

⑮さて、これからが問題だメキシコ湾原油流出 図解 最終章

Ci100717111752 とりあえず48時間以上バルブを閉めても装置が安全なことは確認できたようだ。今回の成功は海底深部から海底まで高圧で吹きあげている原油の海中への流出(漏出を)止めるのが目的で、今後は2本のパイプで海上の2隻Helix producer 、 Q4000 の原油回収専用タンカーと海上基地(Rig)へ海底まで上昇した原油100%が海上へ送り出される予定。

根本的な解決は、海底からの高圧な上昇原油を、横漏れの危険の無い、6000m付近の深いところで止めることBottom Killで、BPの正念場はこれからだろう。

今回の作業の図解(上の図)

この図には見えないが、破損した油井の上部パイプを切り取り、その上に1段目の装slide1kk置を乗せた。(図の直結部分)、それから2段目として上の装置を乗せバルブを閉めた。装置の頂上に有る排出口から原油の出ないのを確かめてキャップ(黄色いふた)をかぶせたという風に解釈している。バルブを閉めても頂上から原油が出る場合は洋上からのパイプを差し込んでつなぎ全量回収する準備がされていた。今後は一定の期間、装置が高圧に耐えることが分かったので、恐らく2段目の辺から2本のパイプで海上へ原油を送り出す作業に入る。つまり、ハリケーンなどで洋上の作業が中断してもバルブさえ閉めれば回収を中断しても海中への原油漏出は起きないと想定されている。

2010年7月18日:(日本時間日曜)既定の圧力試験期間48時間は過ぎたが、BPは引きつづきバルブを閉めたまま更に24時間圧力試験の監視を続行すると発表。海底下で、管の破損によって原油の横漏れがないかチェックする。やはり原油が海底の他の場所から噴き出すことを相当懸念しているようだ。装置内部の圧力は徐々に上昇して居るが、当初の予測よりも圧力が低い説明として、どこかへ漏れ出ているか、地下の原油が相当量を噴出した為ではないかと説明している。オバマ大統領は金曜日に成功を喜ぶ談話と共に、「我々にはするべきことがまだ相当残っている」と安心はまだ早いと警戒している。slide5ll

2010年7月19日:BPのエンジニアとしては今の洋上への回収もせずバルブで原油が止まった状態で8月の最終工程、深部での予備抗からのセメント注入に突入するのが理想だが、学者の中から破損した油井近くの海底から別なメタンガスと原油の噴出を確認したと非公式な情報が出ている。また油井自体からの漏れも発見されたようだ。BP側はこれに対しコメントを避けているが、地下のパイプの破損場所から海底に漏出の可能性を否定していない。これが事実なら、漏出を少しでも防ぐために、洋上へ右下図のようにバルブを開いて原油の送り出しを再開する可能性があり、これには米国側の許可が必要になる。その際、作業上3日ほど原油が海水中に噴出することが起きると言われている。今の圧力テスimage6690511g ト後の洋上への原油送り出しは当初の計画の範囲内なので、現在もリグ(回収基地)とタンカーは洋上で待機している。連邦漏出監視機関 federal oil-spill response はBpに対し現地18日日曜日夕方、21時までに海底を観察した正確な報告と漏出に対してバルブを開く用意をする事への返答を求めた。この通達には政府側のBpに対する厳重な監視体制と調査報告の遅れに対する不満が込められ、通達には返答を4時間以上待っている余裕はないと書かれている。装置の異常についての報告も求めているが、どんな異常なのかは明記されていない。

2010年7月20日:政府側の事故監視機関のタド・アレン氏National Incident Commander Thad Allenによれば見つかった異常は重大なものではないと断定したコメントがあり、科学者から油井から1,9~3,2km離れた海底で見つかった海底の割れ目からのガス(メタン)の漏出は以前からの天然もので、油は目で確認が難しいほどの粒子で以前からみられる自然現象であり油井からは遠く破損油井とは無関係と説明、またBPは海底の油井本体で確認された5か所の泡については、一つは海底からの天然の窒素ガスで、ほかも装置から浸み出している程度で重大な問題にはならないと結論した。次の作業は未確定だが、恐らく装置内のバルブを開き海上への原油送り出し(右下の図)が開始されるだろうと言われている。

また、別案として現在の装置に特殊な泥を注入し原油を下方に押し戻すことも検討されている。一度失敗しているが、当時より原油の圧力が低いので成功の可能性が高いと科学者の分析。

2010年7月21日:現地20日の連邦原油監視機関によれば、事故現場付近には3,2km以内に2か所の油井があり、一つは原油を生産していない、もうひとつも放置油井abandoned wellで、ここで海底からの浸み出しが確認されたが、不安を感じる必要の無い程度のものだ。メキシコ湾海底全体には27000程の放置された油井があるが個々にはチェックされていない状態だ。現在は期間を延長し海底部の大型キャップに装備のバルブで原油を抑え込み(テスト)、装置内圧力の推移を監視しながら7月下旬か8月上旬には海底深部での予備抗からの泥とセメントの注入にこぎつけたい意向だ。前後してバルブを閉めたままで海底の大型キャップに泥を注入する案Static killを米国側に打診している。

2010年7月22日:現在バハマ諸島付近にある暴風雨が発達して熱帯性低気圧ハリケーンとなって北上し、今週日曜くらいにはルイジアナ沖まで到達の見込みで、原油流出地域直撃の可能性が高い。現地21日午後の段階で海底の油井にはバルCi100725165811ブを閉めたまま泥を注入するStatic killを行うと決定した。予備抗の掘削は22日(現地21日午後時点)で続行しているが洋上基地の引き上げの用意に入っている、洋上のすべてがまだ避難はしていないが清掃作業の一部の漁船は引きあげている。作業の遅れは最大で10日から14日程になる。

  2010年7月25日:ハリケーンの為に中断し引き上げた作業は、暴風雨が衰えたため24~48時間で再開の予定で、3~5日で海底の油井に泥とセメントを注入するStatic killを行う予定。説明からすると海上から油井の両サイドへ細いパイプで流し込むようだ。右の下から2番目の図でいけば原油を送り出す2本のパイプの部分からと思われる。右の下の図は泥やセメントの流れで、パイプを横断している3か所が開閉バルブだろう現在はすべてのバルブが閉まっている状態

2010年8月3日:海底の油井のバルブは閉めたままで右下図のように破損油井に泥とセメントを注入する作業が始まった。油井の封鎖作業は2段階に分かれ、第1段階として今回着手したのは、泥の大量注入で原油を貯留層まで押し戻すもので、33~61時間を要するという。海底深部予備抗への注入は8月中旬以降の予定。

2010年8月4日:泥、セメントを注入するStatic killは成功したとBPが公表。約100日間、500万バレルほどを海中に放出した海底油井の破壊漏出事故は一応の終焉を迎えたようだが、米国側は喜ぶにはまだ早いと慎重で、モニターでの監視を続行し、予備坑道での注入成功に全てをかけているようだ。しかし長かった。このブログも最初に書いた①から⑮までの連さいになり、エンジニアたちの苦闘の記録となった。海上での原油の除去も75%が除去されたと言う。

2010年9月20日:米国は20日、原油漏れを起したマコンダ252油井Macondo 252 wellへのセメント注入も終わり、その後の調査から流出油井は完全制圧されたと公表した。これで490万バレル(206 million gallons .780 million litres) の原油を放出した今世紀最大の原油流出は幕を閉じた。 以前の経過⑭ ついに原油漏出止まる!? 参考ブログ:①ルイジアナ州沖の石油基地爆発炎 海底から噴出続く

その後のまとめ 参考:アラスカ沖の全原油流出量は日本の1日分石油消費量!


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2010年07月16日  欧州 EU 犯罪

マフィア摘発 イタリア

carabinieri-generica-arresto2 イタリア・ミラノの検察庁のマフィア対策班は2010年7月9日から13日にかけ、南部カラブリア州を拠点とする同国最大級の犯罪組織「ヌドランゲタ」の構成員と関係者305人を一斉逮捕し、現金約6000万ユーロ(約66億円)を含む資産を押収した。 組織は、勢力をオーストラリア、カナダ、スイス、スペインなど海外に広げ、コロンビア、メキシコの犯罪組織と共謀し欧州へのコカイン密輸で荒稼ぎしてきた。その巨利で関係会社がミラノやローマの高級ホテルなどを買収していた。ドイツ、カナダ、豪州にも支部を持ち、08年時点の当局の推計では、組織の年間売り上げは麻薬や武器売買、売春、恐喝、誘拐、建設業、ホテル経営などでイタリアの国内総生産の3%に当たる約460億ユーロ(約5兆円)に達するとみられる。

「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」は南部カラブリア州を拠点にする犯罪組織で、他にナポリを拠点とする「カ モッラ(Camorra)」、南部シチリアの「コーザ・ノストラ(Cosa Nostra)」、南東部プーリアの「サクラ・コロナ・ウニータ(Sacra Corona Unita)」と 4大マフィア組織の1つで最大かつ最も危険な組織と言われている。


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