メキシコ 凶悪化する犯罪

今まで聞いたことのない爆弾事件がメキシコで起きた。麻薬抗争で有名なメキシコ北部フアレス市は米国テキサス州と接し、国境向こうにはエル・パソがある。事件は2010年7月16日金曜日の早朝フアレス市内で、駐車中の車の中に地方警官の制服らしきものを着た死体を発見した。その車を地元警察官が捜索中に爆発が起き警官2名、救急隊員、民間人、計4人が死亡、16人が負傷した。調べで、約10kgのC4軍用強力火薬が使用され、携帯電話での遠隔操作で爆破されたと推測されている。メキシコ内でも抗争事件が最も多い地域だが、この自動車爆弾の手口は警察も初めてだとコメントしている。
全く同じ手口はアフガンやイラクでテロリストが使うが、場所がメキシコとは、、。警察はフアレスカルテルJuarez drug cartelと関係する麻薬ギャング組織La Lineaラ・リネアのリーダーJesus Acosta Guerreroの逮捕に対する報復とみている。地元紙は無秩序な麻薬テロruled out narco-terrorismと書いているが、日本的には「仁義無き戦い」と言えるだろう。La Linea は退職警官らが作った暗殺組織と言われ残酷さで知られている。
2010年7月18日:北部のコアウイラ州Coahuila statesトレオンTorreonでパーティー中の若者や女性が車で乗り付けた集団に機関銃での攻撃を受け18人が死亡17人以上が負傷した。ここはガルフとセタスが抗争していることで知られている地域。ここでは5月にもバーの客5人が射殺されたりTV局、新聞社が銃撃を受けている。襲撃を受けたパーティー場所の写真