インドテロリスト襲撃事件の報道写真を保存のため列挙。結局犯人側の要求は満たされないままほとんどの犯人 が殺害された。おそらくこの結末は犯人側も予想していただろう。死んで聖戦士:ムジャヒディーンになる事は達成しただろうが、無残に殺された方々には何の罪もない。果たして犯人の真の目的は?生きて逮捕された写真の Azam Amir Kasab(パキスタン出身21歳、パキスタンのLeTメンバー) の自白では、人質をとった後ホテルごと爆破する予定であり、今回は全体で5000人の殺害を計画していたと自供している。下に焼け落ちた内部と、ほぼ同じ場所の焼ける前の内部写真を載せたが、105年の歴史を持つタージマハールホテルの内部は無残な姿になっている。
ニュースの断片を寄せ集めて見えてきたことは、インド北西部の独立を求めるカシミール独立戦線:ラシュカレ・タイバLashkar-e-Taiba(通称:LeT)や非合法組織インド学生イスラム運動(the radical Students Islamic Movement of India )(通称:Simi)の中の現状に不満なメンバー、あるいは英国などに住むインド系の若者がイスラム原理主義に共鳴し、過激な武装組織デッカの聖戦士イスラム過激派:Deccan Mujahadeen, Islamist extremists(通称:DMI か?) を立ち上げ、非合法にパキスタン領内でパキスタン情報部、またはタリバン、アルカイーダに指導、支援を受けて行った大規模な示威行動だったのではないだろうか。今までもインドでは爆弾テロが頻発していたが、この事件は今後のテロリストがイスラム原理主義から支援を受け、より過激で組織的な行動に出ることを暗示している。インドは積極的に日本と経済交流をして行くことを表明、すでに動き出している。その国の大事件としては日本のマスコミの分析や扱いはあまりにも貧弱すぎる。大げさに言えば日本の経済活動範囲にイスラム過激派の脅威が進入してきたと言う捉え方ができる。:インドのイスラム教徒は人口比13%と少数派で多数のヒンズー教徒には及ばないが、総数では世界3位のイスラム教徒を保有し、特にインド西部には直系のイスラム教徒が多い。パキスタンと国境を接するインド西部が緊張状態になるのは時間の問題だろう。 参考記事:戦闘の模様詳細