四川大地震を経験した被災地は再び天災に見舞われた。 四川省綿陽市の北川、安県、平武、江油等の被災地では9月22日より連日大暴雨、土石流などの被害を受け、一部の地区では交通、電力、通信が不通になっ た。綿陽市当局が発表した情報によると、27日午前7時の時点で、4日間連続の暴風雨ですでに137の地方都市にわたり、129万人が被害を受け、16人 が死亡、48人が行方不明になっている。その内、北川県がもっとも深刻な被害を受けているというのが中国の発表だが、
北川県と安県の住民たちによると、9月24日夜、北川県は大暴雨が原因で土石流が発生 し、人口密集している仮住まい地区は土砂崩れで埋もれ、その場で400人以上が死亡、千人以上が行方不明になったという。被災地へ通じる道路はすでに塞い でおり、報道関係者は誰一人被災地へ入ることはできないという状況だから、真相は不明だが、おそらくすでに数千人規模の死傷者が出ているのではないか。山 間部では川がせき止められ水位の上昇で孤立した村も多いという。
四川省雷予防センターの統計によると、9月23日午後6時より24日午後零時までの18 時間の間に、四川省内では6万9894回の雷が発生し、成都市でも2万480回の落雷があった。平均にして3秒に1度の割合で雷が発生し、3人が落雷で亡 くなっている。四川省のこれまでの気象資料報告によると、今回の雷発生頻度、時間の長さ、放電強度はいずれも観測史上最高を記録したという。
かいつまんで書いてもすごい災害が、あの大地震の被災地四川省で起きている。写真では地震被災者の仮説テントが浸水したり流されているのが分かる。このままでは冬が越せない状態だ。(写真下)
すでに8月7日から11日までの間で、隣の雲南省の一部地区で豪雨が発生、強い文山、紅河、昭通、版納、楚雄、麗江、臨滄などで洪水、地滑りや土石流災害を引き起こし、死者20人、行方不明10人、81万8千300人が被害を受けている。