ニューデリー(CNN) インド東部ビハール州の村落で、「魔女((まじょ)」とのらく印を押された女性が 樹木に縛(しば)り付けられて住民らが殴打(おうだ)する事件があり、その画像が28日、テレビで放映された。女性は負傷したが、生命に別条はないという。
写真は見えづらいので多少加工したが、妖術(ようじゅつ)を使ったとして木に縛られ、殴 られている女性。雇(やと)った男性が自分の妻の病気を治すように依頼、しかし病状が悪化したことに腹を立てた結果だとか。地元署(じもとしょ)は住民ら 6人を逮捕(たいほ)、うち1人は女性を魔法使いとして雇(やと)ったことを認めた男性だった。月まで行く時代にこんなことが起きる。
この女性被害者(ひがいしゃ)と雇った加害者(かがいしゃ)は裁判にかかる予定だ。と言 うことは、この女性の「魔女」としての信憑性(しんぴょうせい)も問われることになる。魔女裁判は18世紀の事だと思ったが、どうやら現代に復活する。気 になるのは、TVがすべてを収録してから警察に通報したこと。まさか金を払って撮(と)った映像では無いだろうな?いずれにしても事件があったことは事 実。
驚いてみても、実際の社会は宗教での戦争があり、民族の弾圧があり、石をぶつけて死刑を する国もある。実際は中世、いやそれ以前から何も人間の本質は変わっていないのかもしれない。進化したのはこういう情報がすぐに入手できるようになったこ とくらいだ。宇宙まで出向いても、そこにゴミを撒(ま)き散(ち)らす国もある。人間のモラルなど何も進化していない。