2004年08月

news-graphics-2004-_578417a38656イラクでネパール人12人を人質に取っていた武装グループは2008年8月30日、「全員を処刑した」と同グループのウェブサイト上で公表した。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に影響を受けるスンニ派武装組織アンサール・アルスンナAnsar al-Sunna)と名乗る武装組織で、2004年8月19日から20日にかけ、ヨルダンからバグダッドへ移動中の12人を拘束していた。イラクで相次ぐ人質事件で、一度にこれだけの犠牲者が出るのは初めて。
公開された画像:Twelve Nepalese Hostages Executed では、ジーンズなど普段着姿の12人が、土の上にうつぶせに寝かされ次々に銃で撃たれた。うち1人はさらに首を切られて殺害されていた。ネパール政府は「我が国はイラクに派兵もしていない。拘束されたのは普通の労働者にすぎない」などとして釈放を求めていた。同国外務省が地元ラジオ局に明らかにしたところでは、12人はヨルダンの人材派遣業者の手配でバグダッドに向かう途中、拘束された。

 米軍や米政府関係施設で働く予定の者が含まれていたかは不明だが、武装勢力側は声明の中で「イスラム勢力を攻撃するためアメリカは、あらゆる国から人を雇うなどしている。手助けする者は同じ運命をたどるだろう」などとして、見せしめとしての殺害だと主張している。アンサール・アルスンナはスンニ派系の過激組織で、旧フセイン政権を支持する人たちが多いバグダッド北方のスンニ派三角地帯を基盤に活動している。米軍などの占領に反発したイスラム教徒らが、昨年9月に結成したばかりの新しい組織だ。英文記事 参照記事


nappi11 at 23:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック