軍人の実直(愚直?)さ.恐るべし

これには、終戦前年に東条英機首相が、靖国神社への合祀に関する基準の公式文書のコピーが載っていた.
分かりやすく書くと、靖国に祭られる人は、戦場での直接戦闘、負傷の果てに亡くなった軍人、軍属、に限るとあり、明確に基準を公布しているのです.
持病を持っていて、戦地で悪化し病死したり、事故で無くなったりも靖国には入れないと規定している.直接戦闘に 参加せず、国内外で指揮、命令したり、国内勤務していたものも靖国には入れないと規定しているから、戦後死刑になったA級戦犯は言うに及ばず、国内で自害 した日露戦争の乃木将軍、東郷元帥などの司令官なども靖国に入れる基準に満たないとしている.軍人らしい、實に実直な命令です.あくまでも、国のための戦 闘行為で亡くなった方への神社であり、これで、乃木神社や東郷神社が別に存在する理由がはっきりしました.戦後の勝手な解釈で靖国に入れられた、A級戦 犯、東条英機元首相自身が一番驚いているでしょう.基準から判断すると、東条は軍人の実直さで、戦地の兵隊に最大の敬意を払うように考慮し、実際戦闘に参 加しない者は、高級参謀といえども戦没者扱いにしないと線引きしています.どちらにせよ、一番の被害者は国民ですが、自分が首相と言えども国内で指揮に服 務していたものは靖国に祀られる資格は無いとしているわけで、あくまでも当時の判断ですが、これで靖国にA級戦犯を祀る意味はなくなるでしょう.それにしても、こんな大事な資料が古本 屋にあったとは驚きです.