2010年07月25日  メキシコ 中南米 犯罪

メキシコ また集団埋葬場所見つかる

nuevo_leon

  またかと言うより、実際はもっとあるのだろう。メキシコ北部のモンテレー市Monterrey郊外の廃棄物処分場近くで麻薬抗争で殺され埋められたと見られる集団埋葬地が2010年7月16日軍により発見され、わずか2日間の捜索で拷問を受け処刑された跡の残る遺体51体が確認された。この辺はメキシコ麻薬勢力図でみればガルフカルテル(最近シナロアと同盟)と元はその戦闘部隊だったセタスの抗争地区で、今年に入って米国テキサス州への国境密輸ルートをめぐり抗争は激化している。遺体は全体や切り取られたもの、酸で溶かされもの等男性48遺体、女性3遺体で、遺体のイレズミが違っていることから複数の組織のメンバーと推定され、現在DNAを採取して身元捜査中。この様な集団埋葬地は他にも複数あると見られ、フアレス市郊外でも調査がされている。すでに今年5月、メキシコ中央部で55人の遺体が投げ込まれた廃坑が発見されている(ゲレロ州タスコ)

mexicomassgrave_300uk.reuters.com この地域の犯罪件数に比べ、公表されている死者数が少なすぎるとは以前から思っていたが、つまり相当未発見の遺体があるということだろう。現在モンテレー市を拠点にしているセタスの犯行ではないかと推定できる。地図の曲線から大西洋側がガルフカルテルの勢力地域で、首を切る、切り刻むなど残虐さで有名なセタスが暴れまわっているが、政治家、警官の暗殺を多くしていることから政府の治安部隊からは目の敵にされ、最近は逮捕者が続出している。また組織としては大きくないが、麻薬組織に恨みを持つ警官、軍人からなる民間の暗殺集団も存在していると言われ、この国の殺人の解明はより複雑になっている。最近4年間で2万6千人が殺害されている。以前の関連ブログ これ以降の経過



nappi11 at 09:40│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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