中国の周辺 2010年4月
珍しい中国からみた周辺情勢のわかる図があったので修正したうえで保存しておく。
地図にもよるが、沖縄、尖閣諸島が中国の鼻先に位置している。4月13日には中国海軍の潜水艦や駆逐艦など10隻 が、艦隊で、沖縄本島と宮古島の間の公海上を通過したことが確認され、防衛省は、中国海軍が最近、日本の周辺海域で活動を活発化させているとみて分析を進 めている(右の尖閣諸島のあたり)。赤丸は民族、宗教、テロ、国境問題などによる紛争、戦争地域で、大きくは中国を取り囲んでいる。現在政情が混乱しているキルギスタンも隣接しているが、この周辺に対しては 2001年に中国、ロシアが中心になり上海協力機構(Shanghai Cooperation Organisation)を創設し正式加盟国: 中国・ロシア・カザフスタン・キルギスタン・タジキスタン・ウズベキスタン 準加盟国: インド・パキスタン・イラン・モンゴル で 一種の国家連合を作っている。表面上は国際テロ防止、経済の国際協力だが、裏の目的はこの地域での米国の一極支配を排除するためとみていいだろう。最近は 軍事同盟的な意味合いも帯びてきた。また中国国内の新疆ウィグル地区にはイスラム教徒もいる事から、中共政府としてはイスラム過激派の流入は絶対させたく ないという意向もあるだろう。
アフガンで戦闘を継続する米軍は、アフガンへの兵力輸送に従来キルギスタンのマナス米軍基地を使用しているが、去年撤退を迫られ使用料を3倍の年6000万ドル払うことになった。キルギスタンで民衆が蜂起と聞いたとき、一瞬アメリカCIAの工作かと疑ったが真相は不明。暫定政府はすでにアメリカと協議しているようだ。中国は今 目前の 上海万博 のために政治的行動を自粛しているようだ。秋からは動き出すだろう。