真夜中に..
にわかサッカーファンに変貌して朝方までTVを見ている.フーもお付き合いで見ているが、夜中にめったに開けない窓に来て、開けろ開けろの催促.何か外に気配を感じるようで、じっと暗闇を見つめている.
今年で大体5歳になるフーだが、まだ子猫で、病気で迷い込んで来たとき時からしばらく経った夕方、窓下に似たような白っぽい猫が来たことがある.うすくらい中でこちらの2階を見つめていた.
フーの親なのか、近所の飼い猫なのかは分からないが、窓下の草むらからじっと見上げていた.
2匹は互いに声を出すことも無く、数分が立ち、フーの横から私が声をかけた.
「フーなら安心していいよ.病気も治ったし大丈夫だよ.しっかり面倒見るからね..」
フーの親であっても、そうでなくても、別々の生き方が猫には幸せと思う.本来、集団で暮らす動物ではなく、家猫は人と暮らして猫人生だろう.宮間さんちの様な例外もあるが...
一応確かめようと下に降りたときには姿は無かった.
それが最後で、ここ1~2年は見ていない.また来たのだろうか?外は何も見えない程の闇だった.
あの見知らぬ猫との遭遇があってから、たまにフーがここの窓からポカンと夕闇を見ていることがある.
「どうした?」と声をかけると、感傷的な自分を見られて照れくさいのか「ニャン.」と鳴いて窓を後にする.お前も、しっかり大人になったんだね.明日は記念に、フーの男前の写真を撮ろうな.