タリバンのつぶやき 米軍のぼやき
イスラム系独立報道機関アルジャジーラAljazeeraの9月20日と22日の記事にイスラム武装組織タリバンと米軍の、対照的な最近の状況を暗示する記事が載っていた。
タリバンが送ってきたテープには、タリバンのムラー・オマールMullah Omarの声明として「国連軍、米軍がアフガンの長い歴史を 知れば、今後のこの戦争の勝利には程遠いと知るだろう。」と、険しい山岳に囲まれたアフガンで起きた、かつての支配者大英帝国の事を語る。「我々は英国か らの侵入者と1839年から1919年に及ぶ80年もの戦いの末に独立を勝ち取った。、、今、我々には長い戦いへ向けての強い意志と不断な用意があ る。、、我々は敵を追い払い、独立を得るまで今後も聖戦を続行していく、、。」
1000万ドルの懸賞金がかかっている片目の戦士オマールはパキスタン領に潜伏しているといわれるが、ここ数年は姿を見せていない。勝利をあせらず長期戦になるだろうといっているが、現実はすでにそうなっている。
アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)司令官が語ったとして22日のワシントンポストの記事は米軍の弱気を報じている「国連軍、米軍は、ほとんどこの戦争に失敗してる、、。多くの見通しが今後の状況の悪化を示し、、、」と語り、今後の戦闘継続には十分な装備と更なる兵力の増強が必要だと主張している。最近のアメリカの世論とオバマ大統領の軍備縮小に反対してのコメントだろう。彼は、タリバンの支配がアフガン全域に浸透していると認め、汚職などで内部腐敗し、人心を掌握出来ない現アフガン政権を批判している。
今回疑惑の選挙で大統領に再選されたカルザイKarzaiアフガニスタン大統領は「今後5年間の任期のうちにタリバンのリーダーと話し合い平和を勝ち取るだろう」とぶち上げるが、現実には実現は程遠い状況だ。それどころか、近い将来に、米軍の敗退とアフガン全土のタリバン支配さえも予想できる。こんな状況では、日本は余程うまくアフガン支援から撤退、又は支援の継続をしなければ、国際的に責任の一端を押し付けられる可能性が高い。 ダメでもともと、森元あたりをタリバンに送り込んでは、、?帰ってこなくても国民は気にもならないが、、。 参考1 参考2
2001年からのアフガン戦争はすでに8年を向かえ、先月8月は開戦以来最悪の米軍戦死者月間44人を記録してい る。駐留米軍は62000人で年土末には6000人が増派の予定だが、司令官は作戦遂行に3万人の増員が必要といい、さらに作戦よりも大事なのはアフガニ スタン国民の民主主義への強い熱意だと付け加えている。 アフガニスタン駐留米軍総攻撃開始2009,7 その他 ブログのカテゴリ:中東参照