2009年09月21日  メキシコ 中南米 犯罪

再会 無実の罪で3年 メキシコ

49349856 写真は、3年間無実の罪で2006年から3年間刑務所に送られ、16日に国際人権組織アムネスティーなどの申し立てで晴れて無罪になり子供と再会したJacinta Francisco Marcia(多分 ハシンタ・フランシスコ・マルシア と発音でしょうか)さん47歳です。

事件は2006年3月、メキシコの中央部ケレタロQueretaroで起きました。6人の警官が違法なCD販売の取 り締まりに露天を訪れ、そのとき露天商と小競り合いになり、6人は街角に追い詰められ住民から解放する代わりに6000ドル払えと要求されたそうです(警 察の説明では、、)。そのいざこざに巻き込まれたマルシアさんは他の女性二人と一緒に検挙され、取り調べも何も無いままに誘拐罪で21年の刑を言い渡されました。

小柄で150cm程の彼女にそんなことが出来るわけもなく、先住民族オトミ続の彼女はスペイン語の聞き取りも読み書きも不自由で「誘拐kidnapping」という言葉の意味も分からないまま3年間の刑務所暮らしを送ることになりました。images

Jacinta_Francisco_Marcial_prision_Queretaro_Mexico   その後の支援によって無罪になりましたが、謝罪も何も無いままです。自分が恥ずかしくて、誰にも知られたくなかったというマルシアさん、今は「嫌な過去で した。子供からは遠くなり、家族からも引き離され、、。でも、私は犯罪はしていない。私は傷つきました」と言葉すくなに語り、今は夫の元に帰り、あの捕 まった露天市場でアイスクリームとドリンクを売る仕事を再開したいそうです。

マルシアさんのオトミ族(マヤ族の子孫)は数万年前からメキシコに住む57種族 の内の先住少数民族で、独自の伝統文化と言葉を持ち、その為にメキシコ国内では居住地さえもさばめられ差別扱いされている民族です。何も分からないまま3 年間も刑務所送りとはひどい話ですが、メキシコと言う国は、まだまだこの程度の国だと分かる話です。現在主流のメキシコ人は16世紀頃からのスペイン人と の混血です。左は入っていた刑務所の前でしょう。 元記事



nappi11 at 10:56│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前
メール
URL
絵文字