shiasunni5b95dシーア派教国イランの法廷は2010年12月30日、5年前に大学でのいじめを恨んで同級生に復習を計画し、待ち伏せて別人のDavoudさんに酸をかけて片目を失明させたとして、被告Hamidに イスラム教のシャリーア法Sharia lawに沿って、片目の摘出と被害者へ補償金を払うように命じた。イランでは「目には目を an eye-for-an-eye」という戒律が厳格に守られ、殺人には例外なく死刑が言い渡され、最近10ヶ月間だけで200人が絞首刑になっている。多くの場合は公開処刑となっている。

Ci101231150403女性の姦通罪にはシャリーア法により、いまだに石打ち刑による死刑が行われていて、欧米の人権団体からは非難や抗議が相次ぎ、最近では夫殺害の罪で石打刑が確定していたSakineh Mohammadi Ashtiani(写真左、釈放時の写真といわれるが詳細不明), 43歳への石打刑執行が中止となり、絞首刑に変更された。その後2010年12月9日には釈放されたとのニュースも流れたが詳細は不明。

jpgkk426670
相手を失明させた事件は過去にもあって、2004年、恋人Ameneh Bahramiさんが結婚を拒否した事で酸をかけ、両目を失明させた Majid Movahediに対しイラン法廷は2008年11月両目の摘出を言い渡した。(左が刑を受ける被告と被害者の事件前の写真。右は事件後)*アフガンのタリバンやアルカイーダは一般にスンニ派と解釈されている。参照記事

2011年5月14日イラン司法当局は14日、女性の顔に硫酸をか けて失明させたとして、目に硫酸をかける刑が確定していた男性(30)への刑執行を延期した。「目には目を」として知られるイスラム法(シャリア)の同害 報復刑で、延期は国際人権団体などからの非難を考慮した可能性がある。新たな執行日は未定。・・・一度刑が執行されたとブログに書いたのですが、犯人の控訴や人権団体の訴えで5月14日の刑は延期になったようです。女性は刑の執行をやめる代わりに200万ユーロ(2億3000万円)の手術費、生活費の補償を求めている。 
参照記事

nappi11 at 12:00│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメント

1. Posted by よりばば   2010年12月31日 23:01
多分、麻酔なし…でしょう?石打ち刑の死刑があるくらいですから…
 偶然ですが、今日のテレビで、刑罰についての話題の中で、瞬時の事で、誰のコメントかは顔を見逃しましたが、
 「目には目を…」は、本当は優しい思いやりの法で、受けた以上の罰を
与えない、というものだ。という発言があり、人それぞれの考えがあるものだなと思いました。
 
2. Posted by Fox_sendai   2011年01月02日 21:36
報復の上限を<目を潰されたら目を潰すだけに留める>という考えだと思います。

過剰な報復を行なわない事で、憎しみの連鎖を防止する考え方なのでしょうね。

コメントする

名前
メール
URL
絵文字