どこが 日中平和だ!

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中国軍が09年から、初の国産空母建造を上海で始め、2015年までに5万~6万トン級の中型艦2隻の完成を目指す。複数の軍や造船会社の関係者が明らかにした」(朝日、十二月二十九日)と去年日本で報道が在ったように、中国は2隻の大型母艦の建造に取り掛かっている。中国の言う理由は「空母建造の狙いは、対台湾ではなく、『戦わずして相手を屈服させられる』、、

こうもはっきり言われると困ってしまうが、平たく言えば 周辺国への武力での威(おど)しが目的である。中国から対台湾ではないと言われれば、アジアで残る仮想敵国は日本かインドしかいない。 写真は完成予想図

カナダの軍事専門誌「漢和防務評論」最新号は、建造開始間近と伝えられる中国の国産航空母艦に、かつて日本が資金・技術面で援助し、設立された鉄鋼会社「宝山鋼鉄」(上海市)の製造した特殊鋼が主に使われると報じた。(香港発7月19日)

宝山鋼鉄1978年に日中平和友好条約が締結された後の経済協力の象徴的な事業として設立。日本側は政府開発援助で支援し、技術面では新日本製鉄が協力した。現在は中国屈指の鉄鋼メーカーとして知られ、軍用船舶の鋼材の多くを提供している。

(空母建造で使われる鋼材は通常の艦船以上の強度を求められ、特に甲板の鋼材は艦載機のエンジン噴射に対応できる耐熱性が不可欠とされる。4万トン規模の中型空母を建造する場合には約2万トンの特殊鋼が必要で、特殊鋼の確保が空母建造の技術的なポイントとなっている。2005年から新技術を導入し、既に空母で使える高強度の鋼材を国内生産するレベルに到達したと分析されている。「漢和防務評論」より。最近の中国の強引な鉄鉱石の買い付けなどはこれも原因のひとつだろう)

つまり、日本が日中平和友好条約に沿って過去の最大規模の資金技術援助をして設立された製鉄所が日本などを威嚇する為の戦艦建造に大活躍すると言う皮肉な話だ。どこが日中平和か!こういう事実を、マスコミも最大の皮肉で報道すべきだろう。少なくても日本の平和への意図は踏みにじられているのだから。国の近代化を急ぐ中国だが、装備をいくら近代化しても、体制と軍人の頭の中が中世期のことが一番の問題だろう。かつて中国は、日清戦争で日本に負けるまでアジアで最大の艦隊を持っていた。まさかその当時の夢をまだ見ているのだろうか?すでに120年前の話である。



nappi11 at 15:32│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by よりばば   2010年11月20日 11:10
”日本が日中平和友好条約に沿って過去の最大規模の資金技術援助をして設立された製鉄所が日本などを威嚇する為の戦艦建造に大活躍すると言う皮肉な話”
まさに、”恩をあだで返す”とはこのこと。
しかし、凄い空母ですね。
〇〇島より、大きそう!

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