
ロシアでは2010年10月30日がスターリンによる大粛清による犠牲者追悼の日で、1991年に制定されたもの。ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領はスターリンによる粛清を断固として非難し、この国家的な悲劇の記憶は勝利の記憶と同様に聖なるものだと発言した。1年前のこの日、大統領は自身のブログの中で「人命ほど価値のあるものはない。粛清は何によっても正当化されるものではない」と述べている。また大統領はスターリンの大粛清によって数百万人の国民が犠牲となったと指摘しているが、正確な犠牲者の数はいまだはっきりしていない。ロシアの人権団体「メモリアル」のデータによれば、1937年から1938年だけで4万人以上が銃殺された。ソ連では、1954年になって粛清の犠牲者たちの名誉回復が始まった。
レーニンの死後、スターリンの行った「大粛清」の犠牲者数については諸説あるが、1930年代の弾圧による死亡者だけでは200万人前後とされ、強引な政策の失敗などの餓死や流刑の犠牲者を加算すれば、少なくてもこの数倍の犠牲者が出たといわれる。1000万人とも言われる餓死農民の多くが、実際は弾圧や粛清によるものだったと最近の歴史では書かれている。ソビエト時代、フルシチョフは彼を批判したが、ロシアになっても、まだたまに彼を英雄視する者がでてくる。現在の政権下では非難の対象の様だ。
参考過去ブログ:ロシアでデモ頻発!復古主義の台頭か、、。 参考過去ブログ:過去を忘れたロシア スターリンが聖人?
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コメント
2. Posted by よりばば 2010年11月01日 21:21
どこの国にも消し去りたい過去はあるんですね。
現に今、その最中で苦しんでいる国の人々に、必ず明るい明日は来ると伝えたい。その日が早く来ることを祈ります。
現に今、その最中で苦しんでいる国の人々に、必ず明るい明日は来ると伝えたい。その日が早く来ることを祈ります。
レーシック後、老眼で。。。