2010年10月30日 中国チベット台湾韓国北朝鮮周辺


以前の2009年7月のブログで、中国の資源獲得、特に天然ガスについて書いた。このパイプラインの規模の大きさを理解するには地図一つでは無理で、右の二つを合わせて見るしかない。すでに新疆ウィグルの豊富な天然ガスは4000kmのパイプラインで上海まで引かれて利用されている。
そのパイプラインに、はるか中央アジアのトルクメニスタンからの天然ガスをウズベキスタンを経由してカザフスタンまで引き込み、新疆ウィグルから上海へのパイプにつなぐラインがほぼ完成したと伝えている。この天然ガスに関係する国には中国の資金が流れ込み、経済、政治両面で中国との関係が密になり、天然ガスの経路は新疆も含め、トルコ系イスラム教住民が多い地域で、結果的に中国は経済面でイスラム圏に深く侵攻した事になる。
中国は表向き米国との経済発展を言いながら、したたかにイスラム圏を引き込み、現実に大量の武器がイラン、トルコに流れている。アメリカや自由圏諸国が入り込めないイスラム圏に、中国はすでにしっかりと食い込んだと見ていいだろう。恐らくこれは、中国製品の輸出先を米国に偏って依存していては危険だという、中国のしたたかな計算で、親イスラムというもうひとつの中国の顔が見えてきた。
この中国の、すでに進行中のイスラム圏への経済進出を見れば、中国が航続距離の長い航空母艦、原子力潜水艦などの建造を急いでいることの説明が見えてくる。将来、米国などがイスラム教国に対し海上での経済封鎖など行えば、中国は武力で対抗、共同防衛するための準備をしているという事だ。同時に、反米イスラム圏が中国と組むことは、海軍力を持たないイスラム圏にとっても大きなメリットがある。今、中国は自由圏からの内政干渉に我慢してでも多くを買ってもらい、同時に技術を取り込んでいるが、もし何か自由圏と起きてもイスラム圏からのエネルギー確保と兵器を含む経済交流で中国は生き残るというシナリオが見えてくる。当然米国はこの状況を読んでいる。この状況を放置すれば、間違いなく、いずれ経済摩擦を端に紛争の起きることを予測しているはずだ。日本にとっても、もうすでに中国に対して警戒態勢に入っていい時期なのではないだろうか?中国の考えはシンプルで、空母のできる2014年末までは時間稼ぎするが、それ以降中国と組まないのなら近い将来敵扱いするぞということだろう。中国とすれば、今の高度成長を持続しなければ内部崩壊がおきる危険を感じており、中共にとっての最大の懸念は国民の反政府行動で、これに対しては一層神経質になり、今回のノーベル平和賞受賞者への対応がそれを証明している。参考ブログ:シーア派 スンニ派 参考過去ブログ:中国の海軍増強
(左下はアジア、アフリカにまたがるイスラム教の広がりで、中国はこの緑の地域全てを自国の経済圏にしようとしているのだろう。この中で明確な反中国はインドくらいだ)
2010年11月10日:トルコ国軍と中国人民解放軍、両軍の陸軍コマンド部隊間で1週間にわたり行われる共同訓練の 開始が報じられた。中国国際放送(対外向けラジオ放送)は、「これはトルコ・中国両国軍の間で行われる初の共同訓練」だと報じた。これによると、トルコの特殊部隊学校で始まった共同訓練は、山岳部におけるコマンド部隊の戦闘技術 の向上、戦術の共有、共同軍事演習の実施を含むものだという。
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コメント
2. Posted by よりばば 2010年11月01日 21:25
怖いです~。
尖閣諸島のものは日本人に返しなさい!!!