m340492010年10月26日:先週から中国青海省で、中学・高校でのチベット語使用を制限する教育改革に対してチベット人学生・生徒による抗議活動が続発している。デモ はさらに首都の北京まで蔓延し、22日、北京にある中央民族大学でもチベット人学生がデモを行ったという。 デモの拡大を警戒した青海省政府は、24日午後、民族学校での中国語による学校教育の実施を先送りすると発表した。

青海省政府は9月に教育改革の政策を打ち出し、2015年までに省内のすべての学校の教科書を中国語版に変更し、チベット語と英語の科目以外、全教科の授業を中国語で行うと決めていた。青海省同仁県では19日、これに抗議するチベット人の生徒、数千人が街頭デモを行なった。「文化的平等を要求」とスローガンを叫び、中国共産党当局は教育改革政策を通して、チベット民族の言語と文化を滅ぼそうとしていると訴えた。BBCの報道によれば、青海省黄南州尖扎県で24日、千人余りのチベット人教師と生徒が抗議デモを行った。


Ci101027015603チベットは「チベット自治区」「青海省」「天祝チベット自治県・甘南チベット族自治州(甘粛省の一部)」「阿バチベット族羌族自治州・甘孜チベット族自治州・木里チベット族自治県(四川省の一部)」「迪慶チベット族自治州(雲南省の一部)」と5箇所に分かれ、600万人のチベット人のうち209万人はチベット自治区に住んでいる。総面積は日本の7倍。以前暴動のあったのはチベット自治区で、今回のデモは青海省から始まった。

映像で見れば相当計画的で、数台のカメラが中学、高校生の集まる様子から撮影し、全体の人数は多いが誰といった先導者はいない。道一杯に広がりスローガンを叫びながら歩くだけで、警察も何もせずに傍観している。恐らく全てが記録されている事を警察も知っていて、相手が未成年では乱暴な排除は出来なかったのだろう。もしかしたら事前に地元警察は知っていたのかもしれない。

教育を中国語一辺倒にするというのは、一種の民族浄化で、1951年中国がチベットから侵略的帝国主義勢力を一掃すると言う勝手な理由で人民解放軍が乗り込み、中国領土にした事の締めくくりでもある。時期を同じくして多発する反日デモから反政府デモに変わりつつあるデモの主役は学生で、同じ時期に平等を求めたチベット人のデモも学生が主体だ。これが偶然だとは思えないのだが、、。過去のチベット関連ブログ:
また失言ですか。田中元外務大臣(チベット 15)

nappi11 at 08:12│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by みさ   2010年10月27日 12:05
中国人はええかげんにチベット、ウイグル。。。そのほか
えええ。。。と台湾とかからも手を引いたらええねん

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