
昨年12月の「怒りのコブラ作戦:Cobra’s Anger」をしのぐ大作戦がアフガニスタンで13日より開始された。
アフガニスタン南部のヘルマンド(Helmand)州にある世界最大級のケシ生産地、マージャ、またはマルジャ(Marjah)とその周辺地域から同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)を排除して中央政府による支配を取り戻すことを目指す。作戦は「オペレーション・モシュタラク または ムシュタラク(Operation Moshtarak または Mushtarak )」と呼ばれる。モシュタラクとはアフガニスタンの公用語の1つダリー語で「一緒にtogether」という意味。
2月13日未明、第一陣の米海兵隊3500名、アフガン軍1500名、英国軍、デンマーク軍、エストニア軍、カナダ軍の混成部隊2000名が戦闘に入った。タリバン側兵力は、外国人兵100人を含む400~1000人程度と予想され、マージャ付近には地雷が多く敷設されているようだ。14日時点で
連合軍に3名の銃撃、地雷爆弾による死者が確認され、タリバン兵20名死亡、捕虜11名。マージャ北部の退路を立ち、南部からは重量72トン、長さ
12m、巾4.6mの大型地雷原突破車(Assault Breacher Vehicles
写真左)が地雷を掘り起こし、爆破しながらマージャ中心部へ侵攻している。すでにタリバンによる住民殺害の報告があり、タリバンが住民を盾に抵抗すると予
想され、損害の大きい市街戦になる可能性が高い。国際軍は小規模な反抗に会いながら慎重に前進している。
人口約8万人のマージャ地域は麻薬取引に携わる武装勢力に支配されてきた。すでに米海兵隊12000人、NATO軍3000人、アフガニスタン軍の約1万
5000人がこの地に集結している。作戦開始前に避難した住民も多いが、NATOは残った住民に戦闘が始まったら屋外に出ないよう呼びかけている。今回の
作戦にアフガニスタン政府と諸外国がかける期待も大きく、軍部隊は米国をはじめとするアフガニスタンを支援する国が求める起死回生の成果を上げることが求
められている。異例だが、作戦は地域に前もって告知され、タリバンへの投降の呼びかけと同時に、住民には避難が勧告されていたが、この地区の長老は、逃げ
遅れた住民を守るため、早めの作戦の決行と終結を国際軍に要請している。すでに多くが右に位置する州都 LashukarGar に脱出している。
マージャはヘルマンド州で最後の大規模な敵の避難所で、南部ではタリバンが自由に活動できる最後の場所、麻薬の精製工場や爆弾製造工場があると言われ、米軍はここを“ヘルマンドの癌”と呼んでいる。過去に、イラクの反政府勢力jの拠点ファルージャを米軍が包囲攻撃
したときのように、白燐弾などの化学兵器が使用されれば相当な民間人の被害が予想され、マージャは、ファルージャよりもずっと大きく、過去に米国支援で
造った灌漑用水路で区切られており、作戦上、兵士や車両の移動が困難な地域とLAタイムズ紙は報じている事から、相当な連合軍側の被害が出る可能性があ
る。また、人口密度が高いので、もしも海兵隊が強制的な一軒ごとの急襲を開始した場合、見込まれる一般市民の死傷者数が相当な数になると予想されている。
これが、アフガン南部での、最大かつ最後の大作戦かもしれない。 地図は、去年12月の作戦地域Now zad と 今回の作戦地域 Marjah を示している。その右はアフガン全図とヘルマンド州の位置
2010年2月18日:米軍、NATO軍は作戦5日目の18日、Marjaの中心部に到達し、作戦 の成功を宣言した。しかし周辺地域にはタリバンが潜むポケットpocketが点在し、地雷の撤去とあわせ軍事行動は続行。これでアフガン南部ヘルマンド州 の主だった地域はすべてタリバンから奪還された。今後の掃討作戦はヘルマンド州の右カンダハル州(Kandahar:首都カンダハル)へ移行すると予想され、すでに局所的な空爆は行われている。
2010年3月8日:マージャ北部を担当する英軍地上部隊に2001年(戦死272人)以上のペースで戦死者が急増。攻撃か地雷か等不明
過去ブログ:失敗だったと言われる2009年7月の 剣の一撃作戦 過去ブログ:タリバンとヘロイン タリバンNo,2は捕まったのか??


















ハイチの奇跡














