(日本で) 来日中の中国の唐家セン国務委員は2008年2月21日午前、「極めて重要な問題で、不安を与えていることは申し訳ない。徹底した調査をしている」などと述べ、日本と協力して原因究明をめざす考えを示した。
(北京で) 中国外務省の劉建超報道局長は21日の記者会見で、(日本の中国側での混入を問われて)「現段階で 推測に基づく判断は正確で責任ある態度とは言えない」と不快感を示した。同時に「中日双方が互いに相手の責任を非難するのをやめ、真剣に全力で調査に当た るべきだ」と強調した。
17日のブログ に書いたように、中国ではもうすでにこの件は決着済みと解釈されている。日本のスーパーが使った殺虫スプレーの成分 ジクロルボス が商品の外に付着していたことを、中国はまるで鬼の首でも取ったように中国国内に触れ回った。経過をよく知らないネチズン(インターネット閲覧者)は「中 国は悪くない」「日本の陰謀だ」「賠償責任を要求せよ」の大合唱。とんでもない勘違いなのは日本人なら誰でもわかるが、相手は中国、さらに意図的に誤解を 招くように公表されては、こんな意見が出るのも仕方ないのかも。問題は内部混入した メタミドホス で問題は一切解決していない。
中国現地の駐在の方の記事を読むと、中国のネットユーザーには実際インターネットやゲームはできても、パソコンで書けない、打てない、正確に読めな い人が想像以上に多いらしい。結果的に多少複雑な事案は勝手に解釈してしまう。そこへ断片的なニュースを流せば勘違いも起きてくる。厄介な国です。
これも解決していないのに今度は、中国製冷凍食品「レンジDEロールソースかつ(アスパラ入り)」(200グラム、8個入り)から、毒性の強い有機リン系農薬「ホレート」が検出された。この ホレート メタミドホス なんか問題にならないくらいの猛毒。さらにメーカーの山東省仁木食品は産品のすべてが輸出用。なんと日本農林水産省衛生注冊(登記)企業、つまり日本農水省お墨付きの企業だ。しかもISO9002品質システム認証を取得、年間6000トン(1・1億元)が日本向け。
いったいどっち向いて文句を言えば良いのか。。
さらに数日前、中国産 原料を使って製造した米バクスター・インターナショナル社の血液抗凝固剤(ヘパリンナトリウム)の使用で、患者350人以上に重篤な副作用がでて、4人が 死亡した、という報道があった。その薬品メーカーは中国のトップ企業。ここからの中国製原料は日本の大手も多くが輸入していると聞く。
農薬でやられて、病院でさらに毒性薬物で駄目押しか。。この中国製薬物原料については今世界中が混乱している。